<3シリーズ>はBMWが販売するミドルサイズセダン。BMW車の中で一番販売台数の多い人気のシリーズです。今回は「3シリーズをより高額で買取してもらうポイント」と「最新の買取相場の情報」を紹介します。
目次
3シリーズの特徴
BMW3シリーズは、かつてBMWの主力車として存在した、BMW02シリーズの後継モデルとして登場しました。3シリーズはBMWの中でも大衆車としての役割を担い、世界中で愛され続けているクルマです。
常に進化を続けるBMW3シリーズは、BMWの主力モデルとしての根強い人気を持ち続けています。
5代目BMW 3シリーズ(E90型)
2005年~2012年まで販売された3シリーズは、5代目BMW 3シリーズ(E90型)と呼ばれています。
この5代目には<E90型と呼ばれるセダン>のほかに、<E91型というツーリングワゴン>や<E92型というクーペ>、<E93型というカブリオレ>もあります。
5代目BMW3シリーズの日本国内モデルは、直列4気筒2000ccエンジンと直列6気筒2500ccエンジン、同3000cc、同3000ccツインターボエンジンが採用されました。
BMW3シリーズは本来2ドアの小型セダンでしたが、モデルチェンジの度にボディサイズを拡大しているのも特徴です。5代目BMW3シリーズでは大衆車としてニーズの高いDセグメントになり、国内では3ナンバーのスタンダードセダンサイズとなりました。
BMWの象徴ともいえる<キドニーグリル>をフロントグリルに採用し、BMWの伝統的なスタイルを守り続けています。
グリルの縦線にブラックが使われている場合には4気筒、シルバーの場合には6気筒と搭載エンジンが見分けられるのも、BMWならではのこだわりだといえるでしょう。
5代目BMW 3シリーズ(E90型)は2008年にマイナーチェンジが行われ、ヘッドライトがHIDヘッドライトに、テールライトはEDのターンインジケーターを採用するL型テールライトへと変更されています。
5代目BMW 3シリーズ(E90型)の魅力
5代目BMW 3シリーズ(E90型)は大衆車とは思えないほどの美しいインテリアが魅力です。8.8インチのモニターや、ウッドパネルを搭載し、同クラスではワンランク上をいく高級感が得られます。
さらに、セダンでありながらもゴルフバックが3つも積めるトランク容量も魅力です。たくさんの荷物が詰めるトランクを確保しながらも後部座席には十分なスペースを備え、快適性能が高いのも特徴。
5代目BMW 3シリーズ(E90型)で人気のグレード
5代目BMW 3シリーズで人気のグレードは、2010年のマイナーチェンジ後に登場した<325i>です。直列6気筒エンジンを搭載しているものの、スタンダードセダンとしての印象が強く、ベーシックなクルマとして高く評価されています。
マイナーチェンジにより、エンジン自体もブラッシュアップされた325iには<回生ブレーキ>や<電動パワステ>などを採用。さらに、<カップリング付きエアコン・コンプレッサー>も搭載され、燃費性能も向上しました。
そうした影響を受け、<325i>は平成22年度燃費基準+20%を受賞。充実した装備と完成度の高さで世界中の注目を集めた1台です。
6代目BMW 3シリーズ(F30型)
2012年に登場したのが6代目BMW 3シリーズ(F30型)。6代目BMW 3シリーズ(F30型)にもいくつかのモデルがあり、スタンダードなモデルはF30型と呼ばれるセダンです。
そのほかには、F31型のツーリングワゴンとF34型の5ドアハッチバックがあります。6代目BMW 3シリーズより、クーペやカブリオレは<BMW 4シリーズ>として独立しました。
そのため、6代目BMW 3シリーズは<4ドアセダン>と<ステーションワゴン>、<5ドアハッチバック・5人乗車設定>のみのラインアップです。
FRまたは4WDを基本構造とした6代目BMW 3シリーズの国内モデルのエンジンには、直列3気筒1,500ccターボと直列4気筒2,000ccターボ、同ディーゼルターボ、直列6気筒3,000ccターボを採用。
基本的な仕様は5代目BMW3シリーズと変わらないものの、全長が85mm長くなりました。また、キドニーグリルもワイド化され、より存在感が見られるようになりました。
5代目BMW3シリーズからの変更点にはヘッドライトが低く配置されたこともあるでしょう。フロントデザインはスポーティさを増し、リアのライト部分はL型デザインが採用されました。
運転席はコックピット感が高められ、ドライバーを中心として各デバイスが配置されているのも特徴です。インパネやシフトレバーへアクセスしやすくなったことで、操作性が向上しています。
