BMWのエントリーモデルである1シリーズは、高い走行性能が特徴の一台です。しかし走行性能が高い特徴であるということで、ガソリン代などの維持費が高くなってしまうのではという懸念があります。そこで今回は、1シリーズの維持費について検証します。
目次
1シリーズの特徴
走行性に特化
1シリーズは、3シリーズコンパクトの後継車種として、2004年に発売開始されました。冒頭でも少し触れましたが、1シリーズは走行性能に特徴を持っています。
ヨーロッパではCセグメントにカテゴライズされる1シリーズですが、他社から発表されるCセグメント車は実用性が重視されている傾向にあります。しかし、1シリーズの駆動形式はFRで、前後の荷重が50:50となっている部分からも、走行性能に特化した車であることが伺えます。
快適な座り心地
ボディタイプの特性を生かした実用性に加え、どの席に座っていても快適に過ごすことのできる車です。買い物や送迎など、日常のライフスタイルにマッチした、万能性の高い車だと言えるでしょう。
1シリーズのデザイン
1シリーズのデザインには、エクステリアには躍動感、インテリアには上質感といった、確固たるコンセプトがあります。心踊らせるそのデザインは、1シリーズのトップアスリートとしての資質を感じさせ、力強さとスポーティさを強調しています。
ハイグロスブラックのフレームをあしらったキドニーグリルと大型エアインテークは、エンジンが見えなくてもそのポテンシャルを期待させてくれるデザインです。1シリーズのエクステリアは、果敢に前へ前へと進もうとする情熱と意志を表しているかのようにも感じさせてくれます。
そしてインテリアも前衛的な攻めの姿勢が見せますが、同乗者がプレミアム感を得ることができるような、上質感も持っています。
1シリーズのボディサイズ
1シリーズは、現行モデルで下記のボディサイズです。
- 全長:4.34m
- 全幅:1.77m
- 全高:1.43m~1.43m
全体的にコンパクトな仕上がりではありますが、室内を見ると狭さは全く感じない仕上がりです。また、室内設計の随所に工夫が見られ、ドリンクホルダーや収納の配置も絶妙で、荷室スペースもかなり広く確保されています。
1シリーズの効率性
1シリーズは、ただ単にパワフルな走りをするだけの車ではありません。街中・郊外・高速道路と各シーンに合わせた効率的な走りを実現します。
1シリーズで採用されたトランスミッションは、パワフルなパフォーマンスと効率、快適性を提供してくれます。システムは極めてスムーズかつ精密で、入念に設定されたギヤ比によって、低速から高速走行時までパワーを最適に路面へと伝えます。
また高速走行時には、多段化によりエンジン回転数を抑えることができ、燃料消費量を低減するとともに、静粛性を向上させます。シーンに応じた走行モードを選択でき、ECO PROモードで走行すると、エンジンレスポンスやシフトタイミングの最適化に加え、オートエアコンなどの作動も効率的に制御し、燃料消費量を抑制します。
またコースティング機能によって、ドライバーが走行中にアクセルから足を離しブレーキを踏まずにいると、1シリーズはアイドリング状態で惰性走行し、燃費の向上に貢献します。
1シリーズにかかる維持費は年間どのくらい?
続いて、1シリーズの維持費を検証します。
税金
車には、自動車税と自動車重量税が所有時に課されます。支払う時期や違いをご説明します。
自動車税
毎年4月1日時点の使用者に、納税義務が発生する自動車税は、排気量が上がるほどに、税額が上がる仕組みです。1シリーズは、1,498~2,997ccとグレードごとに排気量が異なります。1シリーズは年間34,500円〜51,000円の自動車税がかかります。
重量税
自動車重量税は、道路の維持管理に使用される税金で、車量の重量が重いほど道路に負担を与えると定義され、税額が上がる仕組みです。1シリーズは、グレードごとに支払う金額が異なり、1年あたり12,300円もしくは16,400円の自動車重量税が発生します。1シリーズの車重は1,430kg~1,570kgとなりますが、1,500kgを境に税額が異なるので、購入時には車重の確認もしておきましょう。
保険
車を所有する際には、不測の事態に備えて保険の加入が必要です。自動車に関する保険は、自賠責保険と任意保険に大きく分けられます。
自賠責保険
自賠責保険は、加入が法律で義務付けられている保険となります。保険料は、新車購入時と車検時に、基本的に支払う仕組みです。自賠責保険の加入は保険会社などが対象となりますが、自賠責保険は一律で保険料が決まっています。契約期間によって、自賠責保険料は下記のように定められています。
- 12ヶ月:15,520円
- 13ヶ月:16,380円
- 24ヶ月:25,830円
- 25ヶ月:26,680円
- 36ヶ月:35,950円
- 37ヶ月:36,780円
任意保険
任期保険は、強制力のない自動車保険ですが、保険内容が充実しているのが強みです。補償内容が幅広く、事故以外の面でもサポートを受けることができます。サービスが幅広いので保険料は様々ですが、保険料の基準は大きく下記の要素で決まります。
