「車を売りたいと思ってるけど車検が切れている。車検切れの車でも売れるの?もし売れるなら、売る時の注意点などについて知りたい。」と考えているあなたへ。
そこで今回は【車検切れの車を買い取ってもらう方法】について詳しく解説します!売り方をはじめ注意点、高額買取してもらう方法、さらには必要書類まで幅広くご紹介します。
車検が切れてしまったからといって諦めてはいけません。まだまだチャンスはあるので、ぜひこの記事を参考にしてスムーズに愛車を売却しましょう!
目次
車検切れの車は買取できるの?
「そもそも車検切れの車を売ることってできるの?」と疑問を持っている人も多いと思いますが、【車検切れの車でも買い取ってもらうことは可能】です。
そもそも車検とは【自動車検査登録制度】と呼ばれており、「その自動車を誰が所有しているのか?」などを識別するための制度のことです。車検に登録されていれば運転できますが、そうでなければ運転できません。普通車であれば「初回3年・2回目からは2年」が車検の有効期間となっています。
ただ、たしかに車検切れの車は運転できませんが、一般車のように売却するとは可能です。また「車検切れになっていれば査定額も大きく下がるのでは……?」と思うかもしれませんが、その心配もいりません。
なんとなく買取価格が下がってしまうイメージがありますが、実際のところ【車検切れ=マイナスポイントというわけではない】のです。最終的な査定額には大きな差が生まれないので、たとえ車検切れであっても安心して車を売って問題ありません。
車検を通してから売却するべき?
車検切れでも売却においてはマイナスにはならないと言いましたが、一方で「車検に通してから売った方が査定額がアップするのでは?」と思う人もいるのではないでしょうか。たしかにその通りです。車検に通っている車の方が査定額はアップしやすくなります。ただ、車検には多額の費用がかかります。車種によっては一度の車検で100,000円以上かかってしまう場合もあるのです。
車検に通すと売却額はアップするかもそれませんが、「車検代」を踏まえると効果は薄いでしょう。むしろ損してしまうケースもあります。車検代が安く済む車でない限りは【車検に通さないで売る】のがベストです。
車種によってばらつきがあるので、自分の車の車検費用はいくらなのか見ておいた方が良いでしょう。
車検切れの車を買取する際の注意点
車検切れでも一般車と同じように買い取ってもらうことは可能です。しかし買取の際に注意するべきことがあります。以下のことを念頭に置いて車の売却を進めていきましょう。
車検切れの車は「出張買取」が基本
車というのは車検がなければ走ることができません。つまり売却の際も「店舗買取」は不可能です。もし車検切れの車を運転した場合、道路運送車両法違反となり、たった1回の違反で免許停止になってしまいます。
さらに車検切れになっている車は「自賠責保険」も同時に切れているケースが多いです。同じく自賠責保険に入っていない場合も違反となります。また保険も適応されていないため、運転して店舗まで持っていくのは非常にリスクが高くなります。絶対にやめましょう。
車検切れの車は【出張買取】の選択がマストです。出張買取とは文字通り「買取業者側が自宅まで査定に来てくれるサービス」のことです。違反を犯すことなく安全に車を査定してもらえます。
また販売店の場合、レッカーを所有していたり、車検切れの車を走行させる際の手続きなども行なってくれたりするので、売る側は特に何もしなくてOKです。まずは買取業者の出張買取に申し込んでみましょう。
仮ナンバーを作れば走行できる
車検切れの車でも【仮ナンバー】を発行すれば公道で走ることが可能です。仮ナンバーとは「赤の線が入っているナンバープレート」で、発行してから3~5日間のみ有効となります。
仮ナンバーは、各市町村の役場にて、運転免許証や車検証、自賠責保険証、認印、自動車臨時運転申請書を提出することで発行できます。
ただ、仮ナンバーは使用してから5日以内に申請した窓口まで返却しなければなりません。たしかに車を走らせられるメリットはありますが「有効期限が短いこと」や「申請の手間」を考えると、あまり現実的ではないでしょう。
車検切れの車を高額買取するためには
