いざ車を買い替えようも思っても、手続きが面倒くさくてなかなか踏み切れないことありませんか?
今回の記事では
・そろそろ新しいクルマが欲しいけど買い替えの流れが分からない
・価格交渉ってどうやってやるの?
・査定の受け方や保険の入れ替えってどうなるの?
といった疑問に答えていきます。一見簡単そうに見える車売却ですが、いざ行動しようとするとかなり面倒なのが実際のところですよね。
でも心配はいりません!今回の内容を覚えておけば明日からでもスムーズに車を売れるようになるはずです。
今回の記事では、車買い替えの大まかな流れとそれぞれの詳細について解説しています。ぜひ参考にしながら素敵なカーライフを送ってくださいね。
目次
車買い替えステップ1:車種を決める
車を買い替えようと決めてまず行うのが車種決めです。新しいクルマの車種を決めましょう。ここでは「どうやって車種を決めればいいの?」「普通に新車を買うのと買い替えは違うの?」という疑問に答えていきます。
今買うクルマを売るときのことを考えて車種を決める
車の買い替えをするわけですから、当然ながら新しいクルマを選んで決める必要があります。多くの人は次に乗りたい車が決まっているかと思いますが、「まだ決めてない」「どうやって決めればいいか分からない」という人も少なくないはずです。
クルマ選びのポイントはいくつかありますが、特に【今買うクルマを買い替えるときおトクになる車種】を選ぶのをオススメします。つまり市場で高く売れる車種を選びましょうということです。
車の価値はさまざまな要因で決まりますが、なかでも「メーカー」「ボディタイプ」「ボディカラー」が買取金額に大きな影響を与えます。
メーカーは基本的に国産メーカーが良いでしょう。意外にも輸入車は買取金額が低い傾向にあります。なぜなら、一度日本に輸入された外車は日本国内でしか売れないからです。国産車と比べて市場が狭いため買取金額も低くなる傾向にあります。
ボディタイプもとても大切な要素。特に高額買取が狙えるのはミニバンやSUV、高級車、スライドドア付きの車種などです。これらの車種はユーザーから根強い人気を集めており、中古車市場での需要が安定しています。
またボディカラーも忘れてはいけません。同じ車種でもボディカラーによって買取金額が変わることは多々あり、なかでも「スタンダードカラー」は根強い人気があります。ホワイトやブラック、シルバーといったカラーがこれにあたります。これらは老若男女問わず使えるため多くのユーザーが欲しがり、必然的に買取金額も高くなるわけです。
逆にイエローやグリーンといった奇抜なカラーは買取金額が安くなりやすいので車買い替えにはあまりオススメできません。
車買い替えステップ2:価格交渉
新しく購入する車種が決まったら、次に価格交渉を行います。せっかく新しいクルマを買うわけですから出来るかぎり安く買いたいですよね。初めてだと交渉に抵抗があるかと思いますが、「ちょっとしたコツ」さえ掴んでおけば大丈夫です。
以下のポイントを抑えておけば車を安く買える確率が高くなりますよ。
新車を買う場合
新しいクルマを買う際「中古車なのか?新車なのか?」を考える必要があります。多くの人は新車をイメージするかと思うので、まずは新車を購入するケースからご紹介します。
新車を購入する場合、基本的に「ディーラー」が相手となります。ディーラーとは特定メーカーの参加となっている新車販売店です。
例えば、トヨタのディーラーであればトヨタ車を専門に扱っているということ。その場合どのように交渉すれば良いかというと、「他メーカーの似た車種を探し出して見積もりを出す」です。トヨタのミニバンが欲しいのなら、同じくらいの大きさ、同じ乗車定員、同じくらいの価格のホンダ車や日産車を探すイメージですね。
各のディーラーで見積もりを出してもらい、本命であるトヨタのディーラーに見積書を持っていきます。また、もうひとつの交渉方法として「オプション値引き」があります。文字どおり新車に付けるオプションを値引きしてもらう方法です。オプションは利益率が高いので交渉に応じてくれるケースが高くなります。
中古車を買う場合
