愛車を売りたいと考えているけど、必要書類について困っていませんか?
・車を売るにはどんな書類が必要なの?
・どのように書類を準備すれば良いの?
・もし書類を失くしてしまった場合は?
などさまざまな疑問があるはずです。そこで今回は、車売却における必要書類について徹底解説します!
複雑でややこしく見える必要書類ですが、今回の記事を確認しておけば大丈夫です。あらかじめ自分の車に必要な書類をチェックして、スムーズな車売却に役立てましょう!
目次
車売却時に必要な書類(普通車・軽自動車)
それでは早速、車を売るときに必要な書類について見ていきましょう。ひとくちに必要書類といっても、複数の書類が存在しています。また普通車なのか軽自動車なのかによっても必要書類は異なるので、ここで確認しておきましょう!
普通自動車の場合
自動車検査証(車検証)
いわゆる車検証のことです。車を走行させる上で必要な検査に合格していることを証明する書類のことです。数年に一度行われる「車検」時以外は触らない書類なので紛失しないように気をつけましょう。ほとんどの人は助手席のダッシュボードに入れているはずです。
自賠責保険証
車を所有するすべての人に加入義務がある「自賠責保険」の加入証明書です。こちらもほとんど触らない書類なので失くさないように気をつけましょう。車検証と同じように助手席のダッシュボードに保管してある人が多いかと思います。事前にしっかりと確認しておきましょう。
自動車税納税証明書
年に一度の納税義務がある「自動車税」の納税証明書です。自動車税は毎年4〜5月にかけて納める必要があり、ここで1年分をまとめて支払うかたちになります。もし次の支払い月を迎えることなく途中で車を売却した場合「還付金」として過払い分が戻ってきます。
参照:http://www.tax.metro.tokyo.jp/kazei/car.html
実印
車を買うときにも必要な実印ですが、売るときにも必要になります。実印とは各市町村に登録された印鑑のことで、実印として使用するには必ず「印鑑登録」を行わなければなりません。管轄の市区町村役場で簡単に登録できます。
印鑑証明書
実印とセットで覚えておきたいのがこの「印鑑証明書」です。文字通り実印が本物であることを証明する書類なのですが、車の売却においては印鑑証明書がなければなりません。もし購入時と実印が変わっている場合は再度印鑑登録を行い、印鑑証明書を発行してもらう必要があります。
リサイクル券
車を廃車にするときに必要な「リサイクル料」を支払っていることを証明する書類です。車種によってはリサイクル料を払っていないものもありますが、ほとんどの場合は車の購入時に「預託金」として支払っています。リサイクル券も普段はほとんど触らないものなので、多くの場合は助手席のダッシュボードに保管しているはずです。
委任状
車を売るときには必ず「名義変更」が必要になりますが、その一連の手続きを店側に依頼するための証明書類です。委任状は基本的に店側が用意してくれるので、こちらが準備する必要はありません。ただ、委任状を記入する際「実印」が必要になる場面があるので覚えておきましょう。
譲渡証明書
文字通り車を業者に譲渡することを証明するための書類で、こちらも店側が用意してくれます。委任状と同じく実印が必要になるので覚えておきましょう。
住民票
車検証にある住所と現在の住所が違う場合、住民票が必要になります。住民票は、管轄の市区町村役場やサービスコーナーなどで簡単に発行できます。車を売るときは必ず車検証にある住所を確認しておきましょう。
軽自動車の場合
自動車検査証(車検証)
普通車と同じように軽自動車でも車検証は必須です。そもそも車検証がないと車を売却することができないので、買取店に持っていく前に必ず確認しておくようにしましょう。
自賠責保険証
軽自動車も普通車と同じ車両なので自賠責保険に加入する必要があります。購入時に加入すればそれ以降はダッシュボードにしまいっぱなしの書類ですので、契約前に探しておきましょう。
軽自動車税納税証明書
普通車の自動車税納税証明書に対して、軽自動車の場合は「軽自動車納税証明書」が必要になります。ただ、内容は普通自動車とほとんど同じです。毎年4〜5月に自動車税を納めてさえいれば問題ありません。
軽自動車の場合、納税額は10,800円と一定です。また金額が少ないため還付が受けられないのでよく覚えておきましょう。
印鑑(実印でなくてOK)
普通車の場合は実印が必要になりますが、軽自動車の場合は「認印」で問題ありません。シャチハタでなければ基本的に大丈夫です。また、実印が必要ないため印鑑証明書も不要です。
リサイクル券
普通車と同じようにリサイクル券が必要になります。なかにはリサイクル料金を払わなくても良い車種もありますが、軽自動車の場合でも基本的には購入時に預託金を支払っています。
自動車検査証記入申請書
普通車の場合だと「委任状」や「譲渡証明書」が必要になりますが、軽自動車の場合は【自動車検査証記入申請書】が必要になります。基本的に店側が用意してくれるので手間はかかりません。スタッフの指示にしたがって記入を進めましょう。
住民票の写し
購入した時の住所と今の住所が異なる場合、住民票の写しが必要です。普通車の場合は原本が必要ですが、軽自動車の場合は「住民票の写し」で大丈夫です。住民票でなくて印鑑証明書でも代用可能ですが、手間を考えると住民票の方が良いでしょう。
必須ではないけどあったほうが良い書類はある?
