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安定の人気SUVエクストレイルにライバル出現!新型RAV4
1944年に初代登場していますが、世界的SUVブームが巻き起こった当初は国外でも大ヒットモデルとなりました。では、トヨタと日産を代表するRAV4とエクストレイルの基本的な特徴をまずは紹介しましょう。
エクストレイルの基本概要
新車価格 | 227~354万円 |
駆動方式 | FF/4WD |
サイズ | 全長4,690㎜×全幅1,820㎜×全高1,740㎜ |
重量 | 1,450~1,540kg |
排気量 | 1,997㏄ |
燃費 | 15.6~16.4㎞/L |
カラーバリエーション |
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ダイヤル一つで切り替えられるインテリジェント4×4
エクストレイルは4WDを選択するとインテリジェント4×4が搭載されています。このインテリジェントにより2WD・AUTO・ロックという3つのモードをダイヤル一つで切り替えられることができ、どんな悪路でも安定したスムーズな走りを期待できます。
深い雪道や急な坂が多い峠道でも、ダイヤル一つでロックモードにすることにより高い走破性を感じられるでしょう。AUTOモードにしておけば、前後輪の駆動力を自動的に分配してくれるので走行状況や速度に合わせて最適な駆動方式を選択してくれます。
セカンドアームレストスルー
エクストレイルは広い室内空間も魅力の一つです。後部座席の頭上空間とニークリアランスは広々としており大人4人が乗っても、窮屈な印象を全く感じません。また、エクストレイルはシートアレンジのバリエーションが豊富です。
2列目シートはセカンドアームレストスルー仕様となっているので、スキー板などの長尺な荷物を載せるときに便利です。さらに後席を倒せばフルフラット大容量ラゲッジスペースとなります。
アウトドアや旅行で荷物が多い時やレジャーシーンに使うためのものを収納しなければならないシーンで大活躍するでしょう。
強い防水仕様のシートを採用
アウトドアシーンが主な用途となる場合に意識する一つのポイントはシート性能でしょう。エクストレイルはシート・フロア・ラゲッジボードに防水仕様が採用されています。ガソリン車は防水ラゲッジボードが標準装備されているので要チェックです。
スキーやスノボなどウィンタースポーツを楽しむ機会にもエクストレイルの防水シートは大変役立ちます。ボードやウェア、ブーツがぬれていても気にすることなく乗り込めるでしょう。後で掃除をしたり車内を乾燥させなくても、ふき取るだけで元通りになりとても楽です。
RAV4の基本概要
新車価格 | 265~388万円 |
駆動方式 | FF/4WD |
サイズ | 全長4,600㎜×全幅1,855㎜×全高1,685/1,690㎜ |
重量 | 1,500~1,630kg |
排気量 | 1,986/2,487㏄ |
燃費 | 25.2㎞/L |
カラーバリエーション |
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本格的SUV仕様の骨太デザイン
トヨタRAV4は古くからSUV車として人気を集めてきました。最近登場しているSUV車のほとんどは都会でも違和感なく乗りこなせるスタイリッシュなデザインを採用していますが、RAV4は今でも本格的なSUV車らしい骨太なデザインを採用し続けています。
タイヤハウスも角ばっており、フロントグリルも存在感の大きなものです。最近では珍しいデザインとなり、THE SUV車を求めている方にとって理想にかなう最適なデザインといえるでしょう。
カラーバリエーションには2トーンカラーも選択できるので、組み合わせでおしゃれを楽しむことも可能です。
先進的システムトルクベクタリング機能装着
新型RAV4に搭載されているのは2.0Lガソリンエンジンまたは2.5Lハイブリッドエンジンです。どちらにも2WDと4WDが選択できますので、住んでいる地域や用途に合わせて選ぶと良いでしょう。
ガソリンモデルの4WDを選択すると上級グレードでは最先端のトルクベクタリング機能が装着されています。
この機能は左右のトルク配分を調整して、後輪の駆動力を切り離して走らせることができるものです。無駄な動力を一切使わず、どんな環境や道路でも安定した安心できる走行性能を実感させてくれるのがRAV4であり、長距離ドライブの相棒に良く選ばれています。
車中泊も可能!自由なシートアレンジ
見た目と走行性能だけではなく、快適な室内空間もトヨタRAV4の魅力です。RAV4の室内空間は室内長1,890㎜×室内幅1,515㎜×室内高1,230㎜となっており、後席をたたむと1.9mのフラットラゲッジスペースが誕生します。大人一人なら余裕で車中泊ができるレベルの広々とした空間です。
また、トランクは約580Lの荷物を積み込めるラゲッジスペースが確保されています。定員数で旅行に出かけるというときでもしっかり荷物を収納できるでしょう。
どのシートに座ってもゆったりとしているため、窮屈に感じずドライブを楽しめます。シーンや人数に合わせたシートアレンジを自由に行える点は魅力的でしょう。
