各メーカーがもっとも力を入れ、世界的な人気を獲得しているジャンルのSUV。今回はSUVの中でも、「クロスオーバーSUV」に注目します。クロスオーバーの意味、クロスオーバーSUVの特徴のほか、いま人気のあるおすすめのクロスオーバーSUVを10車種を紹介します。
目次
クロスオーバーとは?
自動車における「クロスオーバー(crossover)」とは、SUVのひとつのカテゴリーで、世界的に流行しているジャンルです。
もともとは、要素の異なるもの同士が境界線を越えて交わることを指す言葉で、異なるジャンルが融合し、新しいスタイルを生み出すときに使われます。例えば、アメリカンコミックにおける主要キャラクターが異なるキャラクターや作品、舞台設定などに登場する漫画や小説を「クロスオーバー」と呼んだりします。
転じてクロスオーバーSUVは、SUVに別タイプの車の特徴をかけ合わせ、新しいスタイルになったものを指すように。本来、SUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)とは、スポーツ用多目的車と訳され、スポーツやアウトドアのために荷物をたくさん積める車といった意味合いでした。
ところがクロスオーバーSUVは、本来SUVが持つ特徴に、セダンのオフロードでの優れた乗り心地や、スポーツカーの優れた運動性能などをプラス。それは悪路走破性や室内のユーティリティ性といった、本来SUVが持つ魅力に新しい魅力を融合させる試みで、多面的な魅力を創出しました。
このようにクロスオーバーSUVは、全方位に向けて使いやすさを徹底したことで世界的な人気を獲得。いまや世界中のあらゆる自動車メーカーがクロスオーバーSUVをラインアップしており、低価格帯から高級車クラスまで、さまざまなクロスオーバーSUVが存在します。ランボルギーニやマセラティなど、一昔前なら考えられなかったような自動車メーカーからも、クロスオーバーSUVが発表されており、市場はますます活性化しています。
国内でも、長年トヨタのフラッグシップセダンを担ってきたクラウンが、「クラウン=セダン」というこれまでのイメージを覆し、SUVタイプを含む4種類を発表しました。クラウンをもってしてSUVに転換するほど、クロスオーバーSUVは人気のジャンル、ということがわかりますね。
ちなみに、SUVのジャンルには、クロスカントリーSUVもあります。クロスカントリーSUVとは、シビアなコンディションや本格的な未舗装路を走るのに優先した機構を持つSUVで、特徴はラダーフレームを採用している点。一般的な乗用車は、モノコック構造と呼ばれる外板そのものに強度剛性を持たせたボディ設計を採用していますが、クロスカントリーSUVは、ラダーフレームと呼ばれるハシゴのような形状をしたフレームに上屋を乗せる構造を採用しています。こうすることで、高い剛性に加え地上高が確保され、本格的な走破性能をもたらします。
ただし、クロスカントリーSUVは、クロスオーバーSUVと比べてオフロード性能が優位な傾向にはありますが、オンロードでの乗り心地や燃費、快適性では劣ることが多く、日常生活で使い勝手のいい車とはいえない場合が多いようです。
クロスオーバーSUVの特徴
クロスオーバーSUVの特徴には、「燃費が良く街乗り向き」、「走行性や運転のしやすさ」、「デザイン性の高さ」があります。
クロスオーバーSUVは、そもそも舗装が施されたオンロードでの運転を前提とする都市型SUVなので、「燃費が良く街乗り向き」です。環境に優しく、しかも高い燃費性能を期待できるハイブリッドタイプがラインアップされていることも多く、燃費に関してはクロスカントリーSUVはもとより、セダンやコンパクトカーにも引けを取りません。
クロスオーバーSUVはセダンやステーションワゴンなどと比べて全高が高いモデルが多く、ドライブ時の視界がしっかりと確保されているので、「走行性や運転のしやすさ」にも優れています。しかも、クロスカントリーSUVと比べてボディサイズが小さいため、取り回しがしやすいのもポイントです。
さらに、クロスオーバーSUVはたくましいながらもスタイリッシュなデザインが多く、強さと存在感が両立し、都会的な雰囲気を醸し出してくれるモデルが揃っています。力強い印象と上品なイメージのどちらにも対応できる「デザイン性の高さ」は大きな魅力です。
