車のタイヤがパンクした時の対処方法は?修理費用や予防策も解説

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車のタイヤが突然パンクしたら、どのように対処すればよいのでしょうか。駐車している間にタイヤがパンクしていたという状況ならまだしも、走行中にタイヤがパンクすると大変危険です。

そこでこの記事では、車のタイヤがパンクした時の対処方法をはじめ原因や予防策、そしてタイヤの交換費用も解説します。

タイヤがパンクした時の対処方法4つ

タイヤは車を安全に走行させるためにかかせないパーツのひとつ。

車を走らせる前にパンクしていると気づいたら絶対に走行してはいけません。うまく運転できないことで事故を起こす可能性もありますし、車にとっても負担がかかり、さらに故障する箇所が増えます。

走行中に「ハンドルが取られる」「車が傾いている」「ブレーキの利きが悪い」などと感じたらタイヤがパンクしているかも知れません。タイヤがパンクしている可能性が高いと思ったら、安全に配慮しながら早めに停車しましょう。

走行中にパンクと気づいて車を停車させる場合は、必ずハザードランプを点滅させて路肩に停車させます。高速道路の場合は、車の後方に三角表示板や発煙筒を設置します。

スペアタイヤに交換

スペアタイヤを積んでいる車であれば、パンクしたタイヤと交換することで対処できます。一部のクロカン車やRV車など、装着している4本とまったく同じタイヤをスペアタイヤにしている場合は、交換後も普通にそのまま走行することが可能です。

しかし、比較的新しい車には「テンパータイヤ」と呼ばれるスペアタイヤが積まれています。このタイヤはテンポラリータイヤとも呼ばれ応急用のタイヤです。通常のタイヤよりも細く、出せるスピードにも制限がありますので、パンクしたタイヤを早く修理して元の状態に戻しましょう。

「素人の自分がスペアタイヤに交換するのは難しそう。」と思われるかもしれませんが、手順をしっかり理解すればタイヤ交換は可能です。

スペアタイヤですが、一部のクロカン車やRV車ならリヤゲートに装備されているのですぐにわかります。その他の車では、トランク底面の下や車体の下に装備されていますので、詳しくは車の取り扱い説明書で確認してください。

タイヤパンク修理キットで応急処置

最近の車はスペアタイヤやテンパータイヤを積まずに、タイヤパンク修理キットを備え付ける場合が増えています。タイヤパンク修理キットとは、空気と一緒に液状のゴムをタイヤ内部に噴射することで一時的にタイヤの穴を塞ぎ、空気漏れを防ぐものです。

スペアタイヤに交換するよりも楽ですが、小さな穴が原因のパンク修理しか対応できず、バーストと呼ばれる破裂レベルのパンクには対応できません。また液状のゴムを噴射しているため、その後に修理することが難しい場合もあります。

あくまでもパンクの応急処置となりますので、すぐカー用品店やガソリンスタンドなどでタイヤ交換してもらうようにしましょう。

タイヤのパンク修理をしてくれる店舗に依頼

スペアタイヤに交換やタイヤパンク修理キットで応急処置を行ったとしても、近くにカー用品店やガソリンスタンドなどの店舗があれば、すぐに向かってパンク修理やタイヤ交換を依頼した方が良いでしょう。

しかし店舗によっては、混雑していてすぐに対応してもらえなかったり、自分の車に合うサイズのタイヤが無かったりすることもありますので、事前に店舗に連絡のうえ確認しておくことが必要です。

ロードサービスを呼ぶ

自分自身でパンクの応急処置ができず、パンク修理やタイヤ交換を頼める店舗も近くにない、または早朝や深夜のため開いていない、と頼る先がない場合はロードサービスを呼びましょう。

JAFの場合、非会員はスペアタイヤへの交換作業1本につき13,330円(夜間、一般道の場合)が必要ですが、会員であれば無料で行ってくれます。

また任意保険と呼ばれる自動車保険の多くにロードサービスが付帯されており、ほとんどの保険会社でパンクの応急処置に対応しています。ただし対応内容や条件には違いがありますので、事前に自動車保険の契約内容を確認しておきましょう。

またパンクした時にすぐに呼べるように、JAFのスマホアプリをインストールしておくのがよいでしょう。

タイヤがパンクした場合の修理・交換場所と費用

タイヤがパンクした場合、パンクの状況によっては修理で直せる場合もありますが、安心して走行するなら新品に交換することをおすすめします。

またタイヤ交換はホイールへ組み付けることが大変難しいため、専用機を持つ店舗や業者に頼むのが一般的です

ディーラー

サービス工場を併設しているディーラーであればタイヤ交換を依頼できます。今の車を購入したディーラーに依頼するのがベストですが、中古車で買ったなどお世話になっているディーラーが無い場合は、自分の車と同じメーカーのディーラーへ依頼するのが無難です。

