ただ、どちらの軽自動車を選ぶのがいいか分からない人も多いようです。そこで、ワゴンRとムーヴの性能について調べてみました、燃費や車内空間についても徹底的に紹介します。
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長きに渡りライバル関係にあるワゴンRとムーヴ
これまで飛ぶように売れていた軽自動車市場。一時に比べると落ち着きがみられるようになったといわれていますが、それでも国内販売のおよそ3割は軽自動車であり、その人気は衰えることを知りません。
そんな軽自動車市場において、売れ筋となるのがスズキのワゴンRとダイハツのムーヴでしょう。近年では、スーパーハイト型ワゴンに押されているものの、軽自動車の代表格といえる2台。そんな両車は長きに渡ってライバル関係を築いてきました。
車高セダンタイプやワンボックスタイプの軽自動車が主流であった1993年、広々としたキャビンと荷台を備えた革新的な軽自動車としてワゴンRが誕生します。
その2年後に、同じようなスタイルを持ったムーヴが発売されました。以降、この2台は常に肩を並べ、軽自動車業界を新しい時代へとけん引して来たのです。
ワゴンRの基本概要
- 新車価格:1,098,900円~(税込)
- 全長×全幅×全高(mm):3395×1475×1650
- ホイールベース(mm):2460
- 総重量(kg):730~820
- 排気量(cc):658
- 燃費(km/L):23.4~33.4
<ボディカラー>
- シルキーシルバーメタリック(Z2S)
- ブリスクブルーメタリック(ZWY)
- サニーイエローメタリック(ZWT)
- ピュアレッド(ZUZ)
- フィズブルーパールメタリック(ZJH)
- ホワイト(26U)
- アーバンブラウンパールメタリック(ZSF)
- ブルーイッシュブラックパール3(ZJ3)
- ピュアホワイトパール(ZVR)
軽自動車の常識を覆したワゴンR
初代ワゴンRが誕生したのは、バブル崩壊後の1993年の事です。この頃というのは、景気の悪化で日本経済が落ち込み、家計が苦しくなっていた時代でした。節約志向の人が増えるとともに、車両本体だけでなく、燃費や維持費の安い軽自動車に注目が集まっていたのです。
それでも、軽自動車は狭いというイメージが強く、購入に二の足を踏む人も見られました。そこに注目したスズキは、当時のアルトをベースに全高を高め、これまでの室内の狭さを見事に解消したワゴンRを誕生させます。
適度な全高を持つワゴンRは、広くて使いやすい車だと絶賛され、新鮮さや使い勝手のよさから爆発的なヒットを生み出したのです。
軽ハイトワゴンという新しいジャンルを切り開き、これまでの軽自動車の常識を覆した車だといえるでしょう。それ以降、広くて使いやすい軽自動車として、変わらぬ人気を保ち続けています。
3つのデザインから選べるフロントマスク
モデルチェンジによって新型となったワゴンRには、スズキの主力車の1つとして、最新技術が惜しみなく投入されているのが特徴です。
例えば、軽くて剛性の高いプラットフォームである<HEARTECT(ハーテクト)>や、EV走行を可能にした<マイルドハイブリッド>、さらに、運転支援の1つとなる<デュアルセンサーブレーキサポート>などを搭載。
<これらの最新技術を手にしたワゴンRは、走行性能や燃費性能を高め、安全に走れる車として進化しています。さらに、軽自動車では初となる<ヘッドアップディスプレイ>も採用されました。
そのほかにも、3種類のフロントフェイスを用意。プレーンな<F>やスポーティーな<FZ>、力強い<スティングレー>があり、性別や年齢に関係なく自分好みの車が見つかると評判です。
ムーヴの基本概要
- 新車価格:1,133,000円~(税込)
- 全長×全幅×全高(mm):3395×1475×1630
- ホイールベース(mm):2455
- 総重量(kg):820~890
- 排気量(cc):658
- 燃費(km/L):25.6~31.0
<ボディカラー>
- パールホワイトⅢ〈W24〉
- ホワイト〈W19〉
- ファイアークォーツレッドメタリック〈R67〉
- スカイブルーメタリック〈B83〉
- ブライトシルバーメタリック〈S28〉
- プラムブラウンクリスタルマイカ〈R59〉
- ディープブルークリスタルマイカ〈B79〉
- ライトローズマイカメタリック〈T22〉
- ブラックマイカメタリック〈X07〉
独特のスタイルを貫いてきたムーヴ
1995年の販売開始以来、20年以上に渡って製造・販売が続けられてきたムーヴ。低燃費・低価格をモットーに、ダイハツの代表的な軽自動車として力が注がれている車です。
ワゴンRの誕生から2年後にデビューを果たしたことから、ワゴンRの後を追いかけるイメージを持つ人もいるでしょう。しかし、ムーヴは常に独自にスタイルを貫き、自ら進化を遂げてきた車です。
さまざまなライバル車が取り入れている純正カスタムグレードを初代から設定したのはムーヴだけでした。また、3代目までは4気筒ターボエンジンもラインアップされていたのです。
新型エンジンに切り替えられた後には、品質向上に努め、地味ながらもライバルにその性能を見せつけてきました。
軽量ながらも骨太なボディ
ムーヴにはそれほど派手な特徴はありません。しかし、見えないところに職人の技が光り、その技術力の高さを感じさせる車です。
