<RX>はレクサスが販売するミドルサイズSUV。快適性と高級感を持つプレミアムSUVとして人気のモデルです。
今回は「RXをより高額で買取してもらうポイント」と「最新の買取相場の情報」を紹介します。
目次
国産車の最高級クロスオーバーの名を持つRX
1990年代に登場したクロスオーバーSUV。乗用車をベースとし、オフロード車のような最低地上高を持つことから、発売当時にはシティオフローダーと呼ばれていました。
ただ、当時のSUVにはオフローダーとしての性質がなく、スタイル以外は乗用車そのものでした。その後、大型FFセダンのカムリをベースとし、スタイリッシュに一新されたのが初代レクサスRXです。
これまでの乗用車ベースからゆとりのある車内に変更され、レクサスらしい豪華な内装と高級装備を追加。日本ではトヨタ ハリアーとして販売され、国内外から注目を集めました。
1997年の販売開始後に世界中で大ヒットを初代レクサスRXは、各国の高級車メーカーにSUV旋風を巻き起こす火付け役となりました。
初代レクサスRXの登場後、各社一斉にSUVのスタイルを変更。スタイリッシュなSUVを世界に広めるきっかけとなったのが、RXなのです。
自動車業界において、日本車がこれほどまでの革命を起こしたのは1989年のレクサスLSやユーノスロードスター以来のことでした。
これは、日本自動車業界にとっての快挙でもありました。2009年に登場した3代目のレクサスRXからは日本でも販売が開始され、国産最高の高級クロスオーバーSUVとしての確固たるポジションを築いています。
ガソリン車とハイブリッド車の2種類から選べる
レクサスRXは、日本で販売が開始された3代目のモデルチェンジにおいて、パワーユニットが整理されています。
これまで2.7~3.5Lガソリンエンジンと3.5Lハイブリッドユニットの3種類でしたが、日本仕様には2L直4ターボの8AR-FTS(RX200t)と、3.5LV6+ハイブリッドの2GR-FXS(RX450h)の2種類が採用されました。
RXに搭載された8AR-FTSは、最新のダウンサイジングターボエンジン。ターボでパワ―を稼ぐのが特徴で、排気量を小さくしたことで燃費や環境性能を改善しています。
どちらもフロントエンジンと前輪駆動、さらに4WDを設定。ハイブリッドのRX450hにはリアモーターを追加した電動4WDが選ばれました。
レクサスらしいアグレッシブな外観を持つRX
2015年には4代目レクサスRXが登場し、レクサスらしいアグレッシブなデザインに磨きがかかっています。レクサスのデザインアイデンティティであるスピンドルグリルは引き続き採用され、人気が高かった3代目の魅力を大切にしました。
ただ、4代目では大型のフロントグリルに手が加えられ、アグレッシブなデザインへと変化しています。大型となったフロントグリルの左右には細長い切れ長のヘッドライトを採用。
L字型のヘッドライトは三眼式であり、下部には複雑な構成のフロントバンパーが組み合わされています。さらに、リアランプユニットも切れ長のスタイルへと変更され、力強さが引き立てられました。
日本初!流れるウィンカーを搭載
4代目から登場した装備には、内側から外側に向かって点滅が流れる<LEDシーケンシャルターンシグナルランプ>があります。
流れるウィンカーとして知られるLEDシーケンシャルターンシグナルランプを搭載した日本車は、レクサスRXが初。このことにより、国内の注目を集めるクルマとなりました。
さらに、安全予防パッケージである<Lexus Safety System +>などを標準装備またはオプション設定にし、安全性を高めています。
RX450h AWD F SPORT
- 全長×全幅×全高(mm):4890×1895×1710
- ホイールベース(mm):2790
- 車両重量(kg):2130
- エンジン仕様・型式:2GR-FXS V型6気筒DOHC 24バルブ
- 総排気量(cc):3456
- 最高出力:262ps/6000rpm
- 最大トルク:34.2kgm/4600rpm
- モーター仕様・型式:6JM 交流同期電動機(フロント) 2FM 交流同期電動機(リア)
- 最高出力:167ps(フロント) 68ps(リア)
- 最大トルク:34.2kgm(フロント) 14.2kgm(リア)
- トランスミッション:電気式無段変速機
- 駆動方式:4WD
燃費性能
- RX300:11.2〜11.8km/L
- RX450h:18.2〜18.8km/L
- RX450h L:17.8km/L
レクサスRXの燃費は、この車両重量のクラスでは高燃費といえます。RX450hは馬力や車両重量を考慮しても高燃費を実現しているクルマです。
また、ドライバーがEco Driveを楽しみながら実現できるのもRXの特徴でしょう。ハーモニアスドライビングナビゲーターを搭載しているRXは、リアルタイムで毎分平均燃費が確認できます。
