セルフ式ガソリンスタンドの利用方法や給油時の注意点を徹底解説!

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以前までのガソリンスタンドは、スタッフが必ず給油を行っていました。しかし1998年の消防法改正により、ドライバー自身が給油するセルフ式ガソリンスタンドが登場。セルフ式ガソリンスタンドは年々増加し、今ではドライバーの8割以上が利用しています。

自分でガソリンを給油したことが無い人にとって、セルフ式ガソリンスタンドを利用するのは不安があり敷居が高いと感じるでしょう。

そこで、免許を取ったばかりでこれから利用する人や、チャレンジしてみたいけどやり方が分からず失敗がこわいという人のために、セルフ式ガソリンスタンドの給油方法をはじめ注意点や疑問点を解説します。

セルフ式ガソリンスタンドとは

セルフ式ガソリンスタンドとは、その名の通り、ドライバー自身が給油を行うガソリンスタンドのことです。給油を担当するスタッフの人件費が削減できることで、ガソリン代はフルサービスのガソリンスタンドよりも安価になります。

ガソリン代が安いことはメリットですが、給油をしたことがない人にとっては何かと不安が付きまとうでしょう。しかし、そのような心配をする必要はありません。なぜなら、セルフ式ガソリンスタンドを営業するには、以下のような決まりがあるからです。

燃料の吹きこぼれや誤給油などドライバーによる事故を防止するために、必ずガソリンスタンドのスタッフが給油状況を直接監視もしくは監視カメラによる間接監視を常に行っています。

また、給油ノズルのオートストップ機構や静電気対策、パッケージ型固定泡消火設備を含む一定の安全対策も行なわれています。

セルフ式ガソリンスタンドは給油だけでなく、窓ふきやゴミ捨て、空気圧チェックなどもドライバー自身で行わなければならないことも理解しておきましょう。

フルサービスのガソリンスタンドとの違い

セルフ式ガソリンスタンドが普及しているとはいえ、今でもフルサービスのガソリンスタンドは存在しています。この両者の違いを表にまとめて、比較して理解しました。

セルフ式ガソリンスタンド フルサービスのガソリンスタンド
給油作業 ドライバー自身 スタンドのスタッフ
給油の時間制限 4分間 制限なし
給油量の制限 ガソリン・ハイオク:100L
軽油:200L
毎分45Lの給油が可能
給油価格 燃料コストのみ 燃料コスト+サービスコストの合計
支払い方法 基本的には前払い 前払い・後払い両方可能
窓拭きや空気圧チェック ドライバー自身 スタンドのスタッフ
営業時間 早朝~深夜、または24時間営業 7時~22時頃、スタンドにより土日定休

セルフ式ガソリンスタンドには給油の時間制限があり、4分間と決まっています。そのため4分を経過すると満タンになっていなくても給油は自動的に停止します。

また給油量の制限もあるため、制限以上のガソリンタンクを有する車の場合、一度の給油で満タンにすることはできません。

給油価格は人件費がかからない分、セルフ式ガソリンスタンドの方が安価になりますが、支払いはほとんどが前払いになります。最近では硬貨で支払えるところも増えましたが、お札のみのところもありますので注意してください。

窓ふきやゴミ捨ては自分自身でできる人がほとんどだと思いますが、空気圧チェックに自信がない人はフルサービスのガソリンスタンドを利用する方が無難です。

営業時間はだいたい表のとおりですが地域によっては違いがあり、地方になるほど営業時間は短く週末は休業しているガソリンスタンドが多く見受けられます。

セルフ式ガソリンスタンドの利用方法

車の給油口を事前に確認

車にガソリンを給油するには、給油口を開けられなければなりません。車種にもよりますが、一般的な車では運転席付近に給油口を開けるレバーが備え付けられています。車の取り扱い説明書で開け方を事前に理解しておきましょう。

