軽自動車の人気車種!ホンダ【N-BOX】の維持費はどれくらい?

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軽自動車の中でも圧倒的な人気を誇るN-BOX。その車内空間の広さから特にファミリー層からの評価が高く中古市場でも根強い人気があり軽自動車のスライドカーの中ではまず候補にあがる1台です。

実際にN-BOXを購入する際の費用や、年間にかかる維持費をまとめました。これからN-BOXを購入する方は、是非参考にしてみて下さい。

軽自動車の歴史を変えたN-BOX の魅力とは


N-BOXは2011年に発売開始したトール型ワゴンの軽自動車です。発売からわずか5年で累計販売台数が100万台を突破し、ホンダだけでなく、軽自動車全体の歴史を変えた1台として大ブームを巻き起こしました。

2017年に新型N-BOXとして生まれ変わり、これまでのN-BOXに足りなかった欠点をカバーする画期的なリニューアルを行いました。その結果、発売からわずか1ヶ月で受注台数が5万台を突破するなど、現在も軽自動車の中では圧倒的な人気を誇ります。

N-BOX最大の魅力は、広々とした車内空間です。軽自動車は車体の大きさに制限がありますが、N-BOXは燃料タンクを前室の下に搭載し、スペースの広さをしっかり確保しています。
全長3.4m、全幅1.48mという小ささにも関わらず、床面地上高を低くすることでゆとりのある空間を生み出しました。

荷室の積載量も同クラスの軽自動車の中では最高クラスで、大きな荷物も楽々積み込むことができます。

また、これまでホンダの普通車に搭載されていた安全運転支援システムのHonda SENSINGを搭載し、安全面で不安がある軽自動車の欠点をカバーしています。

数ある軽自動車の中でもN-BOXは発売以来高い支持を得ています。ゆとりある空間と安全性という、軽自動車の大きな2つのデメリットを克服しているN-BOXならではの強みが、人気の秘密といえるでしょう。

N-BOXは年間どのくらいの維持費がかかる?


軽自動車のN-BOXは、普通車に比べると年間の維持費も格安です。車にかかる維持費を抑えつつ、日常で使いやすい車を探している層にぴったりです。
実際にN-BOXの維持費がどの程度かかるのか、節約できるポイントも併せてご紹介します。

N-BOXにかかる税金

N-BOXの所有者が支払う税金は、購入時に支払う自動車取得税の他に、毎年の自動車税と重量税があります。軽自動車であるN-BOXは、普通車に比べて税金が安いのが強みです。実際にどのくらいの税金がかかるかを調べました。

自動車税

N-BOXは軽自動車なので、普通車の所有者が都道府県に支払う自動車税ではなく、軽自動車税を市区町村に納めます。税額も普通車の自動車税よりかなり優遇されており、年間の軽自動車税は10,800円です。

重量税

新型N-BOXはエコカー減税対象車なので、重量税が25%減税されます。本来7,500円の重量税が、25%の減税で1,900円割引になり、実際の納付額は5,600円です。

N-BOXの自動車保険

自動車保険には加入必須の自賠責保険と、自分で補償内容を選べる任意保険の2つがあります。N-BOXは軽自動車のため、自動車保険の金額も普通車より若干お得です。

自賠責保険

N-BOXの自賠責保険料は、軽自動車の区分で計算されます。自賠責保険は新車購入時にまとめて3年分、4年目以降は車検ごとに2年分を支払う仕組みです。
N-BOXの場合、初回の3年分の自賠責保険料は34,820円、車検ごとに支払う2年分の自賠責保険料は25,070円です。

1年あたりの自賠責保険料は、最初の3年分は11,600円で、4年目以降は12,535円です。

任意保険

自動車保険のチューリッヒによれば、40歳/20等級、車両保険ありでN-BOX の任意保険に加入した場合、年間の保険料は28,330円です。

任意保険は運転者の年齢や補償内容によって大幅に価格が変動するため、保険料が高いと感じたら他社と見積もりを比較して保険料の見直しをするのがおすすめです。軽自動車のN-BOXは任意保険料も比較的リーズナブルなので、ある程度補償内容を手厚くしても、普通自動車よりお得な金額で加入できます。

N-BOXの維持費は他にもある?

自動車の維持費といえば、税金や保険料がまず浮かびますが、日々のガソリン代や定期的な車検代も維持費の一種です。年間維持費が安い部類に入るN-BOXですが、税金や保険料以外のその他の維持費はどれくらいかかるのでしょうか。

燃料代

N-BOXは軽自動車のため、燃料代は普通車よりかかりません。2019年5月のガソリン代の全国平均が145円なのに対し、軽油価格の平均は120円です。実際にN-BOXの燃料代がどれくらいかかるかは、年間の走行距離と燃費で計算できます。N-BOXのカタログ燃費は25.6km/lで、実燃費は17.9km/l程度です。

年間1万kmの走行距離を想定した場合、計算式は以下のようになります。
走行距離 (1万km) ÷ 実燃費× 軽油価格(120円/l )

