【オペル・ヴィータ】日本人に親しまれてきた車の高価買取ポイントは?

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本場ヨーロッパではコルサの名前で知られるオペルの<ヴィータ>。90年代には日本でも販売が開始され、Bセグメントの使いやすさから愛されてきました。

欧州車のスタイリッシュなデザインを持ち、日本の道路事情にもマッチするため、根強いファンから支えられている車だともいえるでしょう。そんなヴィータの買取では、高額査定を狙うポイントがあるのを知っていますか。

そこで今回は、ヴィータの買取で抑えておきたい点と具体的な買取方法を紹介します。

ヴィータの特徴


ドイツの自動車メーカーである<オペル社>が<オペル・コルサ>として1982年に販売を開始し、その2代目が日本名で<ヴィータ>と名を変えてヤナセが輸入販売を開始しました。

車両販売価格は当時の輸入車としては低価格の150万円台からであったことや、デュアルエアバックやABSなどの安全装備が充実していたこと、また当時放映されていたCMが可愛いベイビーのメロディーに乗せて「可愛いヴィータ、ハイハイ」という親しみやすい内容だったことから、初年分はすぐに完売してしまう程の人気を博しました。

その後2000年に放映されたTBSドラマ「ビューティフルライフ」で常盤貴子演じるヒロインが赤いヴィータを愛車としていたことから更に人気車種となり、品薄が続く状態となりました。

日本人にも親しみやすいモデル

<成長・成熟したスモールカー>を商品コンセプトにしたヴィータは、そのスポーティでダイナミックなエクステリアと機能的で広々としたインテリアが人気の車種です。

また欧州で人気のBセグメントの車格は、日本でもフィットやヴィッツが長年愛され続けていることからも分かる通り、日本人にも親しみやすいモデルの車種となっています。

進化するにあたり変化していくスペック

1982年にドイツのオペル社が販売開始したコルサは1993年にフルモデルチェンジを行い、日本名<ヴィータ>として日本での販売が開始されました。

この初代ヴィータはコルサの角張ったデザインを一新して空力重視の丸みを帯びたデザインを採用し、ベーシックモデルである<スウィング>と装備を充実させた5ドアの<GLS>の2モデルと5速マニュアルとの組み合わせで直列4気筒DOHC1.6Lの<スポーツ>が販売されました。

その後1996年10月発売モデルでは、オペル社の安全哲学であるクラスを超えた安全性に基づき、デュアルエアバック・ABS・シートベルトテンショナー等を標準装備をしました。

欧州では2001年に3代目コルサとしてバージョンアップして販売開始したものを日本ではGMが輸入販売を始め、この時期はヤナセとの併売という形になりました。

この2001年3月発売モデルでは3ドアにSwing、5ドアにGLSをラインアップし、全長3815mm×全幅1645mmのボディサイズにもかかわらず、大人4名(乗車定員5名)がゆったりとくつろげる快適な空間と実用的な荷室空間を実現しました。

エンジンとオプション

搭載されたエンジンは1.4L、直列4気筒16バルブのECOTECエンジンで90ps/6000rpm・12.8kgm/4000rpmのパワーとトルクを発生しつつ、当時2005年に欧州で施行予定であった排ガス規制の<EURO-IV>にも対応できる内容に仕上げました。

サスペンションはフロント/マクファーソンストラット・リヤ/トレーリングアーム式を採用し、燃費などを改善するニュートラルコントロールシステムを搭載する3モード付き4ATを介して前輪を駆動する仕組みとなっています。

安全装備としてはデュアル、サイドエアバッグ、アクティブヘッドレスト、EBFD付きABS、テンショナー、フォースリミッター付きシートベルトを全車に標準で装着し、更に盗難防止装置としてイモビライザーとセンターロッキングシステムを備えました。

その時々に求められるニーズを敏感に察知し、ユーザーに求められる形に変化をしていったヴィータですが、この後2003年6月モデルの発売を最後に日本での正規輸入は終了となりました。

安全装備が充実している

オペル社の経営哲学であるフィロソフィーには多くの人々にオペルが提供し続けるイノベーションにアクセスしてほしいという内容が明記されており、これは同社が掲げる安全哲学にも通じる部分です。

オペルではクラスを超えた安全性を謳っており、ヴィータに関しても1993年に欧州で販売を開始し日本で1995年に販売したモデルから2003年のモデルに至るまで安全装備は常にその時代の最先端を導入しており、どのクラスにも標準装備されていました。

