1,000cc車ってどんな車?軽自動車では物足りないユーザーは必見!

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1,000ccの車と言えば、昔はマーチ、シャレードが代表的でしたが、ワゴンRの出現で軽自動車に人気を奪われてしまった感があります。近年では、軽自動車業界も飽和状態になっているため、改めて1,000cc車の良さに注目が集まってきています。欧州ではポピュラーなリッターカーについて、今回は紹介していきます。

人気のリッターカーとは?

リッターカーとは、エンジンの排気量が1,000ccクラスのコンパクトカーのことで、ヨーロッパでは日本の軽自動車のような扱いで、国民にとって最もポピュラーな車と言えます。

日本でもワゴンRが登場するまでは、各自動車メーカーでも1,000ccクラスのラインナップが多かったのですが、軽自動車の規格変更が行われてことで、需要が減った感じになってしまいました。日本国内でのリッターカーの位置付けは、1,000cc以下の車とされていますが、軽自動車では物足りないユーザーが購入層となっています。

排気量1000cc以下の小型乗用車

排気量1,000cc以下の小型乗用車をリッターカーと呼んでいますが、普通自動車の中では一番排気量が小さく、軽自動車の次に小さな車のことを言います。

国土や道路が狭い島国の日本では、軽自動車やコンパクトカーの需要が今でも高いのですが、ヨーロッパでは昔からコンパクトカーの需要が高く、日本もヨーロッパの影響で普及したと言われています。

今では軽自動車の普及によってヨーロッパほど1,000cc車の需要は高くありませんが、EV車やエコカー人気によって、ここ最近また1,000ccの人気が徐々に高まってきています。

環境に優しく経済的

1,000cc車の優れた点は、【低燃費】【小回りが利く】【場所を取らない】【維持費が安い】【環境に優しい】という点です。国内で最も人気のある1,000cc車と言えば【トヨタ・ヴィッツ】が挙げられますが、環境に優しいと言われてもなかなか実感がわかない人も多いのではないでしょうか?

環境に優しい車と言えば、CO2削減などよく耳にしますよね?1,000ccの車は小排気量なので、大きな排気量の車と比べてCO2の排出量も少ないのですが、ガソリンを燃焼するので、どうしてもCO2は排出されてしまいます。

各メーカーでは、ガソリンの燃焼効率を上げる努力を日々行って、CO2の排出量を抑えることで燃費も向上するため、環境に優しい経済的な車が生まれることに繋がっています。普通車の中でも1,000cc車は一番排気量が小さいので、CO2の排出量も少なく環境に優しい経済的な車と言えます。

リッターカーは節税にも向いている?

リッターカーは、普通車の中で一番排気量が小さく、税金区分でも軽自動車に次いで安い税金設定の車です。

リッターカーは軽自動車に次いで税金が安い

自動車税は、排気量によって納める税金が違います。

※( )内は2019年10月1日以降に新車登録された車の自動車税額

 

1,000cc以下      :¥ 29,500- (¥ 25,000-)

 

1,000cc超~1,500cc以下:¥ 34,500- (¥ 30,500-)

 

1,500cc超~2,000cc以下:¥ 39,500- (¥ 36,000-)

 

2,000cc超~2,500cc以下:¥ 45,000- (¥ 43,500-)

 

2,500cc超~3,000cc以下:¥ 51,000- (¥ 50,000-)

 

3,000cc超~3,500cc以下:¥ 58,000- (¥ 57,000-)

 

3,500cc超~4,000cc以下:¥ 66,500- (¥ 65,000-)

 

4,000cc超~4,500cc以下:¥ 76,500- (¥ 75,500-)

 

4,500cc超~6,000cc以下:¥ 88,000- (¥ 87,000-)

 

6,000cc超~      :¥111,000- (¥110,000-)

リッターカーは、普通車の中では一番排気量が小さいので、自動車税の区分でも29,500円、2019年10月1日以降の新車登録では25,000円で一番安い税金になっています。同じコンパクトカーでも1,300ccのフィットだと自動車税は34,500円(30,500円)なので、4,500~5,000円ほどリッターカーの方が自動車税が安いことが分かります。毎年納める税金なので、少しでもランニングコストは安い方がいいですよね。

リッターカーの優れたポイント

リッターカーの優れたポイントは、とにかく小回りが利くので、狭い場所でも取り回しが良く、車庫入れや道路での旋回性能に優れているところです。

例えば、1,000cc車のヤリスの最小回転半径は4.8mです。軽自動車のワゴンRの最小回転半径が4.4mなので殆ど変わらないことが数字を見ても分かります。このように、リッターカーは普通車では真似のできない旋回能力を持っていますが、他の優れたポイントをいくつか紹介します。

