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CR-Zの維持費はどれくらい?人気のハイブリッドスポーツカーを徹底調査!

ハイブリッドタイプのスポーツクーペとして高い人気を誇るCR-Z。惜しまれつつも2017年に生産が中止されましたが、後継モデルの登場も間近との噂も根強くあります。

中古市場でも評価の高いCR-Zの購入を考えている方も多いでしょう。今回は、CR-Zの維持費について調査してみました。

目次

ホンダが生み出したスポーティーなハイブリッド車

ホンダが販売したスポーティとハイブリッドの両立を実現させた車がCR-Zです。2010~2011年で日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞しています。

世界基準の燃費規制をクリアしており、欧州のコンパクトスポーツカーに並ぶ力を持つ人気車です。

[box class=”yellow_box” title=”CR-Z α 2015年式のスペック”]
  • サイズ:全長4,105㎜×全幅1,740㎜×全高1,395㎜
  • 車両重量:1,150kg
  • 総排気量:1,496㏄
  • 駆動方式:FF[/box]

パワーユニットの排気量アップ

CR-Zはスポーツカーとして走りを重視しているため、LEA型直列エンジンを採用し1.5Lに排気量がアップしています。マイナーチェンジは120馬力、モーターは20馬力にアップされたため3L並みの加速を感じさせてくれます。

個性的なおすすめグレードは「α Master label」

2012年に登場したCR-Zの最上級グレードである「α Master label」は安全装備や運転支援機能が充実しています。合皮×ファブリックのコンビシートが採用され高級感のあるインテリアも人気の理由。

中古市場でも高めの価格で売り出されていますが、充実した装備と個性を求める方に人気があり年式が古くても残価率が高いグレードです。

CR-Zの維持費は年間どれくらい?


自動車を購入する上で、維持費の問題は見逃せません。ハイブリッドカーであるCR-Zは燃費が良い車ですが、それ以外の維持費はどうなっているのでしょうか。

CR-Zの税金

CR-Zはエコカー減税対象車ですが、グレードによって減税額が異なります。また、エコカー減税で税金が優遇されるのは自動車取得税と重量税のみで、自動車税の減税はありません。

自動車取得税は購入の際にかかる税金なので、ここでは毎年かかる自動車税と重量税について解説します。

CR-Zの自動車税

毎年4月1日の時点で車を所有している人すべてに課せられている自動車税。排気量や車の用途によって税額が決められています。

2019年10月から消費税が10%にアップしたことに伴い、10月以降に新車登録した車は自動車税が引き下げられています。

CR-Zの排気量は1.5Lに分類されるため、以前は自動車税が34,500円でした。しかし。2019年10月以降に新車登録された車の場合は30,500円となります。CR-Zは現在新車販売されていないため自動車税に変更はありません。

CR-Zの中で「α CVT」のみはグリーン化特例の対象となります。自動車税は約50%減税されるため登録翌年度の自動車税納付額は17,500円です。

CR-Zの重量税

自動車重量税は、車の重さ0.5トンごとに値段が変わります。CR-Zの場合、グレードによっても異なりますがエコカー減税対象車の場合、重量税が50%~25%減税されます。

グレード名 重量税納付額
α CVT(FF) 11,200円
α 特別仕様車Final label
CVT
16,800円
α 特別仕様車 Final label 2トーンカラースタイル CVT 16,800円
α・Master label CVT 16,800円
α・Master label 2トーンカラースタイル CVT 16,800円
α 6MT 16,800円

CR-ZαCVT(FF)の場合、重量税が50%の減税となるため、実際の納付額は11,200円です。
それ以外のグレードは25%の減税となり、たとえばCR-ZαのMaster label CVT(FF)の場合、納付額は16,800円です。

CR-Zの保険

自動車の維持費の中で、保険は大きな割合を占める部分です。保険料の節約は維持費の節約に繋がります。

CR-Zの自賠責保険

自賠責保険は任意ではなく加入が義務付けられている保険です。新車購入時には37カ月分をまとめて支払い、それ以降は車検の際に2年分まとめて支払う仕組みとなっています。

普通車の場合、自賠責保険の金額は12カ月で15,520円、24カ月で25,830円です。任意保険に加入していなくても、最低限自賠責保険の1年あたり15,520円は必ずかかります。

CR-Zの任意保険

自賠責保険は必ず加入しなくてはいけませんが、自賠責保険は補償範囲が狭いため、物損事故や自損事故での補償を受けるには任意保険に加入する必要があります。

任意保険は、運転者の年齢や等級、補償範囲などで金額が大きく変わります。価格ドットコムの相場によると、CR-Zの場合は年間5万円前後の保険料を支払っているケースが多いです。

