車は時代とともに進化し続けているため、最新の車が最も安全な車になるでしょう。しかし、最新の車でも安全性能には差があります。
事故を起こさないことが何よりですが、万が一事故を起こした場合、被害は最小限に抑えたいものです。そのためには最新の車の中から、最も安全性能が高い車を選ぶことが重要です。
今回の記事では、2020年〜2024年の間で安全性能において最高評価にあたる「ファイブスター賞」を獲得した22車種をランキング形式でお伝えします。
目次
- 1 車の安全性を評価する自動車アセスメント
- 2 ファイブスター賞を獲得するには
- 3 ファイブスター賞を獲得した安全な車ランキング
- 3.1 第1位 スバル・クロストレック/インプレッサ(193.53点)
- 3.2 第2位 スバル・レヴォーグ(186.91点)
- 3.3 第3位 マツダ・CX-60(186.77点)
- 3.4 第4位 トヨタ・ヴォクシー/ノア(186.44点)
- 3.5 第5位 トヨタ・bZ4X/スバル・ソルテラ(186.16点)
- 3.6 第6位 トヨタ・シエンタ(185.33点)
- 3.7 第7位 スバル・レガシィ アウトバック(185.02点)
- 3.8 第8位 トヨタ・プリウス(180.60点)
- 3.9 第9位 トヨタ・カローラ クロス(179.68点)
- 3.10 第10位 トヨタ・ハリアー(177.68点)
- 3.11 第11位 ホンダ・ヴェゼル(177.04点)
- 3.12 第12位 三菱・アウトランダーPHEV(176.77点)
- 3.13 第13位 日産・ノート/ノート オーラ(176.73点)
- 3.14 第14位 日産・ルークス/ルークス ハイウェイスター(176.54点)
- 3.15 第15位 日産・デイズ/デイズ ハイウェイスター(175.72点)
- 3.16 第16位 トヨタ・ヤリス クロス(175.70点)
- 3.17 第17位 ホンダ・フィット(174.40点)
- 3.18 第18位 トヨタ・カローラ/カローラ ツーリング(173.81点)
- 3.19 第19位 トヨタ・アクア(173.79点)
- 3.20 第20位 トヨタ・ヤリス(173.41点)
- 3.21 第21位 日産・キックス(172.31点)
- 3.22 第22位 マツダ・CX-30(167.07点)
- 4 まとめ
車の安全性を評価する自動車アセスメント
日本には、車の安全性を客観的に評価する「自動車アセスメント」というものがあります。
「自動車アセスメント」とは、国土交通省と自動車事故対策機構(NASVA)が一体となって行なっている事業で、新車販売されている現行車に対して、さまざまな安全性能に関する試験を行い、その結果を公表しているのです。
新車販売されている現行車は、国の定めた保安基準を全てクリアしているから市販されていますが、衝突被害の軽減や事故予防の性能には車種によって差があります。
自動車アセスメントは、ユーザーが安全な車を選ぶことができる環境を整え、自動車メーカー各社に安全な車づくりの開発を働きかけ、安全な車の普及を促進しているのです。
自動車アセスメントの車に対する安全性能評価は、以下の3つになります。
衝突安全性能評価
衝突安全性能評価は、「乗員保護性能評価」「歩行者保護性能評価」「シートベルトの着用警報装置」の3項目で評価します。また乗員保護性能評価と歩行者保護性能評価には、以下の試験が行われています。
乗員保護性能評価の試験内容
- フルラップ前面衝突試験
- オフセット前面衝突試験
- 側面衝突試験
- 後面衝突頚部保護性能試験
- 感電保護性能評価試験(電気自動車およびハイブリッド車のみ)
歩行者保護性能評価の試験内容
- 頭部保護性能試験
- 脚部保護性能試験
この各試験には点数が割り振られており、獲得した点数が高いほど衝突安全性能が高い車となるのです。
予防安全性能評価
予防安全性能評価は、以下の8項目において試験を行います。
- 被害軽減ブレーキ試験(対車両)
- 被害軽減ブレーキ試験(対歩行者昼間)
- 被害軽減ブレーキ試験(対歩行者夜間)
- 被害軽減ブレーキ試験(対自転車)
- 車線逸脱抑制試験
- 後方視界情報試験
- 高機能前照灯試験
- ペダル踏み間違い時加速抑制試験
