ユーザー車検を受けるには?費用から事前準備や当日の流れまで解説

[PR]本ページはプロモーションが含まれています

⏳この記事は約3~4分で読めます。

車検は自分で受けることができ、これを「ユーザー車検」と呼びます。ユーザー車検は点検・整備や手続きを自分ですべて行うため、ディーラーや専門業者に依頼した時に発生する手数料などがかからず、車検費用を抑えることが可能です。

しかしユーザー車検をしたことがない人にとっては、どうやって車検をうければいいのか、車について詳しくないけど大丈夫か、など不安に思うこともあるでしょう。

そこで本記事では、ユーザー車検を受けるときにかかる費用や事前に準備しておくこと、そして車検当日の流れなどについて解説します。

ユーザー車検とは

ユーザー車検とは、車の所有者自身が車検を受けることをいいます。車検と聞けばディーラーや専門業者などに依頼するものだと思っている人は多いと思いますが、じつは車検は自分で受けることも可能です。

ユーザー車検を受けるには、車の点検・整備に関する専門知識と技術をある程度身に着ける必要があり、平日の昼間しか対応してくれない運輸支局へ車を自分で持ち込まなくてはならないため、現在でもディーラーや専門業者に車検を任せるのが主流となっています。

しかし近年ではインターネットの普及により、ユーザー車検に関する情報や車の点検・整備に関するノウハウを手に入れることが簡単になってきているため、ユーザー車検にチャレンジしてみようという人が増えてきています。

ユーザー車検の費用はいくら

ユーザー車検の費用は実際どれくらいなのか気になるところです。車種別にユーザー車検と依頼した場合の車検の金額を一覧表を使って比較してみました。

車種 ユーザー車検費用 依頼した場合の車検費用 差額
軽自動車 約25,000円~ 約35,000円~ 約10,000円~
コンパクトカー 約36,000円~ 約46,000円~ 約10,000円~
SUV 約45,000円~ 約55,000円~ 約10,000円~
ミニバン 約51,000円~ 約61,000円~ 約10,000円~
セダン 約45,000円~ 約55,000円~ 約10,000円~

※自賠責保険は24ヶ月、自動車重量税はエコカー減税無しで計算

ユーザー車検でも車種によって車検費用に違いがあるのは、おもに重量税の税額に差があるためです。重量税は車両の重さで決まり、重い車ほど税額が高くなります。例えばSUVタイプでも、コンパクトカー並みに軽ければ安くなり、ミニバン並みに重ければ高くなります。

依頼した場合の車検費用と比べると、ユーザー車検は少なくても約10,000円の節約が可能です。これは費用が最も安い車検代行業者との比較になります。車検代行業者は、あくまでも車検の代行をするだけなので、手数料は約10,000円~15,000円です。

点検・整備も行ってくれる分、手数料が発生するディーラーや専門業者との比較になれば、金額差はさらに大きくなり、場合によっては倍以上の差になることもあります。

今までディーラーや専門業者など、手厚い対応の車検を受けていた人がディーラー車検にチャレンジすると、かなりの費用節約になるでしょう。

ユーザー車検の費用内訳

車検の費用は「法定費用」と「整備費用」の二つに分かれます。ユーザー車検の場合は基本的に法定費用のみです。ディーラーや専門業者に依頼した場合は整備費用もかかります。ここでの解説は乗用車の場合です。

法定費用

法定費用は車検を受けるうえで必ず必要な費用で、「自賠責保険料」「自動車重量税」「検査手数料」の3つをいいます。法定費用は法律により車種や車重ごとに金額が決まっており、どこで車検を受けても金額は変わりません。

自賠責保険料

自賠責保険は強制保険とも呼ばれ、車が公道を走るために必ず加入しなければならない保険です。公道を走るには車検を受けなければならないので、自賠責保険の加入は車検を受けるうえで必須となります。軽自動車と普通自動車それぞれの自賠責保険料は以下の一覧表の通りです。

車種 37ヶ月 36ヶ月 25ヶ月 24ヶ月 13ヶ月 12ヶ月
軽自動車 24,010円 23,520円 18,040円 17,540円 11,950円 11,440円
普通自動車 24,190円 23,960円 18,160円 17,650円 12,010円 11,500円

新車の場合、1回目は3年後に車検を受けるので36ヶ月もしくは37ヶ月の自賠責保険料となり、2回目以降の継続車検は2年毎になりますので、24ヶ月もしくは25ヶ月の加入となります。

