<AZワゴン>は2012年までマツダが販売していた軽トールワゴン。スズキからのOEMで生産されていて、ベース車両は<ワゴンR>でした。
今回は「AZワゴンを高く買取してもらうポイント」と「最新の買取相場の情報」を紹介します。
[myphp file=article-cta-parts-s]AZワゴンの特徴
AZワゴンは、マツダが販売していた軽トールワゴンです。スズキのOEM生産でしたが、生産元であるスズキでの車種名は、なんと、あのワゴンRでした。ワゴンRが名車だったことからも伺えるように、AZワゴンもまた当時の人気車種だったのです。それでは、初代から4代目までの車種特徴を簡単にご紹介しましょう。
初代AZワゴン(1994年-1998年)
全長 3,295mm
全幅 1,395mm
全高 1,695mm
駆動方式 前輪駆動
車両重量 730 – 820kg
乗車定員 4名
1990年代前半、【軽自動車=狭いイメージ】が定着していました。AZワゴンは164~169cmと背を高く取り、空間演出を一変。それまでの軽自動車は、低車高の乗用型か、商用車ベースのワンボックスカーしかありませんでした。
AZワゴンは座面を高くすることで足元に余裕を生み出しました。視点も高くなり、眺望性・視認性および開放感が向上。AZワゴンは床面も地面からワンステップの高さとなり乗り降りもスムーズになり、軽自動車のイメージをガラッと変えたのです。ワゴンRとともに軽自動車界に旋風を巻き起こしました。
2代目AZワゴン(1998年-2003年)
全長 3,395mm
全幅 1,475mm
全高 1,685mm
駆動方式 前輪駆動
車両重量 750 – 860kg
乗車定員 4名
軽自動車規格の改正にあわせフルモデルチェンジしたのが 2代目AZワゴンです。前期型はOEM供給元のワゴンRとエンブレム以外すべて同じでしたが、2000年のマイナーチェンジを経て後期型では、フェイスデザインがマツダ車特有のファイブポイントグリルになりました。
3代目AZワゴン(2003年-2008年)
全長 3,395mm
全幅 1,475mm
全高 1,655mm
駆動方式 前輪駆動
車両重量 800 – 910kg
乗車定員 4名
フルモデルチェンジした3代目はマツダ特有のペンタゴングリルと専用デザインのリアコンビランプとなり、エクステリアの面でワゴンRと明確に区別できるようになりました。
2003年に発売された同車種ですが、特筆すべきは、2004年にインテリア、2005年に外内装、 2007年にもインテリアの変更を行い、年を重ねる毎に改良されている点です。乗り心地やデザインが微妙に異なるので、同車種の売却、購入を考えている場合は年式を確認したほうがよいでしょう。
4代目AZワゴン(2008年-2012年)
全長 3,395mm
全幅 1,475mm
全高 1,660mm
駆動方式 前輪駆動
車両重量 800 – 930kg
乗車定員 4名
4代目となるワゴンRにあわせて AZワゴンもフルモデルチェンジ。ワゴンRとの違いはペンタゴングリルと専用のフロントバンパーがマツダ仕様で、他の部分はワゴンRと共通です。
AZワゴンとしては最後の車種になった4代目は、2012年をもって販売を終了しました。OEM元のワゴンRのフルモデルチェンジに伴い、マツダでは車名をフレアとして販売することになったからです。
AZワゴンの買取価格例
AZワゴンの最新の買取事例をご紹介します。
- 2012年式 (平成24年)<AZワゴン XS>FF 黒系
走行距離 4.1万km 新車販売価格 122.8万円 参考買取価格 37万円 残価率30% - 2011年式 (平成23年)<AZワゴン XS>FF 白系
走行距離 7.9万km 新車販売価格 122.8万円 参考買取価格 18万円 残価率14% - 2009年式 (平成21年)<AZワゴン XS>FF 黒系
走行距離 7万km 新車販売価格 116.5万円 参考買取価格 10万円 残価率8%
AZワゴンの人気グレードとリセールバリュー
AZワゴンの人気車種は?
やはり最終モデルとなる4代目(MJ23S型)でしょう。
4代目が生産され始めた2008年以降、2011年に至るまで、OEM元のワゴンRは軽自動車の年間販売台数で1位の座を守り続けました。AZワゴンも軽自動車販売台数で13位~14位と健闘。両方合わせると年間で20万台以上売り続ける、超売れっ子車種だったのです。
2009~2010年にエコカー減税が実施され、プリウスをはじめとするハイブリッド車の値段が購入しやすくなった影響もあり、販売台数は徐々に減少。人気は軽自動車からエコカーに移っていきました。
2012年に<AZワゴン>という車種は無くなりましたが、シンプルかつ剛性ある作りゆえに、未だに人気があるのがこの最終モデルです。ハイブリット車のように内部がブラックボックス化されているわけではないので、比較的容易に修理でき、メンテナンスしやすいという特徴もあります。
リセールバリューは?
最終モデルのAZワゴンの新車価格は、111~148万円でした。現行型の買取金額はおおよそ30~60万円とばらつきがあります。リセールバリューは2~4割程度くらいですね。
販売からそれなりに年数が経っていますので、保管状態や走行距離、メンテナンスの有無によって買取価格に大きな差が生まれることに注意しましょう。
より高額に買い取ってもらうポイント
ノーマル状態に戻しておく
AZワゴンはカスタムベースとして選ばれやく、ドレスアップしている車体も多く流通しているようです。中古車市場は複数の売り手と買い手がいる価格競争市場です。
できるだけ多くの買い手に興味を持ってもらうためにも、カスタム箇所をノーマルに戻せる箇所は直したほうが無難かもしれません。余ったカスタムパーツはヤフーオークションやメルカリで出品すれば高値がつく可能性もありますよ。
しっかりメンテナンスをする
最近の車種と比べると比較的シンプルな作りが売りのAZワゴン。年式が経っていることもあり、こまめなオイル交換や洗車など、日頃のメンテナンスの有無が車体状態に大きく影響します。
10年落ちの場合値段はつくか?
2009年式の買取価格を確認していきます。
- 2009年式 AZワゴン XF 24~36万円
- 2009年式 AZワゴン XG 23~34万円
- 2009年式 AZワゴン XS 27~40万円
- 2009年式 AZワゴン XSスペシャル 27~41万円
- 2009年式 AZワゴン XT 24~36万円
おおよそ20~35万円程度で買取が行われているようです。10年落ちの車種でも2割~3割程度のリセールバリューがつく可能性が高いと言えそうです。
まとめ
今回はマツダ・AZワゴン(AZ-WAGON)の車種情報や買取相場について説明してきました。高年式の車体はそれなりの価格で売れることもわかりましたね。
10年落ちの車体でも保管状態が良ければきちんと値段が付きます。そろそろ車の買い替えを検討している方は、是非この記事を参考にしてくださいね。
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