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アルテッツアを賢く売るには?人気の秘密と査定額アップの秘訣

買取り市場でも注目のアルテッツアは、現在も多くのマニアによって大切に乗られ続けている、1990年代終盤に登場した名車です。新車当時は、それなりに高価な車でしたが、生産中止から10年を過ぎ、手ごろな価格の中古車が多く出回っています。若い車好きの間で人気のトヨタ アルテッツア。その魅力や、高く買取りしてもらうポイントを解説します。

目次

アルテッツァの特徴

アルテッツアが、今でも多くの車好きから、熱い視線を浴びている理由は、運転して楽しい車だからです。アルテッツアは、どちらかというとシンプルなスタイリングで、一見すると、平凡な小型の4ドアセダンに見えます。ところが、ボンネットの下には、スポーツ好きのカーマニアが胸を躍らせる、ホットなパワーユニットを搭載。

ただ見ているだけでも、ワクワクせずにはいられない、アルテッツアの特徴を紹介します。

FRのスポーツセダンとして登場

1998年に登場したアルテッツアは、5ナンバーサイズでシニア層に人気のセダン、<プログレ>とプラットフォームを共有する、FR(前エンジン後輪駆動)のスポーツセダンです。プログレが小さなクラウンなら、アルテッツアは、トヨタが作った<BMW3シリーズセダン>。

当時、アルテッツアが気になった、BMW328iクーペのオーナーが、販売する<ネッツトヨタ>のショールームを訪問。接客をしたトヨタの若い営業マンに、「なぜ、ウチに来たの?」といったオーラを出されて、気まずい思いをしたという実話もあります。アルテッツアは、サスペンションもプログレと共通の、前後ダブルウィッシュボーン

とはいえ、プログレをベースに、ただ内外装を変えただけではありません。快適で上質な乗り味を追求したプログレに対し、アルテッツアは、走りの性能を徹底的に磨き上げた車になっています。

スポーツセダンとして人気車種

アルテッツアに搭載されるのは、2,000cc 直列4気筒DOHCの3S-GE型で、トヨタの可変バルブタイミング機構<VVT-i>を装備したスポーティーなエンジンです。トランスミッションは、6速マニュアルと5速ATで、それぞれエンジンのチューニングが異なります。6速マニュアル仕様のエンジンには、チタンバルブを採用し、最高出力210ps、最大トルク22.0kg.mを発生。

1,360kgの車両重量では、それほどパワフルではないものの、一般的なドライバーでも扱いやすいパワー特性から、サーキットではワンメイクレースで大活躍します。アルテッツアの持ち味である軽快な走りは、世界一過酷なニュルブルクリンクを、何万kmも走りこんで鍛えられたもの。

今では貴重となったFRレイアウトとともに、名車<AE86>の再来とも呼ばれたアルテッツアは、スポーツセダンとして人気の車種です。中古車市場では、スポーツカーファンから需要がある車で、高価買取が期待できます。

日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞

アルテッツアは、日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した車としても有名です。FRレイアウトの優れた走行性能に加え、シンプルで洗練されたスタイリング、5ナンバーサイズで扱いやすい車体など、審査員から高評価を得ていました。アルテッツアは、2001年に、スポーツワゴンの<アルテッツア ジータ>がラインナップに加わります。

アルテッツアのエンジンには、直4の3S-GEの他に、2,000cc 直列6気筒の1G-FE。スープラに搭載された、3,000cc 直列6気筒DOHCの名機、2JZ-GEがあります。6気筒版はスポーティーというより、なめらかなエンジンフィーリングが魅力のグランツーリスモで、快適性を重視した車。

ジータ専用となる、直6 3,000ccを搭載した<AS300>は、アルテッツアの中で、もっとも贅沢な車でした。買取や中古車市場で人気なのは、チューニングベースとして使われる、直4 2,000ccを搭載した<RS200>の、6速マニュアルミッション車です。

アルテッツァの買取で必要な基本情報


アルテッツアを高く買取りしてもらうには、車の基本情報を、正確に知っておく必要があります。年式や走行距離、グレードやボディーカラーによって、ある程度の相場を把握しておけば、価格交渉が有利になります。

年式

アルテッツアが製造されていたのは、1998年の10月から、2005年7月まで。スポーティーグレードのRS200、6速マニュアル車は、2005年3月に生産終了しています。その間に、マイナーチェンジが4回行われ、いずれも、細かな仕様変更のみでした。

比較的大きな変更点は、2001年5月のマイナーチェンジで、<レクサスIS>として販売されていた、北米仕様のアルテッツアと同じフロントグリルが採用されたこと。アルテッツアの特徴である、腕時計のクロノグラフをイメージした、メーターパネルに変更を加え、中央部の速度計をタコメーターとしたことです。

このメーターパネルは、オメガのスピードマスターや、ロレックスのデイトナに見えないこともなく、走りをイメージさせるとマニアには好評です。アルテッツアは、生産終了から13年以上が経過しており、買取り査定時に、年式はそれほど重要ではありません

