マツダ・デミオの維持費は?クリーンディーゼルに軍配だが注意も必要!

[PR]本ページはプロモーションが含まれています

⏳この記事は約3~4分で読めます。

マツダ・デミオは、輸入車にも負けないスタイリッシュさで人気のコンパクトカーです。ハイブリッドタイプが主流の中、あえてクリーンディーゼルを採用しているところも特徴的です。

クリーンディーゼル車はエコカー減税で新車購入時やその後の税金などでもかなり優遇される上、低燃費とくれば維持費も安く上がるのではないでしょうか。ということで、マツダ・デミオの実際の維持費はどれくらいかかるのか、購入時に必要な金額や故障などの注意点も含めてご紹介します。

マツダ・デミオの特徴

マツダデミオは現在グローバルネームである「MAZDA2」に名を変えて販売されています。

基本スペック

新車価格:145〜277万円
排気量:1,496cc
車体重量:1,030〜1,240kg
サイズ:全長4,065mm×全幅1,695mm×全高1,500/1,525mm

選べるエンジンタイプ

マツダ・デミオのエンジンは、1.5Lのガソリンエンジンと1.5Lのクリーンディーゼルターボエンジンの2タイプがラインナップされています。どちらもマツダお得意の「SKYACTIV TECHNOLOGY」でパワフルかつ低燃費を実現しています。

SKYACTIV-G 1.5(ガソリンエンジン)

  • 最高出力:81kW (110PS)/6,000rpm
  • 最大トルク:141N・m (14.4kgf・m)/4,000rpm

SKYACTIV-D 1.5(クリーンディーゼルターボエンジン)

  • 最高出力:77kW (105PS)/4,000rpm
  • 最大トルク:220N・m (22.4kgf・m)/1,400-3,200rpm

ワンランク上のインテリア

コンパクトカーとは思えない上質な仕上がりを見せるインテリアもマツダ・デミオの魅力の一つです。肌ざわりが心地よい素材とアクセントカラーが高級感を演出しています。若い女性から大人の男性まで、幅広い年代・性別のドライバーを満足させてくれるでしょう。

快適なドライビングをサポート

お世辞にも広い室内とは言えませんが、狭すぎずドライバーをしっかり包み込んでホールドしてくれるような安心感があります。特筆すべきは「アクティブ・ドライビング・ディスプレイ」の存在です。エンジン始動でドライバーの前方に立ち上がるディスプレイ、この画面ひとつで走行中に必要な情報を見ることができるので視線の移動が最小限となり、安全運転にもつながります。

デミオの安全性能

デミオの現行販売者にはマツダの独自思想である「マツダプロアクティブセーフティ」の車づくりを行い、先進安全技術である「I-ACTIVESENSE」を標準装備しています。

標準装備されている先進安全性能

  • アドバンストスマートシティブレーキサポート
  • AT後発進抑制装置
  • スマートシティブレーキサポート
  • リアパーキングセンサー
  • 車線逸脱警報システム
  • ブラインドスポットモニタリング

先進的な安全装備を搭載されたデミオ(MAZDA2)は政府からサポカーSワイドに認定されています。

マツダ・デミオでかかる維持費は年間どのくらい?

マツダ・デミオを維持するためには税金や保険、ガソリン代に駐車場代と多くの維持費が必要になります。マツダ・デミオの1年間にかかる維持費は、約280,000円以上が必要だとわかりました。その内訳をご紹介します。

税金

自動車にかかる税金には「自動車税」と「自動車重量税」があります。それぞれの税金がかかるタイミングと金額を紹介します。

自動車税

自動車税は毎年4月1日の時点で自動車を所有している人全てに納税が義務付けられています。乗用車は車の用途と排気量によって自動車税の金額は決められています。

デミオの排気量は1500ccです。2019年9月までに新車登録されたなら34,500円、2019年10月1日以降に登録されたなら30,500円の自動車税となります。

デミオにはガソリン車とクリーンディーゼル車があります。クリーンディーゼル車はグリーン化特例が適用されるので自動車税は75%減税です。

ガソリン乗用車も自動車税のグリーン化特例対象者となっているグレードは50%減税されます。

通常自動車税 34,500円
ガソリン車(エコカー) 17,500円
クリーンディーゼル車 9,000円

 

