目次
セレナ/ステップワゴンの特徴
ミニバンの中で最も勢いのあるセレナと、若者からも高い支持を集めているステップワゴンの特徴をそれぞれ紹介していきます。
セレナの特徴
セレナは、「2018年度 ミニバン販売台数No.1」「ミニバンクラスNo.1の室内広さ」「ミニバンクラスNo.1の低燃費」を誇る、日産を代表するミニバンです。
現在販売されているセレナは、2019年8月にマイナーチェンジが行われたばかりで、エクステリアを中心にデザインが変更され、特にHighway Starには専用設計のパーツが多数採用されています。
セレナの特徴としては、e-POWERモデルの燃費がミニバンクラスNo.1の低燃費・26.2km/L(JC08モード)を達成したことと、室内の長さと幅がミニバンクラスNo.1のため、5ナンバーサイズとは思えない程の居住性や乗り心地が特徴になっています。
またセレナには、日産先進技術のインテリジェント・モビリテの全方位運転支援システム「360°セーフティアシスト」が、全タイプに標準装備されています。メーカーオプションとして、高速道路自動運転技術「プロパイロット」や、安全支援機能「インテリジェント アラウンドビューモニター」などを搭載することで、更に快適で安全なドライブを楽しむことができます。
ステップワゴンの特徴
初代ステップワゴンが1996年に発売された当時、オデッセイやエスティマと並んで老若男女問わず人気を集め、一躍ホンダを代表する人気車種にまで成長した実績があります。
ステップワゴンの発売が開始された当時のワゴン車と言えば、室内を広く確保するためにボンネットの無いFR駆動が主流でしたが、ボンネット+フロントエンジン+フロント駆動を採用したステップワゴンの登場で、5ナンバーサイズでありながらワンボックス並みの広い室内空間を確保することに成功しました。
初代ステップワゴンの成功によって、ボンネットタイプのミニバンが主流となり、現在のミニバン開発競争激化に至っています。現在販売されているステップワゴンは5代目になりますが、新開発ダウンサイジングターボエンジンを採用することで、燃費や走行性能を落とさず自動車税を安くすることにも成功しています。
安全面では、ホンダ先進安全運転支援システム「Honda SENSING」の8つの先進安全機能が装備されて、安心で快適なドライブを楽しむことができます。
セレナ/ステップワゴンのサイズスペック比較
セレナとステップワゴンのエクステリアと室内サイズスペックを紹介していきます。
セレナのサイズスペック
・全長 :4,685mm~4,770mm
・全幅 :1,695mm~1,740mm
・全高 :1,865mm~1,875mm
・ホイールベース :2,860mm
・室内長さ :3,170mm~3,240mm
・室内幅 :1,545mm
・室内高さ :1,400mm
ステップワゴンのサイズスペック
・全長 :4,690mm~4,760mm
・全幅 :1,695mm
・全高 :1,840mm~1,855mm
・ホイールベース :2,890mm
・室内長さ :3,220mm
・室内幅 :1,500mm
・室内高さ :1,405mm~1,425mm
セレナ/ステップワゴンのサイズスペック比較結果
エクステリアのサイズスペックは、セレナの全幅がステップワゴンよりも少し大きいくらいで、ボディサイズ的には両車とも殆ど変わりません。車内の広さはセレナがミニバンNo.1の広さを誇っていますが、ステップワゴンも無駄な物を空間に付けず、余裕のある車内空間を確保している設計で、両車に大きな差は感じられません。
セレナはステップワゴンよりもサイズスペックでは少し上回っていますが、セレナもステップワゴンも全ての座席でゆったりと座ることができる広さを持っています。
数字だけを見るとセレナがステップワゴンよりも若干サイズ的には上回っていることが分かりましたが、ステップワゴンはホイールベースが長いことで、居住性や走行安定性に優れています。
セレナ/ステップワゴンのエンジンスペック比較
セレナとステップワゴンに用意されているエンジンのスペック内容を紹介していきます。
セレナのエンジンスペック
●スマートシンプルハイブリッドモデル
・エンジン種類 :直列4気筒DOHC直噴
・総排気量 :2,000cc
・最高出力 :150ps