新しくなったムーヴには、アンダーボディが補強され、剛性をアップさせた<Dモノコック>が採用されました。サイドアウターパネルに軽くで剛性の高いハイテン材を使用することで、ボディ全体で20kgもの軽量化に成功します。
軽量となった分をアンダーボディーの補強へと回し、基本性能を高めているのも特徴です。このDモノコックは、一部だけでなく、骨格全体で力を受け止める構造であることから、極めて骨太なボディへと変化しました。
さらに、サスペンションも最適化され、ブレーキ性能の向上を目指す<Dサスペンション>も採用されたことで、上質な走りを可能にしています。
そのほかにも、ドライビングポジションも改良され、ステアリングレイアウトやペダルレイアウトの見直しも行われました。シートの骨格とパッドも一新され、より適正な姿勢が保持できる工夫も凝らされています。
グレード別に見るワゴンRの特徴
ワゴンRにはいくつかのグレードがありますが、ここからは人気の2つのグレードを紹介していきましょう。
FAグレード
- 新車販売価格:1,098,900円~(税込)
- 燃費性能:JC08モード23.4~26.8km/L
- 全長×全幅×全高(mm): 3395×1475×1650
- エンジン:水冷4サイクル直列3気筒
- 最高出力(kW/rpm):38<52PS>/6,500
- 最大トルク(N・m/rpm):60<6.1kg・m>/4,000
ワゴンRのエントリーグレードであるFA。ハイブリッドシステムやアイドリングストップ機能を持たず、ガソリンエンジンのみのラインアップというシンプルなグレードです。ただ、唯一マニュアル車が用意されているグレードでもあります。
エントリーモデルながらカラーライト消し忘れ警報ブザーや、バックドアのスモークガラスなど、嬉しい装備も充実しているのが魅力です。4WD車には運転席のヒートシーターも装備され、快適なドライブが楽しめる車です。
HYBRID FX
- 新車販売価格:1,199,000円~(税込)
- 燃費性能:JC08モード30.4~33.4km/L
- 全長×全幅×全高(mm): 3395×1475×1630
- エンジン:水冷4サイクル直列3気筒
- エンジン最高出力(kW/rpm):38[52]/6,500
- エンジン最大トルク(N・m/rpm):60[6.1]/4,000
- モーター:直流同期電動機
- モーター最高出力(kW/rpm):2.3[3.1]/1,000
- モーター最大トルク(N・m/rpm):50[5.1]/100
スズキが誇るマイルドハイブリッドシステムやアイドリングストップシステムが搭載され、充実した機能が楽しめるのがHYBRID FX。中間グレードに位置づけられるこのグレードは、FAグレードと比較すると驚くほどの装備が楽しめると評判です。
まず、ハイブリッドシステムになったことで燃費性能が大幅に向上。オートライトシステムや車両接近通報装置が標準装備となり、安全性能も高められています。さらに、オプションでセーフティパッケージが選択でき、さらなる安全性能が期待できるでしょう。
グレード別に見るムーヴの特徴
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ムーヴはガソリン車のみのラインアップですが、充実した装備を持ったグレードがいくつかあります。ここからは、代表的な2つのグレードを紹介していきましょう。
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L/L“SA Ⅲ”グレード
- 新車販売価格:1,199,000円~(税込)
- 燃費性能:JC08モード31.0km/L
- 全長×全幅×全高(mm): 3395×1475×1630
- エンジン:水冷直列3気筒 12バルブDOHC横置
- エンジン最高出力(kW/rpm):38[52]/6,800
- エンジン最大トルク(N・m/rpm):60[6.1]/5,200
L/L“SA Ⅲ”はムーヴのエントリーモデルにあたるグレードです。ダイヤル式のマニュアルエアコンやキーレスエントリーなど、必要最低限の機能が揃っているため、シンプルな車を求める人から人気があります。
4WDモデルには運転席シートヒーターが装備され、冬場のドライブも快適に楽しめるでしょう。シンプルイズべストが詰まった車です。
X/X“SA Ⅲグレード
- 新車販売価格:1,298,000円~(税込)
- 燃費性能:JC08モード31.0km/L
- 全長×全幅×全高(mm): 3395×1475×1630
- エンジン:水冷直列3気筒 12バルブDOHC横置
- エンジン最高出力(kW/rpm):38[52]/6,800
- エンジン最大トルク(N・m/rpm):60[6.1]/5,200
L/L“SA Ⅲ”の上級グレードとなるX/X“SA Ⅲグレード。基本的なスペックは同じですがが、装備が充実し、快適なドライブが楽しめる車として誕生しました。
L/L“SA Ⅲ”との違いは、プッシュ式のオートエアコンや14インチアルミホイールなどがあります。また、運転席シートヒーターは2WD、4WDの両方に備えられ、寒い時期のドライブが快適になる装備が与えられました。
【ワゴンR VS ムーヴ】どちらの走行性能が魅力?
