とにかく広い!驚きの室内空間が人気の【シエンタ】は年間どれくらいの費用が必要?

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コンパクトなボディサイズとアクティブな走行性能が魅力のトヨタ<シエンタ>。豊富なボディカラーとスニーカーをイメージしたデザインのシエンタはファミリーカーとしても人気があります。そんなシエンタの年間維持費を算出してみましょう。

シエンタの特徴

2003年に発売されて以来賛否両論叫ばれるトヨタのミニバンがシエンタです。シエンタはビビッドカラーとベーシックカラーの多彩なカラーバリエーションが保守的なトヨタからは想像できない新しいスタイルとなっています。

実際には納車まで半年近く待たされるというほどの人気の高いミニバン<シエンタ>の魅力は何でしょうか。

  • 高天井・大開口ラゲージ・低床設計
  • 3列シートグレ―ドで家族にも快適な室内空間
  • コンパクト&ワイドビューで初心者も安心運転

デザインは確かに批評が多いのですが、コンパクトで奇抜なイメージのデザインとは想像のできない実用性に驚かされます。大人数・大荷物が可能で、運転のしやすい設計になっているので運転自体に不安のある方でも安心してドライブを楽しめるでしょう。

シエンタの基本スペック

  • 新車価格:177.7~253.3万円
  • サイズ:全長4.24m~4.26m×全幅1.7m×全高1.68m~1.7m
  • エンジン駆動方式:FF
  • エンジン排気量:1496㏄
  • 燃費:15.4~27.2㎞/L

シエンタの基本装備

シエンタにはハイブリッドタイプと1.5Lガソリン車の2種類で展開されています。コンパクトタイプのミニバンとして非常に人気のあるシエンタには次のようなグレードがあります。

  • FUNBASE
  • X
  • G
  • G Cuero

それぞれのグレード別標準装備を紹介します。

X
  • ワイヤレスドアロックリモートコントロール
  • ワンタッチスイッチ付きパワースライドドア(助手席のみ)
G
  • Toyota Safety Sense
  • パワースライドドア(運転席・助手席)
  • スマートエントリー&プッシュスタートシステム
  • スマートロック操作
  • マルチインフォメーションディスプレイ
G Cuero
  • インテリジェントクリアランスソナー
  • オートレベリング機能
  • LEDフロントフォグランプ
  • 合成皮革&スエード調コンビシート
  • 樹脂フルキャップ
  • ブラック&シルバー塗装ホイール

シエンタではグレードによってインテリジェントクリアランスソナーが装備されています。オプション追加も可能です。グレード「G」や「FUNBASE G」はバランスのとれた使用しやすい装備があるのでおすすめ。

ボディカラーバリエーションが豊富

シエンタはボディカラーバリエーションが豊富なミニバンとしても人気があります。

シエンタのボディカラーバリエーション
  • センシュアルレッドマイカ
  • ラディアントグリーンメタリック
  • ベージュ
  • エアーイエロー
  • ブルーメタリック
  • スーパーホワイトⅡ
  • ホワイトパールクリスタルシャイン
  • シルバーメタリック
  • ブラックマイカ
  • ヴィンテージブラウンパールクリスタルシャイン

シエンタは全10色のバリエーションで、組み合わせは16パターン。さらに、シートの素材にこだわりたい方はダブルステッチやブラック×ブラックなどの指定も可能です。

明るいインテリアにしたいのであればフロマージュがおすすめ。ダークブラウンを組み合わせて上質でおしゃれなインテリアにすることも可能です。カラーバリエーションが豊富で、自分好みにカスタマイズできるシエンタは高く評価されています。

大容量の荷室確保が可能

シエンタはコンパクトミニバンですが、見た目からの予想を超える荷室を確保しています。

シエンタの荷室

荷室高1,085㎜×荷室幅1,260㎜×奥行最大1,430㎜

シエンタの荷室はサードシートを格納すれば最大1,430㎜にまで広げられるので背の高い荷物や長い荷物を格納できる広さ。重たいものも積み込みやすいよう低床設計なのも魅力的です。

シエンタでかかる維持費は年間どのくらい?

