ミニのコンパクトSUV、それがミニクロスオーバーです。2011年にデビューしたミニクロスオーバーは、海外では<カントリーマン>という名前で販売されています。ミニのシリーズの中では最も大きなモデルで、ファミリーユースにも対応できる仕様になっています。
この記事では、大人気のミニシリーズの中でも特に人気の高いクロスオーバーの最新の買取査定価格や、売却の際に高額査定がつくポイントなどをご紹介いたします。
目次
ミニクロスオーバーの特徴
3ドアが定番のミニの中で、4メートルを超える全長の大きなボディと、初めて後部ドアを採用したのが特徴です。ボディを大きくして後部ドアが装備されたことにより乗降性や室内空間の快適さが向上しています。
初代のグレード構成は<ミニONE><ミニクーパー><ミニクーパーS><ミニクーパーS ALL4>で、4WDも設定されています。2014年にはマイナーチェンジし、クーパーSが廃止されてディーゼルが追加されました。グレードは<ミニONE><ミニクーパー><ミニクーパーSD><ミニクーパーD>です。
2017年にはフルモデルチェンジでさらに一回り大きくなり、主要モデルには新型のクリーンディーゼルが搭載されています。ラインナップは、<ミニONE><バッキンガム(限定モデル)>、<ミニクーパーD><ミニクーパーD ALL4><ミニクーパーSD ALL4><クーパーS E ALL4><ジョン・クーパー・ワークス>となっています。
ミニクロスオーバーのエンジン
初代前期モデル(2011年~2014年8月)ミニクロスオーバーのエンジンは、BMWとフランスのPSAグループが共同で開発した<Prince>と呼ばれる1.6L4気筒の新型エンジンが搭載されています。
グレードは<ミニONE><ミニクーパー><ミニクーパー ALL4><ミニクーパーS><ミニクーパーS ALL4><ジョン・クーパー・ワークス>の6モデルです。
後期モデル(2014年9月~)では、ガソリンエンジンに加えて2L4気筒ターボのディーゼルエンジンが導入されました。ディーゼルエンジンを搭載したグレードは<ミニクーパーD><ミニクーパーD ALL4><ミニクーパーSD>の3モデルです。
2017年からの2代目クロスオーバーでは、<ミニクーパーD><ミニクーパーD ALL4><ミニクーパーSD ALL4>には2Lの直列4気筒クリーンディーゼル・ターボエンジンを搭載しています。<ミニONE>とPHV(プラグインハイブリッド車)の<クーパーS E ALL4>には、新開発された1.5L直列3気筒ガソリンエンジンが搭載されています。
ミニクロスオーバーのボディサイズ
ミニクロスオーバーのボディサイズは、ミニのシリーズの中で一番大きく、全長4メートルを超えています。初代はBセグメントに収まる大きさでしたが、フルモデルチェンジ後の2代目はさらに大きくなり、Cセグメントサイズになっています。
初代ミニクロスオーバー
全長4,105 mm
全幅1,790 mm
全高1,550 mm
2代目ミニクロスオーバー
全長4,299 mm
全幅1,822 mm
全高1,557 mm
ミニクロスオーバーのボディデザイン
サイズは大きくなっても、見てすぐにわかるクラシックなミニの佇まいは健在で、SUVらしいスポーティーな雰囲気も加わっています。グレードごとにデザインが少しずつ違い、グレードが高いものになるにつれて、よりスポーツテイストが上がっていく印象です。
<ミニクーパーONE><ミニクーパーD><ミニクーパーD ALL4>ではフロントグリルが3本のブラックバー仕様で、落ち着いた印象になっています。また、<ミニクーパーD><ミニクーパーD ALL4>は標準のヘッドライトがハロゲンヘッドライトです。
オプションでLEDに変更ができますが、ウィンカーの位置が異なるためフロントフェイスの印象がかなり違います。
<ミニクーパーSD ALL4>のフロントグリルと中央の通気口はメッシュになっています。通気口の形も異なり、よりスポーティーな印象です。テールパイプは左右2本出しのツインエキゾーストテールパイプです。
ミニクロスオーバーはオプションでの純正エアロキットも豊富にそろっていますので、色々見比べてみるのもミニのひとつの楽しみ方です。
ミニクロスオーバーの内装
ミニクロスオーバーは、従来のミニのイメージを変えてしまうほどに大きくなっていますが、その分室内空間は十分な広さがあり快適です。全体的に落ち着いたデザインで、高級感がありながらもシンプルで上品な雰囲気を醸し出しています。
センターメーターのあった位置にはナビなどが入る特徴的なセンターサークルがあり、エンジンの回転数やエアコンの温度などと連動して色が変わります。