・最大トルク :20.4kgm
・モーター最高出力 :2.6ps
・モーター最大トルク:4.9kgm
・バッテリー :鉛酸電池
・燃費 :17.2km/L(JC08モード)
●e-POWERモデル
・エンジン種類 :水冷直列3気筒DOHC
・総排気量 :1,200cc
・最高出力 :84ps
・最大トルク :10.5kgm
・モーター最高出力 :136ps
・モーター最大トルク:32.6kgm
・バッテリー :リチウムイオン電池
・燃費 :26.2km/L(JC08モード)
ステップワゴンのエンジンスペック
●ガソリンモデル
・エンジン種類:水冷直列4気筒DOHC16V V-TECターボ
・総排気量 :1,500cc
・最高出力 :150ps
・最大トルク :20.7kgm
・燃費 :15.0km/L~17.0km/L(JC08モード)
●ハイブリッドモデル
・エンジン種類 :水冷直列4気筒DOHC16V V-TEC+i-MMD
・総排気量 :2,000cc
・最高出力 :145ps
・最大トルク :17.8kgm
・モーター最高出力 :184ps
・モーター最大トルク:32.1kgm
・バッテリー :リチウムイオン電池
・燃費 :25.0km/L(JC08モード)
セレナ/ステップワゴンのエンジンスペック比較結果
セレナのガソリンモデルには、エンジンの始動や加速時にエンジンを補助する小さな電気モーターが搭載されている「スマートシンプルハイブリッド」が採用されています。一般的なハイブリッドモデルのように、電気モーターだけで走行することはできませんが、ガソリンを使用する機会を減らすことができるため、低燃費を実現することができます。
部品も小さく構造も単純なため、エンジンルームに取り付けることができるので、電気モーター用に余分なスペースを確保する必要もありません。ステップワゴンのガソリンモデルは、排気量を小さくした「ダウンサイジングターボエンジン」が採用されています。
ステップワゴンのようなミディアムクラスのミニバンとしては、排気量こそ1,500ccしかないのですが、V-TECターボが排気量不足を補い、2,500ccクラス並みのパワーを発揮します。
エンジンの回転数を抑えることで、ターボエンジンながらクラストップレベルの低燃費・17.0km/Lを達成しています。セレナのハイブリッドモデルには、日産が誇るハイブリッドシステム「e-POWER」が採用されています。
e-POWERは、エンジンと電気モーターの両方を搭載していますが、一般的なハイブリッドシステムと異なり、エンジンを発電用として使用して、発電した電力によって電気モーターを動かす仕組みになっています。
その為、大きなエンジンは不要で、ガソリンの使用も大きく抑えられるため、クラストップレベルの26.2km/Lの低燃費を達成しています。ステップワゴンのハイブリッドシステムもセレナに搭載されている「e-POWER」と似たようなシステムで、エンジンの主な役割は発電することに徹する仕組みになっています。
特徴としては、走行用と発電用の2つの電気モーターを搭載していることと、発電主体のエンジンですが高速走行時には動力源として活躍することができる「2,000cc 水冷直列4気筒DOHC16V V-TECエンジン」を搭載しています。
ステップワゴンのハイブリッドモデルは、25.0km/Lの低燃費とハイパワーの両方を兼ね備えています。小排気量・低燃費で経済性・静粛性に優れているのは、「セレナ e-POWER」、低燃費とハイパワーを求める場合は、ステップワゴンのハイブリッドモデルがオススメです。
セレナ/ステップワゴンのグレード比較
セレナとステップワゴンのガソリンモデルとハイブリッドモデルにラインナップされている、グレードと新車車両本体価格を紹介していきます。尚、表示価格に消費税は含まれておりません。
セレナのグレード
●スマートシンプルハイブリッドモデル
・X :¥2,342,000-~¥2,568,000-
・XV :¥2,488,000-~¥2,714,000-
・G :¥2,783,000-~¥3,049,000-
・Highway Star :¥2,508,000-~¥2,774,000-
・Highway Star V :¥2,715,000-~¥2,956,000-