続いては中古車を買う場合の交渉について解説していきます。中古車の場合は「ディーラー」もしくは「中古車販売店」のどちらかで買うことになりますが、中古車販売店の方がオーソドックスですね。
ただほとんどの場合、どちらとも「中古車の値引きは難しい」と言ってきます。中古車を交渉するなら、やはり「他社の価格を出す」のが良いですね。他の販売店の価格を出されれば値下げしないわけにはいきません。
例えばグーネットやカーセンサーなどの中古車検索サイトにて、自分が欲しい車と似た車種を探し出して、その販売価格を見せましょう。よほど販売店の意思が固くない限り交渉に応じてくれるはずです。
車買い替えステップ3:支払い方法を決める
価格交渉で最終的な金額がまとまったら、次に支払い方法を決めます。車の購入は人生において数回しかない貴重なイベントです。高額な買い物ですので、他の商品と比べて支払い方法もいくつかに分かれています。自分の経済事情などに合わせて支払い方法を選びましょう。
詳しい方法は以下の通りです。
車の購入方法は3種類ある
車を買ったときの支払い方法は全部で「3種類」あります。【現金】【ローン】【リース】の3つです。現金とローンは何となくイメージできるかと思いますが「リース」だけはあまりイメージが湧かないですよね。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
一番オススメなのは「現金」
3つの支払い方法の中でもっともオススメなのが「現金」です。
なぜ現金が良いかというと、単に金利が付かないからです。ローンでお金を借りてしまうと金利を上乗せして支払わなければならないので、その上乗せ分がかからないことを考えると現金の方が圧倒的にコストパフォーマンスが良いです。
ただ、車の購入には少なくても数十〜数百万円の大金が必要になるため、自分のお財布と相談しながら決めましょう。ただ、無理して現金で支払う必要はないので「現金払いならこれくらいが上限」という数字を決めておきましょう。
貯蓄に余裕がなければ「ローン」
3つの支払い方法の中でもっともポピュラーなのが「ローン」ですね。銀行などの金融機関からお金を借りて、月ごとに決まった額を返済していくことでクルマを購入する方法です。ローンだと月ごとの支払額は少なくなりますが、金利が上乗せされるためトータルの支払額は大きくなります。
そうはいっても、現金で一括払いできるケースは非常に稀なので、多くの場合はローンを組むことになるでしょう。特に「一気にお金が減るのはイヤ」と考えている人はローンを選ぶのが良いでしょう。
コストを抑えるなら「リース」
3つの支払い方法の中でもっともマイナーなのが「リース」です。リースとは【機械類などの長期賃貸契約】という意味で、ディーラーが所有している車を借りるかたちで車に乗ることができる方法です。
リースは、購入するというより「レンタル料を支払う」というニュアンスが強いですね。
また契約形態がリースである以上、車の持ち主はディーラーとなるため、車が自由に使えないというデメリットがあります。
好きなように運転することはできるのですが、自由にカスタマイズすることができないなどさまざまな制約があるので、使用者によっては不自由に感じてしまうことがあるでしょう。
車買い替えステップ4:車査定
新しい車の購入と契約が完了したら、今乗っている車の売却を進めていきましょう。まずは【車査定】を受ける必要があり、ここで詳しい売却金額が決められます。納得のいく金額で買い取ってもらうためにも以下のポイントを覚えておきましょう。
一括査定サイトなどで買取店を決める
今乗っている車を売るためには実車査定を受ける必要がありますが、その前にまずは「どこの買取店で売るか?」を決めなくてはなりません。まずは買取店のリサーチから始めましょう。
買取店を探す方法ですが【一括査定サイト】がオススメです。文字どおり「複数の買取店に査定依頼を出せるサービス」のことで、インターネットさえ繋がればスマホひとつで簡単に買取店を調べられます。
ひとくちに一括査定サイトといってもその種類はたくさんあり、何百もの買取店と提携している大手サイトもあれば、厳選された買取店のみ掲載しているクオリティ重視のサイトまで多彩です。