[voice icon=”https://anshinkuruma.jp/wp-content/uploads/2019/10/icon_point.png” name=”ビッドちゃん” type=”l bid”]
車を購入するにあたり、走行性能を重視するという人も多いでしょう。ワゴンRか、ムーヴか、どちらの車の走行性能が優れているのが気になりますよね。そこで、両車の走行性能を調べてみました。
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街中で気持ちよく走れるワゴンR
新しくなったワゴンRに導入されたハイブリッドシステム。2WDのハイブリッドFZには52ps/60Nmを発生する直3自然吸気エンジンに3.1ps/50Nmのモーターが組み合わせられています。
軽いボディとマイルドハイブリッドの合わせ技により、中間加速時にアクセルを踏み込んでも、しっかり加速をしてくれるため、気持ちよく走れるでしょう。
ステアリングへの手ごたえもしっかりと感じることができ、車を走らせている感覚も得られる車です。発進直後にも遊びが少なく、走り出しの安定感も十分に感じられるといえるでしょう。
新しいプラットフォームである<ハーテクト>やリアの<トーションビーム式サスペンション>の採用で、マイルドな乗り心地が楽しめるようになったのも魅力の1つ。交差点を曲がる際やステアリングの操作時にもボディ剛性の高さが感じられるようになりました。
ハイトワゴンとは思えないほどのしなやかな乗り心地であり、リラックスして運転に集中できます。最小回転半径4.4mため小回りも利き、狭い場所でも楽にUターンが可能。使い勝手のいい車に仕上がりました。
ダイハツが誇るD’sテクノロジーを搭載したムーヴ
ムーヴが追い求めたのは、フラットな乗り心地とスムーズな加速。車の基本性能である走る、曲がる、止まるの3点をストレスなく行うことを目指して開発されています。
これまでカスタムグレードやカスタムRSのみに採用されていたスタビライザーやローダウンサスペンションを全車に標準装備することで全高を下げ、走行安定性を高めたのが特徴です。
ブッシュバネのバネ定数も低減させたことで路面からの振動も大幅にカット。そのことにより、安定した走りができるようになりました。
スターターギアのクランキング音も低減し、マフラー容量の大型化などを測ることで排気音の大幅なカットにも成功。さらなる静粛性を高めています。
高速走行時でもクリアに会話が聞こえるようになり、ドライブがもっと楽しくなる車へと生まれ変わったのです。軽自動車らしい小回りも利き、ワゴンRと同じく最小回転半径を4.4mに設定したことで、狭い駐車場車や縦列駐車でもスムーズに対応します。
【ワゴンR VS ムーヴ】どちらの内装が人気?