シエンタはファミリーカーとして大変人気のミニバンです。経済的にはどうなのでしょうか。年間維持費を計算していきましょう。

税金

車の維持費で最も重要なのは税金です。

自動車税

自動車税は自動車を所有している人に毎年課税されます。自家用か営業用かの用途に応じて料金が決まっています。また、車種・グレード別のエンジン排気量によっても自動車税は決められています。

シエンタのエンジン排気量は1496㏄ですので、1000㏄超1500㏄以下の自家用乗用車に区分されます。

シエンタの自動車税
  • 2019年10月以降登録:30,500円
  • 2019年9月以前登録:34,500円
  • グリーン化特例:8,000円

2015年のフルモデルチェンジによってシエンタではハイブリッドモデルも登場しています。エコカー減税対象車として登録できるシエンタの自動車税は8,000円です。グリーン化特例によって実際の税金よりも75%OFFになっています。

グリーン化特例とは
自動車の税金を軽減する制度の一つ。燃費性能が良く環境に良い車として認められている車種を購入した場合は購入欲年の自動車税が軽減されます。

重量税

自動車重量税も忘れてはいけない維持費の一つです。自動車の重量によって決められています。自家用乗用車の場合自動車重量税は0.5tごとに4,100円が課税されます。さらに、新車登録から13年以上経過すると5,700円、18年以上経過すると6,300円となりどんどん税額が上がっていくシステムとなっています。

シエンタの重量は1,310~1,380kgですから、1t超1.5t以下の分類に区分されます。重量税はエコカー減税対象車の場合免税になることもあります。シエンタの重量税は次の通りです。
≪エコカー減税対象外≫

新車登録後~13年 13年経過 18年経過 エコカー
1年自家用 12,300円 17,100円 18,900円 7,500円
2年自家用 24,600円 34,200円 37,800円 15,000円
3年自家用(新車新規登録時) 36,900円 22,500円

≪エコカー減税対象車≫

免税 50%減税 75%減税
1年自家用 0円 3,700円
2年自家用 0円 7,500円
3年自家用 0円 11,200円 5,600円

新車購入時と初回の車検時には自動車重量税が25~100%減税されることをエコカー減税と言います。シエンタは1.5Lガソリン車とハイブリッド車の2タイプがあるので「2005年排ガス規制75%低減または2018年排ガス規制50%低減」を達成していれば自動車重量税が減税されるのです。

エコカー減税が適用されるシエンタ
  • ハイブリッドタイプ全グレード:100%減税
  • ガソリンタイプ全グレード:25%減税

ですから、実質シエンタを購入してから2年間の自動車税は0円~18,900円となります。

保険

税金のほかに保険も法律で決められている維持費です。

自賠責保険

自賠責保険は保険の中でも加入が義務付けられているものです。強制保険とも呼ばれています。自賠責保険で補償される範囲は次のように決められています。

  • 対人障害:120万円
  • 対人死亡:3000万円
  • 後遺傷害時:4000万円

物損に関しては一切補償がありません。自賠責保険は4種類の車種系統と保険契約期間によって決められています。シエンタの車種系統は普通乗用車ですので自賠責保険料は次のようになります。

契約期間 12カ月 13カ月 24カ月 25カ月 36カ月 37カ月
契約金額 15,520円 16,380円 25,830円 26,680円 35,950円 36,780円

自賠責保険の継続加入の際は1カ月余分に支払わなければならないため、13カ月・25カ月・37カ月の契約期間が存在しています。

任意保険

任意保険では自賠責保険でカバーできない部分まで幅広いサポート体制が整っている保険です。任意保険でしか保証されないものとして人身傷害補償保険や自損事故保険、対物補償保険などがあります。

形式別料率クラスによって任意保険の料金は異なります。形式別料率クラスとは車の形式ごとの事故実績にもとづいて4つの項目で9段階評価されているものです。これまで保険金支払いが必要となる事故の回数が少ないほど評価は小さくなり、料率クラスの数字が小さいほど保険料が安くなりますので、購入時の参考にできます。また、セルフで保険料を計算する際に役立つの料率クラスを表で簡単にご紹介しましょう。

対人賠償責任保険 対物賠償責任保険 搭乗者傷害保険 車両保険
NCP81G
NCP85G

この表で示されている料率クラスは、保険始期が2019年1月1日から2019年12月31日のものに限定されます。

価格.comのサイト情報には様々な年代、年式、グレードによる任意保険の見積もり情報が掲載されています。その情報によると280件の見積もりをもとに、シエンタの任意保険料最安額は11,720円、最高額は108,000円となっています。