近年では車と自転車の交通事故が増加傾向にあるため、2022年度における予防安全性能評価の方法に「被害軽減ブレーキ試験(対自転車)」が評価項目に追加されました。こちらの試験にも点数が割り振られており、獲得した点数が高いほど予防安全性能が高い車となるのです。
事故自動緊急通報装置
事故自動緊急通報装置とは、エアバッグが展開するような大きな事故が発生した時、自動的にコールセンターへ通報するシステムのことです。自力で連絡することができなくなるような大きな事故を起こしても安心できます。
また事故発生の位置情報を迅速に通報してくれるため、救助・救急機関が事故を早期に覚知。そして、事故による負傷者の治療をいち早く開始できることから、命を救える可能性が高くなります。
そのため事故自動緊急通報装置は今後、多くの車に搭載され、いずれは標準装備されていくことでしょう。
ファイブスター賞を獲得するには
自動車アセスメントは2019年度まで、衝突安全性能や予防安全性能などを別々に評価していました。しかし2020年度からは「自動車安全性能2020」と呼ばれ、これらを総合的に評価する形に変更されました。そして、2023年1月と3月には「自動車安全性能2022」を、そして2023年10月以降には最新の「自動車安全性能2023」が発表されました。
それぞれの評価得点は、衝突安全性能が100点満点、予防安全性能が91点満点(2020年~2021年は82点満点)、事故自動緊急通報装置が8点満点です。そして、衝突安全性能と予防安全性能は点数ごとにランク分けされています。
●衝突安全性能
評価結果 | 合計得点 |
---|---|
A ランク | 84.63点以上 |
B ランク | 71.89点以上~84.63点未満 |
C ランク | 59.07点以上~71.89点未満 |
D ランク | 46.33点以上~59.07点未満 |
E ランク | 46.33点未満 |
●予防安全性能(※自動車安全性能2022より)
評価結果 | 合計得点 |
---|---|
A ランク | 73.60点以上 |
B ランク | 53.32点以上 |
C ランク | 35.28点以上 |
D ランク | 17.56点以上 |
E ランク | 17.56点未満 |
予防安全性能と衝突安全性能、そして事故自動緊急通報装置の総合得点によりスター(★)の数が決まり、★の数が多いほど総合的な安全性能が高いことを示し、最高5つの★を獲得した車が「ファイブスター賞」を獲得します。
自動車安全性能2020・2021および2022の最高評価であるファイブスター賞を獲得するには、衝突安全性能および予防安全性能が最高評価のAランクを取得し、事故自動緊急通報装置を備えていることが条件です。
ちなみに「自動車安全性能2020・2021」でAランクを取得するには、衝突安全性能で84.63点以上、予防安全性能で66.40点以上を獲得する必要がありましたが、「自動車安全性能2022」では衝突被害軽減ブレーキにおいて「対自転車」が追加され、予防安全性能で73.60点以上と変更。
「自動車安全性能2023」では「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」の評価に、歩行者との事故に対応した評価が新たに導入され、車内こども置き去り防止支援装置に関する情報提供が始まりました。
ファイブスター賞を獲得した安全な車ランキング
出典:https://response.jp
《画像提供:Response》スバル クロストレック
2024年1月16日現在、自動車安全性能2020・2021および自動車安全性能2022・2023において、市販されている車の中でファイブスター賞を獲得している車は22車種です。それでは、この22車種を上位から順番にご紹介していきます。
※トヨタ・ヴォクシー/ノア、トヨタ・bZ4X/スバル・ソルテラ、トヨタ・カローラ クロスの3車種は2023年1月17日に、トヨタ・シエンタは2023年3月28日に自動車安全性能2022においてファイブスター賞を獲得
※トヨタ・プリウスは2023年10月17日に、スバル・クロストレック/インプレッサは2023年11月22日に、マツダ・CX-60は2024年2月2日に自動車安全性能2023においてファイブスター賞を獲得
第1位 スバル・クロストレック/インプレッサ(193.53点)
衝突安全性能 | 97% 97.03点 / 100点 Aランク |
予防安全性能 | 99% 88.50点 / 89点 Aランク |