[voice icon=”https://anshinkuruma.jp/wp-content/uploads/2019/10/icon_point.png” name=”ビッドちゃん” type=”l bid”] 車内の快適度を高めるのに重要なポイントとなるのが内装でしょう。ワゴンRとムーヴにはどのような内容が採用されているのでしょうか。使い勝手に関しても気になりますよね。そこで、両車の内装について検証します。
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新しい設計で使いやすさが向上したワゴンR
ワゴンRとムーヴの内装は、どちらも軽自動車らしいシンプルな設計です。ただ、新しくなったワゴンRはメーターパネルをインパネ上部に配置。メーターを見る際に上下に視線を移動する必要がなくなり、車内をワイドに見せることに成功しています。
また、フロントウィンドウの手前に半透明のディスプレイも設置されました。速度やカーナビの情報が素早く確認できることから、利便性も向上しています。さらに、新世代プラットフォームの採用で車内にゆとりが感じられるといえるでしょう。
室内空間も大幅に広げられ、室内長で285mm、室内幅は60mmとなりました。前後のシート間隔もゆったりとしているため、大人4人が座っても快適に過ごせます。室内高も1265mmと高く、圧迫感がないのも魅力でしょう。
シートアレンジにより、さまざまな荷物が積めるのもワゴンRのメリットです。後席を倒してフラットにすれば、ゴルフバッグが楽に置ける広さが生まれます。また、斜めにすると自転車の収納もでき、助手席を倒した場合にはサーフボードも積み込むことが可能です。
前席を後ろに倒すとフルフラットとなり、大人が足をのばしてくつろげる空間が広がります。車中泊にも使えることから、利便性が向上しているといえるでしょう。
4名乗車時でもラゲッジルームには高さ840mm、幅1165mm、奥行き280mmというスペースを確保しているのも魅力です。中型のスーツケースの積み込みも可能で、旅行やたくさん買い物をした際にも安心の広さを誇ります。
ゆとりの空間が広がるムーヴ
ワゴンRとムーヴのインテリアの違いには上質感が挙げられます。<いいもの>にこだわった車作りをするダイハツでは、ムーヴのインテリアにもこだわりを見せているのです。
また、車内にはゆとりのあるスペースを確保し、後席に座っていても狭さを感じることがありません。大人4人でも快適なドライブが楽しめる空間が広がり、ゆったりとしたドライブが楽しめるでしょう。
前席を倒した場合には、足をのせてくつろぐスペースまで登場し、ドライブの合間の休憩時にも活躍します。助手席のみを倒すと長さのある荷物の積み込みも可能で、長いカーペットなども楽にのせられるのが魅力です。
さらに、荷室の床下に大容量のラゲージアンダーボックスを装備。ラゲージボードは開けたままでも固定でき、観葉植物などの背の高い荷物も見込めます。
荷室の開口部の広さもゆったりとしていることから、背の高い荷物や幅のある荷物でも積みやすいのが魅力です。乗車人数を変更し、シートアレンジを変えることで、たくさんの荷物が積めることから、キャンプなどの荷物の多いお出かけにも使えます。
【ワゴンR VS ムーヴ】燃費性能に優れているのは?
[voice icon=”https://anshinkuruma.jp/wp-content/uploads/2019/10/icon_point.png” name=”ビッドちゃん” type=”l bid”]
軽自動車を購入する理由に、燃費性能を挙げる人も多いでしょう。燃費性能に優れている車は、維持費がおさえられることからお財布にもやさしいといえます。
そこで、ワゴンRとムーヴのどちらの燃費性能が優れているのか比べてみました。
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ハイブリッドモデルをラインアップさせたワゴンR
ワゴンRには、660㏄の直列3気筒NA(自然吸気)エンジンのみのグレードだけでなく、660㏄の直列3気筒NAエンジンとマイルドハイブリッド、660㏄直列3気筒ターボエンジンとマイルドハイブリッドといった3つのラインアップがあります。
660㏄の直列3気筒NAエンジンのみの場合には、2WD車で25.6~26.8km/Lと軽自動車らしい燃費性だといえるでしょう。しかし、ハイブリッドモデルの場合には、660㏄の直列3気筒NAエンジンとマイルドハイブリッドの2WDで33.4km/Lという燃費性能を実現しています。
ターボエンジンの場合にはハイブリッドでも2WDで28.4km/Lとなりますが、それでもガソリン車を超えるため、満足のいく燃費性能を持っているといえるのです。
ガソリン車でも驚きの低燃費が魅力のムーヴ
ムーヴのライアップはガソリン車のみであるため、JC08モード燃費は31.0 km/Lに留まります。よって、ハイブリッドモデルを備えたワゴンRには一歩及ばないというのが現実です。
ただし、ガソリン車で31.0km/Lという燃費は驚くほどであり、ワゴンRのガソリンモデルの25.6~26.8km/Lをはるかに上回る結果となりました。ハイブリッド車にも対抗できるほどの燃費性能であるため、ムーズの燃費性能は極めて高いといえます。
【ワゴンR VS ムーヴ】どちらの安全性能が優れている?