では、シエンタの保険料見積もりを様々な年齢、グレード、走行距離から簡単に表でご紹介しましょう。

車両保険クラス 年間走行距離 免許 等級 運転者年齢 保険料
一般 3,000㎞ ブルー 13 35 50,000円
一般 12,000㎞ ブルー 19 49 45,000円
一般 4,000㎞ ブルー 15 39 52,000円
エコノミー 10,000㎞ ゴールド 13 37 47,000円
なし 3,000㎞ ブルー 12 50 27,000円

その他費用

税金や保険以外にどのような年間維持費がかかるのでしょうか。

ガソリン代

車を動かすためにはどうしてもガソリンが必要です。現在、全国平均のレギュラー価格は144.8円、ハイオク価格は155.5円です。では、シエンタで10,000㎞走らせるとするとどのくらいのガソリンが必要でしょうか。

シエンタの実燃費は11~13㎞/Lですから、ここでは一例として<シエンタNSP172G>の実燃費12㎞/Lで計算してみましょう。10,000㎞走るためにはガソリンが約833.3L必要です。では、2019年5月現在のガソリン平均価格をもとに年間ガソリン代を計算してみましょう。

≪レギュラーの場合≫
約833.3L×144.8円=12,0661円(約120,000円)
≪ハイオクの場合≫
約833.3L×155.5円=12,9578円(約130,000円)

シエンタは1年間に10,000㎞走らせるには約120,000~130,000円のガソリン代が必要です。

駐車場代

駐車場を必要とする方は、年間維持費の中に駐車場代も含めましょう。月極駐車場は全国平均で月8,000円が必要です。そのため、年間で必要な駐車場代は次のようになります。

約8,000円×12カ月=約96,000円(更新料が必要なところもあります。)

車検代

車が保安基準に適合している状態で維持されているかどうかを判断するために自動車検査登録制度というものがあります。これを略して一般では車検と呼びます。自動車と250㏄以上のバイクは国土交通省による検査が行われなければなりません。

シエンタは車検費用としてどのくらいかかるのでしょうか。運輸支局から認定されている認定工場であればどこでも車検を受けることができます。法定費用は変わりませんが車検の基本費用は万単位で変わることがあるので節約できるでしょう。

自動車重量税 24,600円~
自賠責保険料 25,830円~
印紙代 1,200円~
車検整備費用 11,880円~
車検代行料 10,800円~
消費税 1,000円~
車検費用合計 52,630円~

車検は新車登録時から3年後、また2年ごとに受ける悲痛用があるため、年間維持費には52,630円の3分の1(約17,450円)または2分の1(26,300円)を計算すると良いでしょう。

さらに、車検時には修理費用や部品交換費用がプラスされることもあります。修理費用として基本車検費用以外にも+50,000~150,000円が必要でしょう。

シエンタの購入時にかかる費用は?

シエンタを新車購入するときにはどのような費用がかかるのでしょうか。

車体価格

シエンタの車体価格はグレードによって次のように異なります。

≪ハイブリッド車≫

  • G Cuero:2,532,600円
  • G:2,380,320円
  • X:2,226,960円
  • FUNBASE G:2,340,360円
  • FUNBASE X:2,187,000円

≪ガソリン車≫

  • G Cuero:2,172,960円
  • G:2,020,680円
  • X:1,816,560円
  • FUNBASE G:1,980,720円
  • FUNBASE X:1,776,600円

オプション

車を新車で購入する際にはメーカー純正オプションを購入することができます。自分好みにカスタマイズできるので、ここではよく購入されるおすすめのオプション価格をご紹介します。

LEDランプパッケージ 116,640円
スマートエントリーパッケージ 39,960円
スーパーUVカット&シートヒーターパッケージ 39,960円
パノラミックビュー対応ナビレディパッケージ 57,240円
ナビレディパッケージ 35,640円

自動車重量税

自動車を新車購入するときに必要な自動車重量税は3年自家用プランです。3年後の車検を受けるまでの重量税を支払わなければなりません。ですから、シエンタ基本グレードの重量税は36,900円です。

エコカー減税対象車の場合はこのようになります。

  • 免税:0円
  • 25%減税:16,800円
  • 50%減税:11,200円
  • 75%減税:5,600円

自動車取得税

シエンタの自動車取得税はグレード別に設定されています。トヨタ公式サイトで発表されている情報を表の形式でわかりやすくご紹介します。

グレード 自動車取得税 エコカー減税+グリーン特化例 エコカー減税
ハイブリッドX 55,600円 非課税
ハイブリッドG 58,200円 非課税
ハイブリッドG Cuero 61,600円 非課税
X 45,400円 36,300円
G 49,500円 39,600円

