中古車の買取価格は常に変動しますが、どの方法においても車種ごとの相場を軸に、取引が行われます。中古車の買取価格が上がるポイントや下がるポイント、また相場を知る方法を把握しておくと、買取業者との交渉も安心できます。そこで今回は、中古車の買取価格についてご紹介します。
中古車の買取価格の相場を知る方法
まずは、中古車の買取価格について、相場を知る方法をご紹介します。
直接見積もりを依頼する
一番手っ取り早い方法は、買取業者に見積もりを依頼することです。買取業者に見積もり依頼を行うと、中古車の状態や走行距離も加味した買取価格が分かるので、売却の際には大いに役立ちます。
ただ１点注意したいのが、買取業者の直接見積もりは複数取ることによって、初めて相場が分かります。業者間での査定額の差は無視できないポイントで、１店舗だけの見積もりを参考にしていると、実は相場より低い査定額で損をしているかもしれません。
このようなリスクをなくすためには、複数の業者から直接見積もりをもらい、比較検討することで相場を把握しましょう。
インターネットを活用する
大手の中古車買取サイトでは、車種ごとの買取価格の相場を紹介しています。
実際に所有している車の買取価格を知るには、見積り依頼をすることが一番ですが、当面売却する予定がない・新車を購入するときにリセールバリューを把握しておきたい時などは、事前にインターネットで情報収集をすると良いでしょう。
中古車の買取価格に関しては、相場が日々変動します。また、買取業者によっても査定額が異なるので、買取事例を掲載しているサイトなどを参考にするのも有効です。
知人や友人にヒアリングする
知人や友人に自動車関係のお仕事をしている方がいれば、直接情報収集することもできます。実際に、中古車買取価格の相場をリアルタイムで体感しているので、信ぴょう性は非常に高いと思われます。
また、買取業者を利用した知人などがいる場合にも、対応や査定方法など事前に情報収集するのも有効です。中古車の買取価格を把握する上で、情報収集は欠かせません。
中古車の売却方法
中古車の買取価格の相場を把握したら、実際に中古車の売却に動きます。ここでは中古車の売却方法についてご紹介します。
ディーラーや中古車販売業者へ下取りに出す
最も多くの方が利用している方法と言って良いでしょう。
下取りに出すと面倒な手続きは全て代行してくれ、車の乗り換えがスムーズに進むメリットがあります。また下取り価格を新車や中古車の購入資金に充当することができるので、安く購入できるのも嬉しいポイントです。
ただし下取りの場合、査定額が買取業者より低い傾向にあります。参考にしている相場情報が買取業者と違う点と、中間マージンが余分に発生することから、査定額に影響します。
車の乗り換えをスムーズに行いたい方には有効ですが、とにかく高く中古車を売りたい方には別の方法をおすすめします。
買取業者に依頼
買取業者に中古車を引き取ってもらう最大のメリットは、買取価格が高い点です。買取業者はリアルタイムの市場を反映した相場を参考にしているので、市場のニーズと買取価格がマッチしているケースが多くなります。
また特定の車種に強みを持っていたり海外への輸出ルートを確保している業者であれば、独自の需要がある可能性も考えられ、相場より高く買い取ってもらえる可能性もあります。
ただし、逆のケースも十分にありえますので、買取業者選びは慎重に行う必要があります。１件の買取業者だけで交渉を進めず、複数の業者にアプローチすることで、リスクは回避できます。
オークションに出品する
業者を対象にしたオートオークションは、原則一般ユーザーの出品は不可能ですが、オークション代行業者を介す事で出品が可能になります。
代行手数料以外の中間マージンがカットされるので、相場以上の買取価格になるケースもありますが、売りたい時にすぐ売れるとは限りません。入札があって初めて取引が成立する仕組みなので、すぐ売りたいと考えている方には、不向きな方法だと言えます。
個人売買
個人売買は、双方の合意のもとに買取価格を決めることができるのがメリットですが、デメリットの多さも無視できません。
中古車を売却する際には、煩雑な手続きや必要書類が発生します。売主・買主共に、所有権を移転するための手続きが必要なので、時間と手間がかかります。
また、取引が成立した後に、双方の認識の違いが起こり、トラブルに発展するケースも見られます。個人売買をする際には、車両の状態も含め、認識の違いが起こらないように、細心の注意が必要です。
中古車の買取価格を上げるポイント
続いて、中古車の査定時に買取価格が上がりやすいポイントをご紹介します。
人気のグレードやボディカラー
中古車の買取価格は、市場のニーズによって決まる要素が強いです。人気のグレードは車種によって違いますが、ボディカラーは多くの車種で、ホワイト系・ブラック系が人気です。
