カーリースとローンはどっちがお得?料金シミュレーションで徹底検証!

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最近話題のカーリース。新しい車の利用方法として、テレビCMなどでもよく見かけるようになりました。とくにローンで新車を購入しようと思っていた人は、月々の支払い金額や毎年の税金に自動車保険などの金額負担において、どちらが得なのか気になるところでしょう。

そこで今回はトヨタ・ヴォクシーを題材に、カーリースとローンそれぞれの料金シミュレーションを行って比較してみました。またカーリースの仕組みや、カーリースとローンの具体的な違いも解説していますので、これを読んで比較検討してみてください。

カーリースとローンの料金シミュレーション比較

早速ですが、カーリースとローンの料金シミュレーション比較の結果からお伝えします。下記の料金シミュレーションの結果から、毎月の支払額はオリックスカーリースとMOTAカーリースを除いて、ローンよりもカーリースの方が安いことがわかりました。

カーリース会社 月々の支払い額(税込)
コスモMyカーリース 54,890円
KINTO 56,650円
オリックスカーリース 71,830円
MOTAカーリース 70,620円
定額カルモくん 55,116円
ローン 月々の支払い額(税込)
トヨタのディーラーローン 67,700円

※2021年9月調査時点

今回行った料金シミュレーションの題材として、幅広い層に選ばれ販売台数が多いという理由から「トヨタ・ヴォクシー」を選んでみました。また以下のように、グレード・オプション・支払い期間なども可能な限り統一してシミュレーションしております。

【料金シミュレーション比較の基本データ】

車種 トヨタ・ヴォクシー
グレード ZS 煌 III 7人乗り
ボディカラー ブラック
オプション フロアマット・盗難防止フレーム・サイドバイザー・ETC・バックカメラ・カーナビ・
希望ナンバー
頭金 0円
支払い期間 5年

今回取り上げたカーリース会社の詳細

それでは、今回取り上げたカーリース会社の特徴や今回行った料金シミュレーションの詳細、そして契約年数が違う場合の月々の支払い額をお伝えします。

コスモMyカーリース

コスモMyカーリースは、ガソリンスタンドでおなじみのコスモ石油が運営しているカーリースです。最近、テレビCMでよく見かけるようになっているので、知っている人も多いかと思います。

リース契約期間中、ガソリン代もしくは軽油代が最大5円/Lも割引してもらえるサービスがあるのは、さすが石油会社が運営するカーリースです。ユーザーにとってランニングコストの燃料代が安くなるのは、とてもうれしいポイントでしょう。

契約満了後には、乗換え・再リース・買取・返却の4つから選択可能です。

メンテナンスパックは、車検から消耗品まで必要な全てをカバーしてくれる「ゴールド」、標準的な項目をしっかりカバーしてくれる「シルバー」、車両代金と自動車税を含めた必要最小限をカバーしてくれる「ホワイト」の三つから予算に合わせて選べます。

ちなみに、ゴールドパックで5年契約にした場合は、月々の支払い額が61,380円です。ディーラーのローンに比べて安い上に車検費用など全てが盛り込まれているので、月々の家計負担はとても楽になります。

コスモMyカーリースの契約期間は、3年・5年・7年から選択可能です。今回取り上げたヴォクシーの契約期間を3年および7年にすると月々の支払いは以下になります。

契約年数 月々の支払い額(税込)
3年 74,250円
7年 48,510円

※2021年9月調査時点

KINTO

KINTOは、トヨタ自動車が提供するサブスクリプションサービスで、トヨタ車とレクサス車のみを取り扱っています。KINTO最近テレビCMでよく見かけます。KINTOはサブスクリプションサービス(サブスク)になりますが、ほぼカーリースと同じです。

KINTOの大きな特徴は、車検・税金・メンテナンスの費用はもちろん、任意保険までも月々の料金に含まれていることです。そして、海外転勤など急にライフスタイルが変わって車が不要になった場合、途中解約金なしで解約も可能です。