自動車重量税

自動車重量税は車両重量に対して課税される税金です。普通自動車は車両重量によって税額が変わりますが、軽自動車は車両重量に関係なく一律の税額となります。自動車重量税の税額は以下の一覧表の通りです。

車両重量 新規登録から13年未満   新規登録から13年以上 新規登録から18年以上
軽自動車 6,600円 8,200円 8,800円
0.5トン以下 8,200円 11,400円 12,600円
~1トン 16,400円 22,800円 25,200円
~1.5トン 24,600円 34,200円 37,800円
~2トン 32,800円 45,600円 50,400円
~2.5トン 41,000円 57,000円 63,000円
~3トン 49,200円 68,400円 75,600円

※エコカー減税の考慮無し

検査手数料

検査手数料とは車検を受けるときにかかる手数料のことです。支払いは現金ではなく、印紙や証紙を購入する形になります。継続車検での検査手数料は以下になります。

車種 検査手数料
軽自動車 2,200円(検査手数料1,800円+技術情報管理手数料400円)
普通自動車 2,300円( 検査登録印紙500円+自動車審査証紙1,800円)

整備費用

整備費用とは車検のために車の各部を点検・整備し、必要に応じて部品交換するための費用です。車のコンディションで左右される費用のため、年数が経過している車ほど整備費用は高くなる傾向にあります。

ユーザー車検の場合、自分で点検・整備するため交換する部品が無ければ、整備費用は一切かかりません。しかし点検・整備や部品交換に自信が無いなら、費用がかかっても安心・安全のためにディーラーや専門業者のプロに依頼するのがいいでしょう。

ユーザー車検を受けるための事前準備

ユーザー車検を受けるためには事前にいくつかの準備をしておく必要があります。また事前準備をしておくことで当日の車検もスムーズに行えます。具体的な事前準備は次の3つです。

自分で車の点検・整備ができる知識をつける

ユーザー車検を受けるということは、車の点検・整備は自分自身で行うことになります。そのためには、それなりの知識を身に着けておかなければなりません。

車検に合格するために車検を受ける前日までの点検・整備はもちろんのこと、車検当日に不適合と判断された場合には、その場で調整・整備を行うことになります。

車検は1日に3回まで受けることが可能ですが、それでも合格できなかった場合は再申請のために費用がさらにかかります。自分で対応できない場合、施設内の整備工場で整備士に依頼できますが、こちらも費用がかかるため自分で対応できるようになっておくのがベストです。

ユーザー車検を受ける日を決める

ユーザー車検を受けられる運輸支局は平日の日中(大阪運輸局の場合、8時45分~11時45分および13時00分~16時00分)のみで、土日祝や夜間は対応していません。

またユーザー車検は予約が必要なため、事前に車検を受ける日を決める必要があります。平日の日中がお仕事の人は、その日に有給が取れるように会社へ早めに申請することも忘れないようにしましょう。

不安なら予備検査場を利用する

ユーザー車検は1日に3回まで受け直し可能ですが、ユーザー車検が初めてで慣れていない人ほど不適合と判断される可能性は高く、またこのようなイレギュラーが発生すると焦ってしまいます。さらに3回までに合格できなければ、後日に受け直しとなり費用もさらにかかります。

ユーザー車検が初めてで不安がある人には、予備検査場の利用をおすすめします。予備検査場では運輸支局で行われる車検の検査項目と同じ内容の検査を事前に受けることができるので、ここで問題がなければ当日の車検も問題なく合格することが可能です。

費用は単独検査で約2,000〜3,000円、全体検査で約3,000〜5,000円かかりますが、サイドスリップやライトの光軸、排ガス濃度など自分では検査や整備できない項目の調整を依頼できるので、安心して当日のユーザー車検に臨めます。

ユーザー車検の検査項目

車検では車が保安基準を満たしているかを検査します。ユーザー車検に合格するには、どこをどのように検査されるのかを事前に知り、保安基準を満たすように点検・整備することが大切です。ここでは車検の検査項目を詳しく解説していきます。

同一性の確認

車検を受ける前に、自動車検査証(車検証)に記載されている内容と車検を受ける車が同一のものであるかを確認されます。具体的には車体番号と原動機の形式を確認されます。車体番号はエンジンルームのダッシュパネルに打刻されていて、原動機の形式はエンジンに打刻されています。