どれだけ性能が良くても人気の高くないグレードは、買取価格は苦戦する傾向が見られます。また個性的なボディカラーも、リセールバリューを考慮するのであれば、避けた方が良いでしょう。
買取価格が高くなる時期
中古車の買取価格は、シーズンによって、大きく変動します。自動車業界の最大の繁忙期は3月で、4月からの新生活に備えて車を購入する方や、新たに免許を取得する方が急増する時期だからです。
各店舗はこの繁忙期に備えて、在庫を増やしておきたいという気持ちがあります。そのため、1月〜3月にかけては中古車の買取価格が高くなりがちです。
複数の業者に買取依頼を行う
前の章でもご紹介しましたが、中古車の買取依頼は必ず複数の業者に依頼しましょう。業者を競合させることにより、買取価格の高い業者を見つけることが出来ます。
幅広く買取業者にアプローチすることによって、相場以上に高値をつけてくれる業者を見つけることができる確率は高まり、よりお得に中古車を売却できます。
査定前に綺麗にしておく
査定時の印象を良くするために、中古車の清掃をしておきましょう。特に重要なのは内装で、査定士は内装の汚れや車内のニオイなどもチェックします。
引き取った後のメンテナンスに苦労しそうな中古車は、買取価格が下がる可能性もあるので、清掃だけでなく、タバコや芳香剤のニオイも消臭しておきましょう。
買取価格が下がりやすい中古車
続いて、買取価格が下がりやすい中古車の特徴をご紹介します。
事故車
中古車販売時には、事故歴の有無も反映されます。事故歴がある車は外装が綺麗でもボディの歪みから来る不具合などが懸念され、中古車市場では人気が低いです。修復してもプロの目には明らかに分かりますので、事故歴がある中古車を売る場合には、少しでも印象を上げるため正直に申告しましょう。
買取業者のニーズにマッチしない
一口に買取業者と言っても、様々な買取業者がいます。買取業者は転売できる見込みがある車ほど、査定額を高く提示してくれる傾向にあります。そのため買取価格の相場が高い中古車でも、業者のニーズとマッチしない車は相場より低い買取価格になってしまう可能性もあるのです。そうならないためにも、やはり複数の業者にアプローチすることが必要です。
過度なカスタム
エアロ・ホイール・ローダウンなどは、お金がかかっていても、大衆的なニーズが少ないため、査定時にはマイナス要素につながることがあります。また個性が強いデザインのカスタムパーツもマイナスポイントです。純正品が残っているのであれば、元に戻すことをオススメします。
おすすめ車買取査定サイト
中古車の買取価格を高くするには、複数の業者にアプローチすることが重要とご紹介しましたが、最後にオススメの車買取査定サイトをご紹介します。
ビッドナウ車買取
2019年5月より新たにサービス提供が発表されたビッドナウ車買取は、チャットボットのいくつかの質問に答えるだけで、車の一括査定や売却、購入相談を可能とする革新的なサービスです。
運営母体は株式会社フリークアウトで、月間6,300億インプレッションにも及ぶ、国内最大級のマーケティングプラットフォームを提供する企業です。中古車売買マーケットは非効率な課題が多いというデメリットもありますが、ビッドナウ車買取では、これまで培ってきた最先端の広告技術をベースに、マーケティングの課題解決方法を応用し、売主と買主の双方に大きなメリットをもたらします。
業界初の中古車の売却・購入相談プラットフォームは、LINEでの利用が可能です。LINE上で必要事項を入力するだけで、車を売りたいユーザーと車の小売業者をつなぎ、車の一括査定から売却、さらに新規購入相談まで可能にします。
リリースさらたトライアル実績によると、複数社の査定によって、見積金額で2倍の差がついた事例も確認されたとのことです。高精度なチャットボットシステムにより、車の売買についてアクションを起こしたい時にすぐ、場所を選ばず利用できる手軽さが大きな魅力です。
日産下取り参考価格シミュレーション
日産の公式ホームページより、個人情報を登録することなく、気軽に相場を把握することが出来ます。まずは手軽に相場を知りたいという方におすすめです。
トヨタ下取り参考情報
こちらもトヨタの公式ホームページから、国内メーカーの車の相場を把握できます。メーカー・車種・年式を入力するだけで、おおよその相場が表示されます。
まとめ
今回は、中古車の買取価格についてご紹介しました。中古車市場の相場は日々変動しますが、買取価格を査定前に把握しておくことで、実際に査定もらった時に適正な価格であるかどうかの判断ができます。
中古車の買取価格の決め手など、各ポイントを念頭に査定士と交渉することで、買取価格をより高くすることは可能です。ただし買取業者にも査定額の上限がありますので、あまり無理な交渉はしすぎないよう注意しましょう。