事故自動緊急通報装置 | 100% 8/8点 |
総合 | 98% 193.53 / 197点 ★★★★★ |
スバル・クロストレック/インプレッサは、2023年11月22日に自動車安全性能2023において最高評価のファイブ スター賞を獲得。得点率は同社のスバル・レヴォーグと同じ98%ですが、評価基準がさらに厳しく総合得点では大きく上回っているため、ランキング1位となりました。
スバルの代表的先進安全技術「アイサイト」は常に進化しており、スバル・クロストレック/インプレッサには最新のアイサイトが搭載されています。
視野が広角化したステレオカメラと超広角の単眼カメラによって「3つの目」に進化したことにより、アイサイト史上最高の安全性能を実現し、衝突時のドアの食い込みを防ぎ、室内空間を守る「リヤドアキャッチャー」を搭載する「衝突安全ボディ」の採用などにより、今回のファイブスター賞獲得に繋がりました。
スバル・クロストレック/インプレッサは、クロスオーバーSUVタイプの車なので、街乗りなどの普段使いから、たくさんの荷物を積んだロングドライブまで幅広くこなせます。駆動方式はFFとAWDと2タイプを設定。街乗りメインならFFでも十分ですが、アウトドアキャンプやウィンタースポーツを楽しみたい人は、スバルお得意のAWDがおすすめです。
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第2位 スバル・レヴォーグ(186.91点)
衝突安全性能 | 96% 96.91/100点 Aランク |
予防安全性能 | 100% 82.00/82点 Aランク |
事故自動緊急通報装置 | 100% 8/8点 |
総合 | 98% 186.91/190点 ★★★★★ |
スバル・レヴォーグは、自動車安全性能2020において最高得点を獲得しファイブスター大賞に輝きました。スバルといえば「アイサイト」が有名です。
アイサイトはレヴォーグの全グレードに標準装備されています。また「GT EX」と「GT-H EX」には、「高度運転支援システム」を搭載した最新の「アイサイトX」を標準装備。
その他には、衝突安全ボディ、8つの乗員保護エアバッグ、歩行者保護エアバッグ、ロッキングタング付シートベルトなど、万が一に衝突事故を起こしても被害を最小限に抑える装備が充実しています。
レヴォーグはステーションワゴンなので、立体駐車場にも駐車できるボディサイズでありながら、荷物がたくさん積めるという特徴を持っています。レヴォーグは街中でもアウトドアでも、どこでも活躍できる車です。
第3位 マツダ・CX-60(186.77点)
衝突安全性能 | 90% 90.57点 / 100点 Aランク |
予防安全性能 | 99% 88.21点 / 89点 Aランク |
事故自動緊急通報装置 | 100% 8/8点 |
総合 | 94% 186.77/ 197点 ★★★★★ |
マツダ・CX-60は、自動車安全性能2022において4つ星の評価結果を獲得していましたが、シートの主要構造変更およびペダル踏み間違い時加速抑制装置にかかる制御ソフトウェアを変更し、2023年度に「後面衝突頚部保護性能試験」および「ペダル踏み間違い時加速抑制装置性能試験[対歩行者・対車両後退]」を実施した結果、最高評価にあたる「ファイブスター賞」を受賞しました。
マツダ・CX-60は、2022年9月にマツダの「ラージ商品群」第1弾として登場した高級クロスオーバーSUVです。人馬一体の走りを実現させるために、エンジンを縦置きとしたFR(後輪駆動)レイアウトにすることで、フロントにダブルウィッシュボーンサスペンションを採用しています。
パワーユニットは、ガソリン・ディーゼル・ハイブリッド(ディーゼル)・PHEV(プラグインハイブリッド)と豊富なラインアップ。ハイブリッドとPHEVは4WDのみの設定なので、2WD(後輪駆動)を選びたい場合はガソリンもしくはディーゼルどちらかになります。
SUVの購入を検討しているなら、高級感の中に力強さを表現したエクステリアに上質な雰囲気があるデザインのインテリア、そして走りも愉しく安全性も最高のCX-60がオススメです。
第4位 トヨタ・ヴォクシー/ノア(186.44点)
衝突安全性能 | 87% 87.44/100点 Aランク |
予防安全性能 | 100% 91.00/91点 Aランク |
事故自動緊急通報装置 | 100% 8/8点 |