メンテナンスに関してはトヨタ車ならトヨタ店、レクサス車ならレクサス店でディーラーのメカニックがしっかりと対応してくれますのでとても安心。エンジンオイルやタイヤなどほとんどの消耗品も月々の料金に含まれています。

KINTOの契約期間も、3年・5年・7年から選択可能です。今回取り上げたヴォクシーの契約期間を3年および7年にすると月々の支払いは以下になります。

契約年数 月々の支払い額(税込)
3年 61,270円
7年 53,240円

※2021年9月調査時点

オリックスカーリース

オリックスカーリースは、大手総合リース企業であるオリックスが提供するカーリースです。法人向けのカーリースでの実績は古く、個人向けのカーリースも1990年代末から実施しています。

リース車両は、新車だけでなく中古車のカーリースも行っています。また、公式サイトでは毎月、「今月の特選車」としてリース料金を下げた車種を紹介しているので、気に入った車種があればお得にリースすることも可能です。

オリックスカーリースが唯一、他のカーリースやローンよりも月々の支払い額が高くなったのは、契約途中で次の新車に乗り換え、もしくは返却ができるからです。5年契約なら2年経過後、7年契約なら5年経過後、9年契約なら7年経過後というように、一定期間を過ぎればいつでも乗り換え・返却が可能になります。

オリックスカーリースの契約期間は、5年契約の「いまのりくん」、7年契約の「いまのりセブン」、9年契約の「いまのりナイン」から選択可能です。今回取り上げたヴォクシーの契約期間を「いまのりセブン」と「いまのりナイン」にすると月々の支払いは以下になります。

契約年数 月々の支払い額(税込)
7年 61,490円
9年 49,720円

MOTAカーリース

MOTAカーリースは、自動車関連の情報・サービスを提供するMOTAが運営するカーリースです。

MOTAカーリースの大きな特徴は、カーリースにある距離制限やカスタムの制限がないことです。そして11年という長い契約期間も用意されているので、月々の支払い額を少なくすることもできます。さらに、オプションに加入すれば、契約満了後には、そのまま車をもらうことも可能です。

MOTAカーリースには、車検やオイル交換など5項目ある「メンテナンスパック」と、タイヤやバッテリー交換など12項目ある「メンテナンスパックプレミアム」があります。

月々の支払い額は、「メンテナンスパック」追加で75,680円、「メンテナンスパックプレミアム」追加で81,070円です。

メンテナンスオプションを追加するとローンよりも月々の支払い額が大きくなりますが、車検のタイミングで一気に多額の出費をせずに済みます。

MOTAカーリースの契約期間は、5年・7年・11年から選択可能です。今回取り上げたヴォクシーの契約期間を3年および7年にすると月々の支払いは以下になります。

契約年数 月々の支払い額(税込)
7年 54,780円
11年 41,140円

※2021年9月調査時点

定額カルモくん

定額カルモくんは、ナイル株式会社がモビリティサービス事業として展開しているカーリースです。実店舗を持たないことで人件費や店舗の経費などを削減し、安価なリース価格を実現しています。

定額カルモくんの特徴は、7年以上のプランを選択すれば、月額500円の乗り放題オプションを付ければ月間1,500kmの走行距離制限を無くすことができたり、同じ月額500円プラスで契約満了後に車がもらえたりします。

メンテナンスオプションは、車検やオイル交換など5項目ある「シルバーメンテプラン」と、タイヤやバッテリー交換など12項目ある「ゴールドメンテプラン」があります。

月々の支払い額は、「シルバーメンテプラン」追加で59,476円、「ゴールドメンテプラン」追加で60,396円となり、ローンよりも支払い額が安い上に車検などの急な出費に悩まされることもありません。

定額カルモくんの契約期間は、1~11年の間で自由に選択することが可能です。今回取り上げたヴォクシーの契約期間を7年および11年にすると月々の支払いは以下になります。