・Highway Star G :¥2,934,000-
●e-POWERモデル
・e-POWER X :¥2,725,000-
・e-POWER XV :¥2,933,000-
・e-POWER G :¥3,158,000-
・e-POWER Highway Star :¥2,994,000-
・e-POWER Highway Star V:¥3,181,000-
・e-POWER Highway Star G:¥3,387,000-
ステップワゴンのグレード
●ガソリンモデル
・B・Honda SENSING :¥2,501,400-~¥2,765,400-
・G・Honda SENSING :¥2,710,400-~¥2,952,400-
・G・EX Honda SENSING :¥2,915,000-~¥3,135,000-
・SPADA・Honda SENSING :¥2,905,100-~¥3,147,100-
・SPADA・Cool Spirit Honda SENSING:¥3,107,500-~¥3,305,500-
●ハイブリッドモデル
・SPADA HYBRID B・Honda SENSING :¥3,361,600-
・SPADA HYBRID G・Honda SENSING :¥3,412,200-
・SPADA HYBRID G・EX Honda SENSING:¥3,625,600-
セレナ/ステップワゴンのグレード比較結果
e-POWERモデルが追加される前から驚異的な勢いで販売台数を伸ばしてきたセレナですが、e-POWERモデルが追加されたことで更に勢いを増している状況です。
セレナを購入するユーザーの多くは、経済面から低燃費車のe-POWERに人気が集まっています。e-POWERモデルの販売比率は、Highway Starが約80%を占めていますが、その中でも装備の充実している「e-POWER Highway Star V」が1番人気のあるグレードです。
スマートシンプルハイブリッドモデルでも、e-POWERと同じで「Highway STAR V」の人気が高く、セレナはHighway Starで装備が充実している上級モデルに人気が集まっています。ステップワゴンも、販売台数の約80%を占めているSPADAに人気が集中しています。ガソリンモデルは「SPADA Honda SENSING」、ハイブリッドモデルが「SPADA HYBRID G・Honda SENSING」に人気が集中しています。
燃費性能に優れている上に、新車車両本体価格が安いセレナは経済的には優れていますが、走行性能や居住性ではステップワゴンに軍配があがります。
今後、電気自動車やハイブリッド車が主流となっていくことを考えると、新車購入価格や維持費の安い「セレナ e-POWER Highway Star V」がオススメで、走行性能と燃費性能の両方を求める人には「SPADA HYBRID G・Honda SENSING」がオススメのグレードになります。
セレナ/ステップワゴンの便利装備比較
セレナとステップワゴンに装備されている便利な装備や機能を紹介していきます。
セレナの便利装備
●デュアルバックドア
セレナのリヤゲートは、テールゲートの上半分だけを分割して開閉することができる「デュアルバックドア」を採用しています。狭い場所やちょっとした荷物の出し入れをする時には、テールゲートの上半分だけを開けて使用できるため、重たいテールゲートを開ける必要がありません。
●両側ハンズフリーオートスライドドア
セレナのハンズフリーオートスライドドアは、インテリジェントキーをカバンやポケットに入れておくだけで、スライドドアの車体裏に足先を入れるとスライドドアを手を使うことなく開閉することができます。大きな荷物を両手に持っている時や、子供を抱っこしている時など、手を使うことなくスライドドアを自動で開閉することができるので大変便利な機能です。
●キャップレス給油口
セルフのガソリンスタンドで給油をする時など、手がガソリン臭くなって嫌な思いをされたことはありませんか?セレナは、燃料キャップが無い新しい構造のため、燃料キャップに触ることなく給油することができます。ガソリンを給油する時は、給油フタを開けるてノズルを挿し込むだけでOK!