総合 | 93% 186.44/199点 ★★★★★ |
トヨタ・ヴォクシー/ノアはトヨタを代表するMサイズミニバンで、ヴォクシーは若年層を、ノアはファミリー層をターゲットにした兄弟車です。2022年1月にフルモデルチェンジした新型車がファイブスター賞を獲得しました。
スライドドアやバックドアの開口部剛性を高め、ボディ剛性に効果的なスポット溶接を施すことで結合部をより強化した高剛性ボディを採用し、進化を続ける次世代の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を全グレードに標準装備。
自動車安全性能2022から追加された「被害軽減ブレーキ試験(対自転車)」をはじめ、予防安全性能では8項目すべてにおいて、唯一の91点満点を獲得し100%の評価を獲得しています。
これからMサイズミニバンの購入を考えている人は、好みによって選ぶことができて安全性能が高いトヨタ・ヴォクシー/ノアがおすすめです。
第5位 トヨタ・bZ4X/スバル・ソルテラ(186.16点)
衝突安全性能 | 87% 87.29/100点 Aランク |
予防安全性能 | 99% 90.87/91点 Aランク |
事故自動緊急通報装置 | 100% 8/8点 |
総合 | 93% 186.16/199点 ★★★★★ |
トヨタ・bZ4X/スバル・ソルテラはメーカー違いの兄弟車で、生産はどちらもトヨタが担当しています。トヨタとスバルで共同開発した二次電池式電気自動車専用のプラットフォームを採用したBEV(バッテリーEV)で、2022年5月に発売されました。
駆動方式は、フロントにモーターを搭載した2WD(FF)と前後にモーターを配置した4WDを用意。4WDにはスバルの技術「X-MODE」を、予防安全性能にはトヨタの先進技術「Toyota Safety Sense」を採用し、スバルとトヨタの強みを組み合わせています。
バッテリーEVで気になるのは航続距離と駆動用バッテリーの寿命です。航続距離はフル充電時において、2WD車が559km、4WD車が540kmを実現。駆動用バッテリー寿命は、初期容量70%以上を8年間(走行距離16万kmまで)保証しているので安心です。
環境や燃料代のことを考えてEVの購入を検討している方は、オールラウンドに使いこなせるユーザービリティの高いSUVタイプであり、航続距離や駆動用バッテリーが安心なトヨタ・bZ4X/スバル・ソルテラをおすすめします。
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第6位 トヨタ・シエンタ(185.33点)
衝突安全性能 | 86% 86.33/100点 Aランク |
予防安全性能 | 100% 91.00/91点 Aランク |
事故自動緊急通報装置 | 100% 8/8点 |
総合 | 93% 185.33/199点 ★★★★★ |
トヨタ・シエンタは全長が4.3m弱とコンパクトなボディでありながら3列シートを備えるコンパクトミニバンとして高い人気があります。2022年8月23日にデビューした3代目は「四角て丸い、やさしいクルマ」と表現される欧州車の雰囲気があるデザインを採用。
今回、ファイブスター賞を獲得した3代目シエンタには、プリクラッシュセーフティやレーンとレーシングアシスト+レーンディバーチャーアラートを盛り込んだトヨタの先進予防安全機能「Toyota Safety Sense(第2世代)」を全車に標準装備しています。
最近では一般化しているドライブレコーダーですが、前方のみ撮影するタイプは「X」グレード以外に標準装備し、オプションを選択すれば前後方とも撮影できるものも全グレードで装着可能となっているのは嬉しいポイントです。
街乗り重視で6人以上の人を乗せて走りたい、大きな荷物やたくさんの荷物を積んで走りたいという人は、コンパクトボディで狭い道でも取り回しが楽なトヨタ・シエンタがおすすめです。
第7位 スバル・レガシィ アウトバック(185.02点)
衝突安全性能 | 95% 95.07/100点 Aランク |
予防安全性能 | 99% 81.95/82点 Aランク |
事故自動緊急通報装置 | 100% 8/8点 |
総合 | 97% 185.02/190点 ★★★★★ |
スバル・レガシィ アウトバックは、自動車安全性能2021において最高得点を獲得しファイブスター大賞に輝きました。レガシィ アウトバックもレヴォーグ同様のスバル車なので「アイサイト」を搭載しています。
