2000ccクラスの車の税金は意外と安い?高い?実際に計算してみた!

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自動車にかかる税金は少し複雑な印象です。自動車税は毎年通知が来るので把握していても、その他は気付かないうちに支払っていることが多いもの。2000ccクラスだとどのくらい払うことになるのでしょうか?計算してみました。

一番人気の高い2000ccクラスの自動車税

自動車を走らせるには道路を作り、維持管理し、信号や標識を設置するといった様々な整備が必要であるため自動車税を支払うことは自動車を保有している人の義務です。

自動車税は自動車を所有している人すべてに請求されます。車検を通しているか、公道を走行しているかにかかわりなく保管していれば自動車税を支払わなければなりません。

自動車税の納付先は都道府県です。自動車税の金額の基準は排気量。500㏄単位で納税額は異なります。では、2000㏄の車の自動車税はどれほど支払わなければならないのでしょうか。

排気量2000cc~2500ccの税額

自動車税の金額は排気量別に定められていて、500cc増えるごとに一段階ずつ金額が増えていくようになっています。2000〜2500ccクラスの自動車税は43,500円です。

<自動車税の税額(自家用)>

総排気量 税額
2019年10月1日以降に新規初回登録を受けた車 2,000㏄超2,500㏄以下 43,500円
2019年10月1日以前に新規初回登録を受けた車 2,000㏄超2,500㏄以下 45,000円

エコカーの自動車税

「エコカー減税」という言葉を聞いたことがおありでしょうか。自動車税に関しては対応しているエコカー減税はありません。しかし、「グリーン化特例」を適用されるケースがあります。

環境性能の優れた自動車は自動車税が50~75%減税される制度です。現在、2019年4月1日から2021年3月31日に新車新規登録を行った場合に限り適用されます。

ただし、新車登録から13年または11年を超えている普通車は概ね15%重課されることになっているため注意が必要です。この機会に環境性能の高い自動車に買い替えて維持費を節約するのも一つの手ですね。

減税が75%の場合

  • 電気自動車
  • 燃料電池自動車
  • 天然ガス自動車
  • プラグインハイブリッド自動車
  • グリーンディーゼル乗用車

上記の乗用車は概ね75%自動車税が軽減されます。

また、ガソリン車・LPG車であっても次の条件を満たしていれば概ね75%減税対象車となります。

  • 平成17年排出ガス規制75%低減または平成30年排出ガス規制50%低減
  • 令和2年度燃費基準+30%達成

減税が50%の場合

減税が50%になるのは次の基準を満たしている対象車です。

  • ガソリン車・LPG車
  • 平成17年排出ガス規制75%低減または平成30年排出ガス規制50%低減
  • 令和2年度燃費基準+10%達成

2000㏄以上の人気車種5種類の自動車税例を紹介

2000㏄以上の車種にはどのような車があり、どれほどの自動車税を毎年支払わなければならないのでしょうか。ここでは、5つの車種を取り上げて維持費について簡単に取り上げてみましょう。

日産セレナ

日産セレナの排気量は1,500㏄と2,000㏄の2種類があります。

セレナ 1.2 e-POWER ハイウェイスターは1,500㏄なので自動車税は31,600円。しかし、2,000㏄以上のグレードになると36,200円となります。

セレナe-POWERはグリーン化特例が適用されます。そのため75%減税されて-25,000円となるのです。

トヨタアルファード

トヨタアルファードの排気量は2,500㏄と3,500㏄。

2,500㏄のグレードの自動車税は41,200円、3,500㏄のグレードの自動車字は53,100円となります。

ただし、次のグレードはエコカー減税対象車であるため、自動車税はグリーン化特例が適用されるのでおすすめです。

  • HYBRID X
  • HYBRID Executive Lounge
  • HYBRID Executive Lounge S
  • HYBRID G“F Package”
  • HYBRID G
  • HYBRID SR“C Package”
  • HYBRID SR
  • HYBRID S

上記のグレードのアルファードはグリーン化特例75%減税の対象車です。

日産エクストレイル

エクストレイルの排気量は2,000㏄です。2,000㏄の自動車税は36,200円。しかし、エクストレイルのハイブリッドグレードはエコカー減税対象車となるためグリーン化特例が適用されます。

