「車を購入するのにどれほどのお金が必要なのだろう」と気になったことはありませんか?新生活がスタートしたり、家族が増えたりするタイミングでマイカー購入を検討する人がいます。
「今の収入で車を買って維持していけるだろうか」と不安になりますか?新車や中古車を購入するとにかかるお金をまとめたので、ぜひ参考になさってください。
【まとめ】新車購入時にかかる費用
新車を購入する前に一番気になるのは費用です。車両本体にかかるお金だけではなく、税金を含めた様々な費用を考慮しなければなりません。車を購入した後も、維持するためにはまとまったお金が必要です。
まず、新車を購入する予算として車両価格以外に知っておきたい費用について解説します。
自動車重量税
[box class=”green_box” title=”自動車重量税とは?”]車両の総重量に応じて決められている自動車税。0.5トンごとに金額が設定されていて、軽自動車は一律です。[/box]自動車重量税は環境性能に応じて減税措置が取られます。経過年数に応じて重課されますが、新車購入の際は気にしなくてよいでしょう。最初に支払う自動車重量税は初回車検までの3年分です。
[box class=”glay_box” title=”自動車重量税の金額”]重量 | 免税 | 50%減 | 25%減 | 軽減なし |
---|---|---|---|---|
0.5トン以下 | 0円 | 3,700円 | 5,600円 | 12,300円 |
~1トン | 0円 | 7,500円 | 11,200円 | 24,600円 |
~1.5トン | 0円 | 11,200円 | 16,800円 | 36,900円 |
~2トン | 0円 | 15,000円 | 22,500円 | 49,200円 |
~2.5トン | 0円 | 18,700円 | 28,100円 | 61,500円 |
~3トン | 0円 | 22,500円 | 33,700円 | 73,800円 |
自動車税(軽自動車税)
[box class=”green_box” title=”自動車税とは?”]自動車を所有しているすべての人に支払いが義務付けられている税金。車の総排気量ごとに金額が決められています。[/box]4月はじまりの年度途中で車を購入した場合、軽自動車は翌年度から軽自動車税を市区町村に支払います。普通自動車は月割り計算をして翌月から3月までの自動車税を都道府県に支払います。
[box class=”glay_box” title=”自動車税の金額”]総排気量 | 金額 | |
自家用乗用車 | 1,000㏄以下 | 25,000円 |
1,000㏄超~1,500㏄以下 | 30,500円 | |
1,500㏄超~2,000㏄以下 | 36,000円 | |
2,000㏄超~2,500㏄以下 | 43,500円 | |
2,500㏄超~3,000㏄以下 | 50,000円 | |
3,000㏄超~3,500㏄以下 | 57,000円 | |
3,500㏄超~4,000㏄以下 | 65,500円 | |
4,000㏄超~4,500㏄以下 | 75,500円 | |
4,500㏄超~6,000㏄以下 | 87,000円 | |
6,000cc超 | 110,000円 | |
自家用乗用軽自動車 | 一律 | 10,800円 |
グリーン化特例の対象になるエコカーを購入する場合は、自動車税が最大75%減税されます。
環境性能割
[box class=”green_box” title=”環境性能割とは?”]以前は「自動車取得税」と呼ばれていた。新車を購入するときに車両の取得価額に環境性能割の税率をかけた金額を支払います。[/box]
環境性能割の税率は燃費性能にかかっています。自家用の普通自動車を購入する場合の環境性能割は0%~3%です。
[box class=”glay_box” title=”取得価額の計算方法”]課税標準基準額+オプション費用(1,000円未満切り捨て)※課税標準基準額:「自動車取得税の課税標準基準額及び税額一覧表」に基づく[/box]
消費税
普段のお買い物で気にかけている消費税。現在の税率は10%です。車両本体価格やオプション費用に10%の税金が課せられます。
自動車リサイクル料
[box class=”green_box” title=”自動車リサイクル料とは?”]自動車を廃車にする時に必要な費用。シュレッダーダスト・エアバッグ類・フロン類のリサイクルとシステム運営のための費用が含まれています。[/box]自動車を新車購入するときに、廃車時のための料金を前払いします。車種ごとのリサイク料金額はホームページで確認できます。
自賠責保険料
[box class=”green_box” title=”自賠責保険料とは?”]自動車を所有するすべての人が加入を義務付けられている保険。強制保険です。[/box]自賠責保険に加入していない車は一般道を走行できません。万が一、交通事故が起きた時に被害者を最低限救済するための保障。最低限ですから、さらに厚い補償ができる任意保険への加入も強くすすめられています。
新車を購入するときは初回車検までの3年分の自賠責保険料を支払います。
[box class=”glay_box” title=”自賠責保険料の金額”]36か月 契約 |
37か月 契約 |
|
---|---|---|
自家用乗用自動車 | 29,520円 | 30,710円 |
軽自動車 | 28,910円 | 29,550円 |
新車購入時にかかる代行費用とは?