エクストレイルのグレード別特徴(エクステリア・エンジン)
エクストレイルのグレード別にみた価格と特徴をご紹介します。
20S
- 20S 2列:2,272,600円
- 20S HYBRID 2列:2,671,900円
エクストレイルの最も価格帯が安いベーシックグレードが20Sです。20Sを含めた、エクストレイルの全てのグレードに、ハロゲンヘッドランプ・防水フレキシブルラゲッジ・防水ラゲッジボード・クルーズコントロール・ABSが搭載されています。ボディカラーは12色のバリエーションから選ぶことができます。
5人乗り仕様2列シートのモデルですが、セカンドシートスライド機能が搭載されているため、大容量の荷室を確保できます。
また、先進技術を駆使したインテリジェントライドコントロールなどの振動を最小限に抑える機能も運転をサポートしてくれることでしょう。普段は都市を走り、休日はアウトドアに出かけることが多い方にオススメのグレードです。
20X
- 20X 2列:2,701,600円
- 20X 3列:2,775,300円
- 20Xi 2列:2,880,900円
- 20X HYBRID 2列:2,979,900円
- 20Xi HYBRID 2列:3,153,700円
ワンランクグレードがアップすると、エクストレイル20Xとなります。こちらはガソリン車とハイブリッド車を選択することができ、2列シートと3列シートの2種類のモデルが用意されています。
全てのグレードの中で唯一3列シートを備えたエクストレイルのグレードですから、3列シートSUV車を求めておられる方にとって最も人気のタイプと言えます。
ミドルクラスSUV車トップレベルの大容量ラゲッジを確保しており、使う目的や人数によってシートとラゲッジ部分を自由自在にアレンジできます。さらに、リモコンオートバックドアやプッシュエンジンスターターなどワンランクアップした先進技術により質が高まっています。
AUTECH
- AUTECH 2列:3,135,000円
- AUTECH i Package 2列:3,336,300円
- AUTECH 3列:3,230,700円
- AUTECH HYBRID 2列:3,491,400円
- AUTECH HYBRID i Package 2列:3,665,200円
エクストレールのもう一つこだわりユーザー向けのブランドグレードがオーテックです。オーテックはスポーティーでありながらプレミアム感の強いエクステリアが特徴です。
エクストレイルというとアウトドアが似合うタフなイメージが強いと思われます。しかし、エクストレイルオーテックは、ひとつひとつの形状にこだわったフロントグリルや、メタル調フィニッシュを採用しているフロントバンパーなどスタイリッシュで都会的な雰囲気が漂っているグレードです。
ノーマルのエクストレレイルとは随分雰囲気が異なります。シートの素材やインテリアのカスタマイズも自由自在に行なえるプレミアムパーソナライズエイションプログラムが設定されているという点も一つの特徴です。
RAV4のグレード別特徴(エクステリア・エンジン)
続いてRAV4のグレード別特徴や価格帯、装備内容を簡単にご紹介します。
Adventure
- 3,195,500円
最もオフロード色の強いデザインに仕上げられたアドベンチャーグレードは、アウトドアをアクティビティーに楽しみたいユーザーにオススメです。フロントグリルなどエクステリアパーツはオフロード志向にカスタマイズされた専用パーツが採用されています。
シートにはステッチ付きシートと合成皮革が用意されており、ブラックとオーキッドブラウンというオシャレなカラーを選択することができます。
エンジンには、マルチテインセレクトが装備されているため、路面状況に応じて自動的に走行性能を制御してくれます。雪道にも対応していますし、アドベンチャーだけはツートンカラーを専用できるというデザインの点でも魅力的なグレードです。
G
- G“Z package”:3,410,000円
- G:3,261,500円
- HIBRID G:3,888,500円
グレードGはグレードXよりも高級感のあるエクステリアが特徴です。フロントグリルやスキットプレート、リアサイドスポイラーなど目立つ部分の塗装色がグレードXとは異なります。ステアリングホイールやシフトノブは本革巻きになっているため、高級感がアップしています。シート素材は合成皮革となっており、質が高く落ち着いた雰囲気を醸し出すことでしょう。
X
- X:2,656,500円
- HIBRID X:3,261,500円
グレードXは最も価格帯が安く、エントリーモデルとして設定されています。コストカットのため多くのパーツがダウングレードされており、高級感は少ないデザインが目立ちます。
ただし、Toyota Safety Senceを標準装備しているため、最下位グレードであっても安全性能は劣っていません。シートはレザーと比べて耐久性と通気性の良いファブリック素材が採用されています。湿気の多い時期でも蒸れることないので快適に過ごせるでしょう。
【エクストレイル VS RAV4】エクステリアデザインはどちらが人気?