全グレードに標準装備している最新の「アイサイトX」は、視野を大幅に広げた新開発のステレオカメラ採用により、さまざまなシーンで予防安全性能を高めた運転支援システムで、前後に4つのレーダーを組み合わせることで360度センシングを実現。
ソフトウェアの性能向上や電動ブレーキブースターの採用などとあわせて、交差点の右左折時や見通しの悪い場所での出会い頭など、より幅広いシーンで衝突回避のサポートを行うことで、運転による危険を最小限に抑えてくれます。
レガシィ アウトバックはクロスオーバーSUV色の強いステーションワゴンなので、遠方のアウトドアへ出かけるときに活躍できる車です。
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第8位 トヨタ・プリウス(180.60点)
衝突安全性能 | 86% 86.48点 / 100点 Aランク |
予防安全性能 | 96% 86.12点 / 89点 Aランク |
事故自動緊急通報装置 | 100% 8/8点 |
総合 | 91% 180.60 / 197点 ★★★★★ |
トヨタ・プリウスは、世界初の量産ハイブリッド専用車として1997年にデビュー。今回、ファイブスターを獲得したプリウスは2023年にリリースされた5代目です。緊急時操舵支援やハイビームにグレード別設定はありますが、全グレードにトヨタの先進予防安全機能「Toyota Safety Sense(第2世代)」を標準装備しています。
燃費性能に特化したハイブリッド車らしく、空気抵抗を減らすために流れるようなボディデザインを採用。フロントにはハンマーヘッドデザイン、リヤには薄型一文字のリアコンビネーションランプが採用され、美しいシルエットのセダンに仕上がっています。
燃費性能は、2.0Lのハイブリッド車でWLTCモード26.8km/Lをマーク。これは同排気量車種の中でトップの数値で、実燃費23.9km/Lは軽自動車を含めた全車種の中で6位という好成績です。(e燃費より)
次に乗る車はセダンを選びたいという人には、スポーティで美しいシルエットとトップクラスの燃費性能を兼ね備え、さらにファイブスターを獲得した安全なプリウスをおすすめします。
第9位 トヨタ・カローラ クロス(179.68点)
衝突安全性能 | 95% 95.07/100点 Aランク |
予防安全性能 | 99% 81.95/91点 Aランク |
事故自動緊急通報装置 | 100% 8/8点 |
総合 | 97% 185.02/199点 ★★★★★ |
トヨタ・カローラ クロスは2021年9月に発売されたカローラシリーズ初のクロスオーバーSUVで、普段のお買い物から休日のお出かけまで安心したカーライフを送れるよう、先進の安全機能「Toyota Safety Sense(第2世代)」を全車に標準装備。
今流行りのクロスオーバーSUVなのでユーザビリティが高く、普段使いからレジャーまで幅広くこなしてくれます。そして、他のカローラに比べて車高が高くなっているためドライバーの目線も高くなり、運転中の視界が広く運転しやすいのが特徴です。
また、荷室のデッキサイド左側にコンセント(AC100V・1500W)を設置。キャンプなどに出かけた時や停電などの非常時にも電気製品を使用することができ、便利で安心なところもうれしいポイントです。
これからSUVの購入を検討している人は、安全性と利便性の高いトヨタ・カローラ クロスをおすすめします。
第10位 トヨタ・ハリアー(177.68点)
衝突安全性能 | 87% 87.68/100点 Aランク |
予防安全性能 | 100% 82.00/82点 Aランク |
事故自動緊急通報装置 | 100% 8/8点 |
総合 | 93% 177.68/190点 ★★★★★ |
トヨタ・ハリアーはラグジュアリーSUVの先駆け的存在で、2020年にデビューした4代目は自動車安全性能2020においてファイブスター賞を獲得しました。
予防安全性能では、最新となる第2世代の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を搭載。ミリ波レーダー+単眼カメラ方式のプリクラッシュセーフティをはじめ、レーントレーシングアシスト(LTA)やレーダークルーズコントロールなどの予防安全装備がパッケージされています。