車内の快適性

リッターカーの車内の快適性ですが、ヤリスを例に挙げると新開発のプラットフォームTNGA(Toyota New Global Architecture)採用で、室内を拡大することで車内空間を確保しています。室内を拡大することで後席の足元スペースに広い空間を作ることができたので、後席に乗車して長距離ドライブをしても疲れにくくなっています。

コンパクトカーとは思えないほど車内が広く、大人が4名乗車しても余裕があるほどの広々空間です。軽自動車では、どんなに車内が広いと言っても4名しか乗車できませんが、1,000cc車のリッターカーだと5名乗れるところも良いですよね。

安全性の向上

最近のリッターカーの安全性能は、昔と比べて格段に進歩しています。各自動車メーカーが「交通事故死傷者ゼロ社会」を目指して安全性能を日々向上させています。

例えば1,000cc車ヤリスの場合、X”Bパッケージ”を除いて先進の安全性能「Toyota Safety Sense」が標準装備(一部オプション設定)され、安全性能でも国内トップクラスを誇っています。自動ブレーキや、アクセルとブレーキの踏み間違いによる事故を防ぐ加速抑制装置などを搭載し、ドライバーのうっかりミスをサポートしています。

また、エアバッグも昔は運転席と助手席に付いていれば安全とされていましたが、最近ではWエアバッグに加えて、カーテンシールドエアバッグも追加されるなど、エアバッグによる衝撃を緩和するようにもなっています。

万が一、歩行者と衝突してしまった場合でも、フロントバンパーやボンネットが歩行者の衝撃を吸収する構造で、車体に歩行者の脚や頭がぶつかってもダメージを最小限に抑えることができます。

昔のボディ構造は頑丈だけが取り柄でしたが、最近の1,000cc車は衝突してもボディが衝撃を吸収する作りになっているので、極端な話ボディがグチャグチャになっても、コクピット部分は丈夫で、車内の人の身の安全が確保される仕組みです。

パワフルな発進と加速

リッターカーは排気量が1,000ccしかありませんが最高出力が70馬力前後の車が多く、1トンを切る軽いボディなので信号待ちのゼロ発進からでも十分な加速を感じることができます。

急勾配ではさすがにエンジン音が気になりますが、少々の坂道なら違和感なく登ることができるので、普段使いならストレスなく運転することができます。

セカンドカーを検討している人にも人気

車の所有傾向は、一家に一台の時代ではなく、最近の家庭では一人一台の時代になっています。旦那さんの車と奥さんの車をそれぞれ一台ずつ所有している家庭でも、1,000ccのリッターカーは、自動車税や燃費面でも安いので、ランニングコストを考えるとセカンドカーとして注目を浴びているのも理解できます。

小回りが利きやすい

先ほども少し触れましたが、1,000cc車のヤリスで最小回転半径が4.5mしかなく、この数字は最小回転半径を利点に挙げている軽自動車と変わらない数字です。狭い道路でのUターンや、狭い場所で駐車するときなど、小回りが利くのが1,000cc車の魅力と言えます。運転が苦手な人でも、取り回しがいいので不安なく運転することができます。

安定した走りで女性にも人気

1,000cc車の購入層は、圧倒的に女性の方が多いです。やはり普段使いで買い物や食事に出掛けやすいボディサイズで、駐車場の大きさや高さなども気にしなくて良いところも人気の理由ではないでしょうか?

最近の1,000cc車は、ボディデザインも女性をターゲットにしているので、可愛いくてオシャレなデザインが多いですし、インテリアも女性が使いやすいように考えて作られています。

排気量1000ccのオススメの車

排気量が1,000cc以下のオススメな車を最新車種や輸入車も含めて数台紹介します。

トヨタ・ヤリス

それまで日本国内では「ヴィッツ」という車名で人気だったトヨタのコンパクトカーが、2020年2月のフルモデルチェンジを機に、海外で使用されていた「ヤリス」という車名に変更されて登場。

改良された1.0L 3気筒エンジンや新開発のプラットフォームTNGA(Toyota New Global Architecture)を採用し、高剛性・低重心化によりコンパクトカーの軽快な走りに一層磨きがかかり、軽量化により低燃費を実現しています。