もし、車体番号および原動機の形式に食い違いがあると車検を受けることができません。新車で購入した車であれば問題ないですが、中古車で購入した車の中にはエンジンを乗せ換えている場合がありますので、車検前に自分でも確認するようにしましょう。

外回り検査

車の外回りを検査官が目視などで検査していきます。具体的な内容は以下になります。

灯火類

ヘッドランプ、テールランプ、ウィンカーなどに割れがないか、問題なく点灯・点滅するかを検査します。

サイドミラー

大きな損傷やガタつき、ガラス面にヒビがないかなど通常の使用に問題ないか検査します。

ワイパーとウィンドウォッシャー

ワイパーはゴムなどが著しく劣化しておらず正常に動作するか、ウィンドウォッシャーはウォッシャー液がワイパーの可動範囲内に十分に噴射されているかを検査します。

窓ガラス

キズやひび割れがないか検査します。飛び石による大きなキズやひび割れがあると不適合と判断され車検に合格できないので交換が必要です。

フロントウィンドウと運転席・助手席のサイドウィンドウは可視光線透過率が70%以上となります。後席のサイドウィンドウとリヤウィンドウには可視光線透過率の基準はありません。

タイヤ

1本でも溝の深さが1.6mm以下の場合、不適合と判断され車検に合格できないので交換が必要です。溝の深さを測れなくてもスリップサインが出ていれば必ず新品タイヤに交換しましょう。劣化によるひび割れもひどい場合は不合格になります。

ホイールナット

検査員が専用のハンマーでホイールナットを叩いて、打音で緩みがないかを検査します。車の取扱説明書に記載されている適正の締め付けトルクで締め付けておきましょう。

最低地上高

前輪と後輪の真ん中で水平な地上面から車のもっとも低い所までの垂直距離が9cm以上必要です。ショックやサスペンションを交換している場合は事前に確認しておきましょう。

エアロパーツやマフラー

車体にしっかりと取り付けられているか、車体から飛び出していないかなどを検査します。最近流行りのGTウイングやカナードは適合基準を満たしていなければ不適合となりますので注意が必要です。

内装検査

車の内装を検査官が目視などで検査していきます。具体的な内容は以下になります。

シートベルト・ヘッドレスト

シートベルトは引き延ばせて元の長さに戻るかなど故障していないかを検査します。ヘッドレストは元々装備されていない車ならなくても問題ありませんが、装着されていた車の場合は取り外したままでは車検に通りません。

メーター・シフトノブ周り

メーターパネルの警告灯・表示灯が正しく作動しているか、シフトパターンが正しく表記されているかを検査します。

クラクション

クラクションは、音の大きさが前方7メートルの位置で112db以下87db以上であり、音量が一定で連続するものでなければなりません。社外品に交換している場合、車検では不適合になるものもあるので、不安な場合は純正に戻しましょう。

サイドスリップ検査

ハンドルを真っ直ぐにした状態で1m走行させて左右の誤差を計測します。横滑り量が5mmを超えると不適合となり車検に合格しません。前輪を縁石などに強くぶつけた衝撃やタイヤの偏摩耗などでズレが出る可能性があります。

ブレーキ検査

ローラーの上にタイヤを乗せて回転させ、前にある電光掲示板の指示に従ってフットブレーキとサイドブレーキを操作して、前後左右がバランス良く作動し確実に車を停止させる制動力があるかを検査します。

ブレーキ検査を受ける時の注意点は、ブレーキをしっかりと踏み込むことです。普段の走行ではブレーキをいきなり強く踏むことが無いため、その癖でゆっくりと踏み込んでしまうと確実な制動力がないと判断され車検に合格しないので注意しましょう。

ブレーキの効きを左右するブレーキパッドですが、車検では残量の確認はありません。しかし、車を安全に走行させるには重要なパーツとなりますので、車検に合格しても残量をチェックして早めに交換するように心がけましょう。

スピードメータ検査

テスターに車を乗せた状態で車を加速させ、スピードメーターが40km/hを指したところで計測器が表示する実際の速度との誤差を検査します。誤差の許容範囲は上下ともに10km/h以内とされています。

スピードメーターの速度表示はタイヤの回転数から読み取っている車もあります。この場合、タイヤが減っているだけでも誤差は出ますが許容範囲には収まるでしょう。しかし、タイヤの外径を変更(インチアップやダウン)していると誤差が大きくなることがあるので注意が必要です。

