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旧車の買取相場はどのくらい?売却方法や査定額アップのコツを調査!

旧車を持つオーナーは、思い入れの深い愛車を、高く買取って欲しいでしょう。旧車は普通の車とは違い、本当に好きなファンだけに需要がある車。

高値で売るには、買取業者の選び方や査定する方法、上手な価格交渉といったノウハウが欠かせません。貴重な旧車を、高く買取りしてもらうためには必見の、査定額アップを狙うコツを解説します。

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目次

旧車の定義


旧車(きゅうしゃ)とは旧(ふる)い車のことですが、旧ければ、すべて旧車として価値があるわけではありません。愛車の持つ価値を正しく知るために、旧車の定義について簡単に説明します。

1975年以前の高級車

旧い車と言っても、見る人によって、捉え方はさまざまです。ただ旧いだけなら、新車から7年や10年経った中古車も、第二次世界大戦以前に製造された、1930年代の名車も同じ旧い車でしょう。年代的に見て、旧車として本当に価値が出るのは、10年や15年落ちの中古車ではなく、少なくとも1975年以前に製造された車になります。

車の歴史において1975年とは、機械的な部分で言うと、電子制御式の燃料噴射装置が普及し始めた頃です。80年代に入ると、従来のキャブレターや機械式燃料噴射に変わって、電子制御式がスタンダードになります。旧車として認められる条件のうち、この【機械式か、それとも電子式か】は、非常に重要なポイントです。

「機械式こそが、旧車の持ち味」だとして、旧車のマニアは、その独特の音やにおいをこよなく愛し、楽しんでいます。1975年以前でも、その当時に高級車として販売されていた車は、時代を越えて多くの人に愛され続けており、旧車として価値のある車です。

ヴィンテージカーとは

旧車にカテゴリーされる車の中でも、特に貴重とされるのが<ヴィンテージカー>と呼ばれる車です。ヴィンテージとは、ワインのヴィンテージになぞらえたもの。ワインのヴィンテージは、原材料であるぶどうが、いつ収穫されたのかを示すために、ラベルに必ず記される年号のことです。

旧車の場合はワインとは異なり、製造された時期が旧く、特に希少価値の高い車は、ヴィンテージカーと呼ばれます。自動車趣味文化が盛んなイギリスでは、1919年から1930年代までに製造された車をヴィンテージカー、1931年から1942年までを<ポスト ヴィンテージカー>という区分けです。かつての日本では、1975年以前に製造されたものを、ヴィンテージカーとしていました。

今では、ほとんどのイベントで、1986年より前の車ならヴィンテージカーと認められ、参加が可能となっています。これは、日本で自動車産業が本格化したのが、戦後の1950~60年代頃だからです。国や地域によって、旧車を取り巻く環境は大きく違います

歴史的価値も高いベテランカー

旧車の中ではもっとも旧い、1904年よりも以前に製造された車を<ベテランカー>といい、歴史的に極めて価値の高い車です。この時代は、自動車が誕生して間もない<黎明期(れいめいき)>にあたり、世界最古のガソリンエンジン車として有名な、1886年の<ベンツ モトールヴァーゲン>もそのひとつ。

ベテランカーには、ガソリン車が登場する前に主流だった、蒸気自動車も含まれており(当時は、ガソリン車よりも性能が良かった)、いずれも現存するものは非常に少ないお宝と言えるでしょう。世界最古の車とされている、1884年に製造された蒸気自動車が、何と実走可能な状態で、アメリカ ぺンシルバニア州のクラシックカーオークションに出品されました。

その落札価格は、462万ドル!日本円で、約5億300万円というからスゴイです。

旧車を買い取ってもらう難しさ


旧車が、通常の車と比べて買取しにくいのは、購入したい人が熱心なマニアに限定されるためです。近年は、旧車の人気が大きく盛り上がり、需要は拡大傾向にあります。それでも、旧車の高価買取りが難しいのは、旧車ならではの特殊な状況があるためです。旧車の買取りが難しい原因はどこにあるのか?具体的なポイントを説明します。

買取業者にクラシックカーのノウハウがない

車を高く買取りしてもらうには、中古車の取引量が豊富な、大手買取業者に査定を依頼するのが一般的です。しかし、全国に数多くある買取店の中で、クラシックカーについてノウハウを持つ業者は、非常に少ないのが現状です。旧車は、通常の車のように、年式や走行距離の多さでは、その価値を測れません。

旧車の持つ、本当の値打ちを知る業者でなければ、たとえ数百万円の値がつくお宝でも、タダ同然に見られてしまうでしょう。

流通量が少ないため自分で相場を見極めづらい

車を売るときに重要なのが、現在の買取り相場を正確に知り、上手に価格交渉をすることです。中古車市場での流通量が少ない旧車は、自分で正確な買取り相場を見極めるのが、とても難しいという問題があります。旧車でもマニアが非常に多い、日産スカイラインやフェアレディZ、トヨタ カローラレビンといった人気車は、買取り実績も多いため相場を知りやすいです。