保険料は各社を比較して見直すことで節約できます。年間の維持費を抑えたいなら、任意保険の見直しがオススメです。

CR-Zにかかるその他費用

税金や保険料以外にも、自動車の維持費には細かい項目があります。車を運転する上で密接にかかわってくる、ガソリン代や駐車場代、車検代などについてまとめました。

CR-Zのガソリン代

CR-Z はハイブリッドスポーツクーペで、燃費の良さは上々。街乗りでも高速道路でも優秀なパワーを発揮します。

CR-Zのカタログ燃費はグレードによって15.4km/l~21.8km/lですが、実燃費はもう少し少なくなり、10.8km/l~15.3km/l程度です。

ガソリン代を割り出す計算式は以下の通りです。
[box class=”green_box”]年間走行距離 (km) ÷ 実燃費× ガソリン価格=年間のガソリン代[/box]

では、次のように想定した場合CR-Zの一年間のガソリン代はどれくらいかかるのでしょうか。

  • ガソリン代:125.4円/L(2020年11月現在)
  • 実燃費:10.8km/l
  • 走行距離3万㎞

30,000㎞÷10.8㎞/L×125.4円=348,333円

10,000㎞走行するにあたって10~15万円を想定しているといいでしょう。燃費が良いグレードを選んだ方が年間のガソリン代を大幅に節約できます。

CR-Zの駐車場代

自宅に駐車場があれば問題ありませんが、駐車場を借りる場合は月々の駐車場代がかかります。CR-Zは一般的な乗用車のサイズなので、立体駐車場などでも問題なく使用できます。

駐車場の賃料は地域によって大きく異なり、全国平均は8,000円ですが都市部になると2万円以上するところも多いです。特に東京都は駐車場代が高く、月額3万円程度かかる地域も多いです。

CR-Zの車検代

CR-Zの車検代の相場は5万円程度が一般的ですが、車検はどこで受けるかで費用が大幅に変わります。

ディーラー車検は安心ですが、その分費用も高いです。車検代を節約して維持費を抑えるなら、ガソリンスタンドや車検専門の業者に依頼するのがオススメです。ただし、CR-Zは2017年に生産終了しているため、この先部品の交換などが必要になった場合は費用がかさむ可能性があります。

中古でCR-Zを購入する際は、車検費用が高額にならないよう、しっかり状態をチェックしておくのが大切です。

CR-Zの購入時にかかる費用は?


自動車を購入する際にかかる費用は、車の本体価格だけではありません。CR-Zの購入時にかかる費用についてまとめました。

CR-Zの車体価格

CR-Zは惜しまれながら2017年に生産を終了しましたが、復活を望む声は根強く、リニューアルして再発売する可能性も大いにあります。

CR-Zの新車価格は、270万円~292万円です。今後リニューアルして再発売があったとしても、おそらくこの価格帯に近い新車価格になるでしょう。

また、中古車価格の相場は、21.9万円~249.8万円です。最後の年式が2016年式ということもあり、まだまだ状態の良いCR-Zは中古車価格も高いです。

CR-Zのオプション

CR-Zのオプションは非常に充実しています。オプションの有無によって購入価格も大きく変わりますが、特に純正カーナビや本革シート、スカイルーフなどが人気です。特に人気が高いホンダの純正カーナビのインターナビは、画面の大きさによって10万円~20万円程度です。

CR-Zは生産終了しているため、中古で購入する際に希望のオプションが搭載されている車を探すか、後付けでオプションを付けられる業者を探すしかありません。

メーカーオプションの後付けはできませんが、ディーラーオプションの場合は後付けが可能なものも多いので、一度問い合わせてみるといいでしょう。

CR-Zの自動車重量税

自動車重量税は車検の際に支払うので、車検の残りがある車を中古車で購入する場合、自動車重量税を支払う必要はありません。

車検残がない車の場合はエコカー減税の減額率に応じて11,200円~16,800円の自動車重量税がかかります。

CR-Zの自動車取得税

エコカー減税対象車であるCR-Zは、グレードによって自動車取得税が60%から40%減額されます。

CR-ZαCVT(FF)は減税率が最も多く、自動車取得税が60%減額されます。本来67,500円の自動車取得税が40,500円減税されるため、実際の自動車取得税の納付額は27,000円です。

とはいえ、CR-Zは2017年で製造終了しているため新車登録時の自動車取得税を払うシーンは今後ないと考えられます。また、現在では自動車取得税の代わりに環境性能割が適用されるようになっています。

[box class=”green_box” title=”環境性能割とは?”]