タイヤ本体、交換工賃ともに費用は高めですが、同じメーカーのディーラーであれば自分の車に合うサイズのタイヤの在庫がある可能性が高いので、すぐに交換できるメリットがあります。

ディーラーで購入 他店で購入し持ち込み
1本交換の工賃 2,000円~8,000円 3,000円~12,000円
4本交換の工賃 8,000円~32,000円 12,000円~48,000円

カー用品店

カー用品店の場合、工賃は店舗によって幅がありますが比較的安くなっています。ただし、タイヤ以外にも幅広く商品やサービスを提供しているため、週末などは来客が多く作業時間や待ち時間が長引く可能性があります。事前に予約をしておくなど、時間には余裕を持って利用しましょう。

多くのお客をできるだけ短時間で対応しようとするため作業が雑になりがちで、きめ細かなサービスは求められませんが、タイヤ本体、工賃ともにリーズナブルなところがメリットです。

カー用品店で購入 他店で購入し持ち込み
1本交換の工賃 1,500円~2,500円 2,000円~3,500円
4本交換の工賃 6,000円~10,000円 8,000円~14,000円

ガソリンスタンド

ガソリンスタンドは店舗数が多く、アクセスの良い店舗を見つけやすいこと利便性が魅力です。

店舗によって工賃にもバラつきがあり、交換できるタイヤサイズに制限がある店舗も多くあります。また、タイヤ本体は大手メーカーしか選択できず総額として高くついてしまう場合がありますので、タイヤ本体の価格や交換可能なタイヤサイズも確認したうえで利用しましょう。

ガソリンスタンドで購入 他店で購入し持ち込み
1本交換の工賃 1,000円~5,000円 2,000円~7,500円
4本交換の工賃 4,000円~20,000円 8,000円~30,000円

自動車整備工場

自動車整備工場でもタイヤ交換は依頼可能です。あらゆる車を整備しているので、知識や経験が豊富で安心できます。タイヤ交換時に、他の整備も依頼できるのもメリットです。

ただし、タイヤの在庫が少ないことで、車種によってはすぐに対応してもらえない場合もあります。

自動車整備工場で購入 他店で購入し持ち込み
1本交換の工賃 2,000円~3,000円 3,000円~5,000円
4本交換の工賃 8,000円~12,000円 12,000円~20,000円

タイヤがパンクする原因4つ

タイヤがパンクする主な原因は4つあります。それぞれの原因を詳しくお伝えします。

タイヤに釘などが刺さる

道路にはいろんな異物が落ちているので、走行中に釘などを踏んで刺さることでパンクします。

現在のタイヤはチューブレスタイヤなので、釘などが刺さってもすぐに空気が抜けたり、風船のように破裂したりすることはありませんので、タイヤに異物が刺さっていることになかなか気づけません。

しかし異物が刺さったまま走行を続けると、異物が刺さっている隙間から空気が抜けていき、やがてタイヤはパンクします。乗車前には必ずタイヤを点検し、走行中に「カチカチ」という音が聞こえたら異物が刺さっていると疑い、車を停めてタイヤを見るようにしましょう。

ホイールの変形

ホイールは縁石などに乗り上げると、その衝撃で変形することがあります。現在のタイヤはチューブレスタイヤのため、タイヤとホイールの間に隙間ができると空気がそこから抜けパンクにつながるのです。

縁石などの段差に乗り上げることは極力避けた方が良いですが、どうしても乗り上げなければならない場合は、タイヤやホイールに大きな衝撃を与えないように気を付けましょう。

空気圧が不適正

タイヤの空気圧が不適正なためにパンクすることもあります。空気圧が適正値よりも不足している場合、そのまま走行を続けるとタイヤが車の重さを支えきれずタイヤの側面にひび割れが生じます。逆に適正値よりも高い場合は、タイヤが破裂する恐れがあります。

このように空気圧が適正値より低くても高くてもパンクに繋がります。またパンク以外にも、ブレーキの利きが悪いとかステアリングが重たいなど運転するうえで危険なことにもつながりますので、タイヤの空気圧は定期的にチェックしましょう。

タイヤが寿命

タイヤには寿命があり、多くのタイヤメーカーでは4~5年といわれています。この寿命はあくまでも通常使用の場合で、車の使用状況や保管状況が過酷であれば寿命は短くなります。

タイヤの側面には、いつ製造されたのかがわかる記載があります。くぼんだ文字で4桁(例1620)の数字が製造年週を示しています。 最初の二桁16は週(16週目【4月】)を、残りの二桁20は西暦の下二桁(2020年)を示します。

またタイヤの溝や側面にはスリップサインがあります。溝の場合は一部が盛り上がっていて、側面の場合は△の印が付いています。溝の盛り上がりと同じ高さまですり減ったり、△印のところまですり減ったタイヤは寿命となります。