知名度が低いマイナーな車は、買取りのデータがほとんどなく、相場を知る方法がないことから、価格交渉がより困難になります。

旧車の相場は変装しやすい

旧車にくわしい買取業者を見つけて、査定に持ち込んだとしても、高値で売るためには、まだまだハードルがあります。その理由は、旧車の相場は変動しやすいからです。旧車で査定額アップを狙うには、限りなくオリジナルに近い状態であることが重要です。

例えば、ステアリングを社外品に交換してあった場合、オリジナルの部品はもう製造していないという理由から、相場より安く見積もられてしまいます。実際には、中古のリビルト品があったとしても、相手はプロですから、そのようなことは決して口にしないでしょう。

旧車の場合は、部品がない、修理不可能といった、いろいろな理由をつけて相場をごまかされる危険があります。高額査定を目指すなら、愛車について少しでも多くの情報を、ネットなどで事前に知っておくことが必要です。

旧車売却方法の選択肢

旧車を売却するには、いくつかの選択肢があります。それぞれの方法について、メリットやデメリットなど特徴を説明します。

ディーラー

旧い車を売却しようと、自動車ディーラーに査定を依頼した場合、残念ながら高値での買取は不可能でしょう。1960年代の旧いポルシェを、正規ディーラーのポルシェセンターに持ち込み、それが新車のように状態が良かったとしても、おそらく買取りはしてくれません。ディーラーでは、販売した車の信頼性がもっとも重要です。

たとえポルシェでも、機械的な保証が不可能な、数十年前に製造されたモデルを、顧客に販売することはできません。下取りに出す場合でも、その後で他の買取り業者に安く売却するため、ディーラーでは、ほとんど値段がつかないといって間違いありません。

旧車専門買取業者

旧車を高く売るなら、旧車専門の買取業者がおすすめです。ポルシェ911のような人気の高い車は、全国に専門の買取業者が多く存在します。首都圏だけでも、複数の業者を回って査定を依頼することができ、高額査定が期待できます。とはいえ、専門の買取業者でも、安く買い叩かれないという保証はありません

査定をしてもらう前には、必ず相場をチェックして、価格交渉が有利に進められるようにしましょう。

一括査定

旧車専門買取業者に査定を依頼するにしても、どの業者なら高く買取ってくれるのか、選ぶのに迷ってしまいます。といって、たくさんの買取店をひとつづつ回るのは、時間的にも難しいでしょう。そこで便利なのが、ネットに車の情報を入力するだけで、複数の業者から見積もりが届く、<クルマ一括査定サイト>です。

届いた見積もり結果の中から、もっとも高値を付けた業者を、選ぶことができます。クルマ一括査定は、愛車の価値をわかってくれる業者を見つけるのに、有効な手段です。

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オークション

もう一つの方法として、オートオークションがあります。オークションでは、旧車専門の買取業者が多く集まり、高値で買取ってもらうチャンスです。オートオークションに出品するためには、<オークション代行業者>に依頼する必要があります。オートオークションは業者のみが取引可能で、個人が参加することはできませんが、手数料を支払うことで、代行業者が出品してくれます。

手数料は、それほど高くないため、旧車を高く売りたいなら、ネットオークションよりもずっとおすすめです。オークションは、高値で落札される場合もあれば、安く競り落とされる危険もあり、大きな賭けです。そのような時は、事前に<最低落札価格>を設けます。これなら、入札が少なかった場合でも、価格が安ければ取引が成立しないため、安心です。

検討すべきは旧車専門買取業者


旧車を売るなら、旧車専門の買取業者を探し、どの業者なら高値で買取してくれるのかを、慎重に検討しましょう。同じ旧車でも、国産車から外国車、製造された年代によって数多くのジャンルが存在し、それぞれのジャンルに強い専門業者が存在します。比較的手軽に楽しめる、国産旧車には根強い人気がありますが、強烈な個性を放つアメリカ車にも、多くのマニアがいます。

富裕層から絶大な支持を得ているのが、旧い欧州製のスポーツカーやレーシングカー。戦前に作られた、本物のヴィンテージを所有する人は、もっともコアな旧車愛好家と言えるでしょう。

日産スカイラインの旧車を下取りに出そうとして、近所のディーラーへ行っても、営業マンの中に、詳細に鑑定ができる人は誰もいません。旧車の査定は、愛車のジャンルに強い、専門の買取業者に依頼するのがベストです。

オススメの旧車買取業者


全国に数ある買取業者の中でも、特に旧車の買取に強い、おすすめの旧車専門買取業者を紹介します。

フレックスオートレビュー

ランドクルーザー、ハイエースの専門店を全国展開する、<フレックス>の旧車専門店が<フレックスオートレビュー>です。世田谷、横浜、川口の三店舗を展開。国産旧車に強い買取業者として知られており、常時1,000台ものヒストリックカーを在庫している、マニアには注目のお店です。