契約年数 月々の支払い額(税込)
7年 54,588円
11年 40,860円

※2021年9月調査時点

カーリースとは

カーリースとは、リース会社が購入した車を年単位の長期間にわたり借りるシステムのことです。数時間や数日単位などの短期間だけ車を借りるレンタカーと違うところは、

  • 自分の好きな車やグレードを自由に選択できる
  • マイカーと同じように自宅で保管できて自由に乗れる
  • 「わ」ナンバーではなく自分の好きなナンバーにできる

という点です。

そのため、見た目は購入した車と全く変わらないため、他人からカーリースで乗っていると知られることはありません。

カーリースとローンの費用面での違い

先ほど説明したようにカーリースの車は、見た目はローンで購入した車と変わりませんが、費用面などでいくつか違いがあります。

初期費用

車をローンで購入する場合、登録費用などの「初期費用」が発生したり、月々の返済額を少なくするための「頭金」が必要になる場合もあります。そのためローンでの購入は、ある程度のまとまったお金の用意が必要です。

車をカーリースで利用する場合、ローンと同じように月々決まった額を支払うことになりますが、初期費用も頭金も必要ありません。なぜなら、カーリースは頭金を0円にしており、初期費用は月々の支払い額に含めているからです。

維持費

車をローンで購入する場合、自動車税や自動車重量税といった税金、そして自賠責保険や自動車保険と呼ばれる任意保険、さらに車検の費用やオイル・タイヤ交換などのメンテナンス費用、これら「維持費」と呼ばれる費用が別途必要になります。

普通車の場合、自動車税は毎年数万円が必要で、車検は2年(新車の初回のみ3年後)ごとに数万円~十数万円の費用が必要です。メンテナンス費用なども含めると車にかかる費用が月によって変動し、高額な費用が必要になる月が出てくるため家計にはかなり大きな負担となります。

車をカーリースで手に入れる場合、オプションのメンテナンスパックなどを利用すれば、月々の支払い額に維持費を含めることができるため、毎月の出費は一定となり家計への影響は少なく安定します。

維持費の範囲は、税金部分だけや車検から消耗品まで全てをカバーなど、カーリース会社によって違いがあります。月々の支払い額に、自分が望む範囲の維持費をカバーしているカーリース会社を選べば、無駄な費用をかけずに済むでしょう。

残価設定

なぜカーリースの方が月々の支払い金額が安いのかというと、契約期間が終了すれば車はカーリース会社に返却することになるからです。これは残価設定という手法で、あらかじめ契約期間終了後の車の価値を決めておき、その分を新車価格から差し引いた金額のみを分割払いします。

分かりやすく具体的な金額を交えてお伝えしましょう。例えば新車価格が300万円の車だとします。ローンでの購入なら300万円を分割して支払います。カーリースの場合は、契約期間終了後の価値は100万円と決め、300万円-100万円=200万円を分割して支払うのです。

この残価設定で決定する金額には、いろいろと条件が付きます。例えば、走行距離は毎月1,000km以内だとか、ボディに損傷を与えないなど。もし、条件から逸脱した場合は残価設定金額が下げられてしまい、その差額分を支払わなければならなくなりますので注意が必要です。

まとめ

月々の支払い金額は、ほとんどカーリースの方が安いという結果になりました。しかしこれは、カーリース会社やローン会社が変わってくると結果も変わることがありますので、参考程度にとどめておいてください。

カーリースもローンも分割払いとなりますので、気にしておかなければならないのは金利です。金利は低いほど月々の支払い額も安くなり、トータルで支払う費用も安くなります。

ローンでの購入なら、保険や税金・車検・メンテナンス費用が分割払いに含まれない分、金利としての支払いは少なくなります。しかし、一度に大きなお金を用意しなければなりません。

一方カーリースは、維持費まで分割払いになるため、その分金利は高くなりますが、月々の支払い金額が一定額となるため急な出費がなくなり、家計への影響がほとんどありません。

あなたのライフスタイルと照らし合わせてローンとカーリース、どちらが合っているのかをこの記事で確かめてみてください。