ステップワゴンの便利装備
●わくわくゲート
ステップワゴンのテールゲートは、真ん中から左右に観音開きで開けることもできるので、車の後ろが壁などの狭いスペースでも開けることができます。また、1番後ろのサードシートからでも荷室へ移動して乗降することもできます。
●マジックシート
シートの肩に付いているストラップを引くだけで、力を掛けることなくシートを倒して簡単に床へシートを格納することができます。子供や高齢の方でも力を必要としないため、楽にフルフラットにすることができます。
●リア両側パワースライドドア
ステップワゴンのスライドドアは、スマートキーに付いている開閉ボタンを押すだけで、ドアノブに触れることなくスライドドアを自動で開閉することができます。
●アドバンスドルームミラー
アドバンスドルームミラーは、車の後方のカメラ映像を表示する「カメラモード」と、自動防眩機能付き「通常ミラーモード」の切り替えができるルームミラーです。
後方確認がしにくい状況でも、カメラモード視野範囲が【前方が「左右・約40°」】で、【後方が「上下・約9°」】もあるので、広い視界を確保することができます。カメラの画素数は約200万画素なので、鮮明に映像を映すことができます。
セレナ/ステップワゴンの便利装備比較結果
便利な装備として、セレナもステップワゴンも個性的なテールゲートを採用しています。セレナの「デュアルバッグドア」は、ちょっとした荷物の出し入れをするのに便利ですし、ステップワゴンに採用されている「わくわくゲート」も、真ん中から左右に独立して開閉することができるため、狭いスペースの場所でも開閉することができます。荷室の開口部のサイズは以下のようになっています。
●セレナのテールゲート開口部サイズ
・荷室開口部高さ :1,210mm
・荷室開口部幅 :1,190mm
・荷室開口部地上高: 480mm
●ステップワゴンのテールゲート開口部サイズ
・荷室開口部高さ :1,270mm
・荷室開口部幅 :1,180mm
・荷室開口部地上高: 445mm
荷室の開口部の幅は両車とも大きな差はありませんが、ステップワゴンの開口部はセレナよりも全体的に広いため、頭上を気にすることなく荷物の出し入れをすることができます。また、地面から開口部の下部までの高さがステップワゴンの方が低いため、重たい荷物やベビーカーを楽に積み込むことができます。
スライドドアでは、両手が塞がっていても開閉することができるセレナの「ハンズフリーオートスライドドア」が便利ですが、テールゲートは、ステップワゴンの方が開閉バリエーションが豊富で開口部も広いため、ステップワゴンに軍配があがります。
両車とも便利な機能を備えているので、デザイン性や使用頻度などを考慮して、自分の好みで選ぶようにして下さい。
セレナ/ステップワゴンの走行性能比較
セレナとステップワゴンの燃費や走行性能について紹介していきます。
セレナの走行性能
セレナと言えば、電気自動車と同じ原理を利用している「e-POWER」が最大の魅力で、100%電気モーターで走行することができます。e-POWERは、100%電気モーターで走行することが可能なため、ゼロ発進からのアクセルレスポンスの良さと、滑らかでトルクフルな加速を味わうことができます。
e-POWERに搭載されているガソリンエンジンは、発電用として使用することが主な役割ですが、ガソリンの使用頻度を大きく抑えることができるため、JC08モード・26.2km/LのミニバンクラスNo.1の低燃費を実現しています。
セレナにはe-POWERとは別に、ガソリンモデルに「スマートシンプルハイブリッド」がラインナップされています。スマートシンプルハイブリッドは、ガソリンエンジンを補助する小さな電気モーターが搭載されています。
エンジンの始動や加速時に電気モーターがエンジンを補助してくれるため、JC08モード・17.2km/Lと言うガソリンモデルとしては驚きの低燃費を実現しています。
ステップワゴンの走行性能
ステップワゴンには、ガソリンモデルの「ダウンサイジングターボエンジン」と、ハイブリッドモデルの「SPORT HYBRID i-MMD」の2種類のエンジンが用意されています。ガソリンモデルに採用されている「1,500cc ダウンサイジングV-TECターボエンジン」の特徴は、エンジンの回転数を低回転化することで、低速から力強く加速することができます。
