「愛車を買取に出そうと思ってるけど、初めてだからよく分からない・・・トラブルにならないか不安なので、買取における注意点だったり失敗事例だったりを知りたい。」と考えているあなたへ。
そこで今回は【車買取の注意点】について徹底解説します!車を売りに出すときって正直不安ですよね。初心者ほどトラブルに巻き込まれやすいのも事実です。
でも大丈夫。この記事を読んで対策をしておけば、トラブルなくスムーズな愛車を売ることができるでしょう!
実際に起きたトラブル事例なども踏まえながら、車買取における注意点を詳しくご紹介していきます。
初心者が買取でトラブルに合う理由
車買取の初心者がトラブルに合ってしまうケースは非常に多いです。当然ながら、慣れている人よりも初めての人の方がトラブルに合う可能性は高く、相談センターなどにも多数の問い合わせが寄せられています。
では、一体なぜ車買取の初心者ほどトラブルに合いやすいのでしょうか?その理由をいくつかご紹介ししていきます。
事前に調査をしていない
車買取における知識がない、つまり事前に車買取について調べていないが故にトラブルに巻き込まれてしまうケースです。必ずしもユーザー側にトラブルの原因があるわけではありませんが、知識があるのとないのとでは「車買取のスムーズさ」に雲泥の差が生まれます。
ある程度知識があれば、だいたいの相場だったり交渉術だったりと、買取をスムーズに進めやすくなるのです。ただ、初心者の場合「まず何をやればいい分からない」「何を調べたらいいか分からない」という人が多いのも事実。
知識や知恵がなければトラブルに巻き込まれやすくなってしまうので、事前にしっかりと調べておくことが大切ですね。
ひとつの買取店しか見ていない
初心者が車を買取に出す際、ひとつの買取店でしか査定依頼を出していない場合も、トラブルに巻き込まれやすいでしょう。
複数の買取店に依頼を出していれば「比較対象」を作ることができるため、もし一つ目の買取店に安く買い叩かれそうになったり、サービスの質が悪かったりすると、次の買取店に乗り換えることができますよね。
一方、ひとつの買取店しか視野に入れていない場合、その買取店で買い取ってもらうしかないので、トラブルもより重症化しやすくなります。
スタッフの「営業トーク」に流されてしまう
車買取に慣れていない人は、知識と経験が浅いため、スタッフの口車に乗せられやすいです。買取店側も商売として買取を行っているので、いわゆる「営業トーク」には気をつけなければなりません。
もちろん親切なスタッフもたくさんいますが、なかには利益目的の営業トークばかりしてくる人もいます。買取店に行ったことがなければ、その見極めがとても難しいです。「今なら〇〇円で買い取ります!」などのセールストークに乗りすぎた結果、後でトラブルになってしまうケースもあります。
それらのトークに流されないように、あらかじめ知識を付けたり、分からないことは素直に聞いたりすることが大切です。
まずは車買取の流れを知っておこう
トラブルに合わないためにも、まずは【車買取の流れ】を知っておく必要があります。流れを知っているか知らないかで動き方も変わってきます。また、車買取にはトラブルの元になりやすい【お金】が絡んでくるので、「お金が支払われるタイミング」などもしっかりと抑えておく必要があります。
ざっくりと知っているだけでも十分なので、ここで車買取の流れを覚えておきましょう。
まずは買取店を見つける
最初のステップは「どこで車を売るか?」を決めることです。せっかくの愛車を売るわけなので、「高く売りたい」と考える人がほとんどでしょう。車をできるだけ高く売るのなら、【大手買取業者】【海外にも販売ルートを持つ買取業者】などがオススメです。
全国各地に展開しているような大手買取業者は、自社で流通を確立させていたり、査定も細かく正確だったりするメリットがあります。サービスの質が高いからこそ全国展開できているので信頼できるでしょう。
また海外に販売ルートを持つ業者もオススメです。基本的に日本国内では「そのまま再販できる車」が好まれます。そのため、「走行距離が長い車」や「年式が古い車」は煙たがられる傾向にあるのです。ただ、東南アジアなどに販売ルートを持っている買取業者であれば、そういったマイナスポイントのある車でも高値で買い取ってくれます。
一括査定サイトがオススメ
