カーリースは本当にデメリットだらけ?仕組みや特徴から徹底解説!

[PR]本ページはプロモーションが含まれています

⏳この記事は約3~4分で読めます。

新しい車の利用方法として流行りつつあるカーリース。これから車を購入しようと検討されている人の中には「カーリースはどうなの?」と思っている人もいるでしょう。

周りからの噂や情報ではデメリットが多いなど、あまり良くないことを耳にして不安に感じているかもしれません。

カーリースは本当にデメリットだらけなのでしょうか?そんな疑問に答えるために、ここではカーリースの仕組みや特徴から、本当にデメリットしかないのか、メリットはないのか、についてお伝えしたいと思います。

カーリースとは

カーリースとは「契約したユーザーが選んだ新車をカーリース会社が購入し契約した期間の間、ユーザーが月々決まった利用料金をカーリース会社に支払って、その車を借りて利用する」というシステムです。

車を借りるシステムでは「レンタカー」というものがありますが、それとは少し違います。レンタカーは数時間や数日といった短期間だけ車を借りて利用するシステムです。

対してカーリースの「リース」という言葉には「主に機械類の長期賃貸契約による賃貸し」という意味があり、カーリースは数時間や数日といった短期間ではなく、3年や5年といった長期間にわたって車を借りるかたちになります。

車の購入と違うところは名義です。購入の場合は購入した人が所有者になるのに対して、カーリースでは車を貸しているカーリース会社が所有者となります。しかし使用者はどちらも車に乗るユーザーになりますので、購入するのと変わらないカーライフを送ることができます。

例えば、日本国内の全メーカーの全車種から好きな車を選べる、車を自分だけで独占できるので自宅の車庫に置いておける、好きな時にマイカーのように乗れる、といったようにできるのです。

カーリースの仕組みや特徴

では、カーリースはどのような仕組みになっているのでしょうか。カーリースの特徴を詳しく解説しながらお伝えしていきます。

残価設定で利用期間の費用を軽減

カーリースの大きな特徴として「残価設定」というものがあります。残価設定とはリースした車を契約終了の数年後に、その車にはどれだけの金額価値(残価)があるのかをあらかじめ設定するものです。

カーリースの利用料金は、車両価格から残価を差し引いた金額を契約した月数で割って算出されます。

カーリースする車が車両価格350万円で、契約終了時の残価が90万円と設定された場合、支払う総額は350万円-90万円=260万円となり、これを契約月数で割って月々の利用料金が算出されます。

5年払いのローン購入と月々の支払い額を比較すると、ローンは350万円÷60ヵ月=約5.8万円に対して、カーリースは260万円÷60ヵ月=約4.3万円となり、カーリースの方が約1.4万円も費用負担が軽減されるのです。

税金・保険・車検・メンテナンス費用がコミコミ

カーリースは月々の利用料金に税金・保険・車検・メンテナンス費用をコミコミにすることができます。環境性能割と毎年の自動車税は最初からコミコミになっていることがほとんどで、保険・車検・メンテナンス費用はオプションを追加することでコミコミにできます。

そのためカーリースなら、月々決まった金額を支払うだけで良いため、車についての急な出費やまとまった出費がありません。また自分で支払いに行く手間もなくなるため、時間的負担もなくなります。

契約終了後は車の扱いを選択可能

カーリースは車を「借りる」ことになるので、基本的に契約終了時には車をカーリース会社へ返却しなければなりません。しかし、カーリース会社によっては返却以外にも以下の4つの方法が選択可能です。

  • 車を返却する
  • 再びリースする
  • 新しい車をリースする
  • 車を買取る(もらう)

買取る(もらう)の場合は、結果的にローンで購入したことと同じになります。

見た目ではリース車とバレない

レンタカーはナンバーが「わ」になるため、ナンバーを見られると「レンタカーに乗っている」と知られてしまいます。しかしカーリースの車は、好きなナンバーをつけることが可能です。レンタカーは所有者・使用者ともにレンタカー会社になりますが、カーリースではカーリース会社が所有者、契約者が使用者となるためです。