おすすめのクロスオーバーSUV10選
ここからは、おすすめのクロスオーバーSUV10車種を紹介します。
トヨタ ヤリス クロス
トヨタ ヤリス クロスは、コンパクトサイズのクロスオーバーSUVで、ベースとなったトヨタ ヤリス譲りの高効率パワートレインによる低燃費、クラスを超えた高級装備などの特徴を備えた、欧州でも高い評価を受けている1台です。
クーペを思わせる絞り込みが効いたデザインに、四隅のタイヤが力強さを主張するフォルム、クラストップレベルの荷室容量、自由度が高くアレンジの利くシートなど、存分にクロスオーバーSUVらしい楽しみ方ができるでしょう。
【トヨタ ヤリス クロス HYBRID G 2WD】スペック表
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,180mm×1,765mm×1,590mm |
ホイールベース | 2,560mm |
最大乗車定員 | 5名 |
車両重量 | 1,170kg |
燃費 | WLTCモード:30.2km/L |
エンジン種類 | 直列3気筒 ガソリン 1,490cc |
エンジン最高出力 | 67kW(91ps)/5,500rpm |
エンジン最大トルク | 120N・m(12.2kgf・m)/3,800-4,800rpm |
モーター種類 | フロント:交流同期電動機 リヤ:交流誘導電動機 |
モーター最高出力 | フロント:59kW(80ps) リヤ:3.9kW(5.3ps) |
モーター最大トルク | フロント:141N・m(14.4kgf・m) リヤ:52N・m(5.3kgf・m) |
駆動方式 | 前輪駆動方式(電気式四輪駆動方式) |
トランスミッション | 電気式無段変速機 |
新車価格 | 2,176,364円(消費税抜) |
(2023年2月現在 トヨタ 公式サイトより)
トヨタ C-HR
トヨタ C-HRは2016年に登場した、コンパクトサイズの中ではやや大きめなクロスオーバーSUVです。その洗練されたエクステリアからもわかるとおり、街乗りを意識した仕様になっています。
エクステリアデザインは、日本車として唯一ジュネーブモーターショーの「ワールドカーデザイン・オブ・ザ・イヤー 2017」の最終選考に残ったことから、その評価の高さがわかるでしょう。
パワートレインは、シームレスな加速を実現するハイブリッドシステムと、伸びやかな加速フィーリングが魅力のターボエンジンの2種類を用意。TNGAプラットフォームが採用されたことにより、車両剛性が非常に高く、あらゆる路面状況で快適な乗り心地を提供します。
「GR SPORT」モデルの設定があり、クロスオーバーSUVでも、よりスポーティな走りを楽しみたい方には、絶好の選択肢となっています。
【トヨタ CH-R S-T CVT・2WD】スペック表
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,385mm×1,795mm×1,550mm |
ホイールベース | 2,640mm |
最大乗車定員 | 5名 |
車両重量 | 1,400kg |
燃費 | WLTCモード:14.9km/L |
エンジン種類 | 直列4気筒インタークーラー付ターボ ガソリン 1,196cc |
エンジン最高出力 | 85kW(116ps)/5,200-5,600rpm |
エンジン最大トルク | 185N・m(18.9kgf・m)/1,500-4,000rpm |
モーター種類 | – |
モーター最高出力 | – |
モーター最大トルク | – |
駆動方式 | 前輪駆動方式(2WD) |
トランスミッション | Super CVT-i(自動無段変速機/7速スポーツシーケンシャルシフトマチック付) |
新車価格 | 2,204,545円(消費税抜) |
(2023年2月現在 トヨタ 公式サイトより)
トヨタ ライズ
トヨタ ライズは、角ばったボディスタイルが印象的なクロスオーバーSUVで、トヨタ自動車が販売しているSUVの中でもっともコンパクト。グレードラインアップには「1.2Lエンジンモデル」、「1.2Lエンジン ハイブリッドモデル」、「1.0Lターボエンジン4WDモデル」の3タイプがあります。
