「自動車税をクレジットカードで払いたい…」と考えている方のために、自動車税をクレジットカードで支払うメリット・デメリットを紹介します。クレジットカードで支払いをするための手順もチェックしておきましょう。
納付書を使って現金納付をしていた方は、これを機にお得なクレジットカード払いを始めるのはいかがでしょうか。
目次
自動車税のクレジットカード納付に対応しているかチェック
自動車税をクレジットカードで納付することを決定する前にチェックしておかなければならないことがあります。それはお住まいの地域が自動車税のクレジットカード納付に対応しているかという点です。
現在、クレジットカードでの支払いに対応しているのは次の通りです。
- 北海道
- 東北地方6県
- 関東地方7県
- 中部地方8県(山梨県、石川県は不可)
- 近畿地方6県
- 中国地方5県
- 四国地方3県(高知県は不可)
- 九州地方8県
(2020年5月現在)
自動車税をクレジットカードで払うメリット
自分が自動車税を納付する都道府県がクレジットカード支払に対応していることが確認できたら次のステップです。クレジットカードを使って自動車税を支払うことにはどんなメリットがあるのかを紹介します。
クレジットカードを使うことで精神的・金銭的な余裕ができることや利便性、お得な点を取り上げてみましょう。
支払いまで余裕ができる
一つ目のメリットは支払いまでの猶予が生じることです。クレジットカードで自動車税が支払われるタイミングと現金が引き落とされるタイミングは異なります。
例えば、末日締め27日払いのクレジットカードを利用するとしましょう。自動車税の支払いを5月中のどこで行ったとしても、現金が引き落とされるのは6月27日です。手持ちのお金が足りなくても現金が必要になるまでに時間の余裕が生じます。
また、クレジットカードの支払方法を変更することでさらに支払猶予を延ばすことも可能です。分割払いやリボ払いを支払い時に選ぶこともできますし、後に変更することもできます。(一部の自治体やカード会社を除く)
ポイントやマイルがたまる
2つめのメリットはクレジットカードの特典を受けられることです。クレジットカードの利用額に応じてポイントが付与されたりマイルが溜まっていくカードをほとんどの方が利用なさっています。
自動車の排気量によっては一度に100,000円以上の自動車税を支払うことになりますので、家計は大きなダメージを受けるでしょう。少しでもクレジットカードのポイントに還元されるとお得感があります。
いつでもどこでも納付できる
3つめのメリットはいつでもどこでも自動車税を納付できるということです。送付される納付書を用いて金融機関やコンビニで納付するとなるとそこまでいかなければなりません。仕事や家事で忙しくしておられる方にとっては24時間いつでも支払いができるのは大きなメリットとなるでしょう。
クレジットカード払いにすれば、なかなか支払いに行く時間が取れず納付期限を過ぎてしまったということは避けられます。手元に現金がなくても、どこに行かなくても、24時間いつでも支払いができるのです。
自動車税をクレジットカードで払うデメリット
自動車税をクレジットカードで支払うことができるのはとても便利でメリットの多いことです。しかし、どんな良い方法にもデメリットがあります。自動車税の支払いをクレジットカードで行うデメリットについていくつか紹介しましょう。
決済手数料がかかる
まず、1つ目のデメリットは決済手数料がかかることです。クレジットカードで自動車税を納付する場合、決済手数料を支払わなければなりません。クレジットカードで支払えばポイント還元されるというメリットの裏に手数料が差し引かれるというデメリットもあることを覚えておきましょう。
クレジットカードのポイント還元率によっては、手数料が引かれることでお得どころかマイナスになる可能性もあります。現金納付とどちらがよいのかを慎重に判断しましょう。
1件につき330円(税込)
自動車税をクレジットカード払いする場合の手数料はだいたい330円です。もちろん自治体によってことなりますが、300円前後の相場を知っておくと良いでしょう。
モバイルレジ納付:税額による
特設サイト:300円
このようにお住まいの都道府県、クレジットカード払いするときに利用するサイトによって手数料は異なります。
クレジットカードの還元率によって+になる
クレジットカードのポイント還元率が低ければ、最悪+300円前後の手数料を取られて現金納付よりも多く支払わなければならないということになりかねません。しかし、還元率が1%以上あるクレジットカードであれば+になります。