「じゃあどうやって買取店を見つければいいの?」と思いますよね。結論から言うと【一括査定サイト】がオススメです。文字通りインターネット上で買取業者をピックアップできるサービスで、一度に複数の査定依頼を出すことができます。
登録さえしてしまえば、買取業者と直接アポイントを取れる上に、その後の店舗査定や出張査定のスケジュールも電話やメールで決めることができます。
直接店舗に足を運んで買取業者を探す方法もありますが、これだと労力がかかって非効率です。信頼できるディーラーや買取店があるのならそこに依頼しても大丈夫ですが、そうでない場合は一括査定サイトを使うのが賢明でしょう。
査定前に車をキレイにしておく
査定を受ける前に愛車をキレイにしておきましょう。車買取においても「第一印象」は重要です。査定するのはロボットではなく人なので、やはりパッと見て「美しいクルマ」と「薄汚れたクルマ」を見比べたら、やはり美しいクルマに高額査定をつけたくなります。
査定を受ける前には、洗車をしたり、シートやフロアマットを掃除しておきましょう。お金をかけてまで入念に行う必要はありませんが、最低限清潔な状態を保っておくことが大切です。
日程を決めて実車査定を受ける
買取業者が決まったら、実車査定の日程を決めます。先述したように「電話」もしくは「メール」にてスケジュールを決められるので、都合の良い日に査定依頼をしましょう。
実車査定は基本的に「店舗査定」または「出張査定」のどちらかになります。直接車を持ち込んで査定を受けるのが前者、スタッフが自宅まで来て査定を行うのが後者です。時間的に余裕のある人は店舗査定を受けるのが良いでしょう。
ただ、時間がない人や訳あって車を店舗まで運べない人は出張査定を受けるのがオススメです。
どちらも正確かつスピーディーに進めてくれます。買取業者によって時間はまちまちですが、だいたい30分ほどで査定は終わるでしょう。この時間内にプロの査定士が細かくチェックし、大まかな査定額などを出してくれます。
査定額に納得できれば契約する
実車査定を受けて、その結果に納得できたら契約を結びます。この「契約するかどうか」のタイミングで注意点がいくつかあるのですが、後ほど詳しく解説します。いざ契約を結べたら次のステップへ進みましょう。
必要書類を準備する
車の売却には【必要書類】が必要になります。具体的には以下の書類です。
車検証(自動車検査証)
車を買取に出す上でいちばん大切な書類です。車検が切れている車を売る場合でも必要になります。おそらく車内のダッシュボードに保管しているはずなので、売却前に確認しておきましょう。もし車検証を紛失してしまった場合は、「陸運局」にて再発行が可能です。
自賠責保険証明書
強制保険である「自賠責保険」に加入していることを証明する書類です。車検証と同じように、車内のダッシュボードに保管しているはずなので確認しておきましょう。もし紛失した場合は、加入した保険会社に問い合わせると再発行できます。
実印・印鑑証明書
普通自動車を売る場合には実印が必要になります。実印とは、各市町村に登録された印鑑のことです。また実印と合わせて印鑑証明書も必要になるので、忘れずに準備しておきましょう。
自動車税納税証明書
文字通り自動車税を納めていることを証明する書類です。自動車税は毎年5月に納めることになっています。そもそも納税が済んでいない車は売却ができません。納付書が送られてきたら忘れずに納税しましょう。もし紛失してしまった場合は、「税事務所」にて再発行ができます。
リサイクル券
車の廃車時にかかるリサイクル料を納付していることを証明する書類です。こちらは車を買った時にすでに支払っているはずなので、そのまま証明書を持って行くだけでOKです。ダッシュボードにて車検証や自賠責保険証明書と一緒に保管しているはずなので、確認しておきましょう。
譲渡証明書・委任状
譲渡証明書は「車を譲り渡すことを証明する書類」、委任状は「買取店に名義変更の手続きを依頼するための書類」です。どちらも店側が用意してくれるので、あとは簡単な記入と実印を押すだけです。
車の引き渡し→入金
一連の手続きが終わったら、いよいよ車の引き渡しです。あらかじめ引渡日を決めて、指定日になったら買取店に車を引き渡します。
引き渡しが済んだら、買取金額が入金されます。基本的に「銀行振込」となるので、契約手続きのときに口座番号の分かるものを持っておくと良いでしょう。入金まではだいたい3日~1週間程度です。
買取査定前の注意点