5ナンバーサイズのクロスオーバーSUVで取り回しのしやすいサイズ感ですが、迫力ある堂々としたボディシルエットに加え、フロントグリルの力強いデザインは、いかにもSUVらしい存在感を放っています。
悪路走行性能にも優れ、荷室のサイズはコンパクトSUVでもトップクラスの大容量。デッキボード下段時のスペースは、大容量の369Lと、SUVとしての使い勝手にかなり期待できます。
【トヨタ ライズ G ガソリン車 1.2L 2WD】スペック表
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,995mm×1,695mm×1,620mm |
ホイールベース | 2,525mm |
最大乗車定員 | 5名 |
車両重量 | 970kg |
燃費 | WLTCモード:20.7km/L |
エンジン種類 | 水冷直列3気筒 ガソリン 1,196cc |
エンジン最高出力 | 64kW(87ps)/6,000rpm |
エンジン最大トルク | 113N・m(11.5kgf・m)/4,500rpm |
モーター種類 | – |
モーター最高出力 | – |
モーター最大トルク | – |
駆動方式 | 2WD(前輪駆動方式) |
トランスミッション | CVT(自動無段変速機/7速シーケンシャルシフト付) |
新車価格 | 1,697,273円(消費税抜) |
(2023年2月現在 トヨタ 公式サイトより)
トヨタ RAV4
トヨタ RAV4は、クロスカントリーSUVが主流だった時代に、乗用車ベースのSUVとして登場し、新しい時代を築いたクロスオーバーSUVです。
フルモデルチェンジを繰り返した結果、現在ではボディサイズも大型化され、ワンランク上の広さと力強さを備えたミドルサイズSUVとなりました。いかにもSUVといえる力強いエクステリアデザインに、使い勝手の良い広さの荷室を持ち、ファミリーでの使用にも応えます。
路面の状態に合わせて3つの走行モードを切り替えられ、4WD走行が不要なときには2WDへと切り替えて走れるなど、オンロードでもオフロードでも期待どおりの走りを提供してくれます。
【トヨタ RAV4 X HYBRID 2WD】スペック表
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,600mm×1,855mm×1,685mm |
ホイールベース | 2,690mm |
最大乗車定員 | 5名 |
車両重量 | 1,670kg |
燃費 | WLTCモード:20.6km/L |
エンジン種類 | 直列4気筒 ガソリン 2,487cc |
エンジン最高出力 | 131kW(178ps)/5,700rpm |
エンジン最大トルク | 221N・m(22.5kgf・m)/3,600-5,200rpm |
モーター種類 | フロント:交流同期電動機 リヤ:交流同期電動機 |
モーター最高出力 | フロント:88kW(120ps) リヤ:40kW(54ps) |
モーター最大トルク | フロント:202N・m(20.6kgf・m) リヤ:121N・m(12.3kgf・m) |
駆動方式 | 2WD(前輪駆動方式) |
トランスミッション | 電気式無段変速機 |
新車価格 | 3,216,364円(消費税抜) |
(2023年2月現在 トヨタ 公式サイトより)
トヨタ ハリアー
トヨタ ハリアーは1997年に都市型SUVとして発売され、ダイナミックながらもエレガントで精錬された印象を与えるクロスオーバーSUVです。2代目モデルまでは海外市場でレクサスブランドから販売されており、まさに上質で高級感漂うプレミアムSUVを体現していました。
2020年に発売された現行モデルでは、プレミアム感がさらに強調され、高級セダンさながらの上質なエクステリアとインテリアを備えています。
加えて、荷室や後部座席も広めにとられ、アウトドアやスポーツにも十分活躍可能。2.0Lガソリンエンジンと、2.5Lハイブリッドという2つのパワートレインが用意され、さらに2WDと4WDの選択もできるなど、ニーズに合わせたチョイスが可能です。
【トヨタ ハリアー S ガソリン車2WD】スペック表
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,740mm×1,855mm×1,660mm |
ホイールベース | 2,690mm |