時間がなくて自分ではできない、面倒だから販売会社にやってほしいという手続きは代行可能です。新車を購入するときに何らかの手続きを代行してもらうなら、そのための費用も用意しなければなりません。
登録代行費用
新車を購入すると、新しい所有者を登録する手続きが必要です。登録手続きは車を販売しているお店やディーラーが代行できます。かかるお金は印紙代・代行手数料を含めて約10,000~30,000円です。
車庫証明取得代行費用
普通自動車を購入すると、車を保管する場所を登録する必要があります。つまり、「車庫証明書」を取得しなければなりません。
警察署で簡単に手続きができますが、受付時間内に行ける時間の余裕がない場合は代行してもらえます。販売店やディーラーに代行依頼すると10,000円~20,000円のお金が必要です。
納車費用
新車の購入契約が済むと、実際に乗れるようになるまで2週間~2か月かかります。納車日として予定されている日に仕事や何か用事が入っている場合は、自宅に納車してもらうよう依頼できます。
販売店の近隣地域に住んでいるなら5,000円~10,000円が相場。遠方への納車は10,000円~30,000円かかります。購入時にかかるお金を節約したいなら、お店に引き取りに行くのがおすすめ。
下取り代行費用
今乗っている車を下取りに出して、新車を購入するケースもあります。販売店やディーラーに下取りを依頼すると、代行費用が必要です。
どの業者を利用するかによって、下取り代行費用は違います。一般的には5,000円~10,000円が相場。買い替えの際に、別の買取業者やディーラーに車を持っていって下取りを依頼するのは面倒ですので代行利用者は多いです。
中古車購入時の諸費用とは?
車を購入するときにかかるお金をできるだけ節約するために、中古車を検討している方もいます。ある程度決めている予算の範囲内で購入しようと考えているはずです。
では、新車と違い中古車を購入するときにはどのようなお金が必要なのでしょうか。
法定費用
[box class=”green_box” title=”法定費用とは?”]- 自動車重量税
- 自賠責保険料
- 自動車税
- 消費税
- 環境性能割
- リサイクル料金[/box]
中古車を購入するときに必要な法定費用は、ほとんど新車購入時と同じです。ただし、初回車検は過ぎているので自賠責保険料や自動車重量税は2年分を支払います。
[box class=”glay_box” title=”自賠責保険と自動車重量税の金額”]24か月 契約 |
25か月 契約 |
|
---|---|---|
自家用乗用自動車 | 21,550円 | 22,210円 |
軽自動車 | 21,140円 | 21,780円 |
重量 | 免税 | 50%減 | 25%減 | 軽減なし |
---|---|---|---|---|
0.5トン以下 | 0円 | 2,500円 | 3,700円 | 8,200円 |
~1トン | 0円 | 5,000円 | 7,500円 | 16,400円 |
~1.5トン | 0円 | 7,500円 | 11,200円 | 24,600円 |
~2トン | 0円 | 10,000円 | 15,000円 | 32,800円 |
~2.5トン | 0円 | 12,500円 | 18,700円 | 41,000円 |
~3トン | 0円 | 15,000円 | 22,500円 | 49,200円 |
代行費用
中古車を購入するときも、名義変更などの様々な手続きが必要です。販売店や行政書士に代行してもらうときには代行手数料を支払わなければなりません。
[box class=”glay_box” title=”代行費用の相場”]登録代行 | 20,000円~50,000円 |
車庫証明取得 | 10,000円~20,000円 |
納車(陸送) | 5,000円~30,000円 |
クリーニング | 30,000円~50,000円 |
中古車購入時には車検状態に注意しよう
中古車を購入するときには車両本体価格や諸費用ばかりに目が行きがちです。しかし、購入後に高額なお金が必要になるケースもあるので要注意。車検状態や車検期日をチェックしましょう。
[box class=”green_box”]- 車検整備付き:法定24カ月定期点検整備以上の整備料金込み
- 車検整備別:法定24カ月定期整備以上の整備料金が別途必要[/box]
車検整備にかかったお金が車両本体価格や諸費用に含まれていない場合は注意しましょう。また、車検期日が表示されている場合、期日が近いと購入後すぐに車検費用が必要です。
車の購入費用を安くするコツ
新車か中古車かにかかわらず、車を購入するときには高額なお金が必要になります。「可能な限り節約したい」と思われるでしょう。節約できない固定の法定費用はさておき、コツをつかんで料金を抑える方法を紹介します。
車両代金の交渉をする
車の購入にかかるお金で最も割合が大きいのは、車両代金。ディーラーや販売店のキャンペーンなどを利用して、車両代金を値引きしてもらいましょう。決算期間近のセール時期がおすすめです。
代行費用を節約する
自宅への納車や車庫証明の取得、名義登録などの手続きをできる限り自分で行いましょう。数千円~数万円の節約になります。
下取りや買取を利用する
車の買い替えで新車や中古車を購入するなら、今乗っている車を売却しましょう。下取りよりも買取がおすすめ。特に人気の車種や純正オプション付き、走行距離が3万㎞以内などの高価買取ポイントがあれば、高値を期待できます。
購入せずにカーリースを利用する
「自動車は必要だけど、購入するとたくさんのお金がかかる」と困っている方にはカーリースがおすすめです。カーリースは、リース会社が購入している自動車を貸してもらうサービス。
法定費用や車検費用などを含んだ月額料金で新車に乗れるので便利です。契約した期間乗り続けたら、その後に買い取ることも可能。
車の購入費用は賢く節約しよう!
車を購入するときの予算をなかなか決められず悩んでいましたか?ぜひ、本記事でまとめた必要な費用を参考にして、自分の経済力の範囲内で購入できる車を探してみてください。
税制改正により、自動車税の引き下げや環境性能割の導入が行われました。諸費用の見方が分からない方は、本記事の解説を見ていただければと思います。
エコカーを選べば税金を節約できますし、工夫次第では車両価格の値引きも可能です。賢く予算を立てて、自動車を購入する時期を見極めましょう。