- 車種・型式・用途
- ドライバーの範囲
- ドライバーの年齢
- ドライバーの事故歴
- 付保台数(ノンフリート・フリート)
- 登録年月日
- 車の安全性
- 支払限度額
事故歴も関わってくるので、任意保険の保険料はユーザーによって大きく異なります。
その他費用
続いて、税金や保険料以外の維持費についてご紹介します。
ガソリン代
1シリーズは、ガソリン車とディーゼル車のグレードがあります。それぞれのカタログ燃費は、ガソリン車で13.4km/L~18.1km/L、ディーゼル車で22.2km/Lです。
ガソリンの平均価格は、レギュラー141円・ハイオク152円・軽油が119円で、カタログ燃費を見る限りでは、ディーゼル車のコストパフォーマンスが高いことが予想されます。
1シリーズで年間10,000km走行する場合には、ガソリン車が約84,000円~113,000円となり、ディーゼル車で約54,000円となります。
もちろん実燃費ではこの数値と違う結果となりますが、年間の走行距離が多いユーザーほど、ディーゼル車の方がガソリン代は安くなると言えるでしょう。
駐車場代
1シリーズの駐車スペースを確保するために、新たに駐車場を契約すると仮定すると、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。
都道府県によって、駐車場代の相場は異なりますが、全国の月極駐車場の平均相場は8,288円となっています。したがって、新たに駐車場を契約する場合には、年間100,000円程度かかる計算です。
1シリーズはコンパクトなサイズ感ですので、屋内型や機械式駐車場でも問題ないと考えられます。一部の都市型駐車場では狭く設計されている場合もあるので、都市部で駐車場を利用する際には、サイズ規定をしっかり確認しましょう。
車検代
車検代は、部品交換費用や車検基本費用、そして法定費用が含まれます。部品交換費用は、車検の基準を満たさない不具合があった場合、修理が必要となります。また、消耗品の交換も、これらに含まれます。
そして法定費用については、自動車重量税や自賠責保険、印紙代の1,800円となります。
さらに車検基本費用は、基本的な内訳として、定期点検料・代行手数料・検査料があります。BMWのディーラーで1シリーズの車検を受けた場合は、60,000円程度が相場のようです。
部品交換費用によって車検代は変動しますが、一般的な相場としては150,000円ほどと言われています。
1シリーズ購入時にかかる費用は?
1シリーズの購入時にも、色々な面で費用が発生します。
車体価格
1シリーズの車体価格はグレードごとに、3,200,000円〜6,550,000円となっています。最上級モデルで3.0Lエンジンを搭載したグレードが一番高額ですが、2番目に高額なグレードと比べても、200万円ほどの差があります。
オプション
購入時のオプションは、車体の加工や電装工事が必要なオプションほど、金額は高くなりがちです。BMW車はオプション品も高額となりがちですが、ユーザーのデビューをチェックすると車体価格から5%~10%の価格が平均のようです。
自動車重量税
1シリーズの自動車重量税は、36,900円~49,200円で、次回の車検まで有効です。
自動車取得税
取得税は、購入時に発生する税金で、取得価格の3%が税額となります。取得価格の計算方法は、税抜き車体価格×0.9です。
自賠責保険
1シリーズを自家用乗用車として使用するためには、37ヶ月契約で36,780円の自賠責保険料が発生します。
リサイクル料金
エアバック、フロン類、シュレッダーダストなどのパーツをリサイクルするための費用をリサイクル料金と言います。現行モデルの1シリーズには、18,860円のリサイクル料金が発生します。
ディーラー代行手数料
車庫証明書の提出や陸運局での手続きなどを代行してもらう場合、代行手数料が発生します。また、下取り車がある場合には、そちらの書類代行手数料も発生することを想定しておきましょう。
壊れやすいところや注意するべき点
最後に1シリーズで多い不具合をご紹介します。1シリーズを所有すると下記の不具合を想定しておく必要がありそうです。
- エンジンからのオイル漏れ
- ウォーターポンプの劣化
- エンジンチェックランプの点灯
- DSCチェックランプの点灯
- 着座センサーの不具合
- エアコンの不具合
定期的なメンテナンスには必ず出し、消耗品を細かく交換することで、各パーツの寿命を延ばすことが可能です。また新車購入時の保証サービスなども有効に活用しましょう。
まとめ
今回は、1シリーズの維持費についてご紹介しました。1シリーズは、走行性能が高い割に高効率な機能が備わっているため、ガソリン代が思ったより高くなさそうです。
またほとんどのグレードは、排気量も小さいので、税金面でも安く済ませることができます。定期的なメンテナンスを欠かさないことで、長期的に楽しめる車だと言えるでしょう。