最大乗車定員 | 5名 |
車両重量 | 1,530kg |
燃費 | WLTCモード:15.4km/L |
エンジン種類 | 直列4気筒 ガソリン 1,986cc |
エンジン最高出力 | 126kW(171ps)/6,600rpm |
エンジン最大トルク | 207N・m(21.1kgf・m)/4,800rpm |
モーター種類 | – |
モーター最高出力 | – |
モーター最大トルク | – |
駆動方式 | 2WD(前輪駆動方式) |
トランスミッション | Direct Shift-CVT(ギヤ機構付自動無段変速機) |
新車価格 | 2,843,636円(消費税抜) |
(2023年2月現在 トヨタ 公式サイトより)
三菱 アウトランダー
三菱 アウトランダーは、PHEV(プラグインハイブリッド)の先駆者的存在であり、優れたボディ剛性とツインモーターにより、どんな路面状況でも力強さと安定性をもたらす走行が可能。さらに3列目シートを備えた7人乗り仕様が用意されており、ファミリー層にも人気です。
S-AWC(Super All Wheel Control)システムに、ブレーキをコントロールするAYCを追加して、前後駆動力配分と左右駆動力配分をコントロールしてくれます。そのため、カーブなどではイメージどおりのラインを描けるほか、滑りやすい路面でもスリップ量を小さくし、安定した力強い走行を実現してくれます。
【三菱 アウトランダー G】スペック表
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,710mm×1,860mm×1,745mm |
ホイールベース | 2,705mm |
最大乗車定員 | 5名/7名 |
車両重量 | 5人乗り:2,050kg 7人乗り:2,090kg |
燃費 | WLTCモード:16.2km/L |
エンジン種類 | DOHC 16バルブ・4気筒 ガソリン 2,359cc |
エンジン最高出力 | 98kW(-ps)/5,000rpm |
エンジン最大トルク | 195N・m(-kgf・m)/4,300rpm |
モーター種類 | – |
モーター最高出力 | フロント:85kW(-ps) リヤ:100kW(-ps) |
モーター最大トルク | フロント:255N・m(-kgf・m) リヤ:195N・m(-kgf・m) |
駆動方式 | 4WD |
トランスミッション | – |
新車価格 | 5人乗り:4,709,000円(消費税抜) 7人乗り:4,792,000円(消費税抜) |
(2023年2月現在 三菱 公式サイトより)
スバル フォレスター
フォレスターは、SUVで豊富な経験を持つスバルならではの魅力を詰め込んだSUVで、ボクサーエンジンとシンメトリカルAWDを組み合わせ、他に類を見ないほどの優れた走行性能を実現している人気クロスオーバーです。
スバルグローバルプラットフォームに裏打ちされた安定性に加え、独自のAWDシステムが車両重心位置を低くし、さまざまな路面状況でも安定した走りを実現させます。
さらに路面状況に応じて2つのモードを選択することで、最適なブレーキやトルクを提供してくれる「X-MODE」を全車に備えるなど、より本格的な走行を提供してくれます。
室内空間にも余裕があり、後席を使用した状態でも荷室は500LLを越えており、アウトドアの大きな荷物を積んでもストレスがありません。
【スバル フォレスター Advance リニアトロニック AWD】スペック表
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,640mm×1,815mm×1,715mm |
ホイールベース | 2,670mm |
最大乗車定員 | 5名 |
車両重量 | 1,640kg |
燃費 | WLTCモード:14.0km/L |
エンジン種類 | 水平対向4気筒 1,995cc |
エンジン最高出力 | 107kW(145ps)/6,000rpm |
エンジン最大トルク | 188N・m(19.2kgf・m)/4,000rpm |
モーター種類 | MA1・交流同期電動機 |
モーター最高出力 | 10kW(13.6ps) |
モーター最大トルク | 65N・m(6.6kgf・m) |