走行距離

アルテッツアは、走り好きに支持されていることもあって、走行距離の多い中古車がほとんどです。買取り時の平均走行距離は、11万~12万kmとなっています。年式と同じで、買取り査定時には、走行距離もあまり気にすることはないでしょう。ですが、もし走行5万km以下で、人気のRS200なら、思わぬ高値がつく可能性があります。

グレード

アルテッツアのグレードは、大きく分けて3タイプあり、2,000cc 4気筒搭載の<RS200>、2,000cc 6気筒の<AS200>。そして、ジータ専用の3,000cc 6気筒<AS300>です。また、それぞれ装備によって、細かなグレード分けがされています。

アルテッツア(セダン)

RS200 MT車

・ベースグレード:249万5,000円
・Zエディション:273万2,000円
・Lエディション:335万3,000円
・リミテッドⅡ:248万4,000円
・リミテッドⅡナビパッケージ:284万円

RS200 AT車

・ベースグレード:251万6,000円
・Zエディション:276万5,000円
・Lエディション:344万5,000円
・リミテッドⅡ:252万7,000円
・リミテッドⅡナビパッケージ:288万4,000円

AS200 MT車

・ベースグレード:231万1,000円
・Zエディション:257万円
・Lエディション:319万3,000円

AS200 AT車

・ベースグレード:232万2,000円
・Zエディション:258万1,000円
・Lエディション:321万3,000円
・ワイズセレクションⅢ:226万8,000円
・ワイズセレクションⅢナビパッケージ:253万8,000円

アルテッツア ジータ

AS200 AT車

・ベースグレード:236万2,500円
・Zエディション:264万4,500円
・Lエディション:329万7,000円
・ワイズセレクションⅢ:231万円
・ワイズセレクションⅢナビパッケージ:257万2,500円

AS300 AT車

・ベースグレード:302万9,250円
・Lエディション:365万4,000円

AS200 AT 4WD車

・ベースグレード:265万6,500円
・Zエディション:288万7,500円
・Lエディション:350万7,000円
・ワイズセレクションⅢ:265万5,000円
・ワイズセレクションⅢナビパッケージ:288万7,500円

AS300 AT 4WD車

・ベースグレード:343万8,750円
・Lエディション:402万1,500円

カラーバリエーション

アルテッツアのボディーカラーは、全部で11色。ソリッドとメタリックが4つ、マイカが2つ、パールが1つです。

ソリッド

スーパーホワイトⅡ
スーパーレッドⅤ
ブラック
スーパーブライトイエロー

メタリック

シルバーメタリック
ダークグレーマイカメタリック
ゴールドメタリック
※ジータ専用
グレーメタリック※限定車エヴォリュエ専用

マイカ

ダークグリーンマイカ
ダークブルーマイカ

パール

ホワイトパールクリスタルシャイン

アルテッツァの買取査定額とは


アルテッツアの買取査定額を、過去に買取られた車の事例を参考に、相場を探っていきましょう。

走行距離や状態などにより異なる

アルテッツアの平均買取相場は、19万9,000円です。これは、あくまで単純に平均しただけの数字で、アルテッツアの場合は、車によって買取価格に大きな開きがあります。2005年に製造が中止されたアルテッツアは、すべての車が新車から10年以上経過し、買取を依頼しても価格がつかず、査定額0円だったケースも多いです。

ここ数年に買取られたアルテッツアの中で、もっとも高い査定額を見ると

・2003年式<RS200 Zエディション> 色 ダークブルーマイカ 走行距離 1万~1万5,000km
買取査定額 114万9,000円

新車から15年が経過した、2003年式のアルテッツアが、何と114万9,000円という高値で買取られています。人気のRS200とはいえ、0円から比べれば雲泥の差です。この車は、走行1万~1万5,000kmという奇跡的なコンディション。Zエディションの6速マニュアル車は、新車価格が273万2,000円で、この車の残価率は42%です。

製造から15年で、残価率40%を上回るリセールバリューは、RS200の人気の高さを表しています。アルテッツアは、走行距離が極めて少なく、状態が良いものは、かなりの高額査定が期待できます。

パールホワイトは比較的高価買取

アルテッツアのボディーカラーについては、他の中古車と同様に、人気のカラーは白と黒です。最高査定額の車は、ダークブルーマイカでしたが、2番目に高い95万円の買取査定がついた車は、ホワイトパールクリスタルシャインでした。この色は、有償オプションだったこともあり、ソリッドのホワイトよりも人気が高いです。

アルテッツアの場合は、ボディーカラーではなく、あくまで車のコンディションが、査定額アップのポイントとなります。

整備記録が残っている

買取査定時の重要なポイントの一つは、買取した後に、故障などのトラブルが起きないことです。車という機械は、走って見なければ、どこが壊れるのか分からないという、リスクを持ちます。エンジンからのオイル漏れや、ラジエーター液が漏れるなどは、明らかなマイナス査定です。そうでない場合は、何か問題があったとしても、たとえプロの査定士でも、見極めがつきません。

そこで役に立つのが、整備記録です。新車時からディーラーなど整備工場で、きちんとメンテナンスがされた記録があれば、買取業者にも大きな信頼が得られ、査定額アップが期待できます。