[voice icon=”https://anshinkuruma.jp/wp-content/uploads/2019/10/icon_point.png” name=”ビッドちゃん” type=”l bid”] 車に乗るうえで注目しておきたいのはその安全性能の高さでしょう。事故は自分がどれだけ気をつけていても起こります。よって、安全な車であれば、万が一の事故の場合でも大切な命が守れます。そこで、気になるワゴンRとムーヴの安全性能について調べてみました。
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先進装備が充実したワゴンR
ワゴンRに備えられた安全装備は<デュアルセンサーブレーキサポート>です。これは、衝突被害軽減システムであり、誤発進抑制機能や車線逸脱機能、ハイビームアシストなどが含まれます。
また、フロントガラスに設置されている単眼カメラとレーザーレーダーが、常に前方の車両や歩行者を検知。衝突が避けられないと判断した場合には、自動でブレーキがかかるシステムです。
さらに、高齢者によくみられるブレーキとアクセルの踏み間違いによる事故などが防げることから、安全性が非常に高いといえるでしょう。そのほかにも、軽自動車では初となるヘッドアップディスプレイも搭載されており、先進装備が楽しめる車です。
Dアシストが搭載されたムーヴ
ムーヴに搭載されているのは、ダイハツの誇る運転支援システムである<スマートアシスト>。スマアシとも呼ばれるこのシステムには、<後方誤発進抑制制御機能>が軽自動車で初めて搭載されています。
ワゴンRの誤発進抑制機能は前方のみであるため、後方への誤発進が防げるこのスマアシは安心度が高いといえるでしょう。また、アクセルとブレーキの配置を調整し、同時に踏んでしまうことで起こる事故の防止にも努めています。
そのほかにも、Xターボ“SA Ⅲ”、X“SA Ⅲ”、L“SA Ⅲ”には、スマートアシストⅢを標準装備。前方の車だけでなく歩行者の検知し、衝突警報機能や衝突回避支援ブレーキ機能によって危険を回避することも可能です。
【ワゴンR VS ムーヴ】買取価格や残価率が高いのは?
[voice icon=”https://anshinkuruma.jp/wp-content/uploads/2019/10/icon_point.png” name=”ビッドちゃん” type=”l bid”] 車を購入する際には、将来的にいくらで売却できるのかという点にも気を付けておく必要があります。車を資産として考えると、少しでも高く売れる車を買いたいですよね。ワゴンRとムーヴは、どちらが売却時に高く売れるのでしょうか。それぞれの買取相場を年式別に紹介します。
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2014年式の買取相場
- <ワゴンR FX リミテッド>
年式:平成26年(2014年) 走行距離:4万km カラー:シルバー系
新車価格:128.0万円 買取価格:48.2万円 残価率:約37% - <ムーヴ X スマートセレクションSA>
年式:平成26年(2014年) 走行距離:4万km カラー:レッド系
新車価格:129.0万円 買取価格:33.0万円 残価率:約25%
2011年式の買取相場
- <ワゴンR リミテッド>
年式:平成23年(2011年) 走行距離:4万km カラー:ホワイトパール系
新車価格:121.0万円 買取価格:48.1万円 残価率:約39% - <ムーヴ X>
年式:平成23年(2011年) 走行距離:5万km カラー:ピンク系
新車価格:122.0万円 買取価格:21.8万円 残価率:約17%
同じ年式で比較してみると、ムーヴの残価率が大きく下がることが分かります。走行距離がそれほど変わらないにもかかわらず、2011年と年式が古くなると、ムーヴの買取価格は大幅に落ち込んでしまうのです。
よって、残価率の下がりにくいワゴンRにはお得感があるといえるでしょう。
まとめ
ワゴンRとムーヴの大きな違いは、ハイブリッドモデルの有無です。ハイブリッドモデルが誕生したことで大幅に燃費性能を高めたワゴンRに対し、ガソリン車のみのムーヴは、燃費性能で劣ります。
ただし、ムーヴは安全性能ではワゴンRを上回ることから、安全性能を求めるのであれば、ムーヴを選ぶのがいいでしょう。それでも、売却時の買取価格が高いのはワゴンRという結果になりました。
今回の検証で最も大切だと分かったのは、車を選ぶ際に自分が何を重視するのかという点でしょう。そのため、車選びの際には、まず、自分が最も重要と考えるポイントを洗い出しておくことが大切です。
それをもとに、今回の検証を参考にし、自分に最適な軽自動車を選んでみて下さい。
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