例えば、排気量1,000㏄超1,500㏄以下の車の場合、自動車税は34,500円となります。クレジットカード払いをして手数料がかかると34,824円。クレジットカードの還元率が1%であれば348円分のポイントが還元されるので実質24円の+となるのです。
納付期限が過ぎるとNG
自動車税をクレジットカード払いする別のデメリットは納付期限を過ぎると利用できないことです。
もちろんどんな支払方法を選ぶとしても納付期限前に納税しなければなりません。ただし、納付書を使って現金納付する場合は納付期限が過ぎても金融機関や郵便局で納付できるのです。
クレジットカード払いをするのであれば自動車税の通知書が届いたら速やかに支払い手続きを進めてください。
納付証明書の発行に時間がかかる
3つ目のデメリットは、クレジットカード払いにした場合はその場で納税証明書を得られないということです。金融機関の窓口やコンビニに出向いて現金納付する場合はその場で証明書が渡されます。
しかし、インターネットを通した支払いは納税証明書が発行されるまでに約1カ月かかります。車検を控えている方にとっては大きなデメリットとなるでしょう。納税から1カ月未満に車検を予定している方で紙の納税証明書の提出が求められる場合は現金納付をおすすめします。
クレジットカードからチャージした電子マネーカードを使う
クレジットカードを使った自動車税の納付方法でさらにお得感の増すものがあります。それは、クレジットカードからチャージした電子マネーカードを使ってコンビニで納税するという方法です。
では、電子マネーとクレジットカードの連携による税金の支払いはどのようなメリットがあるのでしょうか。
クレジットカードのポイントがたまる
電子マネーへのチャージでポイントがつくクレジットカードからチャージしたマネーで自動車税を支払うという方法なら、クレジットカードのポイントを貯められます。
現金の支払いでは自動車税がポイントで還元されることはありませんから、お得であることに間違いありません。
手数料がかからない
2つ目のメリットはクレジットカード払いの時と違い手数料がかからないことです。電子マネーを利用してコンビニで自動車税を支払う場合は330
円の手数料がかかりません。ですから、クレジットカード単体を利用するよりもお得になるといえます。
例えばnanacoカードを使って自動車税を支払うとします。リクルートカードは1.2%のポイント還元になっていますので、もし34,500円分nanacoカードにチャージすれば414円がポイント還元されることになります。ワンコイン近い+は結構家計に大きいのではないでしょうか。
自動車税をクレジットカードで支払う手順
自動車税をクレジットカードで支払うならメリットとデメリットの両方があることを紹介しました。自分が住んでいる自治体がクレジットカード払いに対応していることを確認で来たら、実際に支払い手順を踏んでいきましょう。
自動車税をクレジットカード払いするのに必要な書類は次の2点です。
- 自動車税種別割の納税通知書
- クレジットカード
納税通知書には納付番号、確認番号、納付区分が記載されているでしょうか。また、クレジットカードはVisa、Mastercard®、JCB、アメリカン・エキスプレス®、DinersClubであれば自動車税の支払いに利用できます。
そしてサイトにアクセスできるネット環境と端末も必要です。
クレジットカード専用納付サイトにアクセス
必要書類を手元に用意して、ネット環境も整ったら各自治体で定められているサイトにアクセスします。自分の該当している自治体のサイトがどこにあるのかわからない場合は「○○市(区町村) インターネット(またはクレジットカード) 自動車税」というキーワードで検索してみてください。
多くの自治体ではYahoo!公金支払を通じた自動車税のクレジットカード払いを採用しています。しかし、Yahoo!の会員登録をする必要はありません。サイトに記載されている事項を守り順番に入力していけばクレジットカード払いは可能です。
記入事項を入力
続いて、サイト内で求められる記入事項を入力してください。まずは、クレジットカード払いすることに関係している注意事項に同意することが求められます。その後、自動車税納付書の納付番号・確認番号・納付区分の入力が必要です。
続いて、クレジットカード情報の入力。クレジットカード番号・有効期限・セキュリティ番号を入力してください。有効期限が切れていると利用できませんのでチェックしておいてくださいね。