アルテッツァを買取に出す方法


アルテッツアを高く売るには、どのような方法で買取してもらうのが、ベストでしょうか?それぞれの特徴について説明します。

ディーラー下取り

新しい車に乗り換えるなら、まずディーラーに下取りに出そうと考えますが、アルテッツアの場合はおすすめできません。もし、状態が良く、人気の高いグレードならなおさらです。アルテッツアのような、製造から10年以上が経過した中古車を、新車を売るディーラーでは、販売するルートがないのがその理由です。

ディーラーには、アルテッツアのような車の価値を、きちんと知る営業マンは、おそらくいません。大切な車を、年式が古いために、査定額0円で引き取られるなら、買取業者に高く売った方がずっとお得です。

買取業者に出す

所有するアルテッツアが、マニアに人気の高い<RS200>のマニュアル車で、状態の良い車なら、迷わず買取業者に査定を依頼しましょう。高価買取のポイントは、必ず複数の業者から見積りをとることです。愛車の価値をキチンと判断してくれる、もっとも高値をつけた業者に売却します。

一括査定

ネットに情報を入力するだけで、複数の業者から見積もりが届き、買取り業者を比較して検討できるのが、クルマ一括査定です。これなら、わざわざ買取店を一軒ずつまわるといった面倒がなく、買取価格が一番高い業者を選べば、自宅まで出張して買取してくれます。一括査定では、人気のRS200だけでなく、他のグレードでも有効です。

自分の車を欲しがっている業者がいないか、ネットですぐにわかります。

個人売買

車の状態に、あまり自信がないなら、個人売買を利用するという方法もあります。買取業者では値段がつかなかった車にも、需要はきっとあるはずです。アルテッツアは、マニアが好む趣味の車となっているため、ベース車を安く手に入れ、自分でチューニングして楽しむ人がいます。そういった強者は、販売店ではなく、個人売買を利用することが多いです。

個人売買のサイトに載せれば、タダで引き取ってもらうしかないと諦めていた車が、意外な高値で売れることもあります。

ネットオークション

車を高く売る方法の一つに、ネットオークションがあります。運が良ければ、アルテッツアのファンが多く入札して、値段がアップする可能性も。逆に、入札者が少なすぎて、激安で競り落とされてしまうこともあり、大きな賭けです。心配なら、最低落札価格を設けておけば、希望価格よりも安値では、取引が成立しないため安心です。

アルテッツァの買取価格を上げる方法


愛車のアルテッツアを、少しでも高く売るにはどうすればよいのか?査定額アップのポイントを紹介します。

ドレスアップしているか

通常では、車はノーマルの状態がもっとも価値があり、お金を掛けてドレスアップするほど、買取額が下がります。ですが、アルテッツアのような趣味の車は、購入してから、ドレスアップする人がほとんどです。それなら、最初からいいパーツが付いた、中古車を買うのがお得だと、ドレスアップした車に人気があります。

買取してもらう時に、取り付けたパーツの値段や、その価値をネタに、価格交渉をします。有名なカスタムメーカーのパーツなどを装着していれば、査定額アップが十分に期待できます。

改造車であれば交換記録を残す

アルテッツアは、走りを楽しめるスポーツセダンです。スポーツ好きのオーナーが、サーキットなどを走らせる際に、サスペンションを交換したり、エンジンに手を加えるといった改造をします。その場合は、きちんと交換記録を残しておくのが、オススメです。改造する際に、取り外した純正パーツは、大切に保管しておきましょう。

どの部品を交換したかの記録と、元の純正パーツがあれば、カスタムカーとしてより高い価値があります。

定期点検を行い整備記録を残す

車を高く売る基本的なポイントとして、日ごろのメンテナンスを怠らないことです。きちんと定期点検を行い、整備記録を残しておきましょう。そうすれば、年式の古いアルテッツアでも、買取業者から信用を得られ、査定額アップになります。

車内の掃除や洗車を行う

こちらも基本的なことですが、高値で買取りを狙うなら、査定を依頼する前に、車をていねいに洗車しておきましょう。もちろん、車内もきちんと掃除をして、ニオイなどが残らないように、清潔にしておくこと。きれいな車を見せれば、大切にしてきたことをアピールすることができます。娘を嫁に出すような気持ちで、ピカピカに仕上げるのがおすすめです。

複数の業者に査定してもらう

アルテッツアのような、需要の限られた特殊な車は、必ず複数の業者に査定を依頼しましょう。少しでも高く売るには、愛車の価値をもっとも理解してくれる、買取業者を探すことです。時間を掛けて、根気よく査定を依頼し、一番の高値をつけた業者に売却しましょう。

まとめ

アルテッツアは、現在では貴重となった、FRのスポーツセダンです。走りの楽しさから、車が好きな若い人たちに、とても人気があります。走行距離が少なく、状態の良いアルテッツアを持っているなら、思い切って買取してもらうのはいかがでしょう。貴重なアルテッツアですが、今なら高値で売れる可能性は十分にあります。

そのお金で、新しいスポーツモデルを手に入れるのも、きっと素敵な選択です。

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