エンジンの低回転化とアイドリングストップシステムの組み合わせることで、エンジン音の低減とガソリンターボエンジンではミニバンクラストップレベルの低燃費・17.0km/Lを達成しています。1,500ccの小さな排気量ながら最高出力・150ps&最大トルク・20.7kgmを発揮するため、大人数が乗車してもパワフルに走行することができます。
ハイブリッドシステムの「SPORT HYBRID i-MMD」は、高出力+高トルクの走行用モーターと、高効率な発電を行うことができる発電用モーターの2つの電気モーターを搭載しています。2,000cc V-TECエンジンは主に発電用として使用する仕組みになっていますが、高速走行時には動力源としてもパワーを発揮します。SPORT HYBRID i-MMDのの特徴は、走行状況にあわせて「EVドライブモード」「ハイブリッドドライブモード」「エンジンドライブモード」の3つの走行モードを選択することができます。
発進時や街中を走行するだけの場合は「EVドライブモード」、追い越しや登坂などの大きなパワーを必要とする時は「ハイブリッドドライブモード」、高速道路などで長距離クルーズを楽しむ時は「エンジンドライブモード」の3つのシーンを使い分けることで、力強い走りと低燃費を実現することができます。
EVスイッチをONにすることで、電気モーターだけで走行することも可能なため、ガソリンの使用量を抑えてJC08モード・25.0km/Lを達成しています。
セレナ・ステップワゴンの走行性能比較結果
走行性能のだけを比較すると、セレナのスマートシンプルハイブリッドでは、ステップワゴンのV-TECターボエンジンには走行性能では劣りますし、ハイブリッドシステムでは、ステップワゴンの「SPORT HYBRID i-MMD」と、セレナの「e-POWER」とでは、排気量・パワーともにセレナはステップワゴンに大きく劣ります。
セレナとステップワゴンの走行性能や燃費性能を比べてみますと、セレナは燃焼効率を高めた燃費重視のエンジンで、ステップワゴンは走行性能を重視しつつ燃費性能を向上させたエンジンと言えます。
セレナ・ステップワゴンの安全装備比較
セレナとステップワゴンに装備されている先進安全装備について紹介していきます。
セレナの安全装備
セレナの安全装備で最も注目されているのは、日産が現在全力で開発を進めている自動運転技術「プロパイロット」です。セレナに搭載されるプロパイロットは、下り坂での速度を保持する設定や、ブレーキ操作も可能になり、ワイパーを動かした時の機能向上が図られています。
プロパイロットの他にセレナには、左右両方に12個ずつ装着されたLEDの照射パターンを変化することで、対向車や先行車が走行している状態でもハイビームを維持したまま走行することが可能な「アダプティブLEDヘッドライトシステム」を標準装備しています。
また、従来はメーカーオプションだった「踏み間違い衝突防止アシスト」や、後側方衝突防止支援システム「インテリジェント BSI」、後側方車両検知警報「BSW」、後退時車両検知警報「RCTA」が標準装備されています。
国が自動ブレーキをはじめとする安全装備を搭載した車に「サポカー」「サポカーS」と称して、交通事故防止対策の一環として普及啓発に取り組んでいますが、セレナはセーフティ・サポートカーの中でも優れた安全装備を搭載している車として、サポカーSの中でも最もランクの高い「サポカーS ワイド」に該当しています。
衝突安全性能評価に優れた車に贈られる「平成28年度自動車アセスメントの衝突安全性能評価」で、セレナは、「衝撃吸収ボディ」「高強度キャビン」「6つのエアバッグの採用」「歩行者傷害軽減ボディ」等が評価され、最高評価の5つ星「ファイブスター」を獲得しています。
ステップワゴンの安全装備
ステップワゴンは、安心と快適な運転を支援するホンダ先進安全運転支援システム「Honda SENSING」を標準装備しています。ステップワゴンのHonda SENSINGは、対象の位置や速度の測定に優れているミリ波レーダーと、対象の形や大きさの識別に優れている単眼カメラを搭載している高精度な検知機能を備えています。
ステップワゴンは、衝突軽減ブレーキの「CMBS」、「誤発進抑制機能」、「路外逸脱抑制機能」、「アクティブコーナリングライト」も標準装備していることで、セレナ同様、優れた安全装備を搭載している車として、サポカーSの中でも最もランクの高い「サポカーS ワイド」に該当しています。予防安全性能評価に優れた車に贈られる「平成29年度自動車アセスメントの予防安全性能評価」で、ステップワゴンは最高ランクの「ASV++」を獲得しています。