このオペルの安全性に対する姿勢からも分かる通りヴィータは安全装備に優れた車種であり、販売当時の人気を多く集めた要因の一つでもあります。

ヴィータの買取で必要な基本情報


ヴィータは1995年から2003年までの間に日本のヤナセとDMで販売されていたドイツの輸入車です。販売期間は約8年間と短い期間ではありましたが、その8年の間大きく機能やデザインが変化してきました。

細かいスパンでバージョンアップを繰り返してきた車種ですので、ヴィータの売却を考えるうえで年式を把握しておくことは非常に大事なことです。また年式や走行距離だけではなくグレードによっても査定額は変化していくので、細かく解説をしていきます。

年式

年式は1995年3月発売モデルから2006年6月発売モデルまで16回のモデルチェンジを行っています。中でも2001年3月モデルから欧州ではいわゆる<3代目コルサ>というモデルに変化をして、その機能やデザインも大きな変化を遂げています。

年式に注目すべきはこの2001年(平成13年)3月のモデルよりも前か後かで査定価格も大きく変わってくるかもしれません。

走行距離

走行距離に関しては中古車の査定や買取にとって大きなポイントの一つになってきます。

中古車を購入する側の目線で考えると1年間の適切な走行距離が一般的には8,000キロ~1万キロと言われており「クルマの寿命は10年・10万キロ」とよく言われるように境界線と言われている10万キロを超えたか超えていないかが着目点になると思います。

しかし現在では車の性能やメンテナンスの技術も向上してきたため、20万キロは全く問題ないとも言われています。

また、ヴィータの場合は一番最新の年式でも2006年であり、2019年の現在では販売から13年も経過しています。たとえ10年・10万キロを超えていたとしてもメンテナンスさえしっかりしていれば、現在は販売されていない貴重なヴィータを購入したいというニーズはまだあるのではないかと思います。

グレード

ヴィータのグレードは大きく分けて<スウィング><GLS><スポーツ>の3つで、年式によってそれぞれのグレードのスペックも変わってきます。

例えば2001年12月発売モデルを例にすると、スポーツとGLSは5ドアでスウィングは3ドアであり、排気量はスポーツが1198ccでスウィングとGLSが1388cc、シフトはスポーツが5AT、スウィングとGLSが4ATとなっています。

ヴィータのように現在販売していない希少な車はグレードによってもニーズが大きく変わってくる可能性が高いので、複数社の査定を行うともしかしたら買取店によって大きな価格差が出てくるかもしれません。

ヴィータの買取査定のポイントとは


では実際ヴィータの買取査定を依頼する場合、どんなポイントをチェックされるのでしょうか?ここではそのポイントごとにまとめてみました。

年式や買取に出す時期により異なる

通常であれば年式が古ければ古いほど査定額も下がってしまうのは仕方ありません。ヴィータも年式は前述した通り2001年3月に大きくモデルチェンジしているので、それよりも前か後かで査定額は変わってくるかもしれません。

しかし、古い年式の車でも稀にプレミアがつく場合があり高額で取引がされる可能性も無くはありません。また買取査定を行う時期によっても査定額は差が生じてきます。

一般社団法人「日本自動車販売協会連合会」が発表している登録者+軽自動車の月別販売台数の2016年度を見てみると、最も多くの販売台数を記録しているのは3月の約63万台で次いで9月が47万台となっています。

これは新生活のスタートや転職・転勤に伴って新しく車を購入する人が増える月であることを表しています。この販売台数が増える3月に向けて1~2月は在庫をしっかりと増やしておきたいため、買取業者が最も車を買いたい時期であると言えます。

整備記録が残っている

整備記録とは正式には定期点検整備記録簿と呼ばれ、24ヶ月点検や12ヶ月点検といった法定点検(車検)の際に必ず記入しなければならないものですが、この整備記録があるかないかで査定額が変わってしまうのは事実です。

整備記録には、点検整備した日付やその時点での走行距離、担当者を記載することが義務付けられております。そのため整備記録がないとメーター巻き戻しをされているようなことがあってもわからないため、信用のできる車として扱ってもらえないことが多いのです。

通常は車検証や説明書と共に車内に保管されていることが多いので、この機会に確認してみることをオススメします。

ヴィータを買取に出す方法


ではヴィータを買取に出すことを考えたときに、どのような方法がオススメなのでしょうか。いくつかある方法のメリットとデメリットを解説いたします。

ディーラー下取り

新車の購入に合わせてディーラーに下取りを依頼することを検討されている方も多いと思います。ディーラーは車に関するほぼ全ての業務を取り扱っているため、知識も豊富でスムーズに取引を完結させることが可能です。