続いて【車検切れの車を高額査定してもらう方法】を解説します。車検が切れていても査定アップを狙うことは可能です。ちょっとした意識や工夫をすることで高額査定が狙えるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
車の「第一印象」を良くしておく
車の査定において「第一印象」は大切です。第一印象によって大幅な査定アップを見込めるわけではありませんが、査定士もひとりの人間ですので、キレイな車の方が高い査定額をつけたくなるのです。
このことから、外観や内観をキレイに保つことを意識することをおすすめします。外観であれば洗車をしておく、内観であればシートやフロアマットを掃除しておくのが良いですね。
ボディカラーでも査定額は異なる
購入後に変えることはできませんが、ボディカラーによっても査定額は異なります。なかでも「ホワイト」「ブラック」「シルバー」「パール」といったカラーは高額査定が付きやすいです。というのも、これらの王道カラーは老若男女から人気があります。
どんな人にも合う色となっているので需要も多く、結果的に査定額もアップしやすくなるのです。逆にイエローなどの奇抜な色は、王道カラーと比べると査定額が低くなる傾向にあります。
売るタイミングを意識する
中古車市場には「高く売れるタイミング」が存在します。いつかと言うと、新生活が始まる前の「3月」、それからボーナス後の「9月」ごろです。この2つのシーズンは、車の市場が活発になるので、買取価格もアップしやすくなります。もし車の売却を考えているのなら、これらのシーズンを意識してみるのも良いでしょう。
下取りではなく「買い取り」に出す
車を売却する方法には「下取り」と「買い取り」の2つがありますが、より高く売りたいのなら買い取りがオススメ。下取りは基本的にディーラーが行なっていますが、ディーラーは「売るプロ」であって「買うプロ」ではないのです。
ディーラーは買取額をアップしてまで買い取ろうと考えていないので、期待を上回るような結果は得られないでしょう。基本的には買取業者での「買い取り」をオススメします。
車検切れの車の買取時に必要となる書類
それでは最後に【車検切れの車の買取時に必要な書類】をご紹介します。必要書類はやや複雑にはなりますが、そこまで数は多くないので心配しなくて大丈夫です。以下のものを確認しておきましょう。
車検証
正式には「自動車検査証」と呼ばれる書類です。車検切れであっても車検証は必要となります。車内に保管しているはずなので、売る前に確認しておきましょう。
実印
各市町村に登録されている印鑑です。市区役所などで印鑑登録を行なっていることが前提となります。売却手続きを進めていく際に実印を押す場面があるので、実印も忘れずに用意しておきましょう。
印鑑証明書
実印が登録されていることを証明する書類です。実印を登録していればすぐに発行することができます。市区役所をはじめ発行サービスコーナーなどで発行できるので、忘れずに準備しておきましょう。
委任状・譲渡証
売却を買取店にお願いするための「委任状」、それから車を譲り渡すことを証明する「譲渡証」の2つも必要です。これらは買取店側が用意してくれるので、こちらが準備する必要はありません。ただ、どちらにも実印を押す場所があるので覚えておきましょう。
住民票
車を購入した時と住所が変わっている場合にのみ「住民票」が必要になります。購入時から住所が変わっていない場合は準備する必要はありません。もし住所変更している場合は、お住まいの地域の市区役所やサービスコーナーなどで発行してもらいましょう。
まとめ
車検切れの車を買い取ってもらう方法について解説しました。いかがでしたか?
車検が切れていると「もう売れないんじゃないか……?」と不安になってしまいますが、心配しなくて大丈夫です。
今回ご紹介したポイントや注意点を意識すれば、たとえ車検が切れていても高額査定が可能です。また、必要書類がやや複雑になっているので、あらかじめ確認しておきましょう。
ポイントをしっかりと意識して実践すれば、きっと納得のいく価格で愛車を売却できるはずです。ぜひ今回ご紹介したところを参考にして、スムーズに愛車を売却しましょう!