廃車にかかる手数料はどれくらい?コストを節約する方法を大公開!

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車を廃車にする際は、乗り継ぎや買い替えの時とは違って、廃車のための手続きをしなければいけません。

大事に乗り続けてきた愛車と気持ちよくお別れするためにも、廃車をするにはどれくらいの金額がかかるかを知っておきましょう。

今回は、廃車に必要な手数料や、手続きを安く済ませるコツをご紹介します。

廃車の手数料を安くする方法はあるのか?

乗らなくなった自動車を処分するには、大きく分けると3つのやり方があります。

【ディーラーや中古車買取業者に依頼する】
【廃車買取業者に依頼する】
【自分で手続きする】

どのやり方を選ぶかによって、最終的にかかるコストが変わります。

できるだけ安く済ませたいなら、ディーラーや中古車買取業者を選ぶのはおすすめしません。新車や中古車を販売しているところでは、結局高くつくケースがほとんどだからです。

自分で手続きするやり方は、金額はディーラーより安く抑えられますが、時間と手間がかかってしまい、素人には非常に面倒です。忙しい人にとっては、なかなか自分でやるのは難しいでしょう。

しかし、廃車買取を専門しているところに依頼すれば、基本的に費用がかからない上、場合によってはお得になることも期待できます。

まずは、自分の車を処分するのにどれくらいかかるか調べたうえで、一番お得な手段を選びましょう。

廃車に関する主な費用の内訳


意外と知られていませんが、車を処分するにはいろいろとお金がかかるものです。

自分で手続きをする場合や廃車買取業者に依頼するのに比べ、代行を依頼すると廃車登録手続き費用がかかってしまいます。

もう乗れなくなったからと気軽に処分しようとすると、思いがけない金額がかかって驚くかもしれません。

ディーラーや中古車買取業者に依頼した場合はどれくらいの金額になるのか、主な費用の内訳をまとめました。

運輸支局での抹消登録

車を処分する時には、ナンバープレートを管轄する運輸支局への届け出が必要です。これを抹消登録といいます。

抹消登録には一時抹消と永久抹消の2通りあります。一時抹消登録と永久抹消登録の違いは、再登録ができるかどうかです。

一時抹消登録をすると公道を走れなくなりますが、再度申請をすれば、また公道を走らせることが可能です。

一時抹消登録をした後に車を解体する場合は、解体抹消登録を行います。

永久抹消登録は、その名の通り完全にその車の登録を抹消するものです。主に、故障や老朽化などで使用不可能になった車に対する手続きです。

一時抹消登録には申請手数料350円が必要ですが、永久抹消登録には費用はかかりません。

廃車登録手続き

自動車販売業者に手続きを依頼した場合、廃車登録手続き費用がかかります。

選ぶ場所によって金額は異なりますが、一時抹消登録より、永久抹消登録の方が高くなることが多いです。

廃車の引き取り費用

自宅や路上など、車が置いてある場所から引き取る際にかかります。

一般的には距離に対していくらという計算ですが、事故車などで動かない時は、レッカー代などが別途かかる場合があります。

レッカー代は車の状態や置いてある場所などによって運び方なども異なるため、自走できない車を手放す際は、事前にしっかり確認しておきましょう。

リサイクル料

2005年以降に購入した新車に関しては、新車購入時にリサイクル料を納付済です。また、2005年以前に購入した車でも、車検の際にリサイクル料を支払っています。

リサイクル料が発生するのは、2005年以前に購入してから車検を取っていないというケースです。そのため、実際に車を手放す際にリサイクル料金を支払う必要があることはほとんどありません。