セレナ/ステップワゴンの安全装備比較結果
セレナとステップワゴンの両車とも、「サポカーS ワイド」に該当する優れた安全装備を備えたミニバンです。自動車アセスメントの評価でも、セレナは衝突安全性能評価で最高評価を獲得していますし、ステップワゴンは予防安全性能評価で最高評価を獲得しています。
両車とも安全装備では高い評価を得ていますが、セレナには自動運転システムが搭載されているため、安全装備の総合的な比較ではステップワゴンよりも優れていると言えます。
セレナ/ステップワゴンの中古車相場比較
ガソリンモデルでは、セレナが「Highway Star V」で、ステップワゴンが「SPADA・Honda SENSING」が人気グレードで、ハイブリッドモデルは、セレナが「e-POWER Highway Star V」で、ステップワゴンが「SPADA HYBRID G・Honda SENSING」が最も人気のあるグレードです。両車の人気グレードの中古車相場を比較してみました。
セレナの中古車相場
セレナのガソリンモデルで1番人気のあるグレード「Highway Star V」と、ハイブリッドモデルで人気のあるグレード「e-POWER Highway Star V」の中古車相場は以下のようになっています。
- 2019年式 Highway Star V :¥2,452,727-~¥2,709,091-
- 2018年式~2019年式 e-POWER Highway Star V:¥2,452,727-~¥3,527,273-
※新車・修復歴車を除く、対象グレードの中古車のみ。
※ボディカラー、走行距離は関係なく調べています。
※表示価格に消費税は含まれていません。
ステップワゴンの中古車相場
ステップワゴンのガソリンモデルで1番人気のあるグレード「SPADA・Honda SENSING」と、ハイブリッドモデルで人気のあるグレード「SPADA HYBRID G・Honda SENSING」の中古車相場は以下のようになっています。
- 2017年式~2019年式 SPADA・Honda SENSING :¥2,090,000-~¥2,762,727-
- 2017年式~2019年式 SPADA HYBRID G・Honda SENSING:¥2,453,636-~¥3,146,364-
※新車・修復歴車を除く、対象グレードの中古車のみ。
※SPADA・Honda SENSINGは、マイナーチェンジ後の2017年式以降を対象にしています。
※ボディカラー、走行距離は関係なく調べています。
※表示価格に消費税は含まれていません。
セレナ/ステップワゴンの中古車相場比較結果
新車では、ガソリンモデル・ハイブリッドモデルの両タイプともに、セレナよりもステップワゴンの方が車両本体価格が約20万円~約30万円ほど高く設定されていますが、中古車市場のガソリンモデルこそ両車とも価格に大きな差はありませんが、ハイブリッドモデルに関してはセレナの方が高い価格で販売されています。
このように中古車市場では、セレナがステップワゴンよりも高値で取引が行われていることから、値落ちの少ないセレナの方が人気のある車種と言うことが分かります。
まとめ
セレナとステップワゴンの比較をしてきましたが、両車とも甲乙つけがたい勝負でした。ミニバンを現在のような知名度にしたのはステップワゴンですが、ファミリー層が求める「安全装備の充実」「低燃費」「低価格」を実現したのはセレナです。
セレナはミニバンクラスで驚異的な勢いで販売台数No.1に君臨していますが、e-POWERの売上も好調なため、セレナ人気はしばらく続きそうな雰囲気です。
今回の比較でセレナに軍配が上がったのは、「サイズスペック」「燃費性能」「新車価格の安さ」「スライドドアの操作性」「安全性能」「中古車相場」で、ステップワゴンに軍配が上がったのは「居住性」「走行性能」「荷室開口部の広さ」「テールゲートのバリエーション」と言う結果でした。
パワフルな走りを堪能したい人にはステップワゴンがオススメですが、ミニバンとしての全体的な評価ではセレナがステップワゴンを大きく上回っていることが分かりました。決して、ステップワゴンの性能が低い訳ではなく、両車とも性能や装備面でも大きな差はないので、デザインや好みによって選ぶようにして下さい。
今回は、ミニバンNo.1の販売台数を誇る「日産・セレナ」と、ミニバンの火付け役として一世を風靡した「ホンダ・ステップワゴン」を、あらゆる面から比較してみましたので紹介していきます!