自動車重量税

自動車重量税とは、新車購入時および車検実施時に必要となり自動車の重量と新規登録から13年および18年超過しているかどうかで税額が決まる税金です。

デミオの車体重量は1.5t以上2t未満なので自動車重量税は32,800円です。新車登録時には3年分の重量税を支払うので49,200円となります。

しかし、エコカー減税が適応されると減税されます。

クリーンディーゼルエンジン
  • 新車購入時から3年間:0円
  • 新車購入時から4年目以降:15,000円÷2年=7,500円
ガソリンエンジン
  • 新車購入時から3年間:36,900円÷3年=12,300円
  • 新車購入時から4年目以降:24,600円÷2年=12,300円
  • 新車購入時から13年目以降:32,400円÷2年16,200円
  • 新車購入時から18年目以降:37,800円÷2年=18,900円

現行車であるMAZDA2の場合h、全てエコカー減税対象者となるため新車登録時と初回車検時の重量税は免税となります。

保険

自動車を運行する場合、必ず加入しなければいけない「自賠責保険」と自賠責保険だけでは補償しきれないためにさらに加入する「任意保険」があります。現在では自賠責保険だけは万が一の時に十分な補償ができなため任意保険にも加入するのが一般的です。

自賠責保険

自賠責保険は新車購入時および車検切れの中古車購入時、車検時かその前に加入する自動車保険です。自賠責保険は次の車検が来るまでの期間をカバーするような期間設定で作られていますので、新車購入時には3年(36か月や37か月)で、中古車購入時は2年(24か月や25か月)で加入となります。これを1年間に計算しなおすと以下の保険料になります。

  • 26,680円÷2年=13,340円

任意保険

任意保険は加入しなくても新車および中古車の購入は可能で車検も受けることができます。しかし、万が一のことを考えると加入すべき保険と思われます。任意保険はその車を運転する人の年齢や過去に保険を適用した回数(事故回数とは異なる)、また保険会社や補償内容で保険料が変動します。

任意保険に加入する場合の補償条件で一番重要視されるのは、対人保険と対物保険です。どちらも無制限の保険にかけておくことが一番安心です。下記はグレードが「XD Touring」で、ある状況に基づいて1年間の保険料を算出したものです。

・保険対象者年齢:30歳以上
・等級:11等級
・免許の種類:ゴールド
・年間走行距離:5,000㎞
・運転者:家族限定
・対人賠償:無制限
・対物賠償:無制限
・車両保険:あり

  • 保険料:約54,900円

その他費用

車を走らせるためには燃料となるガソリンが必要になります。また自宅に駐車場がなければ、駐車場を借りる必要があります。それぞれ1年間にかかる費用をおおよそで算出してみました。

ガソリン代

年間走行距離を10,000㎞、軽油を107円/L、レギュラーガソリンの価格を127円/Lとした場合、エンジン別の1年間のガソリン代は以下になります。(ガソリン代は2020年10月現在の全国平均)

クリーンディーゼル車
  • 10,000km×107円/L÷26.4km/L=40,530円
ガソリンエンジン車
  • 10,000km×127円/L÷18.6km/L=68,279円

デミオは燃費性能が高く、ガソリン代はかなり節約できることがわかります。1年間に10000km走行したとしても約70,000円の維持費でまかなえます。

もちろん、車ごとの燃費やガソリンスタンドによってかかる金額は異なりますので、計算式を利用して1年間にかかるであろうガソリン代の維持費を計算してみると予算を立てやすくなります。

駐車場代

自宅に駐車場がない場合、自宅近くに駐車場を借りる必要があります。駐車場代は地域や状況により違いがあります。1か月の駐車場代で一番高い東京都が31,077円、一番安い長野県が4,144円、全国平均が8,288円となっています。全国平均の駐車場代をもとに1年間の駐車場代を算出すると以下になります。

