2014年まで販売が続けられ、大ヒットを生んだ<ライフ>。軽トールワゴンとしての一時代を築いたライフですが、買取ではどのように評価されているのでしょうか。
ライフの買取で損をしないためには、「実際に買取された査定額」の情報と、査定時に評価されてプラスポイントになりやすいグレードやボディカラーを知っておくことが大切です。
そこで、ライフの買取における重要なポイントを紹介します。
[myphp file=article-cta-parts-s]ライフの特徴
ライフの歴史
<初代ライフ>は1971年から1974年にかけて販売されていたホンダの軽自動車で、セダンとワゴンの設定がありました。ちょうどその頃、ホンダの<初代シビック>が大ヒットします。
それを受けてホンダは生産体制をシビックに集中させるために、ライフを廃版にする事を決定します。このよう経緯でライフは4年に満たない短い販売期間で生産終了となったのです。
その後、長らくライフの名は眠っていましたが、1997年に当時流行り始めた軽トールワゴンとして復活。2代目以降のライフの販売は非常に好調で、初代から数えると4回のフルモデルチェンジを繰り返します。しかし、ホンダの車種再編の流れもあり、5代目となっていた2014年に販売終了になりました。
ライフは女性の頼もしい味方
ライフは、2003年に販売開始された4代目からはメインターゲットに女性が設定され、全体的に丸みのあるボディデザインとなります。2008年にフルモデルチェンジされた5代目では、「デイリー・スマイル・テクノロジー」をコンセプトに、「日常での使いやすさ」を重視した設計でさらに女性にアピールするモデルとなりました。
フロントにはベンチシートとインパネシフトを採用する事により、運転席と助手席の移動が容易になっています。また、センターピラーには子供やお年寄りの乗降時に掴まる事のできるグリップを設置。
女性が日常で車を使う時にあるとうれしい機能が散りばめられています。
高い安全性能
ライフは、障害物に衝突した時の衝撃をやわらげるホンダの最新安全技術<G-CON>、衝突時に相手車両への攻撃性を低くする<コンパティビリティ対応ボディ>を標準装備。
また、運転席には「早く、長く、優しく」作動し、いろいろな体格や事故状況に対応して作動する<運転席用I-SRSエアバックシステム(連続容量変化タイプ)>が採用されています。
各種の安全装備を備え、不測の事態への配慮が多くなされているモデルです。
ライフのボディサイズ
車高が1,610mmと高く、軽トールワゴンのボディタイプになります。
- 全長 3,395mm
- 全幅 1,475mm
- 全高 1,610~1,655mm
ライフのボディデザイン
ライフは、軽トールワゴンのボディタイプにありがちな角ばった雰囲気はあまり感じられず、柔らかな流線を取り入れたエクステリアです。女性を意識したボディデザインとなっています。
ライフの内装
インテリアカラーは、グレード<C><G>はベージュ、<DIVA>ではブラックと、2つの仕様があります。トールワゴンだけに広く開放感がある室内空間が確保されていて、シートは厚みがあり座り心地も良好です。
コンビニ袋を下げられるフックや、ドリンクホルダー、収納ポケットを各所に配置してあり、使い勝手の良い室内になっています。
ライフの燃費
ライフはハイブリッドエンジンなどの低燃費装備がないので、燃費効率はあまり高くありません。「FF仕様の自然吸気エンジン搭載車」の燃費が一番良くなります。
- 65L 水冷直列3気筒エンジン FF 4AT 19.4~19.6km/L
- 0.65L 水冷直列3気筒エンジン 4WD 4AT 17km/L
- 0.65L 水冷直列3気筒ターボエンジン FF 4AT 17.6km/L
- 0.65L 水冷直列3気筒ターボエンジン 4WD 4AT 16km/L
ライフの最新買取相場
<ライフC>
2014年(平成26年)式 カラー:シルバー
走行距離:1.0万km 新車価格:100.8万円 買取価格:31.0万円 残価率:約30%
買取では、走行距離が重要なポイントです。販売終了間近に購入したとみられるライフCは、走行距離の短さから、買取で高評価を得ています。
<ライフディーバ>
2013年(平成25年)式 カラー:ブルー
走行距離:1.0万km 新車価格:133.6万円 買取価格:33.2万円 残価率:約24%
