車の塗装が劣化するのはなぜ?劣化を防ぐ3つの方法を徹底解説

[PR]本ページはプロモーションが含まれています

⏳この記事は約3~4分で読めます。

愛車に長年乗り続けていると、塗装はだんだんと劣化していきます。毎日車が浴びている紫外線、雨が降ると水アカ、鳥のフンなど様々な物質の影響で塗装は確実に劣化しているのです。劣化の原因について詳しく説明し、防止するための3つの効果的な方法を紹介します。

紫外線はボディ塗装を劣化させる

ボディを劣化させる大きな原因は紫外線です。紫外線は靭帯にも悪影響を与えることのあるものですが、車についても同じです。愛車の塗装をきれいな状態で保つためには紫外線から車を守らなければなりません。

車の塗装の仕組みを解説

車のボディ塗装を劣化させる紫外線。なぜ、紫外線によって塗装が剥がれたり色があせたりするのでしょうか。

光は物質に当たると熱エネルギーを発生させます。紫外線はボディの塗装を含めた様々な分子の結合を破壊させてしまいます。クリア塗装を破壊されると、ボディの表面にチョーキング現象が…。

紫外線による分子破壊が原因で、塗装深部まで塗装の劣化が進んでしまうと目に見える塗装の劣化につながります。なにもメンテナンスせずに2年紫外線にさらされ続けていると新車の時とは全く違う見た目に。

車の塗装は全部で3~5層になっており、一つ一つの塗料でできた膜は薄いものです。紫外線によってその一つ一つの膜が破壊されて色あせや、剥がれ落ちが生じるのです。

クリア塗装が塗られているボディの場合は、はじめはなかなか劣化しないのですが紫外線の影響でクリア塗装が劣化して、カラーの部分に紫外線が届くようになると着実に色あせが進みます。

車の塗装がひび割れする原因

板金塗装が必要になるケースの一つとして塗装のひび割れがあります。塗装のひび割れが生じる原因は環境です。紫外線は塗料の色素を破壊し、酸性雨や糞尿は塗装を酸化させ、砂埃や鉄粉は塗装に傷をつけます

傷や酸化した部分はサビが生じやすくなり、塗装のひび割れや剥がれ落ちにつながるのです。

融雪剤も塗装がひび割れする大きな原因となります。洗い落として定期的にメンテナンスを行わなければなりません。融雪剤に影響を受けた車を普通に使用し、保管していれば確実にダメージを受けます。

車の塗装の劣化を防ぐ3つの方法

車の塗装は常に周囲の環境から影響を受けています。天候からのダメージを受け続けているのです。長期間にわたってダメージを受け続けた塗装は劣化して、みじめな姿に変なしてしまう可能性があります。

では、どうすれば劣化を防止できるでしょうか。完全に防げないとしても劣化のスピードを緩めることは簡単にできます。3つの方法を紹介します。

保管場所・方法を工夫する

一つ目の方法は、車を保管する方法・場所を工夫することです。車の塗装を劣化させるあらゆる原因からできるだけ遠ざけましょう。

車を保管する場所としては、紫外線の当たらないガレージがおすすめです。紫外線だけではなく、空気中の鉄粉や花粉、ほこりなどの飛来物によって塗装が傷つくことを防げます。

ガレージや車庫がない場合は、ボディカバーをかけるのがおすすめです。特に自動車を頻繁に利用するわけではない方はボディカバーをかけて愛車を守りましょう。

こまめに洗車する

塗装の劣化を防ぐためにできる2つ目のことはこまめな洗車です。紫外線は大きなダメージをボディに与えますが、それだけではなく花粉やほこりなどの空気中の飛来物も塗装を劣化させていきます。

例えば花粉が塗装についたまま放置していると、塗装にシミができて変色します。花粉や鳥のフン、ほこりなど塗装を劣化させる様々な飛来物の影響から愛車の塗装を守るためには、早急に除去することが一番の対策です。

しっかり水で洗い流してから、洗車するようにしましょう。黄砂やほこりなどの塗装を傷つけるものを残したまま洗車してしまうと、傷の原因となり塗装の劣化を促進させてしまうからです。

コーティング

塗装の劣化を防止する最も効果的な方法と言えるものがコーティングです。ガレージがなく、頻繁に使用するのでカバーをかけるのも難しく、こまめな洗車をする時間がないという方にもコーティングはおすすめ。

塗装の上にコーティングすることでボディを保護し、より美しい状態を長く持続させられます。ただし定期的なメンテナンスが必要になることも事実。コーティングしたからと言って安心しきって放置していると劣化してしまうので注意が必要です。

おすすめはガラス系コーティングです。ガラス繊維が含まれているコーティングは紫外線に有効だからです。雨から車を保護してくれる役割もあるので、傷や汚れから愛車を守ってくれます。

車のコーティングはプロに任せたほうがいいでしょう。自分で施工することも可能ですが、かかる時間と手間を考えると業者に依頼する方が良いです。コーティングに失敗すると意味がないので、専門店のプロにお任せしましょう。

塗装の劣化をセルフで補修する方法

車の塗装が劣化していることに気づいたらどうしますか?業者に板金塗装を依頼することもできますが、簡単なセルフ補修をして見た目を回復させることも可能です。塗装の劣化を補修する簡単な手順を紹介します。

道具を準備する

まずすることは道具の準備です。塗装の補修に使用するものはコンパウンド。粗目・細目・極細の3種類のコンパウンドを用意しておきましょう。コンパウンドの目の細さは店員さんに相談すると最適なものを教えてくれるでしょう。