衝突安全性能では、歩行者傷害軽減ボディや複数のエアバッグを搭載し、乗員に対しても歩行者に対しても安全性を高めています。
ハリアーは高級感を兼ね備えたSUVです。アウトドアも楽しめてスーツが似合う車が欲しい人には、おすすめの一台でしょう。
第11位 ホンダ・ヴェゼル(177.04点)
衝突安全性能 | 89% 89.92/100点 Aランク |
予防安全性能 | 96% 79.12/82点 Aランク |
事故自動緊急通報装置 | 100% 8/8点 |
総合 | 93% 177.04/190点 ★★★★★ |
ホンダ・ヴェゼルは、ホンダを代表する人気のミドルサイズSUVで、2021年4月に2代目が登場。この2代目は全グレードに先進の安全運転支援システム「Honda SENSING」を標準装備したことで、自動車安全性能2021においてファイブスター賞を獲得しました。
衝突安全性能においては、衝突時の衝撃(G)を制御するHonda独自の安全技術「G-CON」が採用。自車の乗員だけでなく、相手車両の乗員に対しても衝撃(G)を抑えます。さらに「コンパティビリティー対応ボディー」の採用により、相手車両に与えるダメージの軽減にも貢献しています。
ヴェゼルは、直線をモチーフにしたシンプルでオシャレなデザインなので、若いドライバーによく似あうSUVとなっています。
第12位 三菱・アウトランダーPHEV(176.77点)
衝突安全性能 | 86% 86.77/100点 Aランク |
予防安全性能 | 100% 82.00/82点 Aランク |
事故自動緊急通報装置 | 100% 8/8点 |
総合 | 93% 176.77/190点 ★★★★★ |
三菱・アウトランダーは2005年から発売されているミドルサイズのSUVです。2021年にフルモデルチェンジした3代目はPHEV仕様のみとなり、自動車安全性能2021においてファイブスター賞を獲得しました。
高速道路同一車線運転支援機能「マイパイロット(MI-PILOT)」を搭載し、車間距離と車線中央を保ちながら走行、さらに速度標識を認識して設定速度を自動切り替えるなど、高速道路でのドライバーの運転を幅広くサポートしてくれます。
運転支援機能の「三菱 e-Assist」は、前方衝突予測警報や車線逸脱警報システムなど10項目の運転支援によって、危険を回避し安全に運転できる環境をドライバーに与えてくれます。
アウトランダーは全車PHEV(プラグインハイブリッド)仕様のため、近距離ならモーターのみでの走行も可能なので、エコを重視する人におすすめの一台です。
第13位 日産・ノート/ノート オーラ(176.73点)
衝突安全性能 | 86% 86.79/100点 Aランク |
予防安全性能 | 99% 81.95/82点 Aランク |
事故自動緊急通報装置 | 100% 8/8点 |
総合 | 93% 176.73/190点 ★★★★★ |
日産・ノートおよびノート オーラは、ボディが比較的小さいコンパクトカーでありながら、自動車安全性能2021においてファイブスター賞を見事に獲得しました。
試験に使用された車は「ノートX 2WD」で、アダプティブLEDヘッドライトシステム、インテリジェント アラウンドビューモニター(移動物検知機能付)、Nissan Connectナビゲーション、SOSコールが装着されていました。
ノートは全グレードに「e-POWER」を採用したハイブリッド仕様となっています。低燃費であり快適な加速を味わえる車が欲しい人にはおすすめです。
第14位 日産・ルークス/ルークス ハイウェイスター(176.54点)
衝突安全性能 | 86% 86.54/100点 Aランク |
予防安全性能 | 100% 82.00/82点 Aランク |
事故自動緊急通報装置 | 100% 8/8点 |
総合 | 92% 176.54/190点 ★★★★★ |
日産・ルークスおよびルークス ハイウェイスターは、軽自動車でありながら予防安全性能は満点の82点、衝突安全性能でも86.54点と高得点をマーク。
試験に使用された車は「ハイウェイスターX 2WD」と「ハイウェイスターX プロパイロットエディション 2WD」で日産オリジナルナビゲーションが装着されていました。
ルークスは背が高く後席はスライドドアとなっているため、ミニバンのように使い勝手が良く、コンパクトで街中でも楽に走行できるところがおすすめポイントです。