ヤリスの1,000ccエンジンでのグレードは、エントリーグレードの「X”Bパッケージ”」、「X」、「G」の3タイプ。駆動方式はFFの2WDのみとなります。

【Gのスペック】
全長(mm):3,940
全幅(mm):1,695
全高(mm):1,500
ホイールベース(mm):2,550
最小回転半径(m):4.8
室内長(mm):1,845
室内幅(mm):1,430
室内高(mm):1,190
車両重量(kg):970
最高出力(PS/rpm):69/6,000
最大トルク(kgf・m/rpm):9.4/4,400
WLTCモード燃費(km/L):20.2
新車価格(税込):1,613,000円

トヨタ・ライズ

トヨタ・ライズは2019年11月5日に新登場したコンパクトクロスオーバーSUVです。製造はトヨタの子会社であるダイハツが手掛けており、ダイハツ・ロッキーは兄弟車。そのためトヨタ車でありながらベースはダイハツの技術で作られています。

SUVというカテゴリーは10年以上前から人気があり、トヨタ・ライズは発売と同時に大人気で同社のヤリスと販売台数を競い合い、月によってはライズが国産車の販売台数トップになるほどです。

キーンルックのエクステリアに使い勝手の良いインテリア、パワフルな1.0L 3気筒ターボエンジン、新開発のプラットフォームDNGA(Daihatsu New Global Architecture)を採用による高剛性・低重心・軽量化と、ライズには売れる要素が満載です。

ライズのグレードは、エントリーグレードの「X」をはじめ「X”S”」、「G」、「Z」の4タイプ。駆動方式は全グレードFFの2WDと4WDが設定されています。

【G(2WD)のスペック】
全長(mm):3,995
全幅(mm):1,695
全高(mm):1,620
ホイールベース(mm):2,525
最小回転半径(m):4.9
室内長(mm):1,955
室内幅(mm):1,420
室内高(mm):1,250
車両重量(kg):970
最高出力(PS/rpm):98/6,000
最大トルク(kgf・m/rpm):14.3/2,400~4,000
WLTCモード燃費(km/L):18.6
新車価格(税込):1,985,000円

トヨタ/パッソ

トヨタのパッソは、純粋なトヨタの車ではなく正式には、ダイハツからのOEMされているリッターカーです。兄弟車のダイハツのブーンとあまり見分けがつきませんが、良く見るとエンブレムに違いがあるだけで、後はほとんど同じ車です。女性をターゲットにした1,000cc車なので、ボディカラーを豊富に用意していることが特徴です。

またパッソにはフロントマスクがシャープな印象のノーマルモデルと、丸目のヘッドライトでやわらかい印象を持つ「MODA」という2種類のデザインが用意されています。

パッソのグレードは、ノーマルモデルではエントリーグレードの「X」をはじめ「X”S”」、「X”Lパッケージ・S”」、「X”Gパッケージ”」の4タイプ、MODAではスタンダードの「MODA」と「MODA”Gパッケージ”」の2タイプを用意。駆動方式は全グレードFFの2WDと4WDが設定されています。

【MODA”Gパッケージ”(2WD)のスペック】
全長(mm):3,680
全幅(mm):1,665
全高(mm):1,525
ホイールベース(mm):2,490
最小回転半径(m):4.6
室内長(mm):1,975
室内幅(mm):1,420
室内高(mm):1,270
車両重量(kg):910
最高出力(PS/rpm):69/6,000
最大トルク(kgf・m/rpm):9.4/4,000
WLTCモード燃費(km/L):21.0
新車価格(税込):1,727,000円

ダイハツ・トール

ダイハツ・トールはミニバンのように乗りやすいハイトワゴンのコンパクトカーです。また親会社のトヨタにOEM供給されていて、トヨタでは「ルーミー」という車名で販売されています。

トールはその名の通り、車高が1,735mmとコンパクトカーとしてはとても背が高くなっています。また後席はスライドドアを採用していることから、使い勝手がとても良くなっています。Mサイズミニバンほど大きさは要らないという人にとってはピッタリの車です。

エンジンはNAとターボの2タイプがあるので、近所の買い物やお子さんの送り迎え程度に乗る人ならNA、遠出などで高速道路を利用する人ならターボと選択肢があるのも嬉しいところです。

トールのグレードは、エントリーグレードの「X」をはじめ「G」、「Gターボ」、「カスタムG」、「カスタムGターボ」の5タイプ。駆動方式はFFの2WDと4WDを用意していますが、4WDはNAエンジンのみとなっています。

【カスタムGターボのスペック】
全長(mm):3,705
全幅(mm):1,670
全高(mm):1,735
ホイールベース(mm):2,490
最小回転半径(m):4.7
室内長(mm):2,180
室内幅(mm):1,480
室内高(mm):1,355
車両重量(kg):1,110
最高出力(PS/rpm):98/6,000
最大トルク(kgf・m/rpm):14.3/2,400~4,000
WLTCモード燃費(km/L):16.8
新車価格(税込):2,046,000円

スズキ/XBEE

軽自動車で人気のスズキ/ハスラーの1,000ccバージョンのXBEEです。遊び心満載のSUVで、普段使いはもちろんですが、海に山にキャンプへ出掛けたくなること間違いなし!