ヘッドランプ検査

ヘッドランプ検査は専用のテスターを使い、ロービームの状態で以下の内容が検査します。以前はハイビームで検査されていましたが、現在ではロービームでの検査となります。

  • 光軸:光の方向がズレていないか
  • 光量:光の明るさが1灯あたり6,400カンデラ以上あるか
  • 光色:白色であるか

光軸がズレている場合、ドライバーなどを使って向きを調整することが可能です。最近のヘッドランプはポリカーボネート樹脂素材を使っているため、経年劣化で曇ったり黄ばんだりします。これが原因で光量が不足したり光色が黄色くなる可能性があります。

場合によっては不適合と判断され車検に合格できないことになるので、状態によっては事前にクリーニングを行いましょう。それでも改善されない場合は交換することになります。

排気ガス検査

車をアイドリング状態にし、電光掲示板の指示に従って排気ガステスターのプローブと呼ばれる管状の装置をマフラーに差し込んで、排出されるガスに含まれる一酸化炭素(CO)と炭化水素(HC)の濃度を計測します。ガソリン車の場合、一酸化炭素(CO)基準値は1.0%、炭化水素(HC)基準値は300ppmです。

整備不良によりエンジンの状態が悪かったり、マフラーの触媒に異常があったりすると一酸化炭素(CO)と炭化水素(HC)の濃度が基準値以上になる可能性が高まるので、車検前に点検・整備をしておきましょう。

下廻り検査

中央に穴が開いているところへ車を移動させると、穴の中にいる検査官に車体の下回りを目視や打音によって以下の箇所を検査します。

  • オイル漏れ
  • ボルトの緩み
  • ブーツ類(ゴム製カバー)の破れ
  • 舵取り装置のガタつき

振動装置を使って舵取り装置のガタつきを検査するために「ハンドルから手を離す」という指示や、各部が正常に動作しているか検査するために「ブレーキを踏む」「サイドブレーキをかける」といった指示が出ますので、ドライバーは指示に従って対応する必要があります。

ユーザー車検の流れ

ユーザー車検を実際に受ける場合の具体的な流れを解説します。

車を点検・整備する

車検を受ける前日までに、車検の検査項目に沿って車を点検・整備して車検に受かる状態にしておきます。自分だけのチェックでは不安がある場合や個人でチェックできない項目も対応しておきたい場合には、予備検査場を利用しましょう。

必要書類を揃える

車検を受ける前日までに、車検を受ける際に必要な書類を揃えておきます。必要書類は以下になります。

  1. 自動車検査証(車検証)
  2. 自動車損害賠償責任保険証明書
  3. 自動車税納税証明書(継続検査用)
  4. 使用者の認印
  5. 定期点検整備記録簿

検査証、自動車損害賠償責任保険証明書はグローブボックスにまとめて入れられていることが多いです。

自動車税納税証明書とは、納付日のスタンプが押印された納付書の右端を切り取って渡される小さな紙のことです。こちらは「自動車税を滞納していない」「納税してから3週間以上経過している」という二つの条件を満たせば省略できます。

定期点検整備記録簿は、車検前に法定点検が終わっている場合のみ必要で、車検後に行う場合は不要です。

車検にかかる費用を準備する

自分の車の車種・車両重量・年式から、自賠責保険料・自動車重量税・検査手数料の金額をあらかじめ計算して用意しておきます。当日の車検で万が一不適合があった場合、近くの整備工場で点検・整備をしてもらうことや再検査になることも考慮してお金は多めに持っていくようにしましょう。

車検の予約をする

車検は満了日の1ヶ月前から満了日までの間なら、車検の有効期間が短くならずに済みます。そのため、車検を受ける日は満了日の1ヶ月前あたりに設定するのがベストでしょう。このことから、予約を行う日は車検満了日の2ヶ月前くらいにすると問題なく希望日の予約が取れるでしょう。

普通自動車は自動車検査インターネット予約システム、軽自動車は軽自動車検査予約システムで予約が行えます。スマホやパソコンからインターネットで24時間利用することが可能です。

予約日時に車で運輸支局へ出向く

事前に用意した必要書類と費用を持ち、車検を受ける車に乗って予約した日時に運輸支局へ出向きます。

用紙を入手し作成する

以下の用紙を運輸支局の窓口で入手します。

  1. 自動車検査票
  2. 自動車重量税納付書
  3. 継続検査申請書

自動車検査票は、車検の検査項目ごとの合否を記録するための用紙です。自動車重量税納付書は自動車重量税を納めるための書類で、必要事項を記入して申請を行います。継続検査申請書は、車検終了後に車検証をコンピュータで発行するために必要なOCR用紙のことです。