またディーラーと個人的な繫がりが強くなればメンテナンス時や保険業務に関しても手厚くフォローしてくれる可能性があります。

逆にデメリットをあげると、下取り価格が全体的に安いということです。ディーラーの本業は車を売ることなので、買取に関しては査定マニュアルに沿った価格が提示され、またヴィータなどの輸入車は非常に低く査定されることが多いのも特徴です。

買取業者に出す

ディーラーに対して買取専門業者は車を買取ることが専門なので、買取った車を再販売する力はディーラーよりも高いことがほとんどです。査定価格は主に自動車業界のオークション相場に基づいて決められ、査定する時点での相場価格が査定に反映されます。

また買取専門業者は海外にも販売ルートを持っていることがあるため、事故車や不動車にも値を付けることが可能となっているのです。

デメリットをあげるとすれば、査定価格は業者や時期によっても大きく変わってくるため、どの業者にどの時期に買取ってもらうのがベストなのかを一見しただけでは分かりづらいという点です。無料の出張査定もありますが、1件ずつ申し込むのは大変な手間と労力が掛かります。

一括査定

上記のデメリットを解消したのが買取専門業者への一括査定です。一括査定はWEBから複数の業者に同時に査定依頼ができるので査定額の差が一目瞭然ですし、また業者間で競争が生まれることで査定額が高く設定されることが多くあります。

デメリットは一括査定を依頼した複数の業者からの電話対応です。業者としてはいち早く顧客とコンタクトを取り、他社よりも早く買取りたいと思っているので、この電話対応は面倒でも一括査定の宿命だと考えるべきです。

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個人売買

個人売買という方法は、買取価格を高くしたいという1点に関しては最も良い結果をもたらしてくれるかもしれません。業者を間に挟まない分中間マージンは一切掛からず、価格も自分で決めることができるからです。

しかし、車両引き渡しの手間や受け渡した後の故障や名義変更のトラブルなど全てを自分で行わなければなりません。これらを手間だと感じないのであれば個人売買はオススメの取引方法です。

ネットオークション

個人売買と似ている部分が多いですが、違う点はオーク所運形式で価格が決まるのでもしかしたらかなり高い金額で落札される可能性があるという点です。

しかし落札された後は個人売買と同様にほぼ全てのことを自分でやらなければいけません。

ヴィータの買取価格を上げる方法


ヴィータの買取価格を少しでも高くしたいと考えたときに、やっておくべき3つのポイントをまとめました。

定期点検を行い整備記録を残す

前述した通り、整備記録の有無は査定額に影響を及ぼします。定期点検をしっかりと行い整備記録を保管しておくことで必要以上に査定額を下げることを回避することができます。

車内の掃除や洗車を行う

車を最終的に査定する担当者も人間ですので、きれいな車と汚れた汚い車でしたらやはりきれいな車の方が査定額が高くなるのは言うまでもないことです。

車内は掃除機をかけマットやシフトまわりの狭い場所まで丁寧に掃除をしましょう。また洗車もワックスまでかけることがベストではありますが時間がない場合はガソリンスタンドの洗車でもだいぶ印象は変わってきます。

複数の業者に査定してもらう

一括査定の場所でも説明しましたが、複数の業者に査定を依頼することはマストです。1社だけにお願いをした場合その査定額が高いのか安いのかの判断が難しく、業者の思うような価格に抑えられてしまう可能性もあります。

必ず複数の業者に査定依頼を行い、業者間で競争をしてもらうことが高い査定額をたたき出す最大のポイントです。

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ヴィータの最新買取相場

ヴィータの買取事例はそれほど多くなく、詳しい情報が探しづらい傾向にあります。ただ、いくつかの買取事例がありましたので紹介しましょう。

  • <GLS-ナビ>
    年式:平成14年(2002年) 走行距離:5万km カラー:不明
    新車価格:217.0万円 買取価格:15.0万円 残価率:約6%
  • <GLS-RHD 5ドア AT 1.4>
    年式:平成14年(2002年) 走行距離:11万km カラー:不明
    新車価格:196.0万円 買取価格:2.0万円 残価率:約0.1%

このように、ヴィータの買取では走行距離がポイントとなることがわかります。

まとめ


ヴィータを査定に出す場合、年式はどうしても10年以上前のものになってしまうので高い査定額を付けてもらうことは難しいかもしれませんが、整備記録を用意しきれいにした状態で一括査定をすることで予想よりも高い査定額にすることは不可能ではありません。

また現在はヴィータを正規輸入している企業はないため、日本で購入することが難しい車種であることも逆にプレミア感が付いて高い査定額になる可能性を秘めています。

年式が古いからと言って諦めず、まずは一括査定に出して現在の価格をチェックしてみることをオススメします。

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