必要書類だけでなく「あったほうが良い書類」も存在しています。持っておいたほうが契約がスムーズに進みやすくなるため、以下の書類もチェックしておきましょう。余裕があれば準備しておくのがオススメです。
口座番号が分かる書類
一連の売却手続きが終わったら最後に買取金額が入金されるわけですが、入金までの流れをスムーズにするためにも「口座番号の分かる書類」を準備しておくのがオススメです。通帳がもっとも分かりやすいですね。買取店によって異なりますが、入金は基本的に「振込」となるので、契約中にいつでも口座番号を記入できるように通帳などを持ち合わせておきましょう。
「複数の引越し」「結婚」をしている場合は要注意
何度も引越しを行なっている場合は【住民票の除票】が必要になります。なぜなら、車検証の住所と住民票や印鑑証明の住所を紐づける必要があるためです。住民票の除票は、各市区町村役場や窓口センターなどで発行できます。
また、結婚をしたことで名前が変わった場合は【戸籍謄本】が必要になります。車検証においては住所だけでなく名前も紐づけておく必要があるため、結婚した場合は必ず戸籍謄本を取りましょう。こちらも役場や窓口センターで発行可能です。
ローン名義が「販売店」「ローン会社」などの場合も要注意
愛車にローンを組んでいてその名義が「販売店」や「ローン会社」「クレジット会社」の場合は注意が必要です。その場合、車の所有権を変えるために【名義変更】を行う必要があり、車検証や新旧所有者の印鑑証明書と委任状、新所有者の車庫証明などが必要となります。
必要書類を紛失した場合
なかには必要書類を紛失してしまい困っている人もいるかと思います。特に車検証や自賠責保険証明書など、長いあいだ保管している書類は失くしやすいですよね。もし失くしてしまっても心配は要りません。どの書類でも再発行ができるので、以下で確認しておきましょう。
車検証を紛失した場合は?
車検証を紛失してしまった場合は【運輸支局】にて再発行が可能です。そもそも車検証は「車の身分証明書」とも言えるほど大切な書類であり、車の中に携帯することが義務付けられています。もし違反すると500,000円以下の罰金が課せられてしまうので、紛失した場合は必ず再発行するようにしましょう。
車検証の再発行にはいくつかの費用がかかります。具体的には以下の通りです。
・申請書の用紙代:100円程度
・再交付申請手数料:300円
・買取店などに申請を代行する場合:4,000〜10,000円程度
車検証の再発行は基本的に運輸支局で行うことになりますが、営業時間が限られているので要注意。申請は【平日9:00〜12:00】または【平日13:00〜16:00】の時間のみとなります。平日働いている人の場合は会社の休みを取らなければなりません。わざわざ休みを取るのは嫌だという人は代行依頼するのもひとつの手ですね。ただ、自分で手続きすれば400円で済むのに対して代行を依頼すると高くて10,000円程かかるので、出来るだけ自分で行うことをオススメします。店に代行を依頼する場合は「委任状」「本人の認印がある理由書」が必要になります。
自賠責保険証明書を紛失した場合は?
