ホンダの軽トールワゴン<N-ONE>。現在のモデルは販売開始が2012年と古く、フルモデルチェンジが近いと噂されています。
今回の記事ではN-ONEの気になるフルモデルチェンジの情報と、買取事例や高く売れるグレードなどもお伝えします。
[myphp file=article-cta-parts-s]乗り心地と快適な走行でファミリカーとしても人気のN-ONE
軽自動車では初となる遮音機能付きフロントウィンドウや、エマージェンシーストップシグナルを搭載した軽自動車の最先端をリードするホンダN-ONE。
まるで人間の顔のように見える丸い目が印象的なN-ONEですが、可愛らしいマスクとは裏腹にキビキビとした走りと、大人でも余裕で足を伸ばせる居住空間。セカンドカーのイメージが先行する軽自動車ですが、N-ONEはファーストカーでも十分満足の出来る最強の軽自動車です。
外観のモチーフはホンダN360
ホンダが2輪から本格的に4輪自動車の生産を初めたのが今から50年ほど前の事です。ホンダ初の量販軽自動車があの有名なN360と言う軽自動車で、ホンダNシリーズのNは、N360をモチーフにしていると言われています。ホンダにとってのNシリーズは、これからも守り続けなければいけないブランドです。
Nの称号を引き継いだN-ONEのフロントマスクは、N360を引き継いだ外観となっています。2017年には、N360生誕50周年を記念してN-ONEに特別仕様車としてSSネオクラシックレーサーパッケージが発売されました。
外観は、N360をモチーフにしたもので、当時流行っていたボンネットストライプやチェッカーデカールでドレスアップして、更にフロントグリル、アウターハンドル、15インチアルミホイール、N-ONEエンブレムなどをブラックにする事で、より引き締まった雰囲気を作り出しています。
坂道も楽々なターボエンジン
エンジン型式 :S07A型水冷直列3気筒DOHC
タイミングベルト:チェーン駆動
総排気量 :660cc
最高出力 :64ps/6,000rpm
最大トルク :10.6kg・m/2,600rpm
燃費 :23.0km/L~25.8km/L
N-ONEに搭載されているDOHCターボエンジンは、軽自動車離れをしたハイトルク&ハイパワーで、発進加速は1,300ccクラス並みです。
ホンダのターボエンジンと言えば、ブルドッグの愛称で親しまれたシティターボⅡが有名でしたが、その当時のホンダのターボエンジンは低域はスカスカで、中域から急に「ドッカン!」とブーストが掛かる感じで、ゼロ発進にモタツキがありました。
N-ONEのターボエンジンは、ドッカンターボではなく、低域から徐々にブーストがかかる為、発進時の加速感は比較的スムーズになっています。
足回りも改良が施されて、フロントにスタビライザーが採用されているタイプでは、走り心地も安定する為、コーナーリングでの走行性能が向上しているのに加えて、高速道路での追い越し時のハンドリングや加速感が更に向上しています。
N-ONEは小排気量の軽自動車なので、ゼロ発進からアクセルを強く踏み込むとエンジン音が多少気にはなりますが、軽自動車で初となる遮音機能付きフロントウィンドウのお陰で、他の軽自動車よりは大幅に静かな仕様になっています。
毎日の通勤や日常運転ではストレス無く運転する事が出来ますし、傾斜角度の急な坂道でもターボエンジン搭載車なら楽々と走行する事が出来ます。
軽自動車初のエマージェンシーストップシグナル
N-ONEには、軽自動車で初となるエマージェンシーストップシグナルが搭載されています。走行している時に、急ブレーキと判断した場合、通常のブレーキランプの点灯に加えて、ハザードランプが1秒間に3回高速で点灯して、後ろを走っている車に注意を促します。
一般的には高級車に付いているエマージェンシーストップシグナルが、N-ONE全グレードに標準装備されています。
2019年に予想されるフルモデルチェンジによる影響
N-ONEのフルモデルチェンジの予測ですが、色々な噂が飛び交っています。2019年夏以降にフルモデルチェンジが行われるとの噂ですが、販売台数の落ち込みが大きいN-ONEは、フルモデルチェンジを行わずにN-BOXに託すと言う案などがあります。
一応、フルモデルチェンジを行うのであれば、2019年末頃の予定で間違いありません。2019年のフルモデルチェンジで、現在販売されているN-ONEの買取相場にも影響が出るのか?その辺りを調べてみました。
ホンダセンシングの搭載