自賠責保険

新車購入時には車を所有するすべての人に加入が求められる自賠責保険料を支払わなければなりません。3年後の車検までに保険契約期間を伸ばすためにシエンタの自賠責保険は36,780円です。

リサイクル料金

リサイクル料金の内訳は次の通りです。

  • シュレッダーダスト料金
  • エアバッグ類料金
  • フロン類料金
  • 情報管理料金
  • 資金管理料金

シエンタのリサイクル料金は次のように決まっています。

  • NHP、NCP、NSP170系(2015年):10,230円
  • NCP80系(2003年):9,470~11,270円

新車購入時にはリサイクル料金に基本合計額+420円が必要です。

ディーラー代行手数料

新車購入時の節約できる費用にはディーラー代行手数料があります。ディーラー代行手数料には次のようなものがあります。

  • 納車費用:10,000円~
  • 検査登録代行費用:15,000円~
  • 車庫証明代行費用:5,000円~
  • 下取り車手続き代行費用:5,000円~
  • 下取り査定量:0円~

ディーラーにすべてを預けてしまうと、0円だったかもしれないものが+30,000円以上必要となります。納車や車庫証明、下取りなど自分で行えたり業者を探せたりするものは自力で行うようにすることをおすすめします。

壊れやすいところや注意するべき点


国内で信用性の高いトヨタの人気コンパクトミニバン車「シエンタ」。どうしても壊れやすい部分や不具合の起きやすい部分はあります。走行距離が伸びたり、経年劣化によって故障は生じてしまうものです。

シエンタの故障としてよく取り上げられるものを4つ紹介します。修理にかかる費用や対策についても触れていますので参考にしてください。

CVTの故障

シエンタではCVTの故障が多いことでよく知られています。走行距離が10万㎞いっていないのにクリープ現象がなくなったり、変速が鈍くなったり、アクセルペダルを踏んでもあまり加速感がないといったトラブルに発展します。

トヨタはCVTオイルの交換をあまり積極的に行わないため、シエンタのCVTは劣化して放置されやすいのです。CVTが故障した場合はアッセンブリ―交換となります。つまり40万円近くの新品CVTに交換するのです。

リビルト品に交換するのであれば、CVT費用は20万円ほどになります。新品純正品にせよリビルト品にせよ高額の修理費用が掛かるので、新車や中古車の買い替えを検討される方が多いようです。

エンジンオイルの燃焼

エンジンオイルの燃焼つまり「オイル上がり」という現象が生じて車に不調が起きることもあります。これはエンジンオイルがシリンダー内に流れ込み、燃焼されてしまうことで起こる不具合です。

走行中に排気ガスが白くなっているのであれば、エンジンオイルが燃料とともに燃やされている証拠ですので注意してください。特にシエンタに搭載されている「1NZ-FE型エンジン」の不具合として報告されています。

トヨタではシエンタのエンジンオイルの燃焼による故障について保証期間の延長を行っています。無償交換が可能ですからエンジンオイルの消費が早すぎたり、排気ガスが白かったりしたときは早めに修理に出しましょう。

スライドドアの故障

シエンタはパワースライドドアが標準装備されています。自動開閉がスムーズにできなくなったり、最悪の場合はドアが全く開かなくなったりします。スライドドア一式を交換することになるとトータル10万円以上の出費です。

しかし、スライドドアをロックするレリーズモーターユニットの故障だけであれば、アッセンブリ―交換で3万円程度の出費となります。

ノッキング

走行中にエンジンから「カンカン」「カラカラ」などと音が聞こえてくるのッキングの多発という不具合もあります。これはシリンダー内で異常燃焼が起きている証拠です。

シエンタの場合は、不完全燃焼が起きやすく大量のスラッジがシリンダ内部の穴をふさぐことで、オイルが流れていかなくなるという不具合です。ノッキングが多発するとエンジンに悪いため早めに修理が必要です。

エンジンのデータ書き換えは高くても3,000円以下。しかしエンジン内部の洗浄を行わなければならない状態になっていれば10,000円以上の工賃が必要です。

まとめ

シエンタは見かけによらずギャップがすごいコンパクトミニバンとして愛されている人気車です。室内空間は広々としており、小回りが利き運転しやすいのにファミリーカーとして充実しています。

そんなシエンタはエコカー対象グレードもあるので経済的に維持できるでしょう。ご紹介した年間維持費や購入時の費用をもとに予算を立てて年間費用を賢くやりくりしてみましょう。

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