「近々新古車を買おうと考えているけど、買う時期によって価格が違うって本当なの?買うのにおすすめの時期などがあれば知りたい!」と考えている方へ。
そう、実は新古車には【安く買える時期】が存在するのです!
そこで今回は、新古車を買うのにおすすめの時期をご紹介します。
それから「新古車の価格ってどのように決まるの?」といった観点からも解説していくので、よく覚えておきましょう!
目次
新古車って?価格が決まる仕組みとは
新車とほぼ同じクオリティながらも低コストで手に入る【新古車(未使用車)】。
「そもそもなぜ新古車が存在するの?」
「新古車の価格ってどのように決まるの?」
ここでは、新古車が市場に出回る理由と価格が決まる理由について解説していきます。
そもそもなぜ新古車が市場に出回るのか?
新古車が世の中に出回る理由ですが、一言でまとめると【メーカーやディーラーの都合】によるものです。
- 新古車が売りに出されるまでの流れは?
【1】メーカーがディーラーにノルマを課す
【2】ノルマ達成のためにディーラーは自社で大量の新車を登録する
【3】新車は登録後すぐにオークションに流される
【4】中古車販売店などがオークションなどで安く仕入れる
【5】新古車がそれぞれの店舗に並ぶ
つまり、「ディーラーがノルマを達成できそうにないがために、自分で車を買って名目上の数だけ増やす。しかし使用予定がないためにオークションに流し、その結果、新古車が生まれる」のです。
新品同様なのに格安で手に入るので、新古車を求めるユーザーもかなり多くいます。
新古車の価格が決まる仕組みとは?
インターネットや雑誌・新聞などで目にする新古車ですが、一体どのように価格決定がされているのでしょう。
まずは【新古車の価格が決まるメカニズム】について見ていきしょう。
価格が決定する理由①:需要と供給のマッチング
まず、商売が成り立つ前提として挙げられるのが【需要と供給のマッチング】です。
需要=買いたい人の数
供給=売りたい人の数
この2つのバランスによって新古車の価格も変化します。
例えば、買いたい人が多く入手しずらいグレードだと価格は上がり、逆に買いたい人が少なく在庫が余っているグレードであれば価格は下がるわけです。
新車であれば、商品の価格は常に一律。
というのも、全ての商品が同じ状態であり「何を何台売るか」が明確になっているため、価格が安定しているのです。
では新古車(中古車)の価格について考えてみましょう。
一度でも市場に出た車は、必ずしも全てが同じ状態とは限りません。つまり価格を一律にするのは物理的に不可能となります。
中古車査定サイトを見ても価格がバラバラですし、シーズンによっても大きく価格が変化します。
価格が決定する理由②:人気車種なのか?不人気車種なのか?
先ほど述べたように、価格決定には車種やグレードが「人気か?不人気か?」も重要なカギになります。
そのクルマが人気であるということは「需要がある」ということなので価格は高くなりやすいです。
不人気のクルマは「需要がない」ということを意味するので価格は低くなる傾向にあります。
ただ、以上のような価格決定はあくまでも一般論であり、中古車市場の場合は例外もあります。
【例外のケース】
・不人気車でも新車価格が高いモデルは相場が高くなる
・そもそも流通台数が少ないモデルは相場が高くなる
基本的には「買いたい人の数」と「売りたい人の数」で価格は決まりますが、以上のような例外もあるので頭の片隅に入れておきましょう。
価格が決定する理由③:クルマの状態
需要と供給のバランスと同じくらい価格決定に影響を与えるのが【クルマの状態】です。
先述したように、新車であれば全ての商品が新しくキレイで整っているため、一律の価格で売ることができます。
しかし新古車(中古車)はそうではありません。
一台一台によって状態が異なるため、価格にも差異が生まれます。当然といえば当然のことですね。
クルマの状態を決める要因には以下の4つがあります。
・年式
【年式が古い車=使用頻度が多い・パーツの劣化が進んでいる】と見なされるため価格が安くなります。当然ですが、新しい車ほど価格は高く、古い車ほど安くなるということです。
しかし例外として、プレミア車であれば年式が古ければ古いほど高くなる場合もあります。
・走行距離
年式に並んで重要なのが走行距離です。「長く走行した車はトラブルが発生しやすい」と見なされるため、走行距離が少ない方が価格は高くなります。
しかし、きちんとメンテナンスされている車であれば、走行距離が長くても安全性は高いです。
・外装・内装
【クルマの見た目】も価格決定においては重要なポイントです。
キズや汚れのある車は価格も安くなりますが、あまりに目立つ場合はあらかじめ修理されていることが多くなります。キズのある車を選んだ場合でも、交渉次第で安く修理してもらうことができます。
・修理歴(修復歴)
事故や故障によって修理歴のある車は必然的に価格が下がります。
安全性に問題がなくても「修理歴がある」というだけで購入から避けるユーザーも多くいます。逆に「しっかり直っていれば大丈夫!」と考えれば、格安で新古車を手に入れることもできます。
価格が決定する理由④:販売店による判断
需要と供給のバランス・人気車と不人気車・車のコンディションなどを加味した上で、最終的に価格を決定するのは販売店です。
すでに価格の決まっている新車とは異なり、最後の判断は販売店に委ねられています。
「いくらで仕入れたか?」「どこで仕入れたか?」も価格決定の重要なポイント。
例えば、下取りで仕入れたり、オークションで仕入れたりと仕入れ方法によって価格も異なります。
また販売店による【儲けの方法】よっても価格が異なります。
「一台で多く儲けたい」と思う販売店もいれば「数をたくさん売って儲けたい」と考える販売店もいるわけです。
一台で多く儲けたい販売店であれば、販売価格が高い一方で保証やサービスを充実させるなどの工夫が見られることもあります。
また【ミニバン専門店】や【スポーツカー専門店】などジャンルを絞った販売店もあります。これらのお店であれば専門の車種が揃っており、在庫が余っていれば安く買うこともできます。
売り方は販売店によって大きく異なるので、よく観察しておくと勉強になりますし、損しないで新古車を買うことができますね。
時期でどのくらいの価格の差が出る?