自動車重量税と検査手数料を支払う

検査手数料の印紙および証紙と自動車重量税の印紙は、運輸支局に隣接する印紙・証紙販売窓口で購入します。検査手数料の印紙および証紙は自動車検査票、自動車重量税額分の印紙は自動車重量税納付書に貼り付けます。

自賠責保険の継続加入手続きを行う

車検に合格すると車検の有効期間が2年延長されるため、自賠責保険の保険期間も延長する必要があります。運輸支局近辺の代行業者で更新が可能です。車検証と現在の自動車損害賠償責任保険証明書を持参して手続きしましょう。

自動車税の納税確認を行う

自動車税納税証明書(継続検査用)を納税確認窓口に提示します。問題なければ納税しているという証の押印がされます。

窓口で車検の受付をする

運輸支局内の車検受付窓口に書類一式を提示し、ユーザー車検の予約を行った際に発行された予約番号を窓口の職員へ伝えて検査受付をします。

検査コースへ入り受検する

車に乗って検査コースへ入り受検します。1回の検査申請で3回まで検査コースへ入ることが可能なので、1回で合格しなくても2回までは当日に受検のやり直しが可能です。

車検証の交付を受ける

車検に合格したら継続検査受付窓口に必要書類一式を提出し、新しい車検証と検査標章(ステッカー)の交付を受けます。必ず検査標章を新しいものに貼り替えてから運輸支局を出るようにしてください。

車検シールはどう貼り直す?位置と貼り方と注意点、再発行の方法について解説

ユーザー車検のメリット

ユーザー車検を経験することで得られるメリットは次の3つになります。

車検費用を安く抑えられる

ユーザー車検は自分で車検を行うため、ディーラーや専門業者に依頼した時に発生する手数料などがかからず、車検費用を安く抑えられます。最低でも約1万円、場合によっては数万円以上も安くすることが可能です。

車に詳しくなれる

車検を受けるために車のいろんな箇所を点検・整備したことで自分の車に詳しくなり、車検後も自分で車をメンテナンスできたり、万が一のトラブルにも対応できたりします。

車の税金や保険料の知識がつく

車検で必要な税金や保険に自分自身で対応することで、税額や保険料のしくみなどの知識が身に付きます。

ユーザー車検のデメリット

ユーザー車検を受けるうえでのデメリットは次の3つです。

時間と手間がかかる

ユーザー車検の内容や車に関する知識を理解するためには、それなりの時間を費やさなければなりません。また、車検は平日の日中にしか受けることができないため、人によってはわざわざ有給を取得する必要があります。

安全面で不安が残る

ディーラーや専門業者が行う車検整備や24ヶ月点検などの法定点検を行わず現状のコンディションで車検を受けるため、車検に合格した後でトラブルや不具合が発生する可能性があり安全面で不安が残ります。

まとめ

ユーザー車検はディーラーや専門業者に車検を依頼するよりも、費用が抑えられるところが最大のメリットです。その反面、車検はその時に適合基準を満たしていれば合格できるため、車の整備が十分に行き届いてなければ、後にトラブルや不具合が発生する可能性があります。

ユーザー車検を受けるには、自分で車を点検・整備できる知識が必要です。自分には難しい、自信が無いという人は、車に詳しく車検のプロであるディーラーや専門業者に依頼することをおすすめします。

車検費用だけではなく、点検・整備や車検を受けるための手続きに費やす時間や手間、そして後々の安全面も考慮して、ユーザー車検に挑戦するか検討しましょう。

ユーザー車検についてよくある質問

ユーザー車検は安いの?

ユーザー車検は点検・整備や車検を受けるための手続きを自分ですべて行うため、ディーラーや専門業者に依頼した時に発生する手数料などがかからず、車検費用を抑えることが可能です。最低でも約1万円、場合によっては数万円ほど安くなります。

ユーザー車検は簡単ですか?

運輸支局で車検を受けるための手続きや検査自体は、事前にある程度理解していれば難しくありません。しかし車を点検・整備できる知識がないと、車を車検に合格できる状態にすることは難しいでしょう。自信が無い人はディーラーや専門業者へ依頼する方が安心です。