  • 8,288円×12か月=99,456円

車検代

自動車の車検は新車購入時のみ3年後、以降は2年毎に受ける必要があります。ガソリンエンジン車で初回の継続車検をディーラーで受けて、交換部品がなかった場合の最低限の車検内訳と費用は以下になります。

・検査手数料:1,200円
・自賠責保険:25,830円
・自動車重量税:24,600円
・点検費用:約20,000円
・代行手数料:約10,000円
・合計金額:約81,630円

  • 1年あたりの費用:81,630円÷2年=40,815円

消耗品

自動車には、消耗品がいくつも使われていて寿命はさまざまです。年間走行距離が5000㎞、ディーラー対応の場合で1年間にかかる消耗品の費用は以下になります。

エンジンオイル交換

エンジンオイルは1年間もしくは15,000㎞(ターボエンジンは10,000km)走行で交換になります。

  • 約2,500円÷1年=約2,500円
ブレーキオイル交換

ブレーキオイルは車検ごとに交換することが基本になります。

  • 約5,000円÷2年=約2,500円
タイヤ交換

タイヤはスリップサインが出た時か3年経過したものは交換と考えます。

  • 約24,000円÷3年=約8,000円
ワイパーブレード交換

ワイパーブレードは車検ごとに交換することが基本になります。

  • 約2,000円÷2年=約1,000円
ブレーキパッド交換

ブレーキパッドはだいたい30,000㎞走行で交換となります。

  • 約16,000円÷6年=約2,700円

マツダ・デミオの購入時にかかる費用は?

車体価格

マツダ・デミオの新車価格は以下になります。全て消費税込みで2WD、4WDで表示しています。

クリーンディーゼルエンジン

  • XD:1,814,400円、2,019,600円
  • XD Touring:2,014,200円、2,219,400円
  • XD Touring L Package:2,073,600円、2,278,800円
  • XD Mist Maroon:2,062,800円、2,268,000円
  • XD Noble Crimson:2,073,600円、2,278,800円

ガソリンエンジン

  • 15C:1,393,200円、1,598,400円
  • 15S:1,490,400円、1,695,600円
  • 15S Touring:1,733,400円、1,938,600円
  • 15S Touring L Package:1,814,400円、2,019,600円
  • 15S Mist Maroon:1,782,000円、1,987,200円
  • 15S Noble Crimson:1,792,800円、1,998,000円

オプション

マツダ・デミオのオプションパーツはエクステリア・インテリアはもちろん安心・快適装備など多岐にわたりラインナップされています。人気のオプションはアルミホイール(約80.000~100,000円)、LEDフォグランプ(約70.000円)、本革シートカバー(約50,000円)、パーキングセンサー(約25,000~30.000円)、バックモニター(約40,000~50,000円)です。

自動車重量税

マツダ・デミオの自動車重量税は、クリーンディーゼル車とガソリンエンジン車で違ってきます。クリーンディーゼル車はエコカー減税により新車購入時の自動車重量税が免除となります。

クリーンディーゼルエンジン

  • 新車購入時:0円

ガソリンエンジン

  • 新車購入時:36,900円

自動車取得税

2019年10月に消費税が10%になると同時に自動車取得税は廃止され、代わりに環境性能割という新しい制度が採用されました。車の環境性能に応じて3%以内で課税されます。

現在新車購入できるマツダデミオつまりMAZDA2は全てエコカー減税対象者であり、環境性能割は非課税です。

自賠責保険

自賠責保険は、自動車を購入し運行するために必ず加入しなければいけない保険です。また次回の車検までの期間をカバーできるだけの期間を一括で支払ってかけなければいけません。新車で購入する場合は3年間分(37か月)の36,780円となります。

リサイクル料金

リサイクル料金とは、自動車を解体したあとに出たゴミをリサイクルもしくは廃棄するために必要な料金です。新車購入時に支払います。マツダ・デミオのリサイクル料金は10,330円になります。