エクストレイルのDAA-HT32・DAA-HNT32の形式モデルは自動車税が50%減税されます。つまり毎年18,000円の自動車税が課税されるのです。

ホンダステップワゴンスパーダ

ステップワゴンスパーダの排気量は1,500㏄と2,000㏄の2種類です。2,000㏄の場合の自動車税は36,200円。

ステップワゴンスパーダはどのグレードでもグリーン化特例は適用されません。ただし自動車重量税はエコカー減税対象車となっていますので維持費を節約できるといえます。

トヨタハリアー

ハリアーの排気量は2,000㏄と2,500㏄の2種類です。2,000㏄の場合は36,200円、2,500㏄の場合は41,200円の自動車税が課税されます。

次に挙げるハリアーのグレードはグリーン化特例75%低減が適用されるので9,000~10,000円の自動車税となるのです。

  • Z“Lether Package”
  • Z
  • G“Lether Package”
  • G
  • S

2000ccの車両の自動車重量税

自動車重量税とは自動車の種類や重さに応じてかけられている税金。自家用車の場合は0.5t単位で納税金額が決められていますが、3t以上になると同一料金です。

重い道路ほど道路を傷めますので、重い自動車が公共の道路を走るときの劣化を補填するために自動車重量税を支払わなければなりません。自動車重量税は国に対して支払います。

2000ccの車両の重さの目安

自動車重量税の金額は車重によって決められていて、2000ccクラスの場合、1500kg〜2500kgが一般的です。

2000㏄クラスの中で1000kgも車重の差がある理由は2000ccのエンジンの汎用性の広さにあります。アルファード、スバルWRX、ベンツC、Eクラスなど、2000ccクラスのエンジンは幅広く採用されています。

一方、走り重視のスポーツカーは軽量化されているため1500〜1800kg、高級サルーンであれば1700〜2000kg、ミニバンでは1800〜2500kg前後が目安ということになります。

以前は、コンパクトカーに2000ccのエンジンが積まれていていることもあったため、中古車も入れるとその幅はさらに広がります。

近年では、メーカーが自動車を開発する際に、同じモデルの後継機種を以前よりも小さく作るダウンサイジングブームにより、車の排気量は各モデルとも減少傾向にあります。

車体を小さくすることで、排気量も引き下げられているということですね。近年のこのような傾向は一種のブームと呼ばれてはいますが、各国の環境性能基準がどんどん高くなりダウンサイジングせざるを得なかったと見る方が自然な気がします。

重さに対してかかる税金

車の重さによって変わる自動車重量税の金額は以下のようになります。新車登録時の金額となっていますので、初回車検時以降は2/3の金額で大丈夫です。

<自動車重量税の税額【3年自家用乗用車】>

車両重量 自動車重量税
0.5t以下 12,300円
~1t 24,600円
~1.5t 36,900円
~2t 49,200円
~2.5t 61,500円
~3t 73,800円

 

<自動車重量税の税額【2年自家用乗用車】>

車両重量 自動車重量税
0.5t以下 8,200円
~1t 16,400円
~1.5t 24,600円
~2t 32,800円
~2.5t 41,000円
~3t 49,200円

2000ccクラスの車両(1500kg〜2500kg)に当てはめると、1年間当たりに支払う自動車重量税は12,300円~20,500円になります。

エコカーの場合の自動車重量税の減税額

自動車重量税もエコカー減税の対象となり、車種によっては減税が受けられます。免税(100%)、75%、50%、25%の4段階の減税です。先ほどの表に75%の減税が適用されると以下のようになります

自動車重量税(75%減税)

<自動車重量税の税額【2年自家用乗用車】>

車両重量 75%減税 50%減税 25%減税
0.5t以下 1,200円 2,500円 3,700円
~1t 2,500円 5,000円 7,500円
~1.5t 3,700円 7,500円 11,200円
~2t 5,000円 10,000円 15,000円
2.5t 6,200円 12,500円 18,700円
3t 7,500円 15,000円 22,500円

 

75%も減額されるとかなり数値が小さくなるのがわかりますね。アルファードのハイブリッド車の場合は、免税対象ですので0円の支払いになります。

この減額は登録時のもので、車検実施時にはエコカー税率、免税の2種類の減税となります。

経過年数で増える自動車重量税

13年経過した2000ccの自動車重量税

1つの節目は13年経過です。ここでいう13年経過とは、車検証に記載されている初度登録年月から12年11ヶ月を経過した時点を指します。

自動車重量税(2年分、13年経過)
・〜500kg以下 11,400円
・〜1000kg以下 22,800円
・〜1500kg以下 34,200円
・〜2000kg以下 45,600円
・〜2500kg以下 57,000円
・〜3000kg以下 68,400円

なんと、4割近い割増税額です。13年経過ぐらいだと、あまり運転されていない車は、まだまだ乗れるものも多いのではないでしょうか。しかし税金がこれだけ増えるとなると、少し考えなければならないかもしれませんね。