N-BOXの実燃費は17.9km/lなので、年間の燃料代は約67,000円です。やはり普通車と比べて、軽自動車であるN-BOXの燃料代は圧倒的に安くなります。

駐車場代

N-BOXはコンパクトな車なので、ある程度のスペースがあれば駐車場を確保しやすいでしょう。しかし、駐車場を借りるとなると、月々の駐車場代がかかります。

月極駐車場の全国平均は約8,000円です。年間で考えると96,000円の駐車場代がかかります。しかも、駐車場代は都市部では年々価格が上昇し、都内であれば2,3万円することもめずらしくありません。

車検代

N-BOXの車検代は、ディーラー車検か民間整備工場での車検かによって費用が大きく変わります。ディーラー車検よりユーザー車検の方が安いですが、補償の手厚さはディーラーの方が安心です。

車検代は20,000円~100,000円程度が相場ですが、部品交換などがあると費用が上がります。

N-BOXの購入時にかかる費用は?


N-BOXを購入する際にかかる費用はどれくらいか、車体価格や税金、オプション価格などを調べました。

車体価格

現行のN-BOXの新車価格は1,385,640円~1,949,400円です。

N-BOX G Honda SENSING 1,385,640円
N-BOX Custom G・EX ターボHonda SENSING 1,949,400円

最新のN-BOXシリーズは2018年4月に発売されたということもあり、中古車価格もほとんど下がっていません。2017年モデルでも中古車価格は78~198 万円でした。

オプション

N-BOXはオプションが豊富で、どれを選べばいいか難しいという方も多いでしょう。オプション選びはよく考えないと、予算を大幅に上回ってしまうこともあります。

N-BOXのおすすめオプションのひとつが、ディーラー純正のナビシステム(ベーシックインターナビ)です。定価127,440円と高価ですが、保証期間の長さや安全性の高さは社外品よりも優秀です。

また、N-BOXの安全機能を高めるためにバックカメラとナビモニターを連動させる、リアカメラdeあんしんプラス2(ダブルビュー)もおすすめのオプションです。価格も25,920円とお手頃なので、是非付けておきたいオプションのひとつです。

安全性を強化したいなら、ホンダの安全運転支援システムのHonda SENSINGは欠かせません。オプション価格はグレードによって多少異なりますが、約7万円です。

オプション価格は高いですが、ホンダの誇る安全運転支援システムだけあり、事故防止に役立ちます。

Honda SENSINGには10個の安全運転支援システムが組み込まれているので、よほどの理由がない限りオプションを搭載しておくのがおすすめです。

自動車重量税

N-BOXはエコカー減税対象車なので、重量税は25%軽減されます。本来7,500円の重量税が25%軽減となるので、実際の支払額は5,600円です。車体重量が軽いためもともと重量税は安いですが、やはりエコカー減税は見逃せません。

自動車取得税

N-BOXのエコカー減税は、自動車取得税にも適用されます。減税率はFFが25%で、4WDが20%です。

N-BOXのFFの場合、自動車取得税は26,600円ですが、25%軽減で19,900円になります。

自賠責保険

N-BOXは軽自動車なので、自賠責保険も普通車より安いです。新車購入時には37カ月分の自賠責保険料を収めるのが一般的で、N-BOXの場合は35,610円です。

リサイクル料金

N-BOXの購入時にかかるリサイクル料金は12,830円です。これは新車購入時だけでなく、中古車で購入した人も支払う費用になります。

ディーラー代行手数料

ディーラー代行手数料は業者によって異なりますが、1つの手続きに付き5,000円~20,000円程度が一般的です。

N-BOX購入時の諸費用を節約するなら、ディーラー代行手数料を見直しましょう。自分でできる手続きは自分ですることで、ディーラーに支払う代行手数料をカットできます。

たとえば、納車の受け取りを自宅ではなく店頭で受け取れば、納車代行費用を節約することができます。その他にも、車庫証明取得などの手続きを自分ですれば、かかる費用は印紙代のみです。

N-BOXの壊れやすいところや注意するべき点


N-BOXの購入者の口コミを見ると、スライドドアの不具合が数多く確認されています。リコール対象ではありませんが、ディーラーで無償修理対応してくれるケースが多いようです。

また、スライドドアや助手席側の雨漏りという現象も数多く報告されています。雨漏りだけでは特に大きな支障はありませんが、放置しておくと電気系統のトラブルにつながる恐れもあるので、早めの対応が必要です。

また、N-BOXの一部でテールゲートオープンステーのボールジョイントの不具合が確認され、リコールが発生しています。テールゲートの開閉時にボールスタッドが緩み、折れる恐れがあります。

新車で購入している場合はディーラーに問い合わせて対応してもらう必要がありますが、N-BOXを中古で購入する際は、不具合の多い箇所やリコール対象箇所の確認をしっかりする必要があります。

まとめ


N-BOXは軽自動車の中でも人気の車種です。車体価格は軽自動車の中でも高いですが、維持費は安く、普段使いにぴったりの車です。

おすすめの安全運転支援システムなどのオプションをつけると購入価格は割高ですが、もともと安い維持費を節約すれば、かなり優秀なコストパフォーマンスを発揮します。

維持費を少しでも安くしたいという方は、まず任意保険の見直しから初めて見てはいかがでしょうか。