駆動方式 | AWD(常時全輪駆動) |
トランスミッション | リニアトロニック |
新車価格 | 2,940,000円(消費税抜) |
(2023年2月現在 スバル 公式サイトより)
ホンダ ヴェゼル
ホンダ ヴェゼルは2013年に登場し、クーペを思わせるルーフラインと上質で大人びたインテリア、フィット譲りの室内空間の広さ、ユーティリティ性の高さでたちまち人気を獲得し、コンパクトクロスオーバーSUVの代表格となりました。
2021年には2代目へとフルモデルチェンジし、これまでのユーティリティ性はそのままに、より高級感を増した内外装と佇まいで、ライバルが非常に多いSUV市場を席巻しています。
運転席周りは水平基調でモダンなデザインにまとめられており、乗り心地も抜群。クロスカントリーSUVが持つワイルドな印象とは一線を画す落ち着いた佇まいです。
安全運転支援システム「Honda SENSING」は全車に標準装備されるほか、グレードによってはパノラマルーフなどの、より高級な機能も標準で装備されます。
【ホンダ ヴェゼル e:HEV X FF】スペック表
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,330mm×1,790mm×1,580mm |
ホイールベース | 2,610mm |
最大乗車定員 | 5名 |
車両重量 | 1,350kg |
燃費 | WLTCモード:25.0km/L |
エンジン種類 | 水冷直列4気筒横置 ガソリン 1,496cc |
エンジン最高出力 | 78kW(106ps)/6,000-6,400rpm |
エンジン最大トルク | 127N・m(13.0kgf・m)/4,500-5,000rpm |
モーター種類 | 交流同期電動機 |
モーター最高出力 | 96kW(131ps)/4,000-8,000rpm |
モーター最大トルク | 253N・m(25.8kgf・m)/0-3,500rpm |
駆動方式 | FF |
トランスミッション | 電気式無段変速機 |
新車価格 | 2,417,000円(消費税抜) |
(2023年2月現在 ホンダ 公式サイトより)
マツダ CX-5
マツダ CX-5は、品位と高級感に使い勝手のよさをバランスよく組み合わせたクロスオーバーSUVで、SUVを数多くラインアップしているマツダの定番車種です。一目でマツダ車とわかるスタイリッシュなエクステリアに、クリーンディーゼルなどの魅力的な装備を充実させています。
人間工学に基づいて設計されたシートは疲れにくく、長時間のドライブでも快適。500Lを超える荷室は、5人がフル乗車していてもゴルフバッグが4つも入るほどの大容量です。加えて、12V電源ソケットや、カーケア用品などの収納に役立つサブトランクボックスなども備えています。
【マツダ CX-5 XD Smart Edition 2WD】スペック表
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,575mm×1,845mm×1,690mm |
ホイールベース | 2,700mm |
最大乗車定員 | 5名 |
車両重量 | 6EC-AT:1,630kg(17インチタイヤ装着時) 6MT:1,620kg(17インチタイヤ装着時) |
燃費 | 6EC-AT:WLTCモード:17.4km/L 6MT:WLTCモード:19.5km/L |
エンジン種類 | 水冷直列4気筒DOHC16バルブ 直噴ターボ ディーゼル 2,188cc |
エンジン最高出力 | 147kW(200ps)/4,000rpm |
エンジン最大トルク | 450N・m(45.9kgf・m)/2,000rpm |
モーター種類 | – |
モーター最高出力- | – |
モーター最大トルク | – |
駆動方式 | 2WD(FF) |
トランスミッション | 6EC-AT 6MT |
新車価格 | 2,805,000円(消費税抜) |
(2023年2月現在 マツダ 公式サイトより)
日産 エクストレイル
2022年7月に9年ぶりとなるフルモデルチェンジを果たし、三菱 アウトランダー、トヨタ RAV4、マツダ CX-5などのライバルとして躍り出た、日産のミドルサイズのクロスオーバーSUVであるエクストレイル。