ホンダの普通車には標準装備が当たり前になってきたホンダセンシングですが、次のフルモデルチェンジではN-ONEにも搭載される事になるでしょう。さすがに全タイプへの搭載は難しいかもしれませんが、ベースグレード以外へ搭載すると思われます。
ホンダセンシングの内容
ホンダセンシングは、衝突を事前に予測して車間距離を自動で保ったり、ブレーキを掛けたりしながら運転をサポートしてくれる安全運転支援システムの事です。N-ONEに搭載されるホンダセンシングは、更にバージョンアップされたシステムで搭載されると予測する事が出来ます。尚、ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)は搭載されない可能性があります。
<ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)>
車間距離を維持する為に、あらかじめ設定した速度以内で、N-ONEが自動的に加速と減速を行ってくれるシステムです。前を走る車との適切な車間距離を保ちながら追従走行してくれるので、運転する人の疲労負荷を軽減してくれます。
<LKAS(車線維持支援システム)>
高速道路を走行時、ふらふらしないように車線内の中央付近を維持しながら走行するように、自動でステアリングを支援してくれるシステムです。
<CMBS(衝突軽減ブレーキ)>
前を走る車や歩行者、あるいは対向車などと衝突しないように、自動でブレーキをコントロールしてくれるシステムです。
<誤発進抑制機能>
アクセルとブレーキを間違って踏んでしまって、突然車が飛び出さないように停車している時か、10km/h以下の低速走行時に、前方の障害物を素早く検知して急加速を抑制してくれるシステムです。
<歩行者事故低減ステアリング>
路側帯を歩いている歩行者との衝突を回避する為に、自動でステアリング操作の補助を行ってくれるシステムです。
<路外逸脱抑制機能>
N-ONEが、車線からはみ出しそうな時に、車線へ戻るよう運転を支援してくれるシステムです。
<先行車発進お知らせ機能>
前に居る車が信号待ちなどで発進した時、音とディスプレイで発進した事を知らせてくれるシステムです。
<標識認識機能>
初めて訪れる街などで、標識を見落とさないように道路標識をディスプレイにて表示して注意喚起してくれるシステムです。
<サイドカーテンエアバッグ>
側面や後部衝突などから室内の乗車定員を守ってくれるサイドカーテンエアバッグシステムです。
新型エンジン
新型N-ONEには、現行N-ONEに搭載されているエンジンを少し改良したSO7B型エンジンが搭載されます。従来のSO7A型エンジンも完成されたエンジンですが、燃費面での問題があった為、燃焼効率や冷却装置の改良をした新型SO7B型エンジンは、走行性能はそのままで燃費性能が良くなったたエンジンと思って下さい。新型S07B型エンジンの内容を紹介します。
<NAエンジン>
エンジン型式 :S07B型水冷直列3気筒DOHC VTEC
タイミングベルト:チェーン駆動
総排気量 :660cc
最高出力 :58ps/7,300rpm
最大トルク :6.6kg・m/4,800rpm
<ターボエンジン>
エンジン型式 :S07B型水冷直列3気筒DOHCターボ
タイミングベルト:チェーン駆動
総排気量 :660cc
最高出力 :64ps/6,000rpm
最大トルク :10.6kg・m/2,600rpm
新型SO7B型エンジンは、上の諸元を見ても現行SO7A型エンジンと数字的には殆ど変わりません。走行性能はそのままで、燃費効率を優先した為、NAエンジンはVTECエンジン特有の軽いレスポンスを味わう事が出来ます。
現在のN-ONE相場の大幅下落の可能性
N-ONEのフルモデルチェンジが2019年に予定されていますが、どの車種でもそうですがフルモデルチェンジ後の旧型の買取相場は崩れます。
そこまで人気のある車種ではないN-ONEの場合、人気車種と比べて値落ちの幅も大きいので、売却するならフルモデルチェンジが行われる前に売却するようにして下さい。新車の購入を断念する人は、最終型の中古車を狙ってくるので売る時期は、早ければ早いほど高額査定の期待が持てます。
N-ONEの買取価格例
N-ONEの最新の買取事例をご紹介します。
2017年式 (平成29年)<N-ONE プレミアム> パールホワイト系
走行距離 3.8万km 新車販売価格 149万円 参考買取価格 90万円 残価率60%
2016年式 (平成28年)<N-ONE G・Lパッケージ> パールホワイト系