【エクストレイル】LEDポジションランプによる強調された力強さ
エクストレイルのランプにはハロゲンヘッドランプの約2倍の光量を放つLEDランプが採用されています。視認性・長寿命・省電力に優れており、その輝きはスタイリッシュな印象を魅力的に引き上げてくれます。より遠くまで明るく見せてくれるので、夜道の運転の安定性にもつながるでしょう。
シグネチャーLEDポジションランプにはフレンドリーライティング作動がついているため、ドアを試乗したり会場したりするときに10~30秒間点灯します。
エクストレイルのアルミホイールは17または18インチで、ダイナミックな大径と直線基調のデザインが施されています。足元から美しく上品なプレミアム感を醸し出すエクステリアが特徴です。
【RAV4】街中でも冒険でもたくましく力強いエクステリア
新型RAV4はミドルサイズSUV車であり、オクタゴンをテーマとして設計になっています。オフロードの印象を象徴するまさにSUV車らしいタフで安定感のあるスタイリングが特徴です。フロントマスクやスキッドプレートにはRAV4専用のデザインが装着され、大型のホイールアーチが装着されています。
ボディの全幅はアドベンチャーグレードになると10㎜ワイド化されていますので、よりオフロードのイメージが高まるでしょう。
Gグレードではカラード+高輝度シルバー塗装により高級感のある上質なエクステリアが魅力的です。走破性が高く頼もしい走りを彷彿させる力強いエクステリアがRAV4の特徴です。
【エクストレイル VS RAV4】室内空間を徹底比較
室内空間や収納力などをエクストレイル VS RAV4で比較して紹介します。
【エクストレイル】サードシートのコンパクト格納による積載力
エクストレイルのシートアレンジはバリエーション豊かで、乗車人数や荷物に合わせてフレキシブルな対応が可能な設計になっています。3列シート車はサードシートを格納できるので2列シートにして積載力をアップさせられます。
2列シートには防水フレキブルラゲッジスペースが標準装備されているため、ユーティリティの高いSUV車と言えるでしょう。
3列シート定員数乗車した時でも、足元と頭上空間、さらに積載空間に余裕を持つことができる広々とした室内空間はエクストレイルの魅力です。また、セカンドアームレストスルーなので、長尺の荷物も簡単に乗せられます。スキーやスノボなどのウィンタースポーツを楽しむときに役立つ仕様です。
【RAV4】パノラマムーンルーフによる開放感
トヨタRAV4にはドライビングを快適に楽しむための工夫がたくさん施されています。その一つがパノラマムーンルーフです。後部座席から空の景色を楽しめます。チルト&スライド電動ムーンルーフであり、電動サンシェード付きなので、直射日光をガードしてくれます。
室内にさわやかな風と光を呼び込んで、開放感のある室内空間を提供してくれるでしょう。挟み込み防止機能付のムーンルーフですからお子さんが誤って操作しても安全性を確保できます。
その他にも、イルミネ―テッドエントリーシステムやアクセサリーコンセントなど便利な室内装備が充実しており長距離ドライビングも快適に過ごせます。
【エクストレイル VS RAV4】走行性能を徹底比較
【エクストレイル】自然を相手に頼もしいインテリジェント
エクストレイルの4WD車にはインテリジェント4×4が標準装備されています。アクセルを踏むと各種センサーは情報をキャッチし、4WDコンピューターが反応します。そして前後トルク配分を50;50に切り替え、どんな路面でも安定した走りができるように調整するのです。
VDCに搭載されているヨーモーメントコントロールは車両の旋回情報を判断します。それらの情報を4WDコンピューターが分析し、ドライバーが思い描くラインを予測して滑らかにトルク配分ができるように作動してくれるのです。
ですから、車両の状態と路面の状態に応じた安定したコーナリングが可能になりました。
【RAV4】気持ちよい加速と力強いマニュアル感覚が楽しめる走行性能
RAV4にはトヨタブランド国内初の2.0Lダイナミックフォースエンジンが搭載されています。直噴インジェクタとロングストローク化によって高速でエンジンを燃焼し優れた燃費性能を実現しています。
さらに吸気バルブの開閉タイミングを制御するVVt-iEが採用されているため、アクセルレスポンスの向上も魅力的です。
加えて、ギヤ機構付自動無段変速機と10速シーケンシャルシフトマチックの採用により、発進直後から高速域までダイレクトな走りを実現できました。まるでマニュアル車を運転しているかのような楽しさを感じることができるでしょう。
スポーツモードの搭載によりスポーツカーのような走りをSUV車で楽しめる魅力満載の走行性能です。
【エクストレイル VS RAV4】運転支援システムはどちらが充実しているか
【エクストレイル】5種のブレーキアシストコントロール