サイトによって使い方はやや異なりますが入力情報はほとんど同じです。基本的には専用のフォームに「売りたい車の情報」と「所有者の個人情報」を入力すればOK。申し込みボタンをクリックすれば、すぐに依頼先の買取店から電話がかかってきます。その電話にて実車査定のスケジュールを決めます。
ユーザー側がやることとしては「基本情報を入力すること」だけです。あとは買取店主導で買取を進めてくれるので、買取金額や条件などを見定めて買取店を選びましょう。
実車査定を受けて見積もりを出してもらう
お気に入りの買取店が決まったら、いざ実車査定を受けます。実車査定とはプロの査定士が実際に車を細かくチェックする作業ですが、「店舗査定」と「出張査定」の2つがあります。
店舗査定は説明せずとも分かりますよね。一方の出張査定は、査定士が家まで来て本格的な査定をしてくれるサービスです。買取店によって出張可能な範囲などは異なりますが、基本的にどこの買取店でも出張査定は行なっています。
だいたい15〜30分ほどで査定は完了し、そのあと見積もりをもらいます。見積もりを見て「ここの買取店で売るか?売らないか?」を決めます。このタイミングで交渉を行います。ここでワンポイントアドバイスなのですが、複数の買取店から見積もりを出してもらっておくと有利に交渉を進めることができますよ。
比較対象を作っておくことで「他店では〇〇万円でした」「他店ではこんなサービスを受けました」と他店を引き合いに出すことができるわけです。そうされると買取店側も応じないわけにはいきません。高い確率で交渉に応じてくれるはずです。
このように複数の買取店で見積もりを出して準備しておけば、より自分の土俵で勝負できるでしょう。
契約ができたら必要書類を準備する
交渉をして買取店と合意できたら契約を結ぶわけですが、契約をしたら次に「必要書類」を準備しましょう。車を売るにはいくつか必要書類を準備する必要があり、ここが最大の難関とも言われています。
準備する書類ですが「車検証」「自賠責保険証明書」「自動車税納税証明書」「実印(軽自動車の場合は認印)」「印鑑証明書」「リサイクル券」です。全部で6つの書類ですが、これらをすべて用意しなければなりません。そう聞くとかなり面倒に思うかもしれませんが、意外と簡単なので心配はいりません。
車検証や自賠責保険証明書などは助手席のダッシュボードに入っているはず。実印もすでに作っていたり、リサイクル券も購入時に発行されているので、基本的にはすでに持っているものを持参するだけです。新しく発行するものは印鑑証明書くらいですね。
それぞれ紛失してしまった場合は再発行しなければならないのでやや面倒ですが、特に紛失などしていなければすぐに全部揃えることができるでしょう。
車の引き渡し
必要書類をすべて揃えて一連の契約が完了したら、いよいよ車の引き渡しです。基本的には買取店に愛車を受け渡すだけなのですが、ここでひとつ注意しておきたいことがあります。それが「次の車の納車日」です。
車の引き渡しタイミングが早すぎたために次の車の納車日まで長い期間が空き、運転する車がなくなってしまったというケースが多々あります。そういった場合「代車」を貸してくれる買取店もありますが、それもそれで面倒ですよね。
そのため、車を買い替えるという人は次の車の納車日までに期間が空かないように買取店側と相談しておく必要があります。買取店としては「少しでも早く車を引き取りたい」と考えているため、早めの引き取り日を提示してくるかと思いますが、きちんと納車日を伝えて分かってもらうことが大切です。
入金
車を無事に引き渡せたら最後に入金です。入金は基本的に「銀行振込」となるので、契約時などに口座番号の分かるものを持参しておくと良いでしょう。入金までの期間は買取店によって異なりますが、短いところで2日、長いところで1週間ほどです。
もし1週間を超えても入金がされない場合は、買取店に直接問い合わせてみましょう。
車買い替えステップ5:自動車保険の入れ替え
新しい車の契約・古い車の売却手続きが済んだら最後に【自動車保険の入れ替え】を行います。つい疎かにしがちですが、保険の入れ替えを忘れると後で大変なことになってしまうので、きちんと確認しておくようにしましょう。