18年経過した2000ccの自動車重量税

2段階目は18年経過時となります。18年経過は、車検証記載の初度登録年月から17年11月を経過した時点です。

自動車重量税(2年分、18年経過)
・〜500kg以下 12,600円
・〜1000kg以下 25,200円
・〜1500kg以下 37,800円
・〜2000kg以下 50,400円
・〜2500kg以下 63,000円
・〜3000kg以下 75,600円

13年未満と比べて、5割ほどの増額となります。古い車に乗り続けるのも楽ではありません。

このように、経過年数による増額が生まれたのはどうしてなのでしょうか?それは、長年乗り続けていると環境に負荷が大きいので、環境性能の高いエコカーなどの購入を促進するという理由もあるのかもしれません。

一方で、車をどんどん乗り換えることによる弊害があることも事実です。新車を製造するのには温室効果ガスが排出されています。日本で乗らなくなった車は、海外で売られ乗り続けられることも多いため、車を乗り換えることが環境問題の改善につながるわけではないという声も聞かれます。

これらの問題に答えはありませんが、税金が我々の生活に重くのしかかってくることは確かです。

エコカー減税の適用期間

エコカー減税とは自動車に関わってくる税金を安くするために国が提案している政策のことです。環境性能が高く燃費が良い車はクリーンな車として高く評価されています。

そのような車の普及を応援するために、また自動車産業をリーマンショックから守るために2009年からエコカー減税は行われているのです。

エコカー減税の対象になるのは自動車取得税と自動車重量税ですが、自動車取得税は2019年10月から環境性能割へと名を変えています。環境性能割は環境性能の度合いに応じて割合が減ります。

エコカー減税が適用される期間

エコカー減税ははじめ3年ほどの限定制度とされていましたは現在でも有効です。また、2019年10月に消費税が10%増税されたことに伴ってエコカー減税は適用期間が延長されたものもあります。

エコカー減税

自動車取得税:2019年4月1日~2019年9月30日
自動車重量税:2019年5月1日~2021年4月30日

2019年10月1日より自動車取得税に替わって環境性能割が適用されています。燃費性能に応じて登録者は0~3%の税額を支払わなければなりませんが、エコカー0%つまり無課税になることが多いでしょう。

グリーン化特例

自動車税:2019年4月1日~2021年3月31日

3ナンバーと5ナンバーの税額の違いはあるか?

見てきたように、自動車税と自動車重量税はそれぞれ排気量と車両重量によって税額が決まっています。それでは、車の大きさを分類している3ナンバーと5ナンバーでは税額に違いがあるのでしょうか?

小型乗用車に分類される5ナンバーとは

それではナンバープレートの違いはどこで判断されるのでしょうか?5ナンバーであるためには以下の基準を満たす必要があります。

5ナンバーの要件
・総排気量2000cc以下
・全長4700mm以下
・全幅1700mm以下
・全高2000mm以下

これらの数値から1つでも外れると、5ナンバーから外れ3ナンバーとなります。小型乗用車という呼び名がついていますが、SUVでもミニバンでもこの範囲に収まるものは小型乗用車です。

普通乗用車に分類される3ナンバーとは

先ほどの5ナンバーの要件を1つでも超える車は全て3ナンバーとなります。同じ車種でもグレードによって若干車両サイズや排気量が異なることで、3ナンバーと5ナンバーそれぞれに分類されることがあります。

両者による税金の違い

実は、同じ登録自動車であれば、3ナンバーでも5ナンバーでも違いがありません。車には他に、自動車取得税、消費税などが考えられますが、自動車取得税と消費税は車の購入費用に対してかかる税金です。

排気用や重量が重くなりがちなところから、3ナンバー車の維持費が高くなると思っている方もあるかもしれません。燃費による維持費は確かに高いのですが、技術の進歩により3ナンバーでも燃費のいい車はたくさんあります。

税金による維持費は変わりませんので、必ずしも3ナンバーが高くつくとは限らないのです。

 

まとめ

2000ccの税金は意外と安かった!と言いたいところなのですが、これは車種によるところが多いのです。

今回参考に使わせてもらったアルファードはハイブリッドエンジンを採用しているのです。エコカー減税を受けられる前提で開発されていると言っても過言ではありません。

ですので、全ての2000ccクラスで税金が安いとは限りません。アルファードより小さな車体の車でも、純粋なガソリンエンジン搭載車では高い税金が課される可能性があります。

まして年式の古い中古車に乗ろうというのであれば、確実に高額なものになってしまうでしょう。

ただ、どうしても好きな車なら覚悟して乗るのも一案と考えます。節約は大切ですが、損得にとらわれすぎては大切なもの見失ってしまいかねません。

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