カーリースのメリット

カーリースには、その特徴からユーザーに対していくつものメリットがあります。具体的なメリットを詳しくお伝えします。

車両価格の支払い額が購入よりも低い

カーリースの特徴でお伝えしたように、カーリースは残価設定をすることにより、車両価格から残価を差し引いた金額が支払い金額になるため、車両価格で購入するよりも支払い金額が低くなります。

頭金や初期費用が0円

最近は頭金が不要なローンもありますが、頭金が必要な場合もあります。しかしカーリースは、どこも頭金が0円と不要です。また残価設定で支払金額が購入よりも低くなっているため、月々の支払い金額も低くなり家計に与える影響も軽減されます。

維持費を月々の支払いに組み込める

カーリース会社が用意しているオプションを追加すれば、車の維持費である税金・保険・車検・メンテナンス費用を月々の支払いに組み込むことが可能です。毎年5月に自動車税で数万円や2年毎に車検で十数万円といったものが全くなくなるので、気持ち的にも安心して車が持てます。

ネットで注文し自宅まで届けてくれる

最近では新車の購入もインターネットでできるようになってきていますが、日本の自動車メーカーではまだまだ一般的ではありません。これは新車を販売するディーラーの数が多いため、ネットで新車が購入できるようになるとディーラーが存続できなくなることから、ネットでの新車販売を控えているのだと考えられます。

その点カーリースは、ネットで見積り・注文ができるうえ、車を自宅にまで届けてくれます。また多くのカーリース会社は、日本国内の主要自動車メーカーから、ほとんどの車種・グレードを選ぶことができるため、ほぼ新車購入と変わりません。

お得な特典がある

カーリース会社によっては、ガソリン代が安くなる、エンジンオイルなどの消耗品交換が無料になる、車がそのままもらえるなど、さまざまな特典を用意しています。自分にとってメリットだと思う特典があるカーリース会社を選ぶと良いでしょう。

経費として計上できる

個人ユーザーには関係ないことですが、カーリースの利用料金は全て経費として計上することができます。もし、何か自営業をされていて個人事業主であれば、年数をかけて減価償却となる購入よりも、経理上の手続きや処理が楽になるうえ節税対策もできるカーリースを選択する方が良いでしょう。

カーリースのデメリット

一方、ユーザーによってはカーリースの仕組みがデメリットとなる場合もあります。具体的なデメリットをお伝えします。

走行距離に制限がある

カーリースの契約には、車の走行距離に制限が設けられています。そうなる理由は残価設定で、走行距離は車の価値に大きく影響するからです。外観にキズひとつ無く、内装もまったく汚れていないとしても、走行距離が10万kmなどの過走行であれば価値は大きく下がってしまいます。

このように契約終了後の車の価値を下げないために、1ヵ月の走行距離は1,000kmまでなどと制限が設けられるのです。

自由にカスタマイズできない

カーリースの車は購入した車のように、自由にカスタムすることができません。カーリース会社が用意しているオプションや、その車のメーカーオプションの範囲内であれば大丈夫ですが、カー用品店などで売られている社外品やパーツによる現状回復不可能なカスタムは禁じられています。

この理由も残価設定が影響しています。もし、車に穴をあけるような現状回復できないカスタマイズをすれば、車の価値は一気に下がるからです。なお、社外品のアルミホイールに交換するというレベルは、現状回復可能なカスタムなので問題なく行えます。

中途解約ができない、違約金が発生する

カーリースでは基本的に契約期間中の中途解約は認められません。契約期間中は定められた料金を支払う義務があるため、何らかの事情で中途解約をすることになった場合、残りの契約期間相当額や解約金を請求されることがあります。

しかし最近では、海外転勤や傷害・疾病などやむを得ない理由の場合は、中途解約金を不要としているカーリース会社も出てきています。

残価精算で損することがある

カーリースの車は契約終了後、カーリース会社へ返却します。その時、車の状態を査定され、設定していた残価と釣り合うかどうかを確認されます。

この時、制限されていた走行距離以上に走らせたとか、現状回復できないカスタマイズをした、車にキズや凹みをつけたなど、車の価値を下げるようなことをした場合、残価割れを起こし精算金が必要となります。

審査がある

カーリースの利用料金の支払い方法は、現金一括払いでは利用できず、月々定額の支払いという方法のみです。そして契約期間中は、必ず月々定額の支払いを続けなければならないため審査があります。