日産エクストレイルでは渋滞走行と巡航走行のどちらをもサポートしてくれるプロパイロットが搭載されています。長時間のドライビングは体にどうしても負担を与えるものですが、アクセル・ブレーキ・ステアリング操作をプロパイロットがサポートしてくれるので疲労を最小限に軽減できるでしょう。
プロパイロットでは、車間距離をキープし、車線中央をキープする手助けをしてくれます。スイッチ一つでプロパイロットを作動させることができるのも便利です。
- ABS+EBD+ブレーキアシスト
- VDC
- ブレーキリミテッドスリップデフ
- ヒルスタートアシスト
- SRSサイドエアバッグ&カーテンエアバッグ
- 高強度安全ボディ+歩行者傷害軽減ボディ
- 2ステージロードリミッター付ダブルプリテンショナーシートベルト
- 2ステージロードリミッター付プリテンショナーシートベルト
- 前席ELR付3点式シートベルト
【RAV4】Toyota Safety Sence
RAV4はセーフティサポートカーS<ワイド>に認定されています。安全技術と安全システムを連携させて、どんなシーンでもドライバーの運転技術をサポートできるようにToyota Safety Senceが全車標準装備されているのがRAV4です。
この予防安全パッケージには次のような先進安全機能が搭載されています。
- プリクラッシュセーフティ
- レーントレーシングアシスト
- レーダークルーズコントロール
- オートマチックハイビーム
- ロードサインアシスト
- インテリジェントクリアランスソナ―
- リヤクロストラフィックオートブレーキ
- ドライブスタートコントロール
- ブラインドスポットモニター
- SRSエアバッグ
- 歩行者傷害軽減ボディ
- ELR付3点式フロントシートベルト
【エクストレイル VS RAV4】リセールバリューが高いのはどちら?
日産エクストレイルVSトヨタRAV4の残価率を比較して、どちらがより損をせずに維持し、売却できるかをチェックしてください。
日産エクストレイルの残価率と買取相場
日産エクストレイルの3年落ちリセールバリューは約57.4%です。また、さらに2年が経過した5年落ちのエクストレイルになると約48.1%に下がります。ガソリン車とハイブリッド車では、大差はありませんがややハイブリッドモデルの方が残価率が高い傾向にあるでしょう。
また、ガソリン車は4WDの方がリセールバリューが高く、ハイブリッド車の場合は2WDの方がリセールバリューが高いため、購入するときの組み合わせには要注意です。もっとも残価率が高いグレードは<2.0 20S HYBRID>です。
- 20Xハイブリッドエクストリーマー:H29/ブラック/1万㎞/203.3万円
- 20X:H30 /パール/1万㎞/199.5万円
- 20Xハイブリッド:H30/パール/1万㎞/193.7万円
- 20XiエクストリーマーX:H31/ホワイト/1万㎞/176.1万円
- 20Xttエマージェンシーブレーキパッケージ:H29/ブラック/2万㎞/137.4万円
- 20GTS:H26/ブラック/4万㎞/126.7万円
トヨタRAV4の残価率と買取相場
トヨタRAV4の3年落ちグレードのリセールバリューは約70%です。現在、新型RAVが登場してからそんなに立っていないため、現段階のリセールバリューは90%を超えるものばかりです。新型モデルでまだほとんど型落ちしていないことが理由として考えられます。
RAV4ではハイブリッドモデルよりもガソリン車の方が残価率が高く、2WDの方が優位になる傾向になります。オフロード車としての色味が強く、存在感の大きなアドベンチャーグレードが最も残価率が高いのでおすすめです。
今後2年、3年と経過すると残価率が下がって70%台になると予想されます。
- スタイル:H28/パール/1万㎞/109.8万円
- スポーツ:H24/パール/5万㎞/101.1万円
- スタイルSパッケージ:H27/シルバー/1万㎞/80.7万円
- X:H23/シルバー/5万㎞/42.2万円
- G:H20/ブラック/6万㎞/30.7万円
- Xリミテッド:H19/パール/5万㎞/22.0万円
まとめ
新型RAVはデビューしたてなので最先端の技術を搭載しており、リセールバリューも高い傾向にあります。ただ予算を考えた時に値引きを期待できるのは日産エクストレイルです。
支払総額を考えてできるだけ予算を抑えたいなら日産エクストレイルを選択肢に入れることはできます。ただし、この先モデルチェンジが行われる可能性も否めないので、売却のタイミングを逃してしまうかもしれません。
購入するときの価格を重視するか、装備や売却するときの残価率を優先するかでどちらを選ぶかを検討するようおすすめします。
エクステリアや装備されている安全性能、走行性能を比較して、購入を検討する際の判断材料にしてください。