一般的に、新古車は新車と比べて5~30万円の価格差があります。
また新古車の場合、常に販売台数が決まっているわけではないため、時期によって流通台数が異なります。
言い換えると【流通台数の多い時期】や【流通台数の少ない時期】があるので見極めることが大切。
「流通台数が多い」=「供給量が多い」ということになるので、より安い価格でクルマを買うことができます。
一方で「流通台数が少ない」=「供給量が少ない」ということなので、同じ車種でもクルマの価格は高くなります。
新古車が出回りやすい時期はある?
新車とは異なり、在庫数や価格がバラバラな新古車ですが【出回りやすい時期】があります。年に何回かそういった時期があるので、新古車をおトクに買いたい人は要チェックです!
新古車は4~5月にもっとも増える
新古車がもっとも多く出回る時期は【4~5月】です。
その理由として、3月にディーラーの本決算があるからです。
3月末の本決算で「できるだけ好決算にしたい」という思いから大量生産販売をしますが、その結果、売れ残ってしまった新古車が4~5月にドッと出回るわけです。
また決算期は、メーカーがディーラーを評価する月でもあります。当然ながらディーラーはできるだけ好評価を得たいですね。
そこで「このままでは車が売れ残ってしまう」とノルマ達成が難しいと判断したら、自社名義で車を登録したり、未使用車専門の販売店にクルマを買ってもらうべく動くのです。
4~5月の決算期は、日本国内のほとんどのディーラーがこのような動きをするため、必然的に大量の新古車が市場に流入します。
驚くことに4~5月の期間内は、通常月の3倍以上もの新古車(未使用車)が出回るとも言われています。
10~11月も狙い目
新古車がもっとも増える時期は4~5月と言いましたが、10~11月も狙い目です。
というのも、ディーラーの9月の中間決算が終わったシーズンだからです。
ただ、通常月よりは多く出回りますが、本決算の時期と比べるとそこまで多くの新古車は出回りません。
4~5月のタイミングを逃してしまった人は、10~11月を狙ってみると良いかもしれません。
販売店の商戦時期にも増える
新古車は決算期に合わせて増えると解説しましたが、その他にも【販売店の商戦時期】にも増えます。
主に新古車は中古車販売店で売られており、これらのお店が「たくさん売りたい」と思う商戦時期にも新古車の在庫数が増えるのです。
その時期がいつかというと、7月や12月です。
この2シーズンは販売店のボーナス時期となっているため、普段よりも多くの新古車が店頭に並びます。
モデルチェンジ後もおすすめ!
新古車は、車種の【モデルチェンジが終わった後】にも多く出回ります。
市場の中でも人気のある車種は、数年おきにモデルチェンジが行われることが多いです。
モデルチェンジが行われる直前には、ディーラーがその車を大量にメーカーに注文します。
どういうことかというと、メーカーは次モデルに使わない部品などを使い切りたいわけです。
単にメーカーの都合ではありますが、日頃からお世話になっているディーラーにとってはその話を無視する訳にはいかないので、新古車として売ることを前提に、そのモデルの新車を注文します。
旧モデルではありますが、直前まで最新モデルだった車なので、あえて旧モデルの新車を狙うのもオススメですよ。
新古車の購入時期はいつがオススメ?
先述したように新古車は【4~5月】【10~11月】に多く出回ります。
このシーズンに合わせて新古車を買うのがもっともおトクです。
ただ、ひとつ覚えておきたいことがあり、「月初めと月末では新古車の在庫状況がまったく異なる」ということです。
たしかに新古車は4~5月、10~11月に多く出回りますが、時期の後半に買いに行っても、人気車種であれば売り切れている場合が多くなります。
5月であればゴールデンウィークがありますから、その前に納車を希望する人もたくさんいます。
そのため、安いシーズン中に新古車を買うなら【月初め】に買うのが鉄則です。
また新古車の場合は、新車と比べて登録手続きの手間がかならないため、早くて1週間ほどで納車することもできます。
4月もしくは10月の月初めに最高のスタートダッシュを決めて、欲しい車種を手に入れましょう!
一方で、先ほどご紹介したように【販売店の商戦時期】や【モデルチェンジ後】でもOKです。それぞれ通常月よりは新古車が多く出回るので、タイミングを見計らって購入するのもアリです。
ただ、欲しい車種やグレードがない場合もあるので要注意。
新古車が欲しいときは、急がないなら、1年を通してタイミングをチェックしておくと良いでしょう。「欲しい!」と思ったらすぐに買えるように下調べしておくことが大切です。
まとめ
新古車を買うのにおすすめの時期について解説しました。いかがでしたか?
「とにかく安い!」と言われる新古車ですが、実は時期によって価格にかなりのムラが生まれます。
安く買うには4月か10月がおすすめなので、タイミングを狙ってインターネットなどで探してみてください。
おトクに新古車を買って素敵なカーライフを送りましょう!