基本的に毎月定額を支払い続けるためには、毎月安定した収入がなければ難しくなります。その支払い能力があるかどうかを、カーリース会社が見極めるために審査をされるのです。

カーリースに向いている人

カーリースのメリットとデメリットから、カーリースを利用した方がメリットのある人はどのような人なのかをお伝えします。

数年ごとに新車を乗り継ぎたい

常に最新の新車に乗り続けたい人にとって、カーリースはとても向いています。数年ごとに新車を乗り継ぐことは購入でも実現可能ですが、乗り継ぐたびに売却手続きと購入手続きを行わなければならず面倒です。

その点カーリースなら契約満了すれば返却し、また新しい車をネットで契約すれば自宅まで届けてくれますので、乗り継ぎが楽に行えます。

車の面倒を誰かに丸投げしたい

車は運転するだけで、エンジンオイルやタイヤ交換などのメンテナンスや車検、そして税金や保険の支払いなどは面倒だからやりたくない、という人にとってもカーリースは向いています。

カーリースなら、面倒だと思う税金・保険・車検・メンテナンス費用が月々の支払いに組み込むことができ、エンジンオイルやタイヤ交換などのメンテナンスは、指定されたメンテナンス工場へ持っていくだけでやってくれますのでとても楽です。

たくさん乗らないし走らない

乗るのは週末だけで、走るのも近くのスーパーなど近所くらいの人にもカーリースは向いています。カーリースの走行距離制限を気にすることが無く、残価を下げるようなことにもなりません。

カスタマイズには興味がない

カーリースの車は現状回復不可能なカスタマイズが禁止されていますので、車はそのままノーマルで乗りたいという人には、カーリースは向いているでしょう。

カーリースに向いてない人

逆にカーリースを利用するとデメリットの方が多くなる人はどのような人なのかをお伝えします。

少しでも安く新車を手に入れたい

新車の購入総額を安くしたい人にとって、カーリースは向いていません。なぜなら、カーリースは利用期間中、金利が発生しているからです。利用期間が長くなるほど金利のかかる期間が長くなるので、支払い総額は高くなっていきます。これはローンで購入する場合も同じことが言えます。

毎日たくさん乗って走る

車は通勤で使うし、1ヵ月の走行距離は1,000kmどころかもっと走るという人にとって、カーリースは向いていません。カーリースの走行距離制限を超えると、残価精算の時に追加費用が発生するからです。

カスタマイズがしたい

車を自分好みに自由にカスタマイズしたい人は、カーリースに向いていません。カーリースでは原状回復不可能なカスタマイズは禁止されていますし、もし行うと残価精算の時に追加費用が発生するからです。

「自分の車」という所有欲を満たしたい

車の所有者を自分にしたい人なら、カーリースに向いていません。カーリースの所有者はその車を購入したカーリース会社だからです。

ずっと長く乗り続けたい

一度手にした車をずっと長く乗り続けたいのであれば、カーリースは向かないでしょう。カーリースでも9年や11年など長期契約もありますが、その分金利もかかり購入よりも高くなります。

急に違う車が欲しくなったり要らなくなる

転勤が多い人や生活環境が短期間で変化し続ける人は、カーリースに向いていません。理由はどうあれ、カーリースは中途解約が基本的に認められておらず、違約金が発生するかもしれないからです。

まとめ

カーリースは本当にデメリットだらけなのかを調べてみた結果、カーリースがデメリットだらけになる・ならないは、その人次第だということがわかりました。

カーリースは、車を手にする一つの方法に過ぎません。そしてカーリースの特徴から、メリットを感じる人も実際にはいます。

具体的には、車が大好きで自分でなんでも面倒を見たい、自分好みの車にしたいと思う人にとって、カーリースは合わないしデメリットと感じるでしょう。

しかし、車は移動の道具と考えていて、得にこだわりもなく便利に利用できればそれでいいと思う人には、カーリースに向いていてメリットを感じると思われます。

あなたのカーライフと今回の記事を照らし合わせて、あなたにとってカーリースはデメリットだらけなのか、もしくはメリットの方が多いのかを確認してみてください。