第15位 日産・デイズ/デイズ ハイウェイスター(175.72点)
衝突安全性能 | 88% 88.60/100点 Aランク |
予防安全性能 | 96% 79.12/82点 Aランク |
事故自動緊急通報装置 | 100% 8/8点 |
総合 | 92% 175.72/190点 ★★★★★ |
日産・デイズおよびデイズ ハイウェイスターも、ルークスと同じく日産の軽自動車です。予防安全性能はルークスに負けましたが、衝突安全性能では上回っています。
試験に使用された車は「ハイウェイスター X 2WD」と「ハイウェイスター X プロパイロットエディション 2WD」で、日産オリジナルナビゲーションが装着されていました。
デイズはルークスよりも少し背が低い軽自動車です。それでもハイトワゴンと呼ばれる部類なので、普通の軽自動車よりは車高が高く運転席からの視界は良好。ボディもコンパクトなので初心者にはおすすめの軽自動車でしょう。
第16位 トヨタ・ヤリス クロス(175.70点)
衝突安全性能 | 86% 86.30/100点 Aランク |
予防安全性能 | 99% 81.40/82点 Aランク |
事故自動緊急通報装置 | 100% 8/8点 |
総合 | 92% 175.70/190点 ★★★★★ |
トヨタ・ヤリス クロスは、大人気コンパクトカー「ヤリス」をベースにつくられたコンパクトSUVです。総合得点175.70をマークし、自動車安全性能2020においてファイブスター賞を獲得しました。
ハリアーと同じく、第2世代の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を搭載しています。プラットフォームには新開発の「TNGA」を採用。高強度骨格&高剛性ボディにより、万が一の衝突時にはキャビンの変形を抑制し乗員を守ります。
ヤリス クロスはコンパクトなボディで車高も高く、ドライバーの視認性が良好な車となっているので、初心者の人や運転が苦手な人にはおすすめの普通車です。
第17位 ホンダ・フィット(174.40点)
衝突安全性能 | 87% 87.28/100点 Aランク |
予防安全性能 | 96% 79.12/82点 Aランク |
事故自動緊急通報装置 | 8/8点 |
総合 | 91% 174.40/190点 ★★★★★ |
ホンダ・フィットは、20年以上も販売され続けているホンダを代表するコンパクトカーです。今回ファイブスター賞を獲得した現行型は2020年に登場した4代目になります。
全グレードに先進の安全運転支援システム「Honda SENSING」を標準装備し、予防安全性能においてAランクを見事に獲得。広い水平画角のフロントワイドビューカメラと前後のソナーセンサーを搭載し、夜間での検知や、自転車も検知して安全運転をサポートしてくれます。
フィットのラインアップは「e:HEV」と呼ばれるハイブリッド仕様とガソリン仕様の2タイプがあり、またボディタイプもSUVタイプの「CROSSTAR」やスポーツタイプの「Modulo X」などがあり種類が豊富です。
第18位 トヨタ・カローラ/カローラ ツーリング(173.81点)
衝突安全性能 | 86% 86.77/100点 Aランク |
予防安全性能 | 96% 79.04/82点 Aランク |
事故自動緊急通報装置 | 100% 8/8点 |
総合 | 173.81/190点 ★★★★★ |
リーズナブルな大衆車としてデビューしたカローラが、12代目にして自動車安全性能2021でファイブスター賞を獲得しました。獲得できた理由は、ハリアーやヤリス クロスと同じ「Toyota Safety Sense」を搭載したことなどによります。
衝突安全性能としては7つのSRSエアバッグをはじめ、全方位コンパティビリティボディ構造により、万が一の衝突時に乗員への傷害低減に貢献しています。また、万が一の事故発生時にエアバッグ展開と連動し専門のオペレータを通じて警察や救急へ自動通報する「事故自動通報装置」を装備。
一般的なセダンを求めている人にはカローラ、荷物をたくさん積んでお出かけしたい人にはステーションワゴンのカローラ ツーリングがおすすめです。
第19位 トヨタ・アクア(173.79点)
衝突安全性能 | 86% 86.67/100点 Aランク |
予防安全性能 | 96% 79.12/82点 Aランク |
事故自動緊急通報装置 | 100% 8/8点 |