続いては【買取査定「前」の注意点】をご紹介します。実は、「査定の前」と「査定の後」では気をつけるべきことが異なるのです。ここでは査定前の注意点について詳しくご紹介していますので、トラブルに合わないためにも確認しておきましょう。
買取業者の口コミなどを調べておく
売る予定の買取店の「口コミ」などを調べておくことが大切です。大手買取業者であれば評判の良いところが多いですが、個人店となるとサービスの質が良くないところもあります。実際にその店舗で車を売った人の声を調べておきましょう。
複数の買取業者に依頼する
ひとつだけでなく複数の買取業者に査定依頼を出しましょう。最低でも3つ程度出しておけば、高額査定が狙えるはずです。複数に依頼を出すことで、だいたいの相場が分かります。
また交渉を有利に進めることが可能です。最初の業者の買取金額が安かった場合、「もうひとつ業者を見ているので」と断ることができます。
買取査定後の注意点
次に【買取査定「後」の注意点】をご紹介します。実は、査定を受けた後の方がトラブルに巻き込まれやすく、また査定後のトラブルの方が厄介です。買取店側が原因であるケースがほとんどですが、後で面倒なことにならないためにも知識をつけておきましょう。
支払い方法について確認する
車を売却するときに「支払い方法」を確認しておきましょう。多くの場合は銀行振込ですが、なかには現金で受け取るケースもあります。また「どのタイミングで支払われるのか?」もしっかりと確認しておきましょう。お金にまつわるトラブルがほとんどなので、後々困らないためにも事前確認は重要です。
キャンセルについて確認する
キャンセルにまつわるトラブルも非常に多いです。特に「キャンセルの解除料」を巡るトラブルに発展するケースが多いので要注意です。査定を受けた後は必ず「キャンセルが可能なのかどうか?」それから「キャンセルの解除料はかかるのか?」といった内容を確認しておきましょう。
もしトラブルになったら「相談窓口」に問い合わせる
もしトラブルに発展してしまった場合は「相談窓口」に相談しましょう。相談先として、国民生活センター、JPUC車売却消費者相談室などがあります。また支払いの詐欺被害など窓口では解決できないトラブルの場合、弁護士に相談するのもひとつの手です。
よくある初心者の車買取失敗事例
それでは最後に【初心者の車買取における失敗事例】をご紹介します。初心者の車買取の失敗にはさまざまな事例がありますが、なかでも特に多い事例をピックアップしました。事前に知っておけばトラブルや失敗を未然に防ぐことができます。ぜひ参考にしてみてくださいね。
何も調べずに近所の買取店に依頼したらぼったくられた
初心者によくあるケースです。中古車買取業界は無数に存在しているので、きっと家の近くにもあるはず。「とりあえず近くにあるから、そこでいいや」と思って売却すると、結果的にぼったくられてしまう可能性が高いです。大手買取店であれば心配ありませんが、小さな買取店であれば注意した方が良いでしょう。
相手も「できるだけ安く商品を仕入れたい」と思っているので、あらゆる営業トークを仕掛けてきます。熱い言葉を投げかけてくるので、それに乗せられないように注意する必要があります。
飛び込みで買取店に行くのはかなりリスキー。事前にいくつか業者をピックアップしておくことが大切です。
複数の買取店に出すのが面倒だったので結局安く売ってしまった
「めんどくさいから一社だけでいいか」と思って最初に見つけた業者に売ってしまうケースです。初心者の場合、これも高い確率で失敗します。
やはり「比較対象」がなければ基準が分からないので、売った後にならないと高いのか安いのか判断ができません。業者からしても、一社しか見ていないお客さんが「営業トークに引っかかりやすい」ことは分かっています。
たしかに、早く売りたい気持ちは分かりますが、一度落ち着いて考える必要があります。どの買取店を選ぶかで数十万もの差が生まれるので、慎重に選びましょう。できるだけ高く売りたいのなら「複数の業者」に依頼を出すのがマストです。
まとめ
車買取における注意点をご紹介しました。いかがでしたか?正直、初めての車買取は不安ですよね。実際に、初心者ほどトラブルに巻き込まれやすく、そういった事例もたくさん起こっているのです。でも大丈夫。
今回ご紹介した注意点をしっかりと抑えておけば、トラブルに合う可能性はグッと減ります。買取査定「前」と「後」でそれぞれ注意点があるので要注意です。ぜひこの記事を参考にしながら、スムーズに愛車を売りましょう!