画面に出てくる必要な情報をすべて入力しながら「次に進む」ボタンをクリックしていってください。
納税完了
全ての項目の入力が終わり、内容が表示されたら間違っていないか確認してください。納税を完了させたら完了です。
クレジットカード払いの場合は納税が完了してもすぐに納税証明書が発行されることはありません。また、納税が確認されるまでに約3週間かかるので自動車税種別割納税証明書の発行は約1か月後から可能になります。
2015年から納税確認が電子化されたことにより、車検時の納税証明書の提示が省略されるようになっています。しかし、電子上でも納税が確認されない期間があるということですから、車検を間近に控えている方は注意が必要です。
自動車納税におすすめのクレジットカード4選
自動車税をクレジットカードで支払うと、ポイント還元率によっては+になりお得であることを説明してきました。では、具体的にどのクレジットカードを利用すればいいのでしょうか。
- 年会費無料
- ポイント還元率高
- ETCカード無料付帯
セブンカード・プラス
まずオススメするのは、nanacoの関連サービスであるセブンカード・プラスです。
- nanacoポイントが貯まる
- 入会&利用で最大4600Pプレゼント
- 年会費初年度無料
今なら、セブンカード・プラスに入会して利用すれば最大3,600ポイントプレゼントされます。さらにnanaco会員限定で1,000ポイントプレゼント!自動車税を支払うためにセブンカードに入会してポイントをもらえばかなりお得になりますね。
セブンカードの年会費は初年度無料です。2年目以降は500円が必要ですが、年間利用額が50,000円を超えれば次年度も無料になります。自動車税だけでも50,000円を超える場合がありますから問題ないですね。
リクルート・カード
次におすすめするのはリクルートカード。
- 年会費は永年無料
- ポイント還元率は1.2%
- 電子マネーへのチャージもポイント付与対象
リクルートカードをどこで使っても高還元率でポイントが貯まっていきます。貯まったポイントはリクルートポイントとして「じゃらん」「ホットペーパービューティ」「ポンパレモール」などで利用できるのでお得です。
電子マネーのチャージでもポイントが付与されます。チャージ100円につき1.2ポイントがもらえるのでリクルートカードを使ってnanacoカードにチャージして自動車税を支払えば手数料を浮かせてお得に納税できるのです。
Yahoo!JAPANカード
次に紹介するクレジットカードはYahoo!JAPANカードです。
- 年会費無料
- ポイント還元率は1%
- PayPayのクレジットチャージに唯一対応
自動車税をお得に支払う方法でYahoo!JAPANカードを利用するのであれば、PayPayへのチャージがおすすめ。Yahoo!JAPANカードからPayPayにチャージすると1%のポイント還元となり、さらにPayPayを利用することで3%のポイント還元がされるからです。
また、今ならYahoo!JAPANカードに入会すると2,000円近くのPayPayボーナスがもらえます。有効期限があるので注意が必要です。
イオンカードセレクト
4つ目に紹介するのは、イオンカードセレクトです。
- 自動車税カード払いキャンペーン
- イオングループ対象店舗でいつでも2倍ポイント還元
- お客様感謝デーは5%OFF
各自治体の特設サイトやYahoo!公金払いを利用して、25,000円以上の自動車税を支払えば400ポイントがもらえたのです。それに+クレジットカードがそもそも持っているポイント還元率もあります。200円につき1ポイントたまります。
例えば34,500円の税金を支払うとすると決済手数料は330円かかります。しかし、キャンペーンで400ポイントが貯まり、172ポイントが還元されるので合計+572ポイントになるのです。
まとめ
自動車税はクレジットカードで支払える時代になりました。特設サイトを設けている自治体やYahoo!公金払いを利用している自治体がいますが、ほとんどの場合330円の手数料がかかります。
手数料のことを考えると、24時間いつでもどこでもできる方法ではありませんが、クレジットカードから電子マネーにチャージして自動車税を支払うという方法は最もお得です。
クレジットカードで自動車税を支払うメリットとデメリットの両方を良く考慮して、自分の家計と車検の予定などを考えながらお得で適当な支払方法を選んでいただければ幸いです。