後部座席にも十分なスペースが用意されていて、頭上も高いのでゆったりとしています。また、ミニのシリーズでも唯一、後部座席が前後にスライドできるため荷物をたくさん積むときに便利です。
ミニクロスオーバーの燃費
初代のミニクロスオーバーは1.6L4気筒ガソリンエンジンモデルで、<ミニONE><ミニクーパー><ミニクーパー ALL4>は12.7km/L~17.2km/L、ターボがついている<ミニクーパーS><ミニクーパーS ALL4><ジョン・クーパー・ワークス>では12.0km/L~16.2km/Lとなっています。
マイナーチェンジ後はターボディーゼルエンジンを搭載したモデルが投入され、<ミニクーパーD><ミニクーパーD ALL4><ミニクーパーSD>で15.6km/L~16.6km/Lです。
2代目になると2Lの直列4気筒クリーンディーゼル・ターボエンジンを搭載したモデルが主力となり、<ミニクーパーD><ミニクーパーD ALL4><ミニクーパーSD ALL4>で20.8km/L~21.3km/Lと飛躍的に燃費が良くなっています。
ガソリンエンジンモデルでは<ミニONE><ミニクーパー><ミニクーパーS><ジョン・クーパー・ワークス>で14.0km/L~16.6km/Lとなっています。
ミニクロスオーバーの最新相場
車選び.comでのミニクロスオーバーの最新買取相場をご紹介します。
平均買取価格は2,076,000円、平均売却期間は4年5ヶ月、平均走行距離は2.8万kmです。
- ミニクーパー SD ALL4(4WD) 2018年式 ブルー 走行距離 ~1万km 244万円
- ミニクーパー SD 2014年式 ブラック 走行距離 3~4万km 216.7万円
- ミニクーパー SD 2016年式 ブラック 走行距離 2~3万km 208.3万円
- ミニクーパー D ALL4 2016年式 レッド 走行距離 3~4万km 197.6万円
- ミニクーパー D 2015年式 グリーン 走行距離 3~4万km 196.2万円
ミニクロスオーバーの人気グレードと残価率
ミニクロスオーバーはコンパクトSUVの草分けとも言える車種です。ガソリン車、ディーゼル車とどのグレードもまんべんなく流通しています。
その中でも、今やミニクロスオーバーを購入する人の86%がクリーンディーゼル仕様を選ぶというデータも出ており、<ミニクーパーD><ミニクーパーD ALL4><ミニクーパーSD ALL4>が人気のグレードと言えるでしょう。
リセールバリューが高いと言われるミニの残価率は、1年落ちの車体は約68%、2年で約46%、5年で約14%となっています。
より高額に買い取ってもらうポイント
人気のカラー
ミニクロスオーバーで人気ナンバーワンは<ライトホワイト(ソリッド)>です。ライトホワイトにブラックルーフのツートンカラーが定番です。
<アブソリュートブラック(メタリック)>も安定した人気のカラーです。ルーフはホワイトが定番ですが、ボディカラーと合わせてエクステリアをブラックで統一する人が多いのも特徴です。
その他にも、<ブレイジングレッド(メタリック)><スターライトブルー(メタリック)>もミニらしい元気なカラーが人気です。
人気のオプション
ピクニック・ベンチ
ラゲッジルームのフロアに置いて車外にたらすように使用する、横長のクッションのようなものです。アウトドアの際などに、トランクを開けてちょっとしたベンチのように座れるオプションです。ソフトパッドが内蔵されていて座りやすくなっています。使用しない時はラゲッジルームの床下に収納ができます。
アダプティブLEDヘッドライト+LEDフォグライト
<ミニクーパーD ALL4>以下のグレードは、ハロゲンヘッドライトが標準装備されています。そのため、LEDにしたい場合にはこちらのオプションを付ける必要があります。
LEDヘッドライトはハロゲンに比べて明るく消費電力も少ないのが特徴ですが、デザインも異なります。標準のハロゲンヘッドライトはウインカーが下に付いていますが、LEDヘッドライトでは内側に入っています。
また、LEDヘッドライトは昼間用のライトであるLEDデイライトリングがぐるっとライトの周りについているため、シャープな印象のヘッドライトになっています。
まとめ
ミニクロスオーバーは、ミニシーリーズの中で一番大きくファミリー層にも人気の車種です。大きくなってもミニらしいデザインや走りの良さは健在です。
リセールバリューは高めで、購入者のほとんどがクリーンディーゼルエンジンのモデルを選ぶということなので、高く売却したい場合はディーゼルエンジンのモデルを購入すると良いでしょう。カラーは定番のライトホワイトとアブソリュートブラックが高額査定のポイントです。