新車・中古車問わず、車を購入した際にかかる税金。燃費性能に応じて税率が非課税・1%・2%・3%の4段階で設定されています。[/box]

CR-Zの中古車を購入する際にも環境性能割りは適用されます。ただし、経過年数や取得価額などは残価率によって決まるため一概には言えません。

CR-Zの自賠責保険

自賠責保険は、自動車を所有している全ての人が加入を義務付けられています。こちらも車検ごとに支払うため、車検残がある場合は次の車検まで支払う必要はありません。

中古購入時に車検切れの場合は、24か月分で25,830円の自賠責保険が必要です。中古車販売店によっては、車検残がある中古車を買い取る際、全オーナーに自賠責保険の残りに当たる金額を返還している事もあります。

その場合は、車検が切れるまでの自賠責保険に相当する金額を、新オーナーが支払うことになるため、中古でCR-Zを購入する際は自賠責保険の有無について確認しておきましょう。

CR-Zのリサイクル料金

リサイクル料金は、車の廃棄にかかる処分費用で、法律で定められたものです。リサイクル料金を支払うタイミングは、車の購入時です。

CR-Zのリサイクル料金は、11,990円~12,450円です。リサイクル料金を支払うと、リサイクル券が交付されるので、大切に保管しておく必要があります。

CR-Zの代行手数料

車を購入する際、ディーラーや中古車販売店に手続きを代行してもらうと、代行手数料がかかります。

代行手数料の内訳は様々ですが、車検が残っている車で15万円~25万円程度の費用が一般的です。車検が切れている場合、さらに10万円程度の手数料がかかることがあります。

代行手数料を抑えるには、個人でできる手続きは自分ですることをおすすめします。たとえば、購入した車を店頭受け取りにすれば、納車費用を節約できます。

CR-Zを購入する上で注意するべき点


CR-Zは既に生産を終了している車なので、購入手段は中古しかありません。ハイブリッドカーということもあり、修理には費用がかさみます。では、CR-Zを購入する際に注意するべきどんなポイントがあるでしょうか。

エンジン内部をチェック

CR-Zの中古車を見に行くときは必ずエンジン内部をチェックしましょう。オイル交換をさぼっていた中古車はエンジン内部にスラッジが溜まったり、エンジンが焼き付いてしまっていたりします。

購入したいと考えているCR-Zの中古車があるなら、まずは裏やエンジンの内部が汚れていないかをチェックしてください。

丁寧にメンテナンスされず、オイル交換が行われていなかったいわゆる「ハズレ」のCR-Zを購入してしまうと、後々劣化や故障などのトラブルにつながります。

ボディカラーに要注意

CR-Zはボディを傷つけると修理代が高くつきます。ほとんどの車種は同色の中古部品で修理代を圧縮できることもありますが、CR-Zのドアやヘッドライト、フェンダーなどの中古部品はなかなかありません。そもそもの流通台数が少ないからです。

ですから、CR-Zの中でも特に流通していない珍しいボディーカラーを選んでしまうと、修理の際に高額費用を要求される可能性が高まります。中古車の修理のために高い新品部品を取り寄せて高いお金を払うということはしたくないですよね。

カスタムカーは要注意

CR-Zはスポーツカーですから、走りをさらに快適に自分好みにするためにカスタムしている人は少なくありません。中古車情報を見ていると、「これはいい!」と思えるカスタムCR-Zが見つかるかもしれませんが、次の点をチェックしてください。

  • 車検に対応しているか
  • 純正部品も購入できるか

車検に対応していないカスタムや、純正部品が残っていないカスタムは購入後の車検時に悲惨な目に遭う可能性があります。車検を通すためだけに部品を買いそろえなければならないということもあり得ますので、カスタムされたCR-Zを購入する際は要注意です。

CR-Zはバッテリー劣化に注意

中古のハイブリッドカーを購入するときに注意したいのはバッテリー劣化です。ちょっと劣化しているからと言ってすぐに乗れなくなるわけではありません。

しかし、スポーツハイブリッドカーとしてCR-Zでの走りを楽しみたいと考えているのであれば、バッテリー状態をチェックしておくようお勧めします。

[box class=”green_box” title=”バッテリー価格相場”]

ZF1ニッケル水素バッテリー:12.9万円
ZF2リチウムイオンバッテリー:34.1万円[/box]

バッテリー劣化したCR-Zを購入してしまうと、後々50万円近くのバッテリー交換費用を支払わなければならなくなり高額な維持費になってしまうので注意しましょう。

走らせていないハイブリッドカー

過走行車は避けたい中古車の代表ですが、ハイブリッドカーの場合はバッテリーの性質上、走らせていない車も選ぶべきではありません。

中古車販売会社に長々と放置されている車は避けましょう。定期的に走らせてバッテリー充電が行われている車が望ましいです。

まとめ


CR-Zは生産が2017年に製造終了した車ですが、ホンダのスポーツハイブリッドカーとして現在も根強い人気を誇る車です。燃費性能が高く、任意保険料や駐車場代などを見直して節約すれば、年間維持費も抑えることができます。

ただし、中古で購入する際はバッテリーの消耗や修復歴に注意が必要です。購入後に部品の交換や修理で維持費が高額んなる可能性もあります。状態の良いCR-Zを購入できるよう、購入前にしっかり確認しましょう。

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