正統派スポーツカー! マツダ・ロードスターの維持費を徹底調査

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マツダ・ロードスターは1990年代後半のスポーツカーブームの時に誕生しました。そこからモデルチェンジを続けながら4世代にわたり今も販売されている人気の正統派スポーツカーです。

スポーツカーと聞けばガソリンをたくさん消費する、タイヤはすぐにダメになる、などのイメージがあり維持費も高くなるんじゃないの?と思われがちです。スポーツカーであるマツダ・ロードスターも維持費は高いのか、そのあたりを徹底調査してみました。

マツダ・ロードスターの特徴

オープンスポーツカーの代名詞ともいわれる人気車種、マツダ・ロードスターはどんな車なのでしょうか?ここでは2015年から発売されている現行型。

オープンカーであること

マツダ・ロードスターはオープンタイプの2シータースポーツカーです。解放感ある走りを楽しむためだけに作られた車と言ってもいいでしょう。暖かな春や涼しい秋にトップをオープンにして爽快に走る感覚を一度味わうとやめられなくなるでしょう。

軽快なハンドリング

スポーツカーは大きく二つに分けることができます。大排気量のハイパワーエンジンをマウントし豪快な加速と高速走行を楽しむタイプと、軽量かつコンパクトを活かした軽快なハンドリングでワインディングを楽しむタイプ。マツダ・ロードスターは後者になります。

車重は1,000kg強の軽量ボディのため1.5L 132PSのスカイアクティブエンジンでもパワフルに走行ができ、軽快でフットワークの軽いハンドリングは全長3,915mm×全幅1,735mm×全高1,235mm、ホイールベースは普通車のオープンスポーツカーでは一番短い2,310mmの恩恵です。

マツダ・ロードスターは山道などのコーナーが多いワインディングロードに持ち込めば、持てるポテンシャルを十分に発揮でき楽しいドライビングを体験できます。

初心者でもスポーツ走行が楽しめる

スポーツカーは運転に慣れた熟練ドライバーしか扱えないと思われますが、それはハイパワーのスポーツカーです。なぜならハイパワーをフルに扱いきれないからです。それに引き換え、マツダ・ロードスターはパワーが必要にして十分なレベルなので初心者でも十分に扱うことが可能です。マツダ・ロードスターは初心者にも走る楽しみ・喜びを教えてくれるスポーツカーです。

マツダ・ロードスターでかかる維持費は年間どのくらい?

愛車を維持していくにはいろいろとお金がかかります。マツダ・ロードスターを愛車にした場合、1年間でどれくらいの維持費がかかるのかを調べたところ約34万円が必要だとわかりました。具体的な内容や費用をお伝えします。

※年式、グレード、任意保険料、走行距離、車庫の有無などで維持費は変動します。

税金

愛車の維持費には税金があります。具体的には「自動車税」と「自動車重量税」が維持費に含まれます。それぞれの税金がかかるタイミングと税額を紹介します。

自動車税

自動車税とは、毎年4月1日現在の自動車の所有者に対してかかる税金です。自動車税の税額はエンジンの排気量と新規登録からの経過年数、エコカー減税の有無で決まります。マツダ・ロードスターのエンジン排気量は初代~3代目までが1,600cc~2,000cc、現行型の4代目は1,500ccです。エコカー減税は対象外となります。それぞれの1年間の自動車税は以下になります。

  • 初代~3代目:39,500円
  • 現行型:34,500円

※年式の古い初代や2代目の場合、新規登録から13年経過しているものがあります。その場合は上記税額に+15%重税となります。

自動車重量税

自動車重量税とは、新車購入時および車検実施時にかかる税金です。自動車重量税の税額は車両重量と新規登録からの経過年数、エコカー減税の有無で決まります。マツダ・ロードスターは初代と2代目はグレードにより1,000kg以下の車両重量が存在し、3代目以降現行型までは1,500kg以下になります。それぞれの1年間の自動車重量税は以下になります。