6代目BMW 3シリーズ(F30型)に搭載された機能
- レーン・ディパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告システム)
- レーン・チェンジ・ウォーニング(車線変更時接近警告システム)
- 前車接近警告機能
- 衝突回避・被害軽減ブレーキドライビングアシスト
- トップ&ゴー機能付ACC(アクティブ・クルーズ・コントロール
- ダイナミック・スタビリティ・コントロール
- バリアブル・ライト・コントロール機能付アダプティブ LED ヘッドライト
- パーク・ディスタンス・コントロール
- リヤ・ビュー・カメラ
6代目BMW 3シリーズ(F30型)で人気のグレード
6代目BMW 3シリーズで人気のグレードは、クリーンディーゼルターボモデルの<320d>でしょう。クリーンディーゼルターボは欧州でも注目され、BMWが得意とする分野のひとつです。
そのため、BMWのクリーンディーゼルターボの完成度は極めて高く、従来のディーセルエンジンのようなレスポンスの悪さは感じられません。
ストレスと無縁のエンジンがBMWのクリーンディーゼルターボであり、クリーンディーゼルターボを搭載した320dは、世界中で愛されています。
3シリーズのスペック
- 全長×全幅×全高(mm):4540×1800×1440
- ホイールベース(mm):2760
- 車両重量(kg):1470
- シート列数:2
- 乗車定員(名):5
- ミッション:6AT
- ミッション位置:フロア
- 燃費:9.9~16㎞/L
3シリーズの買取価格例
3シリーズの最新の買取事例をご紹介します。
- 2017年式 (平成29年)<3シリーズ 320d> 白系
走行距離 1.5万km 新車販売価格 532万円 参考買取価格 199万円 残価率37% - 2015年式 (平成27年)<3シリーズ 320i> 白系
走行距離 2.7万km 新車販売価格 526万円 参考買取価格 153万円 残価率29% - 2013年式 (平成25年)<3シリーズ 320d グランツーリスモ モダン> 白系
走行距離 4.6万km 新車販売価格 514万円 参考買取価格 107万円 残価率20%
より高額に買い取ってもらうポイント
人気グレードは?
BMW3シリーズの残価率は、320dMスポーツで約49%です。BMWで残価率の高いグレードのほとんどはMスポーツですので、Mスポーツであれば高額査定が期待できるでしょう。
人気のカラー
BMW3シリーズには、オプションカラーを含めるとたくさんのカラーがあります。
無料カラー
- ミネラル・ホワイト
- ブラック・サファイア
- プラチナ・シルバー
- メルボルン・レッド
- グレイシャー・シルバー
オプションカラー
- シャンパン・クオーツ
- スモーク・トパーズ
- シトリン・ブランク
- タンザナイト・ブルー
- ブリリアント・ホワイト
BMW3シリーズの中でも特に人気があるのがブラック・サファイアです。艶のあるブラックボディは非常に美しく、高級感が得られると高く評価されています。
また、シルバー系の需要も高く、買取でも高評価が得られます。
人気のオプション
BMW3シリーズでは、<電動パノラマ・ガラス・サンルーフ(チルト&スライド、コンフォート・オープン/クローズ機能付)>のオプションに人気が集まっています。
中古車市場でも、<電動パノラマ・ガラス・サンルーフ>のオプションがついていると高評価が得られます。
10年落ちの場合、値段はつくのか?
BMW3シリーズの10年落ちの買取価格は以下の通りです。
- 2008年式(平成20年)323i /シルバー/走行距離9万km
参考買取価格:5.8万円 - 2007年式(平成19年)320i /黒/走行居地6万km
参考買取価格:5.8万円
買取価格はクルマのコンディションや走行距離も左右されます。10年落ちであっても買取は可能ですが、それほどの価格は期待できないといえるでしょ
う。そのため、早めに査定に出すのが高額査定のコツです。
まとめ
BMW3シリーズは、大衆車としての役割を果たしつつBMWの主力モデルとして揺るぎない地位を維持しているクルマです。長い歴史の中で愛され続けた魅力が感じられる1台であるといえるでしょう。
新しいモデルであれば高値での買取が可能です。BMWが誇るクリーンディーゼルターボなどを搭載したモデルであれば高額査定も夢ではありません。
ただし、買取はモデルチェンジが大きく左右します。そのため、買取査定を依頼するタイミングは非常に重要であるといえるでしょう。