新型エクストレイル最大の特徴は、前・後輪駆動にそれぞれの電動モーターが搭載され、ブレーキ制御などと協同しながら駆動力をコントロールする電動4WDシステム「e-4ORCE」です。このシステムにより、滑りやすいオフロードはもちろん、オンロードでもこれまでにない走行を実現させています。
ラインアップには「e-4ORCE」モデルのほかに、「e-POWER」モデル、新開発の「ターボエンジン」モデルがあります。
【日産 エクストレイル G e-4ORCE 4WD】スペック表
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,660mm×1,840mm×1,720mm |
ホイールベース | 2,705mm |
最大乗車定員 | 5名 |
車両重量 | 1,880kg |
燃費 | WLTCモード:18.4km/L |
エンジン種類 | DOHC水冷直列3気筒 ガソリン 1,497cc |
エンジン最高出力 | 106kW(144ps)/4,400-5,000rpm |
エンジン最大トルク | 250N・m(25.5kgf・m)/2,400-4,000rpm |
モーター種類 | フロント:交流同期電動機 リヤ:交流同期電動機 |
モーター最高出力 | フロント:150kW(204ps)/4,501-7,422rpm リヤ:100kW(136ps)/4,897-9,504rpm |
モーター最大トルク | フロント:330N・m(33.7kgf・m)/0-3,505rpm リヤ:195N・m(19.9kgf・m)/0-4,897rpm |
駆動方式 | 4WD |
トランスミッション | – |
新車価格 | 4,090,000円(消費税抜) |
(2023年2月現在 日産 公式サイトより)
まとめ
今回はその人気とともに市場が急拡大し、新しい車種が次々と発表されているクロスオーバーSUVについて取り上げました。
燃費が良くて街乗りに向いており、走行性、運転のしやすさ、デザイン性にも優れ、いざというときにはアウトドアにも対応できるクロスオーバーSUVは、全方位をそつなくこなす存在です。ぜひ今回の記事を参考に、クロスオーバーSUVの購入検討を検討してみるのはいかがでしょうか。
よくある質問
クロスオーバーSUV走破性は?
4WD仕様や最低地上高の高さ、大きなタイヤなどの特徴を持つクロスオーバーSUVは、山道や砂利道などの悪路でも、かなりの走破性を発揮します。普段の街乗りから悪路走行までバランスよくカバーしてくれるのが、クロスオーバーSUVの特徴です。
ただし、オフロードでの走行に特化しているクロスカントリーSUVと比べると、劣る部分があります。クロスオーバーSUVは多面的なシーンでの総合力が魅力の車といえます。
クロスオーバーSUVのメリットとデメリットは?
クロスオーバーSUVのメリットは、「お気に入りの1台を見つけやすい」、「走破性能が高い」、「荷物をたくさん載せられる」、「前方の視認性が高い」、「リセールバリューが高い」などが上げられます。
クロスオーバーSUVは今自動車業界でもっとも人気のあるジャンルで、幅広いニーズに合わせたさまざまな車種が登場しているため、お気に入りの1台を見つけやすいというメリットがあります。ほかに、最低地上高が高く、4WDが設定されていることが多いため、走破性能が高くアイポイントも高さから、前方の視認性も良好です。
さらにクロスオーバーSUVは、アウトドアやスポーツでの利用も想定した設計なので荷物をたくさん載せられるほか、SUVジャンルの国内外の人気に伴い、リセールバリューの高さも期待できます。
一方デメリットは、「乗り降りしにくい」、「車両価格の高さ」が上げられます。
クロスオーバーSUVは一般的に最低地上高が高いため、子どもや高齢者にとっては乗り降りしにくく感じるかもしれません。ファミリーでの使用を想定しているミニバンなどは、後部座席の開口部はスライドドアが設定されていますが、クロスオーバーSUVは構造上、どうしても間口が狭くなってしまいます。
さらにクロスオーバーSUVは、たくさんの性能を詰め込んだ結果、同じクラスの乗用車に比べて車両価格が高くなりがちです。例えば、トヨタ ヤリス クロスと、ベースのトヨタ ヤリスを比較すると、数十万円ほどトヨタ ヤリス クロスのほうが高くなります。