いざ給油しようと思ったら給油口が反対だった、とならないために自分の車は左右どちらに給油口があるのかも事前に把握しておく必要があります。

白線内に車を停車させる

セルフ式ガソリンスタンドに到着したら、給油口のある方に給油ノズルが設置されているところへ車を向かわせます。白線で停車位置が示されていますので、その白線内に車を停車させましょう。

無事に停車させることができたら、ギアはパーキングもしくはニュートラルに入れてパーキングブレーキをかけ、引火防止のために必ずエンジンを切ります。そして給油口を開けて車から降ります。

ガソリン(油種)・数量・支払方法を選択する

給油機の液晶画面にガソリン(油種)・数量・支払い方法を選択するメニューが表示されています。この表示内容はスタンドごとに違いがありますので、画面の案内に沿って順番に選択していきます。

とくに間違ってはいけないのがガソリン(油種)です。ガソリン車なのに軽油を選択したり、ディーゼル車なのにレギュラーやハイオクを選んで給油すると、車は故障してしまいます。

もし選択を間違った場合には取り消しボタンがありますので、選択を決定する前に取り消しボタンを押してやり直しましょう。

支払い方法を現金にした場合、指定した数量の金額の同額以上を先に機械へ投入します。クレジットカードの場合は先に機械へ読み取らせます。

給油を開始する

セルフ式ガソリンスタンドの給油機には、必ず「静電気除去シート」が備え付けられており、給油機の自動音声からも「静電気除去シートに触れてから給油を開始してください。」とアナウンスが流れます。

静電気を帯びたまま給油をすると、静電気によって燃料が引火し火災を起こす恐れがあるからです。給油前に必ず静電気除去シートに触れて静電気を除去してください。

給油口が手で開けるタイプのものであれば先に給油口を開け、指定したガソリン(油種)の給油ノズルを給油機から取り、給油ノズルを給油口へ差し込みます。そしてレバーを握り給油を開始します。

給油口を閉める

指定した数量の燃料が無事に給油できたら、給油口から給油ノズルを抜き、給油ノズルを元の位置に戻します。そして給油口を閉めます。給油口を閉め忘れたり、しっかり閉まっていないと燃料漏による火災の恐れがありますので、必ず給油口が閉まっていることを確認してください。

レシート・おつりを受け取る

給油機からレシートが出てきますので受け取ります。もしおつりがある場合は、そのレシートを持って別の場所にある精算機へ向かい、レシートのバーコードを読み取らせて釣銭を受け取ります。

セルフ式ガソリンスタンドでの注意点

火災を起こさないための注意点

ガソリンは消防法上の「危険物」に該当する危険な物質であり、気化しやすく引火しやすいのです。引火による火災事故を起こさないためにも以下のことに十分注意しましょう。

ガソリンスタンドの敷地内は火気厳禁となっています。ガソリンスタンドへ侵入する前にタバコの火は消すようにしましょう。

給油時には必ずパーキングブレーキをかけ車が動かないようにし、ガソリンが誤って引火しないようにエンジンは必ず停止させます。給油口を開ける前には静電気除去パッドに触れ、静電気による引火を防ぐようにしましょう。

そして、給油ノズルをしっかりと給油口の奥まで差し込み、給油ノズルのレバーをしっかり引いて給油します。自動的に給油が止まったらガソリンをこぼさないために、それ以上の給油は避けてください。給油完了後、給油ノズルを元の位置へ確実に戻します。

最後はガソリンがこぼれないように、給油口をしっかり閉めてください。

細かな注意点

フルサービスのガソリンスタンドなら、スタッフが会計をしてくれるので釣銭をもらい忘れることはほとんどないでしょう。しかしセルフ式ガソリンスタンドの場合、うっかりしていると釣銭を取り忘れることがあります。

セルフ式ガソリンスタンドの給油機は、支払うための紙幣や硬貨は投入できますが釣銭は出ません。釣銭は別のところにある精算機でレシートに印字されているバーコードなどを読み取らせて受け取ります。

そのため、慌てていたり気にしていなければ、レシートだけを受け取ってるか、レシートすらその場で捨ててしまい釣銭を取り忘れやすいです。セルフ式ガソリンスタンドを利用する時は、レシートはすぐに捨てず釣銭がないかも確認するようにしましょう。