1,000kg以下

  • 新規登録から13年以内:8,200円
  • 新規登録から13年経過~18年以内:11,400円
  • 新規登録から18年経過以降:12,600円

1,500kg以下

  • 新規登録から13年以内:12,300円
  • 新規登録から13年経過~18年以内:17,100円
  • 新規登録から18年経過以降:18,900円

保険

自動車保険には、自動車を運行する上で必ず加入しなければいけない「自賠責保険」と自賠責保険だけでは補償しきれないためにさらに加入する「任意保険」があります。現在では自賠責保険だけは万一の時に十分な補償ができなため任意保険にも加入するのが一般的です。

自賠責保険

自賠責保険は、新車購入時および車検切れの中古車購入時に加入する自動車保険です。自賠責保険は次の車検が来るまでの期間をカバーするような期間設定で作られていますので、新車購入時には3年間(37か月)、中古車購入の場合は2年間(25か月)で加入となります。これを1年間に計算しなおすと以下の保険料になります。

  • 新車購入時:36,780円÷3年=12,260円
  • 初回車検以降:26,680円÷2年=13,340円

任意保険

任意保険は、「任意」なので加入しなくても車の購入および運行は可能で車検も受けられます。しかし、自賠責保険だけでは補償しきれない重大な事故を起せば取り返しがつきません。そのため任意保険にも加入することが一般的です。任意保険に加入する場合の補償条件で一番重要視されるのは対人保険と対物保険で無制限にするのが一番安心です。

任意保険は、その車を運転する人の年齢や過去に保険を適用した回数(事故回数とは異なる)、また保険会社や補償内容で保険料が変動します。マツダ・ロードスターの任意保険料金の一例をご紹介します。

・車種:S Leather Package
・保険対象者年齢:30歳以上
・等級:12等級
・免許の種類:ゴールド
・年間走行距離:5,000㎞
・運転者:本人限定
・対人賠償:無制限
・対物賠償:無制限
・車両保険:あり

  • 保険料:約75,700円

その他費用

愛車を走らせるためにはガソリンが必要で、自宅に駐車場がなければ駐車場を借りる必要があります。新車なら3年後、その後は2年後に車検も受けなければなりません。これらの1年間にかかる費用をおおよそで算出してみました。

ガソリン代

年間走行距離を5,000㎞、ハイオクガソリンの価格を154円/L、燃費を17.1km/Lとした場合の1年間のガソリン代は以下になります。

  • 5,000km×154円/L÷17.1km/L=45,029円

駐車場代

駐車場代は、居住している地域によりばらつきがあります。1か月の駐車場代相場で1番高いのは東京都の31,077円、1番安いのは長野県の4,144円で全国平均は8,288円です。全国平均の駐車場代をもとに1年間の駐車場代を算出すると以下になります。

  • 8,288円×12か月=99,456円

車検代

車検は新車購入時のみ3年後、以降は2年毎に受ける必要があります。マツダ・ロードスターの継続車検をディーラーに依頼し、交換部品が無い場合の最低限の車検費用は以下になります。

・検査手数料:1,100円
・自賠責保険:26,680円
・自動車重量税:16,400円~37,800円
・点検費用:約30,000円
・車検代行料:約10,000円
・合計金額:84,180円~105,580円

  • 1年あたりの費用:42,090円~52,790円

消耗品

マツダ・ロードスターには、消耗品がいくつも使われていて寿命はさまざまです。年間走行距離が5000㎞、ディーラーに依頼した場合の年間費用は、エンジンオイルが年1回の交換で約4,500円、ブレーキオイルが車検ごとに交換で約2,500円、ブレーキパッドは30,000kmごとの交換で約3,000円、タイヤは3年ごとの交換で約20,000円、ワイパーブレードが車検ごとの交換で約1,500円ほどになります。

マツダ・ロードスターの購入時にかかる費用は?