さらに、ドライビング中のエコ度が上がると<Good>と表示。さらに上がると<Excellent>の文字が現れるなど、楽しいエコドライブを演出してくれます。
RXの買取価格例
RXの最新の買取事例をご紹介します。
- 2017年式 (平成29年)<RX 200t Fスポーツ>FF 白系
走行距離 1.8万km 新車販売価格 579万円 参考買取価格 423万円 残価率73% - 2015年式 (平成27年)<RX 450h バージョンL>FF 黒系
走行距離 3.2万km 新車販売価格 702.5万円 参考買取価格 347万円 残価率49% - 2013年式 (平成25年)<RX 270>FF 黒系
走行距離 5.5万km 新車販売価格 432万円 参考買取価格 177万円 残価率40%
その車種の人気グレードと残価率
- 2013年式 RX450h F SPORT:およそ54%
レクサスRXの構成は、RX300、RX450h、RX450h Lの3つ。RX450h Lの仕様はひとつのみですが、RX300、RX450hにはスタンダード、F SPORT、バージョンLの3つの仕様があり、ぞれぞれに異なった特徴があります。
RXの最上級モデルはRX450h F SPORT。このモデルでは、およそ54%の残価率が見られました。そのほかのモデルでもおよそ50%といった残価率です。
海外のクルマにも負けないスペックの高さがRXの人気の秘密であるといえるでしょう。さらに、RX300 F SPORTは海外でも人気があり、海外への転売を目的とした市場でも高く評価されています。
ガソリン車の残価率が高い傾向にはありますが、ハイブリッド車でも高い残価率をキープしていることから、ハイブリッド車でも買取価格にそれほどの影響はありません。
しかしながら、走行距離は非常に重要なポイントです。およそ54%もの高い残価率がみられたのは、走行距離8~9万kmでした。走行距離が短ければ短いほど高値が付きやすくなります。
より高額に買い取ってもらうポイント
人気のカラー
レクサスRXにはオプションカラーも含めると11色がラインアップされています。
- ホワイトノーヴァガラスフレーク
- ソニッククォーツ
- プラチナムシルバーメタリック
- ソニックチタニウム
- ブラック
- グラファイトブラックガラスフレーク
- レッドマイカクリスタルシャイン
- スリークエクリュメタリック
- アンバークリスタルシャイン
- ヒートブルーコントラストレイヤリング
- ディープブルーマイカ
この中でも、人気があるのがホワイト系とブラック。レクサスの2大カラーともいえるホワイトとブラックは、レクサスRXでも高く評価されています。
ホワイト系の設定はF SPORTではホワイトノーヴァガラスフレークです。それ以外のグレードではソニッククォーツはホワイトとして設定されています。
また、ブラックは漆黒のブラックが一番人気であり、これらのカラーであれば高値が期待できるでしょう。
人気のオプション
ムーンルーフ(チルト&スライド式)
レクサスRXは、海外でも人気のクルマですので、買取の際には海外への転売も視野に入れておくことが大切です。海外では日本では選ばれることの少ないオプションに人気が集中することもあります。
その中のひとつに<ムーンルーフ(チルト&スライド式)>があります。オープンカーが人気の海外ではムーンルーフの需要が高く、高額査定が期待できるオプションです。
天井にスライド式の窓が設けられたムーンルーフは、車内に光が取り込めることから、明るく開放的な車内空間が実現できるでしょう。
ムーンルーフは、料金以上のプラス査定が期待できるオプションです。
また、個性的な外観を目指すユーザーからは、<モデリスタエアロ>が支持されています。レクサスのアグレッシブさが強調され、アップブレード感が楽しめるオプションですので、買取価格を大きく左右するといえるでしょう。
これらのオプションがついているRXであれば、査定でも高値が提示されます。
RXのマイナーチェンジ情報
2019年8月にRXのマイナーチェンジが行われました。
予防安全装備の<Lexus Safety System +>をパワーアップ。フロントバンパーやリア部のデザインを一部変更しています。
足回りや内装の改良も施され、高級SUVとしての価値が更に高まったと言えるでしょう。
まとめ
レクサスRXは、SUVに革命を起こし、高級クロスオーバーSUVとして国内外から人気のあるクルマです。中古車市場でも高く評価されていますので、期待通りの買取ができます。
ただ、年式が古くなると値段が下がる傾向にあります。ただし、レクサスは定期的にモデルチェンジをしていますので、年式が新しいクルマでも注意が必要です。
モデルチェンジをしてしまう前に査定を依頼すると査定価格アップにつながるでしょう。