セルフ式ガソリンスタンドQ&A

ガソリンを満タンにしたい

ガソリンを満タンまで給油したい場合には、給油数量を指定するときに「満タン」を選択すると、燃料タンクが満タンになるまで給油することができます。

給油ノズルの先端には、ガソリンが給油ノズルの先端まで給油されたことを感知するセンサーがついています。ガソリンがタンク内に満タンになり、給油ノズルのところまで入ったタイミングで自動的に給油がストップします。

ドライバー自身の目分量や感覚で行う必要はありませんので、安心してガソリンを満タンにできます。

ガソリンをこぼしてしまった

給油ノズルには「オートストップ機構」が搭載されており、給油ノズルの先端にあるセンサーがガソリンを感知すると給油が自動的にストップします。

給油ノズルの先端下側に検知口と呼ばれる小さな穴があり、そこから管でガソリンの給油をストップするセンサーに繋がっています。ガソリンが満タンとなり検知口をガソリンで塞ぐと、管内が真空状態になることでセンサーが働き給油がストップするのです。

しかし、給油ノズルを奥までしっかり差し込まなかった場合や、給油ノズルを手前にずらして給油の継ぎ足しをした場合には、オートストップ機構が作動せずガソリンがあふれる、または漏れることがあります。

万が一、ガソリンがあふれたり漏れたりしたことで、ボディやタイヤにガソリンが付着した場合は、塗装やゴムにダメージを与える恐れがあるため、すぐにタオルや雑巾でボディやタイヤに付着したガソリンを拭き取ってください。

そして、なるべく早くボディシャンプーを使って洗車を行いましょう。

給油口と給油ノズルの位置が反対だった

もし給油口と給油ノズルの位置が反対の場所に車を停車させてしまった場合、給油ノズルが届くのであればそのまま給油しても問題はありません。しかし給油ノズルのホースはそこまで長くないため、大きな車や給油口の位置によってはノズルが届かないことの方が多いでしょう。

その場合は車を前後どちらかに移動させて給油口に給油ノズルが届くようにするか、それでも無理な場合は車を動かして向きを変えるようにしましょう。

ほとんどのセルフ式ガソリンスタンドは、入口と出口が決まっており一方通行のつくりになっていますので、車の向きを変えるのも容易ではない場合があります。このような事態を避けるためにも、車の給油口が左右どちらにあるのか、事前に確認しておくようにしましょう。

油種を間違えてしまった

セルフ式ガソリンスタンドでは、レギュラーガソリン、ハイオクガソリン、軽油と3種類の燃料が給油できます。ドライバーが油種を間違えないようにするために、レギュラーガソリンは赤ハイオクガソリンは黄軽油は緑と給油ノズルが色分けされています。

万が一、ガソリンエンジンに軽油、ディーゼルエンジンにレギュラーもしくはハイオクガソリンというように、油種を間違って入れたら絶対にエンジンを始動させないでください。始動させるとエンジンは故障し、高額な修理費がかかります。

すぐにガソリンスタンドのスタッフに事情を説明し燃料を抜いてもらいましょう。ガソリンスタンドで対応してもらえない場合はJAFなどを呼ぶ必要があります。エンジンを始動させず、すぐに間違った燃料を抜くことができればエンジンの故障は防げます。

まとめ

給油に自信がない人は、スタッフが給油してくれるフルサービスのガソリンスタンドを選ぶ方が無難です。しかし、最近ではセルフ式ガソリンスタンドが増えているため、フルサービスのガソリンスタンドが見つけにくくなっています。

出かけた先にはセルフ式ガソリンスタンドしかない、ということも起こり得ますので、今のうちから自分で給油できるようにしておくことが賢明です。給油は自分で行いますが、万が一のためにスタッフが常駐しているのでフォローしてもらえます。

ぜひこの記事を参考にして、セルフ式ガソリンスタンドでの給油にチャレンジしてみてください。