ディーラー代行手数料

マツダ・デミオを購入する場合のディーラー代行手数料は、登録諸費用として税込69,100円(マツダサイトより参考価格)となっています。

マツダ・デミオの壊れやすいところや注意するべき点

パワーステアリング

パワーステアリングとは、油圧の力を使って重たいステアリングを軽くする装置です。昔の車ではほとんどなかったために駐車するときなどの低速でハンドルを切るのは大変でした。今の車ではパワーステアリングは当たり前の装置となっていて女性でも軽々とステアリングを切ることができます。

マツダ・デミオでは、このパワーステアリングの故障が多く出ているようです。パワーステアリングが故障すると大人の男性でもステアリングを切ることができないくらい重たくなってしまい、走行させることは不可能となります。故障の原因はパワーステアリングのコントロールパネルで、交換修理となり費用はだいたい10,000円ほどになります。

DPF

DPFとは、ディーゼルパティキュレートフィルターの略でディーゼルエンジンの排気ガスに含まれるPM(粒子状物質)を捕集し、除去するパーツです。通常の走行ではDPFで捕集されたPMは自動で除去されるのですが、ある条件下では自動で除去されず、それが原因でDPFにPMが蓄積されトラブルの原因となります。

DPFに異常が出た場合は、インパネの警告灯が点灯するので異変に気付くことは容易なので、もし警告灯が点灯したらすぐにディーラーなどで点検してもらいましょう。万が一、交換修理となった場合の費用は約150,000円とかなり高額になりますので注意が必要です。

ブレーキサーボ

年式が古いデミオでよく起こる故障事例がブレーキサーボの故障です。ブレーキを踏むと異音が発生したり制動距離が長くなるなどの影響がでます。
ブレーキオイルではなくブレーキサーボが劣化しているので安全のために早急な交換・修理が必要です。

デミオのブレーキサーボを交換するには、修理費用に5〜6万円程度の費用が必要です。

デミオはタイミングチェーンの定期交換が必要

タイミングベルトの役割はエンジンの回転を吸排気に関わるパーツに伝えて同期することです。4ストロークエンジンを搭載している車にとって非常に重要なポジションとなっています。

オイル交換をしっかり行っていればタイミングベルトを交換せずに30万km以上走行することができます。タイミングベルトと比較してタイミングチェーンは耐久性と静粛性に優れたサイレントタイプが現在普及しています。

タイミングチェーンが劣化するとエンジン性能が低下してしまいます。タイミングチェーンは10 〜20万円程度の高額な費用がかかるのでオイル管理が1番のポイントです。

クリーンディーゼル車を選ぶときの注意点

マツダデミオにはクリーンディーゼル車があります。減税対象者であり、燃費性能が高いため購入を検討しておられる方は多いでしょう。

しかし、クリーンディーゼル車にはデメリットもあります。

ガス欠するとエア抜き作業が必要

クリーンディーゼル車は燃料が極端に少なくなると、ホース内に空気が入り込みます。エンジンがかからないなどのトラブルに発展します。

ガス欠してしまった場合は、入り込んでしまった空気を抜いて燃料を補給しなければなりません。

ススが溜まりやすい

ディーゼルエンジンは軽油を使っているためススが溜まりやすいというデメリットもあります。車への負荷が少ない街乗りでディーゼルエンジンの車を使っていると、ススが溜まって燃費が低下したりエンジンパワーが低下するなどの影響を受けます。

エンジンを普段から回すように意識し、週1回以上は高速道路を利用するなどによって合法的な範囲で高回転域をキープするというメンテナンスが必要です。

オイル交換代が高い

ディーゼル車は軽油を利用するため、ガソリン車よりも頻繁なオイル交換が必要です。5000km走行もしくは半年に1回はオイル交換をしてください。

オイルの量や種類、利用する工場によって金額は異なりますが、ガソリン車よりもオイル交換代が高くつく、つまりその分の維持費は高いということです。

まとめ

マツダ・デミオの年間維持費や購入時に必要な金額、注意点についてお伝えしました。維持費はエコカー減税の恩恵と低燃費のクリーンディーゼル車に軍配があがりました。しかし、注意すべき点で大きな修理費用が掛かるのもクリーンディーゼル車でした。

近い将来にマツダ・デミオの購入をお考えの方は、この記事の維持費なども参考にして検討してみてください。