自賠責保険証明書を紛失した場合は【加入している保険会社】に連絡をして再発行をしてもらいます。車検証と同じく車内携帯が義務付けられている書類なので、紛失した場合は速やかに再発行を行いましょう。手数料は原則無料となっており、加入している保険会社の申請書を書けば再発行が可能です。
自賠責保険証明書の再発行に必要な書類は以下の通りです。
・自動車損害賠償責任保険証明書再交付申請書
→加入している保険会社または代理店にて受け取れます。
・印鑑
→自賠責保険証明書の再発行では「実印」が必須です。印鑑登録がされた実印を持参するようにしましょう。
・保険契約書の身分を証明できる書面
→運転免許証、印鑑証明書、健康保険証などが挙げられます。コピーでも問題ありません。
自動車税納税証明書を紛失した場合は?
自動車税納税証明書を紛失したままでは車を売ることができません。自動車税納税証明書ですが【実際に自動車税を納めた税事務所】または【運輸支局内の自動車税管理事務所】にて再発行が可能です。軽自動車の場合は市区役所でも問題ありません。
自動車税納税証明書の再発行に必要な書類は以下の通りです。
・車検証
・印鑑(認印でもOK)
・身分証明書
・発行手数料として400円程度
→都道府県によって異なるので各ホームページで確認しておきましょう。
基本的には「車検証」「印鑑」「身分証明書」の3つが必要になりますが、各都道府県の税事務所によって書類が必要ないケースもあります。3つ用意しておけばまず問題ありませんが、事前に確認しておくのが良いでしょう。
また、自動車税の納付後に他の都道府県に引っ越した場合【前の住所を管轄する税事務所】に申請を出さなければなりません。遠方などに住んでいて物理的に出向くことができない場合は郵送でも申請可能なので、税事務所に問い合わせるかホームページにて確認しておきましょう。
印鑑証明書を紛失した場合は?
印鑑証明書の再発行は【各市区役所】にて可能です。手数料は各市町村によって異なりますが、数百円程度で済みます。
ただ、印鑑証明書だけの再発行であれば簡単にできるのですが「印鑑登録カード」を失くしてしまった場合は要注意です。カードを紛失した場合、いきなり再発行する前にまずは「亡失届」もしくは「印鑑登録廃止申請」を行う必要があります。これらの手続きは証明書を悪用されないために重要な過程となります。いずれも市区役所に行けば対応可能なので、紛失した旨を伝えて速やかに再発行しましょう。
リサイクル券を紛失した場合は?
自動車の購入時に発行されるリサイクル券ですが、結論から言うと【リサイクル券そのものの再発行はできない】です。一体どういうこと?大丈夫なの!?と不安に思うかもしれませんが安心してください。リサイクル券自体を取り戻すことはできませんが、「自動車リサイクルシステム」のホームページからリサイクル券を代用することはできます。
ホームページにある「リサイクル料金検索」をクリックすると専用フォームが出てきます。そこに車台番号などの必要情報を入力すると、最後に「自動車リサイクル料金の預託状況」が表示できるようになります。
これをPDFファイルに変換して印刷すればリサイクル券の代用として使用可能です。プリンターさえあれば自宅でも簡単にできます。
必要書類が1つでも欠けると売却できない
ご紹介したように車売却にはさまざまな必要書類がありますが、どれか1つでも欠けると車を売ることはできません。多くは購入時に取得するため普段触らないものがほとんどなので、買取業者に向かう前に一度確認しておくと良いでしょう。
また出来るだけスムーズに車を売りたい人は、実車査定を受ける前に全ての書類を揃えておくのがオススメです。
まとめ
車売却における必要書類について解説しました!いかがでしたか?
一見難しそうに思う必要書類の準備ですが、あらかじめ確認しておけば誰でも簡単に準備できるんです。
しかし、一つでも書類が欠けていると車を売ることができなくなるので要注意。事前によく確認して、すべての書類を揃えてから契約に臨むようにしましょう。