車体価格

マツダ・ロードスターは1989年から4代にわたって製造・販売されている車なので新車も中古車も存在します。中古車はおおよその相場価格、新車はオプション無しのメーカー希望小売価格(税込)でお伝えします。中古車相場価格が新車価格を上回っているのは、オプションが装着されほぼ新車に近い状態のためです。

  • 新車:2,554,200円~3,256,200円
  • 中古車:80.000円~3,740,000円

※中古車相場価格は価格.comより

オプション

マツダ・ロードスターを新車で購入する場合のみ、オプションを選択し装着できます。一例として人気のボディカラー「ソウルレッドクリスタルメタリック」は64,800円、「フロントアンダースカート+リアスポイラー」は76,356円、「アルミホイール」は105,016円等があります。予算に合わせて選んでみましょう。

自動車重量税

自動車重量税は、新車で24,600円、中古車は車検付きなら0円、車検無しなら車両重量と年式により金額が変わってきます。22.800円~37,800円の間になります。

自動車取得税

自動車取得税には決められた計算式があります。新車なら車体価格+オプション価格、中古車なら車体価格をベースに計算されます。新車の車体価格が2,554,200円でオプション無しのマツダ・ロードスターSの自動車取得税は63,800円になります。中古車の場合は年式が古くなるほど自動車取得税は安くなります。

自賠責保険

自賠責保険は、新車で購入する場合は3年間分(37か月)の36,780円、中古車の場合は車検が残っている車両なら0円、車検切れの車両なら2年間分(25か月)の26,680円が必要となります。

リサイクル料金

リサイクル料金は、自動車を解体したあとに出たゴミをリサイクルもしくは廃棄するために必要な料金です。新車、中古車問わず購入時に支払います。マツダ・ロードスターの新車購入時のリサイクル料金は10,060円になります。

ディーラー代行手数料

マツダ・ロードスターをマツダのディーラーで新車購入する場合の代行手数料は、登録諸費用として参考価格の消費税込み69,100円(マツダ公式サイト参照)になります。

マツダ・ロードスター壊れやすいところや注意するべき点

ソフトトップ

これはマツダ・ロードスターをはじめオープンカーにしかない泣き所です。ソフトトップ、いわゆる幌なのですが雨漏りで悩むことがあります。原因はソフトトップとフロントウィンドウ上部の継ぎ目のかみ合いが悪くそこから雨漏りする場合や、経年劣化によるソフトトップ素材の破れによるものです。

対策としては、継ぎ目からの雨漏りの場合は「ウェザーストリップ」という継ぎ目の隙間をなくすシール部材を新品に交換すると改善される場合があります。ソフトトップの劣化の場合は、ソフトトップごと新品に交換なのですが純正よりも強度の高い社外品に交換するのもよいでしょう。

ウェザーストリップの交換は工賃・部品代合わせて15,000円前後で収まりますが、ソフトトップの交換となれば50,000円以上は必要になるでしょう。

パワーウィンドウ

マツダ・ロードスターの故障ランキングをすると確実に上位にランキングされるのが、パワーウィンドウの故障です。パワーウインドウは「レギュレーター」と呼ばれるパーツが、電動モーター・ワイヤー・アームなどウィンドウを動かす構成パーツをコントロールしてウィンドウを電動で上下させています。

レギュレーターの不具合だったり電動モーターが焼き付いたりすることでパワーウィンドウが動かなくなります。故障原因はオープンカーだからなのかは定かではありませんが、雨水などで濡れてしまうことで不具合が起こるケースも見受けられます。

レギュレーター、電動モーター単体の故障や不具合であっても、アッセンブリーという全てが一つになっている構成なので修理するには丸ごと交換となり片側だけで20,000~30,000円ほどの修理費となります。

まとめ

マツダ・ロードスターを愛車にするときに必要な資金額と、維持していくために必要な年間の維持費、そして乗り続ける上で注意する点や具体的故障例をご紹介しました。

マツダ・ロードスターは実用性で選ぶ車ではなく、純粋に走りを楽しむ人のための車です。楽しく走らせるためには常日頃からのメンテナンスが大切です。楽しく安全に走るためにも維持費はケチらない方が良いでしょう。