また、リサイクル券を紛失してしまった場合は再発行が可能です。再発行すれば、改めてリサイクル料を支払ったりしなくても大丈夫です。

解体費用

車を解体する際には、専用の業者によって解体作業が必要です。解体を請け負っているところは、だいたいスクラップの買取も行っています。

そのため、解体にかかった分はスクラップの買取金額で相殺されるケースが多いです。

自分で廃車にする場合のコスト


自動車販売業者に依頼するより、自分で手続きをしたほうがコストはかかりません。手間はかかりますが、ディーラーなどに依頼するよりは自分で頑張ったほうがお得です。

自分で手続きをする場合、どれくらいの手数料が発生するかをまとめました。

永久抹消登録の場合

永久抹消登録は、既に車を解体した状態で行います。そのため、まず自動車を解体してから運輸支局に申請します。

引き取り代

解体をしてくれるところに自分に持ち込めば、引き取り代は基本的に無料です。自走できる場合、できるだけ自分で運転していくのがおすすめです。

事故車など、自走できない車はレッカー代がかかります。車の置いてある場所や解体を依頼する場所までの距離にもよりますが、大体2万円以下が相場です。

スクラップ代

自動車は解体される際に、リサイクルができる部分とできない部分に分類されます。スクラップ代は、リサイクルができない部分をスクラップにする際にかかります。

スクラップ代は軽自動車や普通車、大型車など車種によって異なりますが、大体1万円から2万円程度です。

スクラップはそのまま買い取ってくれるので、買取価格とスクラップ代が相殺されることが多いです。

リサイクル料

リサイクル料は車種や排気量によって異なり、大体7,000円から2万円程度です。

ただし、リサイクル料は新車購入や車検の際に支払っていることがほとんどです。手続きの際にかかるケースはあまりないでしょう。

廃車手続き料

永久抹消登録には申請手数料はかかりませんが、申請書の購入が必要です。申請書は1枚40円程度で購入できます。

自分で廃車にするメリットとデメリット

自分ですべての手続きをするメリットは、やはり手数料にかかるコストを限りなく下げられることです。

車が自走する状態で解体場所に持ち込み、スクラップ代で解体費用を相殺できればほとんど手数料はかかりません。

デメリットは、一連の手続きにかかる手間と時間です。

処分する車を自分で所定の場所に持ち込み、陸運支局に行って手続きを行わなくてはならないので、忙しい人にとってはかなり面倒に感じるでしょう。

ディーラーに廃車を依頼する場合のコスト


車を処分する手続きというと、何となく面倒なイメージが強く、慣れ親しんだディーラーに手続きを頼むのが楽と考える人は多いです。ディーラーに依頼する場合は、以下のようなコストがかかります。

永久抹消にかかる手数料

ディーラーでは、下取りできない車は解体を勧められます。その場合は、ディーラーに永久抹消登録を代行してもらうことになります。

引き取り代

処分する車を引き取りに来てもらう際には、ガソリン代やレッカー代がおよそ数千円から3万円程度かかります。

スクラップ代

永久抹消登録を行う前に車を解体するためのものです。費用は最大で約3万円程度です。スクラップ買取料で費用を相殺できれば、その分安くなります。

書類の手続き代行料

ディーラーに手続きを依頼する上で最も大きなコストになるのが、この手続き代行料です。依頼するところによって料金は異なりますが、1万円から2万円が相場です。

一時抹消にかかる手数料

下取りで引き取ってもらった車は、中古車として再度販売するまで一時抹消登録を行う必要があります。車の解体は必要ないのでスクラップ代はかかりません。

一時抹消にかかるのは、引き取り代と書類の手続き代行料、そして陸運支局で一時抹消登録にかかる申請料350円です。

ディーラーに依頼するメリットとデメリット

車の処分に伴う面倒な手続きをすべて代行してもらえるのは大きな利点です。また、信頼できるディーラーに手続きを依頼するのは安心感があるでしょう。

デメリットとしては、手続きにかかるコストの高さです。引き取り手数料は自分で行えば抑えられますが、手続き代行料は必ず発生します。

その分、ディーラーで手続きを行うと数万円高くなってしまうのは避けられません。

買取業者に依頼する場合のコスト


廃車手続きを行う場合、専門の買取業者に依頼するのが最もコストパフォーマンスに優れています。

ただし、車の状態によって金額が左右されるため、一概にお得になるとも限りません。買取業者に依頼する際のコストをまとめました。

廃車にかかる費用は基本0円

廃車買取業者は、買い取った車をパーツとして販売したり、リサイクルをして利益を得ます。そのため、手続きは基本無料です。

場合によっては損をする

車の価値は時価によって変動します。また、修復歴や水没による冠水歴がある車は使えるパーツが少なくなります。このようなケースでは買取価格がつきにくく、下取りより損するケースがあります。

逆に、場合によってはパーツに高値がついてプラスになることもあります。

買取業者に依頼するメリットとデメリット

買取業者に依頼するメリットは、車の状態によってはパーツに思いがけない高値がついて、お金が戻ってくる可能性があることです。

また、自分で運輸支局に出向いて手続きするよりも手間がかからないのも助かります。

デメリットは、パーツ基準で査定を行うことで、まだ中古車としての価値がある車でも買い叩かれてしまう可能性です。場合によっては下取りや中古車買取の方がお得になるケースがあります。

無駄なく車を処分するためには、まずはディーラー下取りや中古車買取業者で査定を行い、自分の車にどれくらいの価値があるか判断してもらう事です。

専門の買取業者に査定してもらうのはそれからでも遅くないでしょう。

まとめ


廃車手続きにかかる費用は、やり方次第でかなりコストを抑えることができます。それどころか、専門の買取業者に依頼すれば、プラスになるケースもあります。

また、自分ではもう乗れないから処分するしかないと思っていても、実はまだ中古車としての需要があることもあります。

廃車にするときに損しないためには、自分の車の価値がどれくらいあるかを知るのが大切です。