あとタイヤの弾力でも寿命を知ることができます。新品のタイヤはゴムが適度に柔らかく弾力がありますが、寿命になるとゴムが硬化して弾力が無くなります。

このような寿命が来ているタイヤで走行すると、タイヤが薄くなっていることで穴が開くか破けてパンクしたり、弾力が無いことでひび割れてパンクすることがあります。

走行中にタイヤがパンクした時の注意点

走行中にタイヤがパンクすると大変危険です。間違った行動をしないように注意点を事前に理解しておきましょう。

タイヤに刺さった釘などを引き抜かない

タイヤに釘やガラス片などが刺さったまま走行するとタイヤが傷むと考えがちです。しかし異物を引き抜くと、さらに空気が抜けてすぐにタイヤが萎み、走行するのに大変危険な状態になってしまいます。

また異物を引き抜くと、パンクの穴が見つけづらくなり修理も手間取り時間がかかります。空気がすぐに抜けないようにするためにも、修理しやすくするためにも、釘などの異物はすぐに引き抜かないようにしましょう。

パンクしたまま走行を続けない

パンクしたタイヤは空気が抜けた状態のため、そのまま走行するとステアリングが思うように操作できなかったり、ブレーキの利きが悪くなったりするので大変危険です。また、タイヤの側面やホイールのリムに負担がかかり破損にもつながります。

スペアタイヤに交換やタイヤパンク修理キットで応急処置を行い、近くのカー用品店やガソリンスタンドに駆け込んで修理や交換を依頼するか、ロードサービスを呼ぶようにしましょう。

タイヤのパンクを防ぐ予防策5つ

タイヤは放置しているだけでも日々劣化します。また日ごろ走行することで、異物を踏んでしまったり空気が抜けたりします。そのため、以下に紹介する5つの予防策を行うようにしましょう。

空気圧をチェックする

タイヤの空気圧は、放置していると1ヶ月で5%~10%程度、自然に減少していきます。あるタイヤメーカーでは、車の約41%が空気圧不足で走行しているという調査結果が出ていると伝えています。

タイヤは重い車を支えているパーツのため、空気圧不足のまま走行するとタイヤの側面に大きな負担がかかり劣化を早めます。適切な空気圧を保つためには、最低でも月に一度は必ず点検しましょう。

タイヤをローテーションさせる

タイヤの摩耗には偏りがあります。たとえば、前輪駆動(FF)で常にドライバー単独で走行する車の場合、右側全輪がもっとも摩耗します。これは前輪が駆動輪であることと、ドライバーは右側に乗車するためです。

定期的にタイヤの配置をローテーション(循環)させることでタイヤの摩耗を均等にし、摩耗による寿命を延ばすようにしましょう。

先ほどの例の場合、摩耗が激しい順番は、右前輪①・左前輪②・右後輪③・左後輪④となります。ローテーションさせるなら、右前輪に④、左前輪に③、右後輪に②、左後輪に①と入れ替えます。

ローテーションは約5,000km走行ごとに行うと、摩耗を均等にできパンクを防ぐ効果が得られるでしょう。

なお、ローテーションの方法は車種やタイヤの種類により違いますので、車の取り扱い説明書などで確認して正しく行ってください。

日々目視チェックを行う

タイヤに釘などの異物が刺さっている、空気圧が減っている、スリップサインが出ているなど、タイヤの異変にいち早く気づくためには、日々目視チェックを行うことです。

車に乗る前に、さっとでもすべてのタイヤを目視し、状況によってはタイヤの側面を指で押して空気が減っていないかなど確認するようにしましょう。

走行前に気づければ、パンクによるトラブルや事故を未然に防げます。

定期的に手入れする

定期的に手入れすることでタイヤの寿命を延ばし、パフォーマンスを維持することができます。

ただし、市販されている艶出し剤や保護剤は、タイヤの表面に染み出して劣化を抑える成分(老化防止剤)を落とし、ひび割れなどの原因となることがあるため、使用しないようにしてください。

タイヤの洗浄は、できるだけ水のみで行ってください。水だけで汚れが落ちない場合は、薄めた中性洗剤をブラシにつけ、軽く洗い流す程度で行います。

早めに交換する

タイヤは寿命が来るまで使用できますが、寿命に近づくほどパンクする可能性が高まります。そのため寿命が来るタイミングよりも早く新品タイヤへ交換することで、パンクするリスクを減らせます。寿命がおよそ4~5年と言われているので、それよりも少し早い3年ほどで交換していけば安心でしょう。

まとめ

近年は道路状態も良くなりタイヤの性能も向上しているため、釘などの落下物を踏まない限りタイヤのパンクはあまり起きませんが、タイヤは保存状態や日々の走行内容などで劣化の度合が変わるパーツですので、誰にでも起こりうるトラブルといえます。

タイヤのパンクは適切に対処できなければ、ホイールなどさらに車を故障させるだけでなく、事故を起こす危険性が高まります。タイヤのパンクを防ぐには、タイヤの寿命を把握して常日頃からタイヤを点検することです。

今回お伝えした内容をぜひ実践していただき、安心で安全なドライブを目指してください。