旧車専門買取業者としては、国内最大級の規模を誇り、高値買取をセールスポイントとしているため、国産旧車オーナーはぜひ行ってみましょう。フレックスでは、全国へと出張買取も行い、遠方の人は、気軽に相談してみることをおすすめします。

旧車王

輸入車を中心に、車両販売やメンテナンス、パーツの販売を行うカレントグループの、輸入車買取事業が外車王。その外車王が提供する、旧車買取を専門とするサービスが<旧車王>です。旧車王では、オーナーが大切にしてきたクラシックカーを、輸入車に強い専門の査定士が、その価値をしっかりと見極めます。

旧車王では、通常の買取業者では扱いがむずかしい貴重なクラシックカーを、独自の流通ルートを持つことで、適正な価格で買取りが可能。ユーザー満足度の高さが、納得の価格を証明しています。

アメ車旧車買取INC

アメ車旧車買取INCは、アメリカンクラシックカー専門の旧車買取サービスです。映画<ワイルドスピード>で大人気のマッスルカーを始め、日本一の査定額と、即日現金買取をセールスポイントに、大切な愛車を適正な価格で買取りしてくれます。アメ車旧車買取INCでは、長年の実績から、買取後の直販や業者への販売といった、独自のルートを確保。

アメ車ファンだけに価値がわかる希少なモデルでも、豊富な知識により、安心して査定を依頼できます。LINEで簡単に相場がわかるサービスも好評。手軽に利用できるのも、支持される理由です。

旧車における査定ポイント


旧車を買取りしてもらう際に重要なのは、相場価格と同時に、業者がどこを見て査定するかというポイントも重要です。旧車の査定ポイントを知っておけば、事前に対策をして、価格交渉を有利にすることができます。このような、旧車査定のポイントを紹介します。

日々のメンテナンスが査定額に影響を与える

旧い車を維持するためには、日ごろのメンテナンスが欠かせません。もう手放すからといって、メンテナンスを怠ると、不具合が発生するリスクが高まります。買取店に持ち込んだ時に、オイル漏れなどが発見された場合は、査定額にも大きな影響を与えることに。

人気車種かどうか

新車と同じように、旧車にも人気のあるモデルと、不人気の車種があります。同じように、オーナーから愛情を注がれた旧車であっても、引き合いの多い人気車種の方が、高く買取りされます。同じ車種でも、年式やグレードで査定額が変わることもあり、自分の車が人気モデルかどうか、事前に調べておきましょう

外装と内装の状態

ボディーのキズやへこみ、塗装の劣化。ダッシュボードの割れや、シートの破れといった、内外装の状態は、すぐ目につくために、査定額ダウンになりやすいです。といっても、ボディや内装の補修を自分で行うのは、あまりおすすめできません。相手はプロのため、適当な仕事をしていればすぐにわかり、逆に査定が下がることもあります。

買取の前には、洗車と掃除を入念に行うことで、大切にしていることをアピールすれば、思わぬ査定アップも期待できます。

故障の有無

旧車を高値で買い取らせるには、故障がないことが絶対条件です。たとえ屋内の車庫に保管して、大事にしてきた車でも、エンジン不始動で走行不能の車は、買取価格が大きく下がります。旧車の場合は、修理したくても、必要なパーツが中々手に入らない場合が多く、これも査定額ダウンの原因です。

特にエンジンとブレーキ、サスペンションといった、走行に支障を来す故障は、費用が掛かっても修理しておいた方が良いでしょう。

旧車を売る前にそろえておきたい書類


旧車を売却する際に、必ずそろえておかなければならない書類について説明します。

自動車検査証

車検証は、買取はもちろん、査定をしてもらう時にも、絶対に必要な書類です。もし、紛失してしまった場合は、運輸支局で再発行をしてもらいましょう。

自動車税納税証明書

自動車税の納税証明書は、車を売却した際に、すでに収めた税金から、月割りで差額を返してもらうために必要です。通常、買取業者は、自動車税の返金分を含めた金額を提示してきます。自動車税を、きちんと納税していることを示すために、証明書を提示します。こちらも、紛失してしまった場合は、各都道府県の税事務所で再発行が可能です。

自賠責保険証

自賠責保険は、車の所有者が、加入を義務づけられています。買取してもらう際には、車検証と同様に不可欠な書類です。

実印と印鑑証明

車を売る際には、譲渡証と手続きの委任状に捺印するために、実印と印鑑証明が必要です。

住民票

引越し後や結婚などで、車検証や印鑑証明に記載された、住所や氏名が変更になっている場合は、手続きのために住民票が必要となります。

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まとめ


旧い車を買取してもらうには、必ず旧車専門の買取業者を選びましょう。ディーラーや一般の買取業者では、貴重なヴィンテージカーの価値を見極めるノウハウがなく、査定額アップは期待できません。

旧車は、査定士の見方によっても、相場が大きく変わります。大切な愛車を安く買い叩かれないよう、車の価値に見合った、納得できる価格で売却してください。
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