エンジンは、話題のマイルドハイブリッド搭載で、1,000ccターボエンジンを電気モーターがアシストするタイプで、1500ccクラス以上の走行性能です。

クロスビーのグレードはエントリーグレードの「HYBRID MX」をはじめ「HYBRID MV」、「HYBRID MZ」の3タイプ。駆動方式は全グレードFFの2WDと4WDが設定されています。

【HYBRID MZ(2WD)のスペック】
全長(mm):3,760
全幅(mm):1,670
全高(mm):1,705
ホイールベース(mm):2,435
最小回転半径(m):4.7
室内長(mm):2,175
室内幅(mm):1,355
室内高(mm):1,280
車両重量(kg):960
最高出力(PS/rpm):99/5,500
最大トルク(kgf・m/rpm):15.3/1,700~4,000
WLTCモード燃費(km/L):18.2
新車価格(税込):2,062,500円(2,106,500円)
※( )の価格は2トーンルーフ仕様車/3トーンコーディネート仕様車の場合

フォルクスワーゲン/up!

フォルクスワーゲン史上、最も小さいコンパクトカーです。フォルクスワーゲンのコンパクトカーと言えば、フォルクスワーゲンポロが頭に浮かびますが、そのポロよりもコンパクトサイズのフォルクスワーゲン/up!

名前もユニークですが、サイズ感と言い日本の女性が喜びそうなエクステリアで、日本の道路事情に合ったリッターカーです。しかも、価格がほぼ国産車並みの1,587,000円~なので、購入しやすい価格設定なのも魅力となっています。

up!のグレードですが2ドアと4ドアの2タイプある「move up!」、アルミホイールを履くハイグレードの「high up!」、そしてクロスオーバータイプの「cross up!」の3タイプを設定。駆動方式は全車FFの2WDです。乗車定員が4名なのが残念です。

【move up!(4ドア)のスペック】
全長(mm):3,610
全幅(mm):1,650
全高(mm):1,495
ホイールベース(mm):2,420
最小回転半径(m):4.6
室内長(mm):不明
室内幅(mm):不明
室内高(mm):不明
車両重量(kg):950
最高出力(PS/rpm):75/6,2000
最大トルク(kgf・m/rpm):9.7/3,000~4,300
JC08モード燃費(km/L):22.0
新車価格(税込):1,875,000円~

トヨタ/ヴィッツ

先ほども例に出した、日本を代表するリッターカーのヴィッツです。マーチ、フィットと並んで国内三大コンパクトカーに称されるヴィッツですが、現在でもその人気は衰えを見せず、ハイブリッドモデルが登場してからは更に人気が加速してます。

アウディ/Q2 1.0 TFSI

高級車のイメージが強いアウディから1,000cc車が販売されています。ドイツの高級自動車ブランドの中では、アウディだけが唯一、リッターカーを販売しています。SUVのリッターカーと言うことで、日本だけではなく世界中で販売台数を伸ばしている今、注目の1,000ccリッターカーです。

アウディ・Q2 の1.0リッターエンジンでのグレードは、「30 TFSI」と「30 TFSI sport」の2タイプ。駆動方式はアウディとしては珍しいFFの2WDのみとなります。

【30 TFSI sportのスペック】
全長(mm):4,200
全幅(mm):1,795
全高(mm):1,500
ホイールベース(mm):2,595
最小回転半径(m):5.1
室内長(mm):不明
室内幅(mm):不明
室内高(mm):不明
車両重量(kg):1,310
最高出力(PS/rpm):116/5,000~5,500
最大トルク(kgf・m/rpm):20.4/2,000~3,500
JC08モード燃費(km/L):19.8
新車価格(税込):3,860,000円

まとめ

今、一番売れているトヨタ・ヤリスを例えに出して1,000ccの車について紹介してきましたが、軽自動車では物足りない人やセカンドカーとして人気のあるコンパクトカーです。

軽自動車よりも走行性能や居住性や静粛性に優れたリッターカーですが、ハイブリッド車が主流となってきている今こそ、経済面や環境面で優れた1,000cc車が更に注目を集めるでしょう。軽自動車からの乗り換えを考えている人は、ランニングコストが安い1,000ccがオススメです。