総合 | 91% 173.79/190点 ★★★★★ |
トヨタ・アクアは2011年にデビューしたコンパクトハッチバックのハイブリッド車で、2021年7月にフルモデルチェンジした2代目が自動車安全性能2021においてファイブスター賞を獲得しました。
アクアは、自転車や夜間の歩行者検知に加え、交差点での右左折時の事故に対応範囲を拡大した被害軽減ブレーキなど、複数の予防安全システムをパッケージ化した最新の「Toyota Safety Sense」を全グレードに標準装備。
また事故発生時の救助として、衝突時の車両データから乗員のダメージを瞬時に解析し重症確率が高いと推測される場合、ドクターヘリ等が出動し医師が現場に直行する救命サービスに対応する車載通信機も標準装備しています。
小回りが利いて燃費性能が高い車を求めてる人には、アクアがおすすめです。
第20位 トヨタ・ヤリス(173.41点)
衝突安全性能 | 87% 87.35/100点 Aランク |
予防安全性能 | 95% 78.06/82点 Aランク |
事故自動緊急通報装置 | 8/8点 |
総合 | 91% 173.41/190点 ★★★★★ |
トヨタ・ヤリスは先代まで「ヴィッツ」という車名で販売されていたトヨタを代表するコンパクトカーです。海外ではヤリスという車名で販売されており、現行モデルから車名をグローバル名のヤリスに統一しました。
ハリヤーやヤリス クロスと同じく「Toyota Safety Sense」を搭載し、予防安全性能において高得点を獲得。衝突安全性能では、全方位コンパティビリティボディ構造や歩行者傷害軽減ボディの採用、6つのエアバッグを装備することで高得点を獲得しました。
ヤリスには、今では数少ないマニュアルトランスミッションの設定があります。シフト操作は自分の手で行い車を操りたいという人にはおすすめです。
第21位 日産・キックス(172.31点)
衝突安全性能 | 85% 85.19/100点 Aランク |
予防安全性能 | 96% 79.12/82点 Aランク |
事故自動緊急通報装置 | 100% 8/8点 |
総合 | 90% 172.31/190点 ★★★★★ |
自動車安全性能2021においてファイブスター賞を獲得した日産・キックスは、2020年6月に発売されたコンパクトクロスオーバーSUVです。
高速道路で負担を感じる単調な渋滞走行と長時間の巡航走行において、アクセル、ブレーキ、ステアリング操作をアシストする「プロパイロット」を採用し、高速道路でのドライバーの負担を軽減。また、ふらつき警告や踏み間違い衝突防止アシストなど、安全な走行をアシストする先進技術が多数採用されています。
キックスはノートと同じく、全グレードに「e-POWER」を採用したハイブリッド仕様なので、低燃費でパワフルに走行し、気軽にアウトドアへ出かけられる車をお探しの方におすすめです。
第22位 マツダ・CX-30(167.07点)
衝突安全性能 | 89% 89.93/100点 Aランク |
予防安全性能 | 84% 69.15/82点 Aランク |
事故自動緊急通報装置 | 100% 8/8点 |
総合 | 87% 167.07/190点 ★★★★★ |
マツダ・CX-30は、2019年にCX-3とCX-5の中間的な存在として登場したクロスオーバーSUVで、自動車安全性能2021においてファイブスター賞を獲得しました。
誰もが安心して運転に集中できるコックピットや視界を広げる安全技術、ドライバーのミスから生じる危険を回避・軽減する先進技術、運転操作アシストなどによりドライバーの疲労を軽減する先進技術により、危険回避はもちろん、そういった状況を未然に防ぎます。
パワートレインは、ガソリン・ディーゼル・ハイブリッドと3タイプが用意されていますので、自分の好みに合ったCX-30を見つけることができるでしょう。
まとめ
技術が年々進歩するとともに、車の安全性能もどんどん進化しています。これにより安全性能の最高評価である「ファイブスター賞」を獲得する車が増えていくことは、車が安心・安全な交通手段となり喜ばしいことです。
今回ここで紹介したファイブスター賞を獲得した22車種は、軽自動車、コンパクトカー、ミニバン、SUV、ステーションワゴン、セダンとボディタイプやサイズが豊富なため安全を考えて車を購入するなら、このファイブスター賞を獲得した車の中から選ぶことをおすすめします。