3種類のコンパウンドがセット売りになっているものもあります。そして、コンパウンドを使用するときに必要な布(ウェス)を用意します。また、補修後に塗装面を保護する役目を果たすコーティング剤も用意しましょう。

大まかに塗装を削る

道具が用意できたら、補修前にボディを軽く洗車しましょう。水気をよくふき取ってボディを乾燥させます。汚れと水気が残っていると、せっかく補修してもすぐに劣化してしまいますのでこの手間を省かないようにしてください。

まず、粗目のコンパウンドを適量ウェスに取り分けて、劣化した部分を削ります。力を入れ過ぎると削り取らなくてもよい部分まで大きく削ってしまうかもしれないので注意して慎重に行います。

色をまわりとなじませる

続いて使用するのは細目のコンパウンド。綺麗なウェスに適量取り分けて、先ほど粗目のコンパウンドで削ったよりも広い範囲に使用します。色のムラが生じなように慎重に、周りの色となじむように削ってください

削る範囲を広げますが、初めに決めているボディの補修する範囲からははみ出ないように注意しましょう。ちょっと範囲を飛び越えると、消せない色ムラが生じてしまい見栄えが悪くなります。

仕上げ

細めのコンパウンドで色のムラを補修し、周りとなじませたら極細のコンパウンドを使用して仕上げをしていきます。細目のコンパウンドを使用していた時よりも広い範囲にウェスで広げていきましょう。全体をなじませる最後の調整となります。

先ほどと同様、初めに決めておいた補修するボディの範囲からはみ出ないように注意します。

塗装面の保護

3種類のコンパウンドを用いた補修作業が終了したら、塗装面を保護するためにコーティング剤を使用します。コンパウンドで磨くだけで十分綺麗な状態にはなっていると思いますが、ここで作業をやめて安心していると、ボディ表面の劣化は進んでしまいます。

コーティング剤を使ってボディを保護しましょう。コンパウンドがボディに残らないようにコーティング前にしっかり洗車してください。水気をふき取って乾燥させてからコーティング施工に入りましょう。

車の塗装を業者に任せたら高額

車の塗装は業者に任せると数万円から費用が必要になります。セルフ塗装や補修であれば道具をそろえるだけでも十分なのですが、テクニックが必要な塗装や範囲の広い塗装は工賃が高くなるので価格相場も上がるのです。

塗装の費用に関わるポイント

塗装の費用にはどのようなポイントがかかわっているのでしょうか。3つのポイントについて紹介します。

車種や塗料

外車か国産車か。高級車か軽自動車か。車種によって塗装の種類や方法が異なるため費用も前後します。また、どんな部品を取り外す必要があるのか、塗料に何を使うのかも費用を左右します。

例えばソリッドカラーはメインカラー一つで作業できますが、メタリックカラーやパールカラーはクリア塗料が必要になるため、使う塗料の量が多く必然的に塗装費用は高くなるのです。

車両

車両の劣化状態も費用を左右します。全塗装、オールペイントを行う際には下地処理が必要になるので、ボディまで到達している傷やサビを修理しなければなりません。この費用は施工店によって大きく異なるので問い合わせが必要でしょう。

交換が必要な部品

塗装する際には、ただ単に上からカラー剤を塗り重ねればいいわけではありません。古くなた部品を取り外して交換する必要があるかもしれませんし、ボディまで深い傷がいっていた場合はパーツごと交換する必要があるかもしれません。

不必要だと思える部品の交換や作業は減らしてもらえるよう交渉ができます。しかし、塗装後の仕上がりを美しくするためににも、塗装の際の部品の交換や脱着はお願いしたほうがいいでしょう。

車の塗装が劣化したら廃車にするべき?

車の塗装を塗り直すか廃車にするか検討中の方に。塗装の塗り直しには下地を削って色あせした色に合わせながら元のカラーに近づけるための調合が必要です。塗り直しを部分的に行うだけでも5万円以上かかり、全塗装する場合は20万円以上かかると考えておきましょう。

買取査定に全塗装した車、または板金塗装が必要な車を出すとどうしても査定額は減額されます。しかし廃車にするにもお金がかかります。査定額が0円になっても無料で引き取ってくれる買取業者を利用するのがおすすめです。

【豆知識】車の塗装カラーによって劣化する早さが違う

車には様々な塗装が施されていますが、最近では新車購入時のオプションとして塗装の種類を選べるようになっています。なぜならカラーによって寿命が違うからです。一番長持ちするカラーはホワイト。

紫外線も赤外線も集めないホワイトは、どのメーカーの塗料であっても長持ちするので人気があります。逆に劣化しやすいのはブラックや紺など熱を集めやすいカラー。また、鮮やかなカラーは色あせが目立ちやすいでしょう。

自分の好みで再全塗装するというのは、なかなか難しいかもしれませんが車を購入するときに経年劣化しにくいカラーを選ぶのは賢いことといえます。

車の塗装は劣化するからケアが必要

車の塗装は紫外線や周囲の環境によって劣化していきます。劣化を100%防ぐことはできませんが、防止することは可能です。こまめな洗車や保管場所を工夫することから始めましょう。

費用は掛かりますし、時間と手間もかかることですがコーティングをしておけば塗装の劣化は効果的に防げます。長年愛車をきれいな状態で維持したいのであればコーティングを積極的に検討することをおすすめします。