走行距離 2.7万km 新車販売価格 129.8万円 参考買取価格 78万円 残価率60%
2015年式 (平成27年)<N-ONE G・Lパッケージ> シルバー系
走行距離 8.2万km 新車販売価格 129.8万円 参考買取価格 44万円 残価率33%
N-ONEを高く買い取ってもらうには
N-ONEを出来るだけ高く買い取ってもらうには、グレードと駆動方式が一つのポイントとなります。
人気のグレードはプレミアムツアラーとモデューロX
<プレミアムツアラー>
N-ONEの中で人気があるグレードの一つがプレミアムツアラーです。まず、名前の通りスタンダードグレードと比べて専用のコンビシートなどが採用され、内装・外装ともにワンランク上の高級感ある装備になっています。
走行性能でも、最高出力64psのターボエンジンが搭載されているので、一般道ではもちろんですが、大型ショッピングモールの急坂のある駐車場でも楽々と昇る事が出来ます。
また、軽自動車はブレーキの利きが悪いのが当たり前になっていますが、N-ONEプレミアムツアラーには、冷却効果の高いベンチレーテッド・ディスクが採用されているので、フェード現象が起こりにくく、ブレーキを多用する下り坂でも安心してブレーキを踏み込む事が出来ます。
<モデューロX>
N-ONEにも特別モデルとして、モデューロ製パーツが最初から装着されているモデューロXが販売されています。通常のモデューロパーツは、オプションパーツとして車両とは別に購入しなければいけないのですが、初めからモデューロパーツが装着されている為、価格面でも後付けの車両よりは安く購入する事が出来ます。
工場でモデューロパーツを取付けてから出荷する為、通常の量産タイプのグレードと同じ扱いで組み立てられるので、陸運局へ持ち込んでも改造車扱いにはならず、新規登録の時も手続きが簡単に登録申請が行えます。モデューロXは、プレミアムツアラーと同じターボエンジンが搭載されていますが、走る・曲がる・止まるの基本動作をより正確に行えるように、専用サスペンションが装着されています。
プレミアムツアラーと比べて若干、サスペンションは固めのセッティングですが、ピョンピョンと跳ねるようなこともなく、コーナーリングでは路面に吸い付くような感覚で運転する事が出来ます。他の人と違うN-ONEが欲しい人は、モデューロXがオススメです。
駆動形式は4輪駆動が人気
N-ONEは、2WDの方が販売台数は多いのですが、後々の事を考えたら4WDを購入する事が高額査定を狙う上では重要になります。
雪道でのステアリングの反応も良く、軽自動車では珍しい横滑り抑制機能が採用されているので、滑りやすい雪道でも安心してドライブが出来ます。又、手放す場合に4WDは海外でも需要があるので、高値で取引が行われています。
N-ONEの下取りを検討するなら「プレミアム」グレードがオススメ
N-ONEを下取に出す場合は、少しでも良いグレードが高価買取の重要な要素になるので、プレミアム以上のグレードの人気が高くなっています。
N-ONEプレミアムは、テールゲートスポイラーやコンビシートなど豪華な装備に拘った上級グレードの位置付けです。買取や下取の査定で評価の高いN-ONEのグレードは、プレミアムのような上級グレードがオススメです。
走行距離が10万キロを超えたN-ONEの下取りは避ける
走行距離が10万kmを超えたN-ONEは、下取評価はかなり低くなってしまいます。走行距離が10万km以内の下取評価は、ターボエンジンの車両の方が圧倒的に優位ですが、過走行車になると真逆で、NAエンジンの方がタービンの故障が無い分、メンテナンスがしやすいので評価が高くなる場合があります。
10万kmを超えたN-ONEは、下取をしても小売りがしにくい為、下取査定評価は低いのですが、輸出に出す場合は走行距離はそこまでの問題にはならない為、買取の方が査定金額は期待が持てます。
まとめ
N-ONEの買取について紹介してきましたが、いかがでしたか?ターボ車とNA車とでも評価が変わってきますが、人気グレードの殆どがターボ車と言う珍しい車種なので、これからN-ONEの購入を考えている人は、上級グレードのターボエンジンを搭載した4WD車を購入すれば、リセールバリューが高いです。
2019年フルモデルチェンジが予定されていますが、販売状況で中止になる恐れもあります。高く買い取ってもらいたい人は、モデルチェンジ情報を細目にチェックして、早めに査定に出す事をオススメします。
[myphp file=article-cta-parts]