詳しい入れ替え方法は以下の通りです。
車の買い替えには「車両入替」が必須
車を買い替えたら必ず【車両入替(しゃりょういれかえ】の手続きを行わなければなりません。車両入替とは自動車保険に関する手続きのことです。もう少し具体的に説明すると、今まで乗っていた車から新たな車に保険対象をチェンジする手続きのことを言います。
仮に車両入替を怠った場合、保険適用対象が今まで乗っていた車のままになっているため、もしも事故を起こしてしまうと大変なことになってしまいます。
手続きの方法はシンプル
車両入替の手続きは意外とシンプルです。基本的には今乗っている車が加入している保険会社に電話で連絡するだけ。電話にて「車を買い替えるので保険の入替手続きをしたい」と伝えればすぐに対応してくれます。
また電話だけでなくインターネット、書類の郵送などでも手続きは可能です。また「代理店」というものも存在しており、その店舗で手続きを行うことも可能です。
特にインターネットにて手続きが可能な保険会社であれば、「ユーザー(契約者)の専用ページ」があり、そこから車両入替の手続きが可能です。インターネットひとつでできるので時間がない人にとってはありがたいですよね。
また手続きには【新しい車の車検証】が必須です。なぜならば、車両入替による車種変更に伴って保険料も変わるから。保険料が安い車種から高い車種までさまざまなので、そこで発生した差額を清算する必要があります。
手続きを行うタイミングは?
車両入替の手続きを行うタイミングですが「次の車が納車される前」が基本です。そうすることで納車日から保険適用車として乗ることができます。そのため、ディーラーや販売店にて新しい車の納車日が決定したタイミングで保険会社に連絡するのが良いでしょう。そうすると納車日から保険が適用された状態で車に乗ることができます。
もし手続きを忘れてしまっても大丈夫です。30日以内であれば手続き可能なのでそれまでに完了させれば問題ありません。また自動車保険の中に「車両入替による自動担保特約」というものが付帯しているケースがあります。
この特約が付いていると、仮に車両入替を忘れていたとしても、一定の期間であれば同保険に加入できます。ただ、この特約が適用されるには「前の車をすでに手放している」「新しい車の納車日から30日以内に手続きがされ、かつその手続きが完了する期間に起きた事故」といった条件を満たしている必要があります。
車両入替で気を付けるべきことは?
まず前提として抑えておきたいのが「基本的に今まで乗っていた車と新しい車の保険は併用不可能」ということ。自動車保険は1台につき1保険となっているため、同時に2つの車を同じ保険に入れることができません。そのため新しい車に保険を適用させるためには、必ず前の車を手放す必要があります。
さらに新しい所有者が「古い車と同じ所有者であること」「車両手続き前の記名被保険者本人であること」「ディーラーリース会社であること」などといった条件のどれかを満たしていなければなりません。
個人間での取引だと「名義変更」が必要になる
車の売却において、もし【親族以外の個人間で取引】した場合は要注意です。個人間で車を購入したり譲渡したりした場合、必ず「名義変更」をしなければなりません。
文字どおり車の所有者を変更する手続きですが、個人間での取引なので自分たちで行う必要があります。名義変更は新しく所有者になる人が住む地域を管轄する「運輸支局」にて可能です。運輸支局にさえ行けば誰でもカンタンに手続きできるので、もし該当する場合は速やかに名義変更手続きを行いましょう。
まとめ
車の買い替えの流れについて解説しました。いかがでしたか?
いざ車を買い替えようと思っても、手続きが面倒くさそうでなかなか踏み切れないのが現状かと思います。でもそれは買い替えの流れを知らないからです。
今回ご紹介した「車買い替えの流れ」を少しでも知っておけば、誰でもスムーズに買い替えを進めることができますよ。車買い替えのざっくりとした流れを知っているのと知らないのとでは、後々の買取金額にも大きな影響を与えます。
ぜひ今回の内容を実践して快適な買い替えを行いましょう!