スポーツグレードとして人気の<ディーバ>は、グレードの高さと年式が新しい点において高評価がつけられました。買取において、人気のグレードという点は高価買取が期待できるポイントとなるでしょう。
<ライフG>
2012年(平成24年)式 カラー:パール
走行距離:6.0万km 新車価格:111.1万円 買取価格:21.0万円 残価率:約18%
ライフのベースグレードとなる<G>。年式が古いのと走行距離が5万kmを超えている点でマイナス評価となり、残価率が約18%と伸び悩んでいます。
ライフの人気グレードと残価率
グレード<C>
各装備を必要最低限に留めた廉価版グレード。<ナビ装着スペシャルパッケージ>や<バックモニター>などのオプション設定がありません。
グレード<G>
<C>には無い、リヤスピーカー、イモビライザー、セキュリティアラームなどを標準装備。事実上のライフのベースグレードです。ライフは<C>から上のグレードのほうが残価率が良くなります。
グレード<DIVA>
エアロフォルムバンパー、テールゲートスポイラーなどのエアロパーツ装着したスポーティグレード。フォグライト、ドアミラーウインカーも標準装備となっていて、ワンランク上のエクステリアになっています。
グレード<C><G>では13インチだったタイヤホイールを14インチにサイズアップ。ターボエンジンを搭載した<ターボパッケージ>の設定もあり、高い走行性能を誇るグレードでした。特に男性に人気のグレードで、リセールバリューも高くなります。
ライフをより高額に買い取ってもらうポイント
ライフの人気のカラー
プレミアムホワイトパール
税抜き価格27,000円のオプションカラー。ライフの中古車販売ではホワイトの人気が高く、買取業者も在庫として確保したがるカラーです。買取査定でもプラスポイントになります。
プレミアムミスティックナイト・パール
プレミアムホワイトパールと同じ有料のオプションカラー。基本は黒に見えますが光の状態により、黒の中に紫と緑がにじみ出ます。特にスポーティ仕様の<DIVA>では人気のある色で、リセールが高くなります。
アクアトパーズメタリック
アクアトパーズメタリックはおしゃれな淡いブルー。カタログなどで使われているイメージカラーで、女性からの人気が高い色です。
ライフの人気のオプション
シートコンソール
フロントシート中央部に、大小2つのポケットがあるコンソールを装着します。ライフはベンチシートを採用しているため、運転席すぐ左側に小物を置けるスペースがあると大変便利です。査定ではオプション品である事を伝えてください。
カラフルホイールキャップ
ホイールキャップの色と言えば、通常はアルミホイールを模したシルバーになっているものです。
このカラフルホイールキャップは<ピンクゴールドメタリック>と<バニラクレム>の2色を使って、車の足まわりをカラフルに装飾するおしゃれアイテムです。傷がなく良い状態ならば、確実に査定でプラスポイントになるオプション。
シートカバー
ブルーステッチを施した合革性のクールなブラックシートカバー。特にグレード<DIVA>に良く似合います。運転席と助手席の後部にポケットがあり便利です。
ライフは10年落ちの場合値段はつくか?
ライフで10年落ち車両となると、2003~2008年に生産された<4代目ライフ>が多くなります。4代目ライフは10年落ちでモデルでボディデザインも時代を感じさせるものですので、さすがに買取査定も厳しくなっています。
- 2007年式(平成19年)<ライフ C>FF 4AT タフタホワイト
走行距離 6.5万km 新車販売価格 98.7万円 参考買取価格 14.3万円 残価率 14%
4代目ライフでも2005年式くらいまでは、よほどの事がない限り価格が付かない事はありませんが、2004年より前の年式になると車両によってはかなり厳しく、ほんのわずかな査定額になってしまう事もありえます。
2005年以前の年式の車両では、10万円を目標とするのが現実的でしょう。
まとめ
今回はホンダ<ライフ>の買取査定の情報をお伝えしました。かつてはホンダの代表的な軽自動車であったライフも、販売終了からしばらく経ち、街で見かける事も少なくなってきました。
しかし「少しでも安く車を買いたい」というユーザー層は確実に存在しますので、いざ買取査定に出してみると自分の想定以上の査定額がつく事が多いものです。ライフの売却を検討されている